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東海旅客鉄道株式会社から中央新幹線美佐野トンネル掘削工事に際し、事前のボーリング調査において土壌分析をしたところ、土壌汚染対策法に規定する土壌溶出量基準を超える「ヒ素」が検出された旨、本日(9月24日)、可茂県事務所に報告がありました。
汚染原因は現時点では不明ですが、周辺の地下水調査を実施します。
1 報告内容
(1)調査地点
御嵩町美佐野地内
(2)調査結果の概要
土壌溶出量調査
項目 | 調査検体数 | 基準超過検体数 |
調査結果 |
土壌溶出量基準 |
基準超過倍率 |
ヒ素 | 1 | 1 | 0.49 | 0.01以下 | 49倍 |
※基準超過は、本線トンネル(美佐野トンネル)施工予定地付近の地点(地下約80m)。
※その他の物質についても調査をしていますが基準超過はありません。
2 汚染の原因
自然由来による汚染の可能性が高いと考えられますが、現時点では不明です。
なお、周辺地域には、ヒ素を原料に使用する工場・事業場はありません。
3 今後の対応
(1)地下水調査について
「岐阜県地下水の適正管理及び汚染対策に関する要綱」に基づき、御嵩町と連携して、基準超過地点から半径250mの範囲内で井戸水の利用状況調査及び水質検査を実施します。
(2)地域住民への情報提供について
井戸水を利用している場合は、水質検査結果が判明するまでの間、飲用自粛を呼びかけます。
(3)事業者に対する指導について
汚染土壌の適正な管理等を行うよう指導します。