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東海旅客鉄道株式会社が、中央新幹線日吉トンネル(武並工区)の本線トンネル掘削工事に伴い 発生した土壌を調査したところ、土壌汚染対策法に規定する土壌溶出量基準を超える「ヒ素」が検出されたため、本日(10月7日)、同社から恵那県事務所に報告がありました。 汚染原因は現在のところ不明ですが、周辺地下水調査等を実施します。
1 報告内容
(1)土壌調査地点
恵那市武並町地内
(2)調査結果の概要
【土壌溶出量調査】
項目 |
調査 検体数 |
基準超過 検体数 |
調査結果 | 土壌溶出量基準 | 基準超過倍率 |
ヒ素 | 1 | 1 | 0.014 mg/L | 0.01 mg/L 以下 | 1.4倍 |
※トンネル坑口から名古屋方面へ約5mの地点。
※ヒ素以外の有害物質7項目についても調査を実施していますが、基準超過はありませ ん。
2 汚染の原因
自然由来による可能性が高いと考えられますが、現時点では不明です。
なお、周辺地域には、ヒ素を原料等に使用する工場・事業場はありません。
3 今後の対応
(1)地下水調査について
今後も工事の延伸に伴い、基準値を超えてヒ素が検出される可能性があるため、県は、瑞浪 市及び恵那市と連携して、基準超過地点から掘削方向(名古屋方面)に900mの区間におい て、「岐阜県地下水の適正管理及び汚染対策に関する要綱」に基づき、半径250mの範囲内で 井戸水の利用状況調査及び水質検査を実施します。
(2)地域住民への情報提供について
井戸水を利用している家庭及び事業場に対しては、水質検査結果が判明するまでの間、井戸水の飲用の自粛を呼びかけます。
(3)事業者に対する指導について
汚染土壌の適正な管理等を行うよう指導します。