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岐阜県在住の30歳代の女性1名が、麻しんに感染したことが判明しました。また、他人に感染させるおそれがある期間(3月1日)に接触者が特定できない施設を利用していたことが分かりました。
本公表は、患者と接触した方への注意喚起として、広く情報提供するものです。
患者:30歳代 女性
主な症状:発熱、咳、結膜充血、眼脂、コプリック斑、発疹
予防接種歴:不明
渡航歴:2月12日から2月19日まで ベトナムに滞在
令和7年3月1日(土曜日)に発症(発熱、発疹出現)、3月5日(水曜日)に医療機関を受診し、医療機関から保健所へ発生届が提出される。同日、保健環境研究所における遺伝子検査の結果、麻しん陽性確定。
感染可能期間は自家用車を利用しており、公共交通機関の利用はありません。なお、下記施設利用以外の接触者については、特定済みです。
患者が利用した日 | 時間帯(目安) | 患者が利用した施設 |
---|---|---|
3月1日(土曜日) | 8時から12時頃 | カネスエ昼飯(ひるい)店 |
上記日時に施設を利用した方で、利用日から3週間(21日間)の間に麻しんを疑う症状が現れた場合は、下記までご連絡ください。
西濃保健所健康増進課 電話番号 0584-73-1111(内線274) |
※施設への問合せはご遠慮ください。
潜伏期は通常10日から12日間であり、発熱、咳、鼻汁、結膜充血などの症状が現れます。2日から3日発熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。
麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われており、感染する時期は、発症の1日前から解熱後3日までとされています。また、空気中での麻しんウイルスの生存期間は2時間以内とされています。
免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。また、ワクチンの効果は非常に高く、ワクチン接種を受けた人の95%以上が免疫を獲得します。
約10日から12日間
特異的な根治療法はなく、対症療法を行います。
年次 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 | 令和6年 | 令和7年 |
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岐阜県 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
全国 | 10 | 6 | 6 | 28 | 45 | 6 |
※岐阜県:令和7年は速報値(令和7年3月6日時点、本件含む)、全国:令和5年、6年、7年は速報値(令和7年2月26日時点、本件含まず)
麻しんを疑う症状があった場合は、速やかに保健所に連絡をするとともに、医療機関を受診する際は必ず受診前に医療機関に連絡し、麻しんを疑う旨を伝えた後、医療機関の指示に従い受診してください。
また、受診の際は、周囲に感染を拡げないよう公共交通機関の利用は避けてください。