中日本高速道路株式会社が東海環状自動車久々利第三トンネル工事に伴い土壌の調査をしたところ土壌環境基準を超える「ヒ素」及び「セレン」が検出された旨、本日(5月14日)、同社から可茂県事務所に報告がありました。
1 報告内容
(1)調査地点
可児市久々利地内(久々利第三トンネル内)
(2)調査結果の概要
土壌溶出量調査
ア 先行ボーリング調査
項目:セレン
調査検体数:1
基準超過検体数:1
調査結果:0.012 mg/L
土壌溶出量基準:0.01 mg/L以下
基準超過倍率:1.2倍
※基準超過は北側坑口から南へ195から210mの地点。
※その他の物質についても調査を実施したところ、基準超過はありませんでした。
イ 掘削仮置土の調査
項目:ヒ素
調査検体数:8
基準超過検体数:2
調査結果:0.001から0.037 mg/L
土壌溶出量基準:0.01 mg/L以下
基準超過倍率:3.7倍
項目:セレン
調査検体数:8
基準超過検体数:1
調査結果:0.001未満から0.016 mg/L
土壌溶出量基準:0.01 mg/L以下
基準超過倍率:1.6倍
※ヒ素の基準超過は北側坑口から南へ195から196m及び205から206mの地点。
※セレンの基準超過は北側坑口から南へ208から209mの地点。
※その他の物質についても調査を実施したところ、基準超過はありませんでした。
2 汚染の原因
自然由来による汚染の可能性が高いと考えられますが、現時点では不明です。
なお、周辺地域には、ヒ素及びセレンを原料に使用する工場・事業場はありません。
3 今後の対応
(1)地下水調査について
今後も工事の延伸に伴い、基準値を超えてヒ素及びセレンが検出される可能性があります。ヒ素については、県が可児市の協力を得て、基準超過地点からトンネル終点の区間(区間距離690m)において、「岐阜県地下水の適正管理及び汚染対策に関する要綱」(以下「要綱」という。)に基づき、半径250mの範囲内で井戸水の利用状況調査及び水質検査を実施します。なお、セレンについては、基準超過地点からトンネル終点の区間において、「要綱」に基づき、半径80mの範囲内を調査したところ井戸が無いことを確認しているため、周辺の地下水調査は実施しません。
(2)地域住民への情報提供について
井戸水を利用している場合は、水質検査結果が判明するまでの間、飲用自粛を呼びかけます。。
(3)事業者に対する指導について
汚染土壌の適正な管理等を行うよう指導します。
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