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水難事故等に関するQ&A(よくある質問)

記事ID:0027330 2023年11月20日更新 河川課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

Q1.岐阜県内の河川で、安全に泳げる場所はありますか?

A1.ありません。河川は自然そのものであり、安全は一切保証されていません。

 河川は、おだやかな見た目に反して、非常に危険な場所です。

 河川には常に水難事故リスクがあります。毎年、多くの方が、河川での水難事故で亡くなっています。

 川の危険性について
 水難事故の状況
 子どもの水辺サポートセンター<外部リンク>(外部リンク)
   岐阜県警察本部~水難事故~
 河川の利用は自己責任が原則です

 

Q2.逆に、岐阜県内の河川で、特に危険な場所はありますか?

A2.長良川の美濃橋付近(美濃市曽代・前野地内)、及び、長良川の鮎之瀬橋上流付近(関市小瀬地内)では、水難事故が多発しています。ここでは、泳がない方が安全です。

平成15年(2003)〜令和2年(2020)水難事故発生件数(人数ベース)

1

長良川

美濃市曽代・前野地内美濃橋付近

48件

2

長良川

関市池尻・小瀬地内鮎之瀬橋上流

34件

 この2つの場所は、地元ではよく知られている水難事故多発エリアです。河川敷でバーベキューを楽しむ方も多く、川の流れもおだやかに見えるため、安全な場所に思えてしまうのですが、実際は非常に危険な場所です。どちらも川が緩やかにカーブしており、長年の水の力で川底がえぐられ、最も深いところで深さは12m以上あります。川の流速、温度は一定ではなく、川底には岩や深い溝があり、渦が発生するなど、流れは複雑です。川の中に立っている岩の下はえぐれて流れが速くなっています。

 この2つの場所では、泳がない方が安全です。

 川の中に少しでも入る場合は、ライフジャケットを必ず着用するとともに(※)、十分注意して行動してください。

※ライフジャケットを着用していれば、川に流されてしまった場合でも、顔が水面に出て、呼吸を確保でき、助かる可能性が高まります。

 なお、この2か所以外の場所は安全ということではありません。

 遊泳危険箇所
 川の危険性について

 

Q3.注意看板が立っていない河川敷周辺なら泳いでも安全ですか?

A3.安全ではありません。河川は自然そのものであり、安全は一切保証されていません。

 岐阜県では(※)、水難死亡事故が発生した場所など、特に危険と思われる場所に注意看板や横断幕を設置していますが、注意看板や横断幕が設置されていない場所は安全ということではありません。

 河川は、非常に危険な場所であり、常に水難事故リスクがありますので、注意看板や横断幕がない場所であっても、泳がない方が安全です。川に入る場合は最低限、ライフジャケットを着用するとともに、十分注意して行動してください。

 なお、注意看板や横断幕がある場所は、その多くが、痛ましい水難死亡事故が多発している場所ですので、看板や横断幕がある場所では、泳がない方が安全です。

※県土木事務所、地元市町村、教育委員会、警察、消防、漁協等を構成メンバーとする河川安全利用推進協議会が各土木事務所に設置され、水難事故防止対策を検討しています。
 注意看板や横断幕には、県土木事務所が設置しているものと、河川安全利用推進協議会が設置しているものがあります。市町村や警察・消防等が設置しているものもあります。

   川の危険性について

 

Q4.泳がなければ、少しくらいなら川の中に入っても大丈夫ですか?

A4.川を甘く見ると重大な事故につながります。少しでも川の中に入るときは、ライフジャケットを必ず着用するとともに、十分注意して行動してください。

 河川は、非常に危険な場所であり、常に水難事故リスクがありますので、川に入る場合は、最低限ライフジャケットを着用するとともに、十分注意して行動してください。 

 例えば、足が藻で滑ったはずみで深みにはまり、そのまま流されてしまうかもしれません。こうしたとき、ライフジャケットを着用していないと、重大な事故に直結します。

 川の危険性について

 

Q5.ライフジャケットを着用すれば、安全ですか?

A5.ライフジャケットを着用することで水難事故リスクを低減することができますが、河川は自然そのものであり、安全が保証されることはありません。

 河川は、非常に危険な場所であり、常に水難事故リスクがありますので、川に入る場合は、最低限ライフジャケットを着用するとともに、十分注意して行動してください。

 なお、ライフジャケットの着用は、最低限のリスク低減対策にすぎません。逆に、ライフジャケットを着用せずに川に入ることは自殺行為と言っても過言ではありません。

 川の危険性について知識を身に付け、アクティビティに応じヘルメット、ウォーターシューズ、プロテクター等を着用することが必要です。

 川の危険性について

 

Q6.対岸まで泳いで渡ってもいいですか?

A6.川は絶対に泳いで渡ろうとしないでください。これまで多くの方が、川を泳いで渡ろうとして、亡くなっています。 

 ライフジャケットを着用していても、川は絶対に泳いで渡ろうとしないでください。川の流速、温度は一定ではなく、急に流れが速くなったり、急に冷たい水になったりします。渡っている途中で足がつったり、川底の岩や流木に足が挟まったり、力尽きたりすると、重大な事故につながります。

 川の危険性について 

 

Q7.お酒を飲んでから川に入ってもいいですか?

A7.お酒を飲んだら川には絶対に入らないでください。これまで多くの方が、お酒を飲んで川に入り、亡くなっています。

 ライフジャケットを着用していても、お酒を飲んだら川には絶対に入らないでください。身体能力が低下しているので、重大な事故につながります。

 川の危険性について 

 

Q8.多くの人がライフジャケットを着用せずに泳いでいる場所があります。そういう場所なら泳いでも安全ですか?

A8.安全ではありません。「多くの人がライフジャケットを着用していないから安全」ということにはなりません。

 河川は、非常に危険な場所であり、常に水難事故リスクがありますので、川に入る場合は、最低限ライフジャケットを着用するとともに、十分注意して行動してください。

 「多くの人がライフジャケットを着用していない」状況は、水難事故が発生するリスクが高い、危険な状況です。

 川の危険性について

 

Q9.橋から川に飛び込んでもいいですか?

A9.橋から川に飛び込むことは絶対にやめてください。非常に危険な行為であり、重大な事故に直結します。

 ライフジャケットを着用していても、橋から川に飛び込むことは絶対にやめてください。河川は自然そのものであり、安全は保証されていません。

 仮に、去年誰かが飛び込んでも大丈夫だったとしても、その後、土砂がたまって浅くなっているかもしれませんし、大きな岩が川底に流れついているかもしれません。飛び込んだ後、負傷して溺死するリスクがあります。

 川の危険性について
 溺れている人を見つけたときの対応方法


 

Q10.橋脚(橋を中間で支えている構造物)から、川に飛び込んでもいいですか?

A10.橋脚から川に飛び込むことは絶対にやめてください。非常に危険な行為であり、重大な事故に直結します。

 ライフジャケットを着用していても、橋脚から川に飛び込むことは絶対にやめてください。橋脚の水中部分の付近は、水の力によってえぐれて深くなっており、複雑な流れや渦が発生しています。飛び込んだ後、浮上することができず、溺死するリスクがあります。

   川の危険性について
   溺れている人を見つけたときの対応方法

 

Q11.岩から、川に飛び込んでもいいですか?

A11.岩から川に飛び込むことは絶対にやめてください。非常に危険な行為であり、重大な事故に直結します。

 ライフジャケットを着用していても、岩から川に飛び込むことは絶対にやめてください。岩の水中部分は、水の力によってえぐれており、渦、縦回転など、複雑な流れが発生しています。飛び込んだ後、浮上することができず、溺死するリスクがあります。

 川の危険性について
   溺れている人を見つけたときの対応方法

 

Q12.堰堤(えんてい)で遊んでもいいですか?

A12.堰堤で遊ぶことは絶対にやめてください。非常に危険な行為であり、重大な事故に直結します。

 ライフジャケットを着用していても、堰堤で遊ぶことは絶対にやめてください。堰堤の下流には縦回転の渦(リサーキュレーション(再循環流))が発生しており、巻き込まれると脱出は困難で、溺死するリスクがあります。

 河川管理用通路、堰などの河川管理施設について
 川の危険性について
   溺れている人を見つけたときの対応方法

 

Q13.岐阜県が管理する河川において、法律上、遊泳禁止となっている場所はありますか?

A13.ありません。しかし、岐阜県では、水難事故防止の観点から、県が管理する河川に、注意看板や横断幕を設置しています。注意看板や横断幕が設置されている場所では泳がない方が安全です。

 川の危険性について

 

Q14.河川敷でバーベキューをして出たゴミは、河川敷に置いていってもいいですか?

A14.ゴミはすべて持ち帰ってください。ゴミの放置は犯罪であり、迷惑行為です。

 河川敷には、自然を愛する人々が多く訪れます。そうした人々はみな、ゴミは持ち帰っています。河川敷にゴミを放置することなど想像もつかないのです。

 放置されたゴミは、やむを得ず、地元の方や、県・市町村が処分しています。ゴミの放置は犯罪であり、迷惑行為です。

 「来た時よりも美しく」。一人ひとりの心がけで、毎年、美しい自然の中でバーベキューを楽しむことができます。

 

Q15.河川工事によって、川はより安全に泳げるようになってきているのですか?

A15.川幅を広げたり、堤防を大きくしたり、川底を掘ったりといった河川の工事は、洪水による水害防止対策として行われている工事であり、川で安全に泳げるようにするための工事ではありません。

 例えば、川底を掘って深くし、川岸をコンクリートで固める工事によって、川の水の深さは深くなり、流れは速くなりますので、「泳ぐ」という観点からは、より危険になっていることもあります。

 河川管理用通路、堰などの河川管理施設について

 

Q16.お盆休みに、東京の息子夫婦が孫を連れて岐阜に帰省するので、家族みんなで長良川の河川敷でデイキャンプをする予定です。川で水遊びをする予定はありませんが、それでも、ライフジャケットは必要ですか?

A16.ライフジャケットが絶対に必要です。川を甘く見ると重大な事故につながります。楽しかったはずの家族みんなでのデイキャンプが最悪の結果となります。

 川で水遊びをする予定がなくても、お孫さんは「川に入ってみたい」と言い出すかもしれません。そこで「かわいい孫の言うことだし、少しくらいなら大丈夫だろう」と川を甘く見ると重大な事故につながります。

 川で水遊びをする可能性がある場合は、家族全員分のライフジャケットを購入して川での水遊びに備えてください。そして、川に入る際には、足首の深さまで入るだけのつもりでも、ライフジャケットを必ず着用してください。

 川底は藻でヌルヌルしていることがあり、お孫さんが滑って転んで川に流されてしまうかもしれません。
 また、川底に流木や岩の割れ目などがあることもあり、お孫さんがそれらにつまづいて転んで川に流されてしまうかもしれません。転ばなくても、お孫さんのサンダルが脱げて流され、そのサンダルを追いかけてお孫さんが川に流されてしまうかもしれません。そのようなとき、お孫さんがライフジャケットを着用していないと、溺死する可能性が高くなります。

 また、流されるお孫さんを見て、息子さんが助けようと川に飛び込むかもしれません。そのとき、息子さんもライフジャケットを着用していないと、溺死する可能性が高くなります。

 やがて二人の姿が川の中に消え、見えなくなるかもしれません。そうなれば、119番通報するしかありません。しかし、このような状況で助かる可能性は非常に低いと言わざるを得ません。

 楽しかったはずの家族みんなでのデイキャンプが最悪の結果となります。

 川を甘く見てライフジャケットを着用しないと、このようになる可能性があるのです。逆に、ライフジャケットを着用していれば、助かる可能性は高くなります。川に少しでも入るときはライフジャケットを必ず着用してください。

 なお、ライフジャケットは、水難事故防止だけでなく、洪水時における避難等の際に救命胴衣としても役に立ちますので、河川敷でのキャンプをきっかけにライフジャケットを購入することは一石二鳥と言えます。

 川の危険性について
   溺れている人を見つけたときの対応方法

 

Q17.今度の連休に、付き合っている彼女と板取川の河川敷でキャンプをする予定です。川では少しは水遊びをするかもしれませんが、泳ぐつもりなどありません。それでも、ライフジャケットは必要ですか?

A17.ライフジャケットが絶対に必要です。川を甘く見ると重大な事故につながります。楽しかったはずの彼女とのキャンプが最悪の結果となります。

 川で水遊びをする場合は、全員分のライフジャケットを購入して川での水遊びに備えてください。そして、川に入る際には、足首の深さまで入るだけのつもりでも、ライフジャケットを必ず着用してください。

 川底は藻でヌルヌルしていることがあり、彼女が滑って転んで川に流されてしまうかもしれません。また、川底に流木や岩の割れ目などがあることもあり、彼女がそれらにつまづいて転んで川に流されてしまうかもしれません。転ばなくても、彼女のサンダルが脱げて流され、そのサンダルを追いかけて彼女が川に流されてしまうかもしれません。そのようなとき、彼女がライフジャケットを着用していないと、溺死する可能性が高くなります。

 また、流される彼女を見て、あなたも助けようと川に飛び込むかもしれません。そのとき、あなたもライフジャケットを着用していないと、溺死する可能性が高くなります。このような状況で助かる可能性は非常に低いと言わざるを得ません。

 楽しかったはずの彼女とのキャンプが最悪の結果となります。

 川を甘く見てライフジャケットを着用しないと、このようになる可能性があるのです。逆に、ライフジャケットを着用していれば、助かる可能性は高くなります。川に少しでも入るときはライフジャケットを必ず着用してください。

 なお、ライフジャケットは、水難事故防止だけでなく、洪水時における避難等の際に救命胴衣としても役に立ちますので、河川敷でのキャンプをきっかけにライフジャケットを購入することは一石二鳥と言えます。

 川の危険性について
   溺れている人を見つけたときの対応方法

 

Q18.GWに、高校の仲間たちと長良川の河川敷に行き、バーベキューをする予定です。まだ5月なので泳ぐつもりはありません。それでも、ライフジャケットは必要ですか?

A18.ライフジャケットが絶対に必要です。川を甘く見ると重大な事故につながります。楽しかったはずの仲間とのバーベキューが最悪の結果となります。

 川で水遊びをする場合は、全員分のライフジャケットを購入して川での水遊びに備えてください。そして、川に入る際には、足首の深さまで入るだけのつもりでも、ライフジャケットを必ず着用してください。

 川底は藻でヌルヌルしていることがあり、友人が滑って転んで川に流されてしまうかもしれません。また、川底に流木や岩の割れ目などがあることもあり、友人がそれらにつまづいて転んで川に流されてしまうかもしれません。転ばなくても、友人のサンダルが脱げて流され、そのサンダルを追いかけて友人が川に流されてしまうかもしれません。そのようなとき、友人がライフジャケットを着用していないと、溺死する可能性が高くなります。

 また、流される友人を見て、あなたも助けようと川に飛び込むかもしれません。そのとき、あなたもライフジャケットを着用していないと、溺死する可能性が高くなります。このような状況で助かる可能性は非常に低いと言わざるを得ません。

 楽しかったはずの仲間とのバーベキューが最悪の結果となります。

 また、今は5月でも真夏のような気温になることがありますので、泳いでみたくなることも十分考えられます。部活動で鍛えて体力に自信のある仲間の一人がふと「対岸まで泳いで往復してみようよ。ライフジャケットなんかなくても大丈夫だよ。」と言い出し、みんなで、ライフジャケットなしで泳ぎ始めるかもしれません。どうなるでしょうか。

 だいぶ下流に流されましたが対岸までは全員無事到着しました。そして、泳いで戻る途中、あなたは疲れてさらに下流に流されましたが、それでも無事に岸にたどり着きました。すると仲間たちが騒いでいます。仲間の一人の姿が見当たらないのです。川を見渡してもどこにもいません。川は、何事もなかったかのように、ただ静かに流れているだけです。だれも「助けてくれ」といった声は聞いていません。あなたもパニックになり、そこから先の記憶は途切れがちです。

 姿が見えなくなった仲間は、数時間後、200mほど下流の川底に沈んでいるのを消防のダイバーによって発見されました。

 川を甘く見てライフジャケットを着用しないと、このようになる可能性があるのです。逆に、ライフジャケットを着用していれば、助かる可能性は高くなります。川に少しでも入るときはライフジャケットを必ず着用してください。

 なお、ライフジャケットは、水難事故防止だけでなく、洪水時における避難等の際に救命胴衣としても役に立ちますので、河川敷でのキャンプをきっかけにライフジャケットを購入することは一石二鳥と言えます。

 川の危険性について
   溺れている人を見つけたときの対応方法

 

Q19.息子が5歳になったので、今度の休みに、家族で、板取川の河川敷でデイキャンプをする予定です。川の危険性は知っているので川には絶対に入らないと約束しています。それでもライフジャケットは必要ですか?

A19.ライフジャケットが絶対に必要です。川を甘く見ると重大な事故につながります。楽しかったはずのデイキャンプが最悪の結果となります。

 川で水遊びをする場合は、全員分のライフジャケットを購入して川での水遊びに備えてください。子どもから絶対に目を離さないつもりでいても、川には絶対に入らないと家族で約束をしていても、好奇心旺盛な5歳の男の子は、ふと目を離してしまった瞬間に、魚が泳いでいるのを見つけて川に入ってしまうかもしれません。

 川底は藻でヌルヌルしていることがあり、お子さんが滑って転んで川に流されてしまうかもしれません。また、川底に流木や岩の割れ目などがあることもあり、お子さんがそれらにつまづいて転んで川に流されてしまうかもしれません。転ばなくても、お子さんのシューズが脱げて流され、そのシューズを追いかけてお子さんが川に流されてしまうかもしれません。そのようなとき、お子さんがライフジャケットを着用していないと、溺死する可能性が高くなります。

 また、流されるお子さんを見て、お父さんが助けようと川に飛び込むかもしれません。そのとき、お父さんもライフジャケットを着用していないと、溺死する可能性が高くなります。このような状況で助かる可能性は非常に低いと言わざるを得ません。

 楽しかったはずのデイキャンプが最悪の結果となります。

 川の危険性を知っているといっても、川を甘く見てライフジャケットを着用しないと、このようになる可能性があるのです。逆に、ライフジャケットを着用していれば、助かる可能性は高くなります。川に少しでも入るときはライフジャケットを必ず着用してください。

 なお、ライフジャケットは、水難事故防止だけでなく、洪水時における避難等の際に救命胴衣としても役に立ちますので、河川敷でのキャンプをきっかけにライフジャケットを購入することは一石二鳥と言えます。

 川の危険性について
   溺れている人を見つけたときの対応方法

 

Q20.ライフジャケットの重要性は分かりましたが、でも実際は、ほとんどだれも着用していないのではないですか?

A20.エリア・時間帯によっては、川でのライフジャケットの着用率は70%を超えています。「川ではライフジャケットを着用する」が、新たなスタンダードです。

 令和2年8月8日10時から12時にかけて、岐阜県内で最も水難事故が多く発生している長良川美濃橋付近(美濃市)において、水難事故防止啓発活動を岐阜県警と合同で行った際に岐阜県河川課職員が目視で確認した結果として、川に入っている人のライフジャケット着用率は概ね70%を超えていました。

 一部、子どもはライフジャケットを着用しているが保護者の方は着用していないという状況もありましたので100%ではありませんでしたが、グループ単位で捉えると、ライフジャケットの着用率はほぼ100%でした。

 「水難事故が多発していますので、川に入る際はライフジャケットの着用をお願いします」と呼びかけると、「ライフジャケットは持ってきています」という返事がかえってくることが何度もありました。

 「川に入るときはライフジャケットを着用する」という安全意識が、社会に広まりつつあります。川の「これまでの常識」は、急速に変化しています。「川ではライフジャケットを着用する」が、新たなスタンダードです。

 

Q21.ライフジャケットはどこで購入することができますか?

A21.アウトドア用品店やスポーツ用品店などで購入することができます。

 ライフジャケットは、命を守るためのものですので、信頼できるものを選択してください。
 インターネットで「ライフジャケット」と検索してみてください。

 

Q22.ライフジャケットにはいろいろな種類があるようですが、川遊びにはどういうタイプのものがよいですか?

A22.川遊びには、自然に浮くタイプ(「フローティング式」「固定式」「浮力体式」などといいます。)のものがよく、形については、ベスト型で、脱げないように股ベルトがついたものがよいです。

 

Q23.川遊びをするとき、ライフジャケットの代わりに浮き輪ではだめですか?

A23.浮き輪はするりと脱げてしまうことがあるので、ライフジャケットの代わりになりません。

 浮き輪は、するりと脱げてしまうことがあるので水難事故リスク対策になりません。川遊びをするのであれば、ライフジャケットは絶対に必要です。ライフジャケットを着用することが、最低限の水難事故リスク対策です。

 川の危険性について

 

Q24.川で少し子どもと水遊びするだけなのに、ライフジャケットを着用するのは大げさではないですか?

A24.毎年、全国の河川で痛ましい水難死亡事故が数多く発生しています。
ライフジャケットを着用することは、大げさどころか、最低限の水難事故リスク対策です。

 毎年、全国の河川で痛ましい水難死亡事故が数多く発生しています。
 水難事故の状況  岐阜県警察本部~水難事故~ 子どもの水辺サポートセンター<外部リンク>(外部リンク)  

 河川は、非常に危険な場所であり、常に水難事故リスクがあります。ライフジャケットを着用することは、大げさどころか、最低限の水難事故リスク対策です。川に入る場合は、ライフジャケットを着用するとともに、十分注意して行動してください。
 川の危険性について 

 川というものは、最初は、ほんの少しだけ、ごく浅いところで遊ぶだけのつもりでいても、水が気持ち良かったり、魚の様子をもっと見たくなったりして、少し深いところに冒険して行ってみたくなるものです。

 そして、浅いところでは特に危険が感じられないために、少しくらいなら大丈夫だろうと、川を甘く見て、川に入っていくと、川底のヌルヌルした藻で滑って転んだり、川底の流木などにつまずいて転んだりして、流れにさらわれてしまうことがあります。また、転ばなくても、川底は急に深くなっていることがあり、一気に体が水の中に入ってしまい、流れにさらわれてしまうことがあります。

 こうしたとき、ライフジャケットを着用していないと溺死する可能性が高くなります。川で水遊びをするのであれば、ライフジャケットは最低限の装備として、絶対に必要です。

 なお、エリア・時間帯によっては、川でのライフジャケットの着用率は70%を超えています。「川に入るときはライフジャケットを着用する」という安全意識が、社会に広まりつつあります。川の「これまでの常識」は、急速に変化しています。「川ではライフジャケットを着用する」が、新たなスタンダードです。

 

Q25.子どもには、自然と触れ合ってたくましい子に育ってほしいと思っているので、川遊びをする際に、贅沢なライフジャケットに頼るのは違和感があるのですが?

A25.毎年、全国の河川で痛ましい水難死亡事故が数多く発生しています。
ライフジャケットを着用することは、贅沢どころか、最低限の水難事故リスク対策です。

 毎年、全国の河川で痛ましい水難死亡事故が数多く発生しています。「川遊びをする際にライフジャケットを着用するべきか否か」を議論する余地はありません。「川遊び=ライフジャケット着用」とご理解ください。
 水難事故の状況 岐阜県警察本部~水難事故~ 子どもの水辺サポートセンター<外部リンク>(外部リンク)  

 河川は、非常に危険な場所であり、常に水難事故リスクがあります。ライフジャケットを着用することは、贅沢どころか、最低限の水難事故リスク対策です。川に入る場合は、ライフジャケットを着用するとともに、十分注意して行動してください。
 川の危険性について 

 なお、エリア・時間帯によっては、川でのライフジャケットの着用率は70%を超えています。「川に入るときはライフジャケットを着用する」という安全意識が、社会に広まりつつあります。川の「これまでの常識」は、急速に変化しています。「川ではライフジャケットを着用する」が、新たなスタンダードです。

 

Q26.川遊び程度でライフジャケットを着用するのは、何だか恥ずかしいような気がするのですが?

A26.慣れれば当たり前になります。

 ライフジャケットは、初めて着用するときは、恥ずかしいような気がするかもしれませんが、慣れれば当たり前になります。

 なお、エリア・時間帯によっては、川でのライフジャケットの着用率は70%を超えています。「川に入るときはライフジャケットを着用する」という安全意識が、社会に広まりつつあります。川の「これまでの常識」は、急速に変化しています。「川ではライフジャケットを着用する」が、新たなスタンダードです。

 

Q27.魚釣りをするときは、ライフジャケットを着用しなくてもいいですか?

A27.毎年、魚釣り中の水難死亡事故が多く発生しています。
魚釣りをするときは、最低限ライフジャケットは着用するとともに、十分注意して行動してください。

 毎年、魚釣り中の水難死亡事故が数多く発生しています。「魚釣りをする際にライフジャケットを着用するべきか否か」を議論する余地はありません。「魚釣り=ライフジャケット着用」とご理解ください。
 水難事故の状況 岐阜県警察本部~水難事故~ 子どもの水辺サポートセンター<外部リンク>(外部リンク)  

 河川は、非常に危険な場所であり、常に水難事故リスクがあります。ライフジャケットを着用することは、最低限の水難事故リスク対策です。魚釣りをする場合は、ライフジャケットを着用するとともに、十分注意して行動してください。 

 ライフジャケットは、魚釣り中に、足が滑って落水したときや、上流で降った雨による急な増水やダムの放流による増水に巻き込まれて流されてしまったときなどのリスク低減に役立ちます。

 川の危険性について

 

Q28.鮎釣りが長年の趣味です。これまでライフジャケットなど着用せずにやってきました。だからこの先もライフジャケットを着用するつもりはありません。これでいいですか?

A28.自分の命を守るためにライフジャケットの着用が必要ですが、ライフジャケットの着用は、同時に、他の人の命を危険にさらさないことにもつながります。

 仮に、あなたがライフジャケットを着用せずに鮎釣りをしていて川に流されてしまったら、近くで鮎釣りをしていた人たちが、あなたを助けるために、川に飛び込み、その結果、亡くなるかもしれません。

 ライフジャケットを着用するのは、あなたの命を守るためだけではありません。ライフジャケットを着用するのは、あなたの周りの他の人たちの命を守るためでもあるのです。

 仮に、自分にライフジャケットは必要ないと思われる場合でも、なお、ライフジャケットを着用するべき理由があるのです。

 あなたは、今後、次の選択肢のうち、どれを選択されるのでしょうか?

  1. 自分の命を守るためにライフジャケットを着用する。
  2. 自分には必要ないからこれまでどおりライフジャケットは着用しない。
  3. 他の人の命を守るためにライフジャケットを着用する。

 なお、エリア・時間帯によっては、川でのライフジャケットの着用率は70%を超えています。「川ではライフジャケットを着用する」という安全意識が、社会に広まりつつあります。川の「これまでの常識」は、急速に変化しています。「川ではライフジャケットを着用をする」が、新たなスタンダードです。

 川の危険性について

 

Q29.釣りにはどういうタイプのライフジャケットがよいですか?

A29.基本的には、自然に浮くタイプがよいです。

 ライフジャケットは命を守るために着用するものですので、安全性を重視する観点からは、基本的には、自然に浮くタイプ(「フローティング式」「固定式」「浮力体式」などといいます。)のものがよく、形については、ベスト型で、脱げないように股ベルトがついたものが適しています。
 川での魚釣り中の水難事故は毎年多発しています。川で魚釣りをする際は、ライフジャケットを必ず着用してください。

 川の危険性について

 

Q30.水難事故が毎年たくさん起きていることは知っています。でも、「私だけは大丈夫」と思うので、ライフジャケットは着用しないつもりですが?

A30.「私だけは大丈夫」と思うことは、楽観バイアスと呼ばれる、認知バイアスの一種です。

 楽観バイアスとは、自分の能力を実情よりも楽観的にとらえ、危険や脅威を軽視する心的傾向のことです。人は、自分には悪い事は起きないと考えがちなのです。

 川は、おとなしい見た目とは違って、人を川底に引き込む流れが不規則に生じるなど、非常に危険です。川には、常に水難事故リスクがあります。私だけは大丈夫、ということはありえません。

 ライフジャケット着用は最低限のリスク低減対策です。ライフジャケットを着用したうえで、十分注意することが必要です。

 なお、エリア・時間帯によっては、川でのライフジャケットの着用率は70%を超えています。「川ではライフジャケットを着用する」という安全意識が、社会に広まりつつあります。川の「これまでの常識」は、急速に変化しています。「川ではライフジャケットを着用する」が、新たなスタンダードです。

 川の危険性について

 

Q31.新型コロナウイルス感染拡大防止のために、海水浴場やプールが閉鎖されているので、代わりに川で泳ごうと思いますがいいですか?

A31.海水浴場やプールの代わりに、川で泳ごうとすることは、非常に危険です。

 川は、海水浴場やプールよりはるかに危険です。川は自然そのものであり、人が泳ぐために管理されてはいません。

 川は、泳ぐための場所ではありません。

 川は、一見静かに穏やかに流れているように見えますが、実際は、水底の岩や、水底からの湧水などにより、水中では渦を巻いていたり、複雑な流れが発生したりしていて、泳ぐ人を水底に引き込む力が生じています。川底に流木が横たわっていて、足が引っかかり、川の流れに押されて脱出できず重大な事故につながるということもあります。

 毎年、一見穏やかに見える場所で、水難事故が起きています。川に入る際は、ライフジャケットを必ず着用してください。

 

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Q32.高校生です。私たちに何か伝えたいことはありますか。

A32.高校生の皆様、水難事故に絶対に遭わないでください!

 毎年、全国の海や川で水難事故が起きています。

 もし、あなたが水難事故で亡くなったら、保護者の方やご友人たちの悲しみはいったいどれほどでしょうか。

 インターネットやSNSなどの偏った情報に踊らされることなく、正しい知識を身につけ、慎重に行動をしましょう。

 ポイントをまとめました。

 

川の怖さを知ろう

川の怖さその1 川は急に深くなっている

 川の深さは、歩けるほどの浅さから、急に、足がつかないほどの深さに変わります。川の深さの変化は目で見てもわかりません。

 川で遊んでいるうちに、深み(急に深くなっているところ)にはまって溺れることがあります。

 

川の怖さその2 川は急に流れが速くなる

 川の流れは、端の方は緩くても、流れの中心(流心)に近づくと急に速くなります。川を泳いで横断しようとして、途中で流されて溺れることがあります。

 

川の怖さその3 川の水は冷たい

 川の水は、地下水が含まれるため、また、常に流れているため、真夏でも冷たいです。川で泳ぐと、足をつって溺れたり、体力を奪われ力尽きて溺れたりすることがあります。

 

川の怖さその4 川の流れは複雑

 川の流れは複雑で、渦や下に引き込む流れが生じています。川で泳ぐと、そうした流れに巻き込まれて溺れることがあります。

 

川の怖さその5 川底の岩や流木

 川底には、岩や流木があります。水の表面に頭が出ていない大きな岩(「隠れ岩」)もあります。それらに手足がひっかかって溺れることがあります。

 

川の怖さその6 堰(せき)などの人工構造物

 川には、コンクリートなどでできた様々な人工構造物があります。それらの近くは水の力でえぐられ、複雑な流れが生じています。人工構造物に近づくと、吸い込まれたり、再循環流(リサーキュレーション)と呼ばれる縦回転の渦に巻き込まれたりして溺れることがあります。

 

水難事故に遭わないために

対策その1 川では、絶対に泳がないほうが安全です。

 川は非常に危険な場所であり、気軽に泳いで遊ぶような場所ではありません。

 「私は川では絶対に泳がない」と決めている人もたくさんいます。

 橋や岩から川に飛び込まないでください。

 取水堰などの人工構造物には近づかないでください。

 

対策その2 水辺に近づくときはライフジャケットを必ず着用する。

 釣りや川遊びで水辺に近づく場合は、ライフジャケットを必ず着用してください。万一深みにはまっても、命の助かる可能性が高くなります。

 

 岐阜県河川課公式ツイッター<外部リンク>もぜひご覧ください。

 

Q33.高校を卒業しました。私たちに何か伝えたいことはありますか。

A33.高校卒業後の最初の夏は、水難事故に特に気をつけてください。

 県内で過去に起きた水難事故遭遇者を年齢別にみると、18歳が最も多くなっています。

 高校卒業後、皆様はそれぞれ進学や就職をされ、1年目の夏、友人たちと河原でバーベキューをすることもあるかもしれません。そのとき、うかつに川に近づいてしまうと、、、

 高校を卒業されても、「川は急に深くなるから危ない」ということと、「水辺に近づくときはライフジャケットを必ず着用する」ということは、生涯、忘れないで、覚えていてください。この知識が、あなたと、あなたの未来の家族と子どもたちの命をきっと守ってくれると思います。

  岐阜県河川課公式ツイッター<外部リンク>もぜひご覧ください。

 

Q34.父はアユ釣りが趣味です。父の日に何をプレゼントすればいいですか?

A34.ライフジャケットが良いと思います。

 毎年、アユ釣り中の水難事故が多発しています。アユ釣りにはライフジャケットが絶対に必要です。

 ライフジャケットをプレゼントすれば、あなたがお父様を大切に思っていることがまっすぐ伝わると思います。

 

Q35.ライフジャケットにもいろいろなタイプがありますが、どれがいいですか?

A35.安全性を重視する観点からは、「ベストタイプの浮力体式のライフジャケット」が良いと思います。

 安全性を重視する観点からは、ベストタイプの浮力体式のライフジャケットが良いと思います。ライフジャケットは、正しく着用していれば、川に流されてしまった場合でも、自然に浮いて呼吸が確保でき、命が助かる可能性が高まります。

 

Q36.ライフジャケットは、泳げない人のためのものですよね?      

A36.ライフジャケットは万一の際の救命用具ですので、泳げる人にも、泳げない人にも、必要です。

 ライフジャケットは、泳げない人のための特殊な浮き輪ではありません。

 ライフジャケットは、万一落水した際の救命用具ですので、泳げる人にも、泳げない人にも、同様に必要です。

 川遊びや釣りで水辺に近づく際は、泳ぎが得意かどうかに関係なく、ライフジャケットを必ず着用していただきますよう、よろしくお願いいたします。

 

Q37.要するに、ライフジャケットを着用すれば安全なんですよね?

A37.「100%安全」ではありませんが、溺死リスクの低減になります。  

 ライフジャケットを着用していても、川底の流木や岩に足が引っかかって、うつぶせの状態で水中に倒れてしまうと、水の流れに押されて顔を上げることができず、溺死することがあります。

 また、ライフジャケットを着用して川に浮かんで遊ぶといった行為をする場合においては、足のつかない深いところに流れていったときに、何らかの理由でライフジャケットが破損したり、脱げたりすると、溺死する恐れがあります。

 ライフジャケットを着用しても、「100%安全」ではありません。

 しかし、ライフジャケットは、落水時に呼吸を確保し、溺死リスクを低減しますので、着用する価値は大いにあります。

 川遊びや釣りで水辺に近づく際はライフジャケットを必ず着用していただきますよう、よろしくお願いいたします。

 

  • 「安全」の2つの意味
    「安全」は、「100%安全」という意味で使われる場合と、「リスクが低い」という意味で使われる場合があります。どちらの意味で使われているのかは、その都度判断する必要があります。たとえば「ライフジャケットを着用して安全に川遊びをしましょう」という場合の「安全」は、リスクが低いという意味で使われていると理解すべきで、「ライフジャケットを着用して溺死リスクを低減させつつ川遊びをしましょう」と言っていると理解すべきです。

 

Q38.歴代の先輩から受け継がれてきた川の遊び場があります。ここは、これまで水難事故が起きたことがないので、安全ですよね?

A38.安全とはいえません。

 上流での河川工事や、台風による洪水の影響で、川の流れが変わったり、川底が変化して、急に深くなっていたりすることがあります。

 ガラス瓶の破片など、ゴミが流れついているかもしれません。

 川は自然そのものであり、刻々と姿を変えていきます。

 川遊びは常に危険と隣り合わせであることを、決して忘れないでください。

 川遊びや釣りで水辺に近づく際はライフジャケットを必ず着用していただきますよう、よろしくお願いいたします。

 

Q39.大学生です。友人と2人で川遊びをしようと思います。友人がライフジャケットを着用していれば、万一の際は泳いで助けてくれると思うので、私はライフジャケットを着用しなくてもいいですよね?

A39.川で溺れている人を泳いで助けることはまず不可能です。救助者が溺死する事故が多発しています。

 川で溺れている人を泳いで助けることはまず不可能です。これまでも、救助者が溺死する事故が多発しています。

 ライフジャケットは、川遊びをする全員が必ず着用していただきますよう、よろしくお願いいたします。

 

Q40.川遊びをやめて陸に上がったほうがいいのはどういうときですか?

A40.川では、急な増水、落雷に注意が必要です。

  川では、急な増水、落雷に注意が必要です。

  •  川の上流の空に黒い雲が見えたとき
  • 落ち葉や流木、ゴミが流れてきたとき
  • 雨が降り始めたとき
  • 雷が聞こえたとき     には、ただちに川の外に出て、安全な場所に移動してください。

 

Q41.海と川以外の、湖やため池、農業用水路なら遊んでも安全ですか?

A41.湖やため池、農業用水路でも水難事故が起きています。

 海や川だけでなく、湖、池、ため池、農業用水路などで水難事故が起きています。浴槽でも溺死事故が起きています。

 水辺には常に危険が潜んでいることを決して忘れず、油断しないようにしてください。よろしくお願いいたします。

 

Q42.川の水難事故はどうやって起きるのですか?

A42.「深みにはまる」「急流に流される」「転落・転倒」などです。

 「深みにはまる」「急流に流される」「転落・転倒」。この3つのパターンが目立ちます。

 

Q43.「深みにはまる」事故とはどういうものですか?

A43.急に深くなっているところに落ち込んでしまい溺れるという事故です。

 川は急に深くなっています。このことを知らずに、あるいは油断して、川の奥の方(流れの中心部)に向かって「水が気持ちいいね」などと言いながらうかつに進んでいくと、いきなり足がつかない深さになり、水の中に、全身が頭の先まで一気に落ち込んでしまうことがあります。

 また、川底の石は苔や藻でヌルヌルになっていて非常に滑りやすくなっていることがあるので、十分気をつけていても、それでもなお、足を滑らせて深いところに落ち込んでしまうことがあります。

 また、川底の砂が柔らかく積もっていることがあり、足で踏んだ時に、水中で小さな土砂崩れのようになって、そのままズルズルと、深いところに滑り落ちることもあります。

 このように「深みにはまった」ときに、パニックになって呼吸を失敗すれば溺れてしまいます。息を大きく吸い込んだ状態であればまだしも、ちょうど息を吐いたタイミングで深みにはまると一気に危機的な状態に陥ります。

 また、落ち込んだ際に、足や衣服が流木や岩に引っかかって浮上できなくなってしまい溺れることもあります。

 川は、浅いところだけで遊ぶつもりであっても、想定外のことが起きて、深みにはまることがありますので、大人も子どももライフジャケットを常時着用することが大切です。滑りにくい靴を履くことも大切です。

 

Q44.「急流に流される」事故とはどういうものですか?

A44.急流に流されて溺れるという事故です。

 川の流れは見た目にはおだやかでも、実際はかなり強い勢いで流れています。しかも同じ場所であっても、流れる勢いは常に変わり続けています。

 また、川底の石は、ぐらぐらとして不安定だったり、苔や藻でヌルヌルになっていて非常に滑りやすくなっていたりします。このため、川の中では足の踏ん張りが思うようにききません。

 このため、川では、膝下くらいの深さのところを歩いていても、たまたま藻でヌルヌルになった石の上に立った時に、たまたま少し強い流れがひゅっと来ると、足元をすくわれて、そのままツルツルツルーっと一気に体ごと流されるということが起きます。

 そうして流されたときに、顔が水中に入った状態で、パニックになって呼吸を失敗すれば溺れてしまいます。鼻と口が水に覆われていれば、人間は呼吸することができませんので、川がどんなに浅くても、溺れてしまいます。

 また、流されたときに、足や衣服が流木や岩に引っかかって、水圧で顔を上げることができなくなってしまい溺れることもあります。

 また、流されていく途中、岩や石に頭や体がぶつかって、大きなダメージを受け、その影響で、呼吸の確保ができなくなり溺れることもあります。

 また、流されて、深みにはまり、溺れることもあります。

 川は、浅いところだけで遊ぶつもりであっても、想定外のことが起きて、急流に流されることがありますので、大人も子どももライフジャケットを常時着用することが大切です。滑りにくい靴を履くことも大切です。

 

Q45.「転落・転倒」事故とはどういうものですか。

A45.川に転落したり、川で転倒して溺れるという事故です。

 河岸は、岩に苔や藻がついていて滑りやすくなっていたり、草が生えていて地面と川の境目が分からなかったりします。このため、河岸で釣りや遊びをしていて、川に転落して溺れることがあります。また、川の中に入って釣りや遊びをしていて、川底の石や流木、水草などにつまづいて転倒し、流されて溺れることがあります。

 川は、浅いところだけで遊ぶつもりであっても、また、川には入らないつもりであっても、想定外のことが起きて、転落・転倒することがありますので、大人も子どももライフジャケットを常時着用することが大切です。滑りにくい靴を履くことも大切です。

 

Q46.真夏の川遊びでも低体温症になることがありますか?

A46.真夏の川遊びでも低体温症になることがあります。

 川の水には地下水が含まれるため真夏でも冷たいので、川遊びでは体温が下がりやすいです。川では、低体温症にならないよう注意し、長時間入り続けないようにしてください。川では泳がない方が安全です。

 

Q47.川で溺れてしまったときの対処方法を教えてください。

A47.背浮きをして呼吸を確保してください。

 溺れてしまったら、パニックにならないで、落ち着いて、体の力を抜いて、背浮きをして呼吸を確保してください。手足は水中でリラックスして横に広げてください。

 パニックになって助けを求めて手を水の上にあげると頭が水中に沈んでしまいますので、溺れたら、助けを求めるのではなく、力を抜いて、背浮きで浮かぶことを目標にしてください。

 川では(川に限らず、海、湖、池、ため池などの自然水域では)、想定外のことが起きることがありますので、大人も子どももライフジャケットを常時着用することが大切です。滑りにくい靴を履くことも大切です。

 

Q48.溺れている人を見かけたら、まず、どうすればよいですか?

A48.ただちに119番に通報をしてください。

 溺れている人を見かけたら、まずは、ただちに119番に通報をしてください。

 

Q49.溺れている人を助けるにはどうすればいですか?

A49.救助が来るまで浮いていられるよう、陸上からサポートしてください。

 119番通報をしたら、救助が来るまで浮いていられるよう、陸上からサポートしてください。

 浮き輪、ペットボトル、クーラーボックスなど、浮くものがある場合は、「これからペットボトルを投げるよ」などと声をかけてから、溺れている人の近くに投げてください。それを抱えてもらって、浮くことを助けます。

 ロープ、棒、板切れなど、長いものがある場合は、それを差し出してつかまってもらい、救助します。

 投げるものなどが何もない場合は、上を向いて体の力を抜いて浮いているよう、声をかけ続けて励まします。

 

Q50.溺れた人を助けようとするとき、やってはならないことはありますか?

A50.泳いで助けに行かないでください。

 溺れている人を泳いで助けることは基本的にできませんので、泳いで助けに行かないでください。溺れている人が助けに来た人にしがみついて一緒に溺れてしまう事故や、溺れた人は岸に流れ着いて助かり、助けに行った人だけが溺れる事故が起きています。

 冷静になって、陸上からのサポートを行ってください。

 

Q51.明日、川遊びに行く予定です。どうすればいいですか?

A51.ウェブサイト、SNSで情報を取得してください。

 川遊びに行く前に、ウェブサイト、SNS等で情報を取得してください。取得すべき情報は、「水難事故に関する情報」、「ダムに関する情報」、「天気に関する情報」です。

水難事故に関する情報

 川遊びで有名なスポットは、一方では、地元では有名な水難事故多発地点かもしれません。事前に知っておくことが水難事故の予防につながります。

ダムに関する情報

 近くにダムがある場合、ダムからの放流によって急に増水することがあります。事前にダムの存在を知っておくことが水難事故の予防につながります。

天気に関する情報

 現地と上流の天気を調べます。川の上流で雨が降れば下流も時間差で必ず増水します。天気に心配があるときは川遊びは中止にしてください。

 

Q52.川遊びにやって来ました。最初に何をすればいいですか?

A52.注意看板を確認してください。

 現地に電力会社、行政などの注意看板がないかを確認し、看板をよく読んでください。

 「水難事故に注意」といった看板が、隅の方であれ、1つでもある場所は、水難事故が過去に繰り返し起きていることが多いのです。河川では、洪水時に、水の流れを妨げないようにする必要があるため、河原に大きな看板をどーんと見やすく設置するということができません。このため、やむを得ず、看板は隅の方に設置しているという事情があります。さらに、隅の方は設置スペースが限られるため、看板は小さくなりがちです。隅の小さな看板だからと無視するのではなく、重大なメッセージとして受け止めてください。(なお、こういう看板設置の事情があるにもかかわらず、大型の注意看板が設置されていたり、小型看板が複数設置されているところは、水難事故の「超」危険エリアと理解してください)

 看板が立っているエリアには、「急に深くなっているところ」、「渦や複雑な流れ」、「急な流れ」、「低い水温」、「隠れ岩」など、水難事故につながる危険な要因が「何かある」と考えて、絶対に泳がない方が安全です。

 上流にダムがある場合は、ダムの放流について注意を促す看板が立っていますので、必ず確認してください。

 

Q53.川遊びの直前には、何をすればいいですか?

A53.川の状況の確認、体調確認、準備体操、装備の確認をしてください。

 まず、川の状態の確認をしてください。水量が多い場合や、流れが速い場合は、川遊びは中止してください。

 次に、体調確認を行ってください。二日酔いなど、体調がすぐれない場合は川遊びは中止してください。

 次に、水中で筋肉が痙攣を起こさないよう、準備体操を行ってください。

 そして、ライフジャケットを全員着用してください。ライフジャケットは緩すぎるといざというとき脱げたりして役に立ちませんので、ベルトを調節して体にフィットさせてください。

 

Q54.ライフジャケット着用後、川に入る際には、何をすればいいですか?

A54.水温を確認してください。

 気温が高くても、川の水は驚くほど冷たいことがあります。冷たい水の中に入っていると、低体温症になって体調がおかしくなることがあります。水があまりにも冷たいと感じた場合は、川遊びは中止してください。

 

Q55.川遊びの最中には、何に気をつければいいですか?

A55.「川遊びは常に危険と隣り合わせ」であることを忘れないでください。

 「川遊びは常に危険と隣り合わせ」であるという認識を持ち、深いところには行かないで、慎重に行動することが重要です。

 岩や橋から絶対に飛び込まないでください。

 子どもと遊ぶ場合は、子どもに「手の届く」範囲で一緒に遊んでください。

 また、気分が高揚し、体が疲れていることに気づかないことがありますので、定期的に、陸にあがって休憩してください。

 熱中症、脱水症状にも気をつけてください。

 

Q56.友人10人で川遊びをします。私は泳ぎが苦手なので、本当は、川には入りたくないのですが、誘われたら断り切れず、川に入ってしまうかもしれません。どうすればいいですか?

A56.「泳がない勇気」が大切です。

 「川に複数人で訪れ、泳ぎが苦手なのに集団心理で断り切れず、川に入ってしまって溺れる」というのは、水難事故の典型的なパターンの1つです。

 川遊びは、溺死リスクのある危険な遊びですので、川遊びに命を懸ける価値があると信じる人だけが、ライフジャケットの着用など、リスク低減に努めつつ、危険を冒して(リスクテイクして)遊ぶものです。

 川に入りたくないのであれば、「私は泳ぎが苦手なので、川に入るのはやめる」とはっきりと伝えましょう。ご友人たちはきっとあなたの判断を尊重してくれると思います。

 登山では登頂を諦めて引き返す「登らない勇気」が尊ばれます。川では「泳がない勇気」が大切なのです。

 

Q57.川遊びをしたくないといっている友人がいます。ライフジャケットを着用すれば泳げなくても安全だと思うので、ぜひ友人にも川遊びを経験し、楽しんでほしいのですが?

A57.ご友人の判断を尊重してください。

 川遊びは、溺死リスクのある危険な遊びですので、川遊びに命を懸ける価値があると信じる人だけが、ライフジャケットの着用など、リスク低減に努めつつ、危険を冒して(リスクテイクして)遊ぶものです。

 ご友人の判断を尊重してください。

 登山では登頂を諦めて引き返す「登らない勇気」が尊ばれます。川では「泳がない勇気」が大切なのです。

 なお、ライフジャケットの着用は、溺死リスクの低減につながりますが、溺死リスクがゼロになるわけではありません。川では、ライフジャケットを着用したうえで、「深いところに行かない」、「えん提などの人工構造物に近づかない」ことなどに気をつけてください。

 

Q58.仲間と川に遊びに来ました。真夏日でとても暑く、バーベキューの熱気もあって、暑くて倒れそうです。ビールも飲みました。橋から川に飛び込んで体を冷やしてから、川を横断して対岸の木陰で休憩してもいいですか?

A58.飲酒後は絶対に川に入らないでください。橋から飛び込まないでください。川を横断しないでください。熱中症の疑いがあります。

 飲酒後は絶対に川に入らないでください。飲酒は、少量でも、アルコールが脳機能に影響を与え、注意力や判断力などが低下しますので、飲酒後に川に入ると溺れることがあります。「飲酒後に川に入って溺れる」というのは、水難事故の典型的なパターンの1つです。

 また、絶対に、橋や岩から川に飛び込まないでください。浮上するまで息が持たず溺れることがあります。川底の複雑な流れに巻き込まれて浮上できず溺れることもあります。川底や隠れ岩に頭や体をぶつけて骨が折れたり、脱臼したり、脊髄を損傷したりして溺れることがあります。脊髄の損傷部位によっては四肢が麻痺したり、呼吸が止まってしまいます。また、川の水は地下水を含むため真夏でも冷たいので、川に飛び込むことで急激に体温が下がり、ヒートショックにより動けなくなる可能性もあります。「橋や岩から川に飛び込んで溺れる」というのは、水難事故の典型的なパターンの1つです。

 川に入るときは、足から徐々にゆっくり水につけるなど、川の温度差に少しずつ体を慣らしていくことが大切です。

 また、絶対に、川を横断しないでください。川は急に深くなっており、中心部は冷たい水が勢いよく流れています。川を横断しようとすると、深みにはまって溺れたり、急流に流されて溺れたり、冷たい水で筋肉が痙攣を起こして泳げなくなって溺れたりすることがあります。「川を横断しようとして溺れる」というのは、水難事故の典型的なパターンの1つです。

 

 

Q59.川沿いを散歩していたら帽子が風に飛ばされて川に落ちてしまったので、手を伸ばして帽子をとろうとしたら、足を滑らせて川に落ちてしまい、今、体ごと流されています。どうすればいいですか?

A59.背浮きをして呼吸を確保してください。

 帽子のことは諦めて、呼吸の確保を目標にしてください。パニックにならないで、落ち着いて、上を向いて、体の力を抜いて、手足はリラックスさせて横に広げ、浮かんでください。下流に足を向けて、流されながら、余計な体力を使わず、救助を待ってください。

 

Q60.川の浅瀬でサンダルを履いて遊んでいたら、サンダルが川に流されてしまいました。サンダルを追いかけて取りに行ってもいいですか?

A60.川に流されたサンダルは諦めて、追いかけないでください。

  「川に流されたサンダルや帽子、ボールを追いかけて溺れる」というのは、水難事故の典型的なパターンの1つです。追いかけて深みにはまって溺れたり、急流に流されて溺れたりすることがあります。川に流されたサンダルなどは諦めてください。

   保護者の方は、お子様と川遊びをする際には、あらかじめ「川に流されたものは追いかけない」という約束をしっかりしておいてください。

 

Q61.幼稚園の園長です。毎年、夏の自然体験として、膝下深さの場所で「川遊び」を行っていますが、ライフジャケットを着用する必要はないですよね。

A61.ライフジャケットは絶対に必要です。川を甘く見ると重大な事故につながります。

 川は滑りやすい場所や流れが急な場所があり、非常に危険な場所です。そのため、膝下深さの場所であったとしても、園児が滑って倒れそのまま流されてしまうこともあります。

 そのような場合に、ライフジャケットを着用していれば助かる可能性が高まります。そのため、膝下深さの場所であっても川遊びをする際には、必ずライフジャケットの着用をお願いします。

 また、荒天時や雨が降った後は川遊びを中止するという判断を行ってください。特に、雨が降った後は、たとえその場所の天気が良かったとしても、上流からたくさんの水が流れ、普段は膝下ぐらいの水位が急激に上昇することがあります。川遊びを行う際は、上流の天候にも注意してください。

 「岐阜県川の防災情報<外部リンク>」で川の情報を取得できますので、ぜひご利用ください。

 

Q62.鮎釣りの方の水難事故が他人ごとに思えなくなってきました。

A62.鮎釣りをするときは、ライフジャケットを着用し、深いところにはいかないようにしてください。また、当日の健康状態や、天候等あらゆる面に注意してください。

 岐阜県内の過去の水難事故発生状況をみると、60代、70代の方の釣り中の水難事故が多く発生しています。鮎釣りは「激流に浸かって格闘する」という面があり、急流に流されたり、深みにはまるなど常に水難事故のリスクがあります。ライフジャケットを着用することで、リスクを低減させることができます。いずれにせよ、川に入る以上水難事故のリスクは常にありますので、自分の体力を過信することなく、天候や足元など、あらゆる面に十分注意してください。

 

Q63.どうして水難事故防止の啓発をおこなっているのですか?

A63.水難事故をなくすためです。

 岐阜県内の一級河川では毎年水難事故が発生し、亡くなられる方もいます。水難事故で亡くなられた方のご遺族やご友人の悲しみは一体どれほどでしょうか。痛ましい水難事故をなくすため、岐阜県は一丸となって啓発に取り組んでいます。

 

Q64.川の水難事故の主な原因は何ですか?

A64.主な原因として、転落、転倒、河川横断、飛び込み、追いかけ、遊具の6つが挙げられます。

 川の水難事故は、釣り、遊泳、水遊び、散歩、作業中などに起きています。

 事故の主な原因としては、転落、転倒、河川横断、飛び込み、追いかけ、遊具の6つが挙げられます。

 原因が何であれ、最終的には、川に流され、深みにはまるなどして溺れます。

 また、水難事故リスクを増大させる要因として飲酒が挙げられます。河川敷でバーベキューをして飲酒した場合は川の中に入らないようにしてください。

 

原因

リスク対策

転落

・川岸で釣り中に足を滑らせ転落。

・散歩中に足を滑らせ転落。

・清掃等作業中にバランスを崩し転落。

・ライフジャケットの着用

 

転倒

・川の中で釣り中にバランスを崩して転倒。

・遊泳、水遊び中にバランスを崩して転倒。

・ライフジャケットの着用

 

河川横断

・川の中で釣り中に対岸や中洲に歩いて渡ろうとして流れにさらわれる。

・遊泳、水遊び中に対岸や中洲に歩いて渡ろうとして流れにさらわれる。

・ライフジャケットの着用

・河川を横断しない

飛び込み

・岩や崖から飛び込んで、足がつかず、溺れてしまう、また流れにさらわれる。

・飛び込みはしない

追いかけ

・川に流されたサンダルやぼうしを追いかけて、深みにはまって溺れる。

・ライフジャケットの着用

・川に流されたものは追いかけない(あきらめる)

遊具

・ボートが転覆し流れにさらわれる。

・浮き輪がパンクして溺れる。

・浮き輪がするりと脱げてしまい溺れる。

・ライフジャケットの着用

・遊具を過信しない

 

Q65.川が浅そうに見えるので、入っても安全ですよね?

A65.川は浅く見えても、実際は深いので、危険です。

 川は、光の屈折により、実際よりその底が浅く見えます。

 浅く見えても、実際は、常に見た目以上に深くなっています。

 

Q66.河原も海の砂浜も同じようなものですよね?

A66.河原と海の砂浜は全く異なります。

 川は、流れの力で川底の岩が削られ、流れの中心部は深くなっています。

 河原と海の砂浜は確かに似ていますが、川を海の浅瀬と同じようなものだと勘違いして、川の中に入っていくと、急に深くなっていて、あっ、と思ったときには手遅れで、溺れてしまうのです。

 川には入らない方が安全です。

 

Q67.ライフジャケットを着用すれば、川で泳いでいいですか?

A67.全くおすすめしません。

 ライフジャケットは万一に備えて着用する救命用具であり、河原での必要最低限の装備であって、泳ぐために使用するものではありません。

 川は自然そのものであり、安全は一切保証されていません。

 インターネットやSNSの偏った情報に踊らされることなく、慎重な行動をお願いします。

 川の危険性について知ってください。

 川の危険性

 

Q68.子ども一人だけで川に遊びに行かせてもいいですか?

A68.子ども一人だけでは絶対に川に遊びに行かせないでください。

 川は急に深くなり大変危険ですので、子ども一人だけでは絶対に川に遊びに行かせないでください。

 大人も、一人だけでは川に遊びに行かない方が安全です。

 

Q69.友だちから、子どもだけで川で遊ぼうと誘われました。どうすればいいですか?

A69.断りましょう。また、友だちを引き留めましょう。

 川は急に深くなり大変危険ですので、子どもだけでは絶対に川に遊びに行かせないでください。

 

Q70.映画では、遊泳禁止看板を無視して泳いだり飛び込んだりするシーンがありますが。

A70.作品上の演出です。現実と混同しないでください。

 確かに映画にそういうシーンはありますが、それは作品上の演出であり、実際の撮影は、安全に配慮して行われているものです。

 水難事故の警告看板がある場所は、その多くが痛ましい水難事故が多発している場所ですので、そうした場所では泳がない方が安全です。

 川には絶対に飛び込まないでください。水面下の岩にぶつかったり、複雑な流れに巻き込まれたりして、重大な事故になる恐れがあります。

 

Q71.川には、人の足をつかんで川底にひっぱるカッパがいますか?

A71.います。(ある意味では)

 ひと昔前までは、子どものころ、田舎のおじいちゃん、おばあちゃんから、川にはカッパがいて悪さをするから、川には絶対に近づいてはいけないよなどとおどされたものでした。昔の人がカッパで子どもをおどしたのは、川での水難事故を防ぐための知恵でした。

 今でも、多くの人は、カッパと聞けば、緑色っぽい生き物が思い浮かぶと思います。

 川には下に引き込む流れがあり、また、川底の水は真夏でも非常に冷たく、川底は藻などで緑色に見えます。

 川を泳いでいて、下に引き込む流れに巻き込まれると、一気に体が川底に引き込まれ、足首に川底の水の冷たさを感じることになります。その時、下を見れば緑色が見えます。

 溺れてパニックになった人は、緑色のカッパが、水かきのついた冷たい手で、足首をつかんで川底に引きずり込もうとしていると思うかもしれません。

 こういう意味で、カッパはいます。

 

Q72.川底には、お盆になると地獄の門(あるいは地獄の窯の蓋)が開くのですか。

A72.開きます。(ある意味では)

 ひと昔前までは、子どものころ、田舎のおじいちゃん、おばあちゃんから、川底には、お盆になると地獄の門(あるいは地獄の窯の蓋)が開くから、お盆になったら川には絶対に近づいてはいけないよなどとおどされたものでした。昔の人が地獄の門(あるいは地獄の窯の蓋)で子どもをおどしたのは、川での水難事故を防ぐための知恵でした。

 今でも、多くの人は、地獄の門(あるいは地獄の窯の蓋)と聞けば、黒い口を開けた門(あるいは窯)が思い浮かぶと思います。

 川には下に引き込む流れがあり、川底の水は真夏でも非常に冷たく、また、お盆には日が暮れるのが早くなっていますので、夕方にもなれば、川底は暗く、黒色に見えます。

 川を泳いでいて、下に引き込む流れに巻き込まれると、一気に体が川底に引き込まれ、足首に川底の水の冷たさを感じることになります。その時、下を見れば黒色が見えます。

 溺れてパニックになった人は、地獄の門(あるいは地獄の窯の蓋)に引きずり込まれると思うかもしれません。

 こういう意味で、お盆になると地獄の門(あるいは地獄の窯の蓋)が開くのです。

 

Q73.今年の夏は親子で「川デビュー」しようと思います。親子で川で泳ぐつもりです。何かアドバイスはありますか。

A73.何よりもまず、川の危険性について十分理解してください。川では絶対に泳がない方が安全です。

 川は、水の力でえぐられているため、川岸の浅いところから、川の中央に向かって歩いていくと、急に、大人でも足がつかないほどの深さになります。「川は急に深くなるから危険」なのです。

 川は、複雑な流れをしており、足が下に引っ張られるような、下に引き込む流れが生じています。「川は下に引き込まれるから危険」なのです。

 川底には、岩、流木、川草、護床ブロックなどがあり、それらに足がひっかかって溺れることがあります。浅いところでも、川の中で転ぶと、水流の力で起き上がれず、溺れることがあります。「川は転ぶと起き上がれないから危険」なのです。

 川にはこうした危険がありますので、川では絶対に泳がない方が安全です。

 ライフジャケットは万一のための救命用具であり、泳ぐためのものではありませんので、ライフジャケットを着用しても、川では絶対に泳がない方が安全です。

 川は自然そのものであり、安全は一切保証されていません。子どもであろうと、プロのスイマーであろうと、川では絶対に泳がない方が安全です。

 

Q74.水難事故が怖いので川で泳ぐのはやめようと思いますが、親子で安全に川遊びをするにはどうすればいいですか。

A74.100%安全に川遊びをすることはできません。水難事故リスクを低減させつつ親子で川遊びをしたいということであれば、全員がライフジャケットを正しく着用し、水に入るのは子どもの足首の深さまでとすることが考えられます。

 川は自然そのものであり、安全は一切保証されていません。

 川に近づく以上、水難事故リスクはゼロにはなりません。

 100%安全に川遊びをすることはできません。

 もしあなたが「ライフジャケット着用などの対策をすれば100%安全に川遊びをすることができる」と思っているとしたら、それはあなたがそう思っているだけのことであり、事実ではありません。

 川遊びは常に危険と隣り合わせです。

 ​水難事故リスクを低減させつつ親子で川遊びをしたいということであれば、全員がライフジャケットを正しく着用し、水に入るのは子どもの足首の深さまでとすることが考えられます。

 お子さんには、体格にあったライフジャケットを準備してください。

 

Q75.「ライフジャケットを着用して子どもの足首までの深さで遊ぶ」のであれば100%安全ですか。

A75.いいえ。川遊びには水難事故リスクがあります。「100%安全」ではありません。

 川遊びには水難事故リスクがあります。川遊びは常に危険と隣り合わせであり、「100%安全」ということはありません。

 川は自然そのものであり、安全は一切保証されていません。

 川に入る以上、水難事故リスクはゼロにはなりません。

 100%安全に川遊びをすることはできません。

 「ライフジャケット着用」は、万が一川に流されてしまった際に呼吸を確保できる可能性を高めるための対策、「子どもの足首の深さまでにとどめる」は水の流れにさらわれる可能性を低くするための対策であり、いずれも水難事故リスク低減対策ですが、100%安全にはなりません。

 

Q76.「ライフジャケットを着用して子どもの足首までの深さで遊ぶ」なんて、夏の暑い中、ライフジャケットを着て足先しか水に入れなかったら楽しくないのですが。ライフジャケットは着用するので、もっと川の深いところに行って泳いでもいいですか。

A76.川の深いところに行けば水難事故リスクは高まります。

 川の深いところに入れば水難事故リスクは高まります。

 川遊びから得られる楽しさ(利益、ベネフィット)と、水難事故リスクとを比較して、冷静に判断してください。

 まず、川の危険性について十分理解してください。

 ライフジャケットを着用しても、水難事故リスクはなくならないことに留意してください。(例:ライフジャケットを着用していても足が岩や流木に引っかかって水流で起き上がれなければ溺死するなど)

 そのうえで、「川遊びから得られる楽しさ(利益、ベネフィット)と比べて、水難事故リスクを受け入れることができるだろうか」と自分に問いかけてください。

 「川の深いところに行って泳げば楽しいだろうが、自分は死ぬかもしれない(あるいは死なないかもしれない)。仮に死んだとしても、自分はそのことを受け入れられるだろうか」と問いかけてください。

 

Q77.Q1の回答を読んで、安全に遊べる川はありません、という建前は分かりました。でも、本当は、安全に遊べる穴場があるのではないですか。自己責任で遊びますので、安全に遊べる穴場を教えてください。

A77.川には、安全に遊べる穴場というものはありません。安全に遊べる川は「ありません」というQ1の回答は、建前ではなく、事実です。

 川には、安全に遊べる穴場というものはありません。インターネットやSNS上の偏った情報に踊らされることなく、慎重な行動をお願いします。

 川は、上流に行くほど水が透き通って綺麗ですが、それは安全であることを意味しません。川は上流でも急に深くなるところがあり、また、急な流れもあり、大変危険です。

 川では、一歩踏み込みすぎたために、足のつかない深いところに落ち込み、流され、溺死するという事故が起きています。

 また、川を泳いで渡ろうとして、流され、溺死するという事故が起きています。

 川に岩から飛び込んで、浮上できず溺死するという事故が起きています。

 川に入る際は、最低限の水難事故リスク対策として、ライフジャケットを正しく着用するとともに、深いところには行かないよう、よろしくお願いします。

 川の危険性について

 

Q78.川で水難事故にあうとどうなりますか。

A78.多くの場合、溺死に至ります。

 一般に人は、水中で5分程度呼吸ができない状態が続くと溺死するとされています。

 川では、遊んでいるうちに足のつかない深いところに落ち込み、流され、5分後には溺死に至る、ということが起こります。

 また、泳いでいるうちに川底へ向かう流れに引き込まれて深い水中に落ち込み、流され、5分後には溺死に至る、ということが起こります。

 川では、水中に落ち込み、流されてしまうと発見は困難です。また、発見したとしても救助は困難です。

 川遊びは常に死と隣り合わせであり、たった一つの判断ミス(「少し深いところに行ってみよう」「泳いでみよう」「対岸に渡ってみよう」「岩から飛び込んでみよう」「ライフジャケットは着用しなくていい」などの判断ミス)が死に直結します。

 川に入る際は、最低限の水難事故リスク対策として、ライフジャケットを正しく着用するとともに、深いところには行かないよう、よろしくお願いします。

 川の危険性について

 

Q79.川の水難事故で助かる人はいないのですか。

A79.ライフジャケットを着用していれば、助かる可能性が高くなります。

 川では、遊んでいるうちに足のつかない深いところに落ち込み、あるいは、泳いでいるうちに川底へ向かう流れに引き込まれて深い水中に落ち込み、流されてしまうことがあります。

 ライフジャケットを着用していない場合は、浮上できず、呼吸を確保できないため、溺死に至ります。

 ライフジャケットを着用している場合は、浮上して呼吸を確保できるため溺死を免れ、下流の中洲や岩場に流れ着くことができれば、消防等によって救助される可能性が高いです。

 なお、ライフジャケット未着用で川の水難事故にあいながら生還できた人は、多くが「死ぬかと思った」「死を覚悟した」と、「死」を強く意識しています。また、水中で必死にもがいた結果、深い傷を手足に負った、手足の爪がはがれた、酷い全身筋肉痛になった、などの体験をしています。

 川遊びは常に死と隣り合わせであり、たった一つの判断ミス(「少し深いところに行ってみよう」「泳いでみよう」「対岸に渡ってみよう」「岩から飛び込んでみよう」「ライフジャケットは着用しなくていい」などの判断ミス)が死に直結します。

 川に入る際は、最低限の水難事故リスク対策として、ライフジャケットを正しく着用するとともに、深いところには行かないよう、よろしくお願いします。

 川の危険性について

 

Q80.「川は危険」だと強調していますが、そんなふうに恐れていたら何もできないし、何も楽しめないのではないですか。

A80.川は、実際に危険ですので、正しく恐れることが必要です。

 川は急に深くなり、また、急な流れもあり、人間にとっては十分に危険な場所です。

 川を恐れすぎることにも弊害はあるかもしれません。しかし、川は実際に危険ですので、川を恐れないことは死に直結します。

 川を恐れることなく、自由に泳いだり、岩から飛び込んだり、川を横断したりすれば、楽しめるかもしれませんが、川に流されて溺死するかもしれません。

 川は、私たちが最大限注意すべき対象であり、正しく恐れることが必要です。

 川遊びは常に死と隣り合わせであり、川に流されたときはすでに手遅れです。

 川に入る際は、最低限の水難事故リスク対策として、ライフジャケットを正しく着用するとともに、深いところには行かないよう、よろしくお願いします。

 川の危険性について

 

Q81.川が危険だと伝えたいことはよくわかりました。具体的に、どういう場所は川に入るのを避けた方がいいでしょうか。

A81.「大きな河川」や「川が曲がっているところ」は避けた方が良いです。

○大きな河川

・大きな河川(長良川、木曽川等)は、川幅も広く、支川から集まった大量の水が勢いよく流れています。大きな河川は、中央部に向かって少し進むと流れが急に速くなり、水深も急に深くなりますので、水難事故リスクが高い場所と言えます。

・大きな河川の河原で親戚などで集まってバーベキューをしているときに、川の危険性を知らない子どもたちが、親たちが目を離したすきに、川の中に無防備に入っていってしまうと、溺死事故に直結します。「あれ、子どもがいない」と思ったときはすでに手遅れです。

 

○川が曲がっているところ

・川が曲がっているところは、曲線の外側は水の力で川底が深く掘れて深くなっており、流れも速くなっています。さらに、川底へ向かう流れも生じています。

・一方、内側は土砂が堆積して浅く、河原(砂州)になっており、流れはゆるやかです。多くの人がバーベキューなどを楽しむ大きな河原(長良川の千鳥橋付近、美濃橋付近、鮎之瀬橋上流など)は川の曲線の内側にあります。

・もちろん場所によりますが、こうした川の曲線の内側の河原から川に入っていくと、最初、川は浅く、流れはゆるやかに感じられます。そのとき、「きっと対岸までずっと同じように浅くて、流れもゆるやかなのだろう」と思い込み、「対岸まで泳いでみよう」と決意し、泳いでいってしまうと、川の曲線の外側に生じている川底へ向かう流れによって深い川底に引き込まれ、外側の速い流れに流され、溺死事故となるのです。川底に引き込まれたときにはすでに手遅れです。

・特に板取川は、中流部はくねくねと蛇行しており、高賀橋付近をはじめ、まるでヘアピンカーブが連続するような形になっています。上流部も蛇行が続きます。さらに、川の中に岩が多くあり、複雑な流れを作っています。板取川は水難事故が多発していますので要注意です。

 川の危険性について

 

Q82.晴れの日が続いて、水位が低くなっている川なら泳いでも安全ですか。

A82.川は、水位が低い状態でも十分危険です。

・川は、川底の形状により急に深くなっていますので、晴れの日が続いて、水位が低い状態でも十分危険です。

・水難事故は、雨が降った後の、増水した川だけで起きるわけではありません。

水難事故は、晴れの日が数日続いたあとの、良く晴れた日に、一見おだやかな川でこそ、起きています。

・水位が低くなっていても、川では泳がない方が安全です。

・川では、水の中に入るときは、ライフジャケットを必ず着用し、深さは足首までにとどめてください。深いところには決して行かないでください。よろしくお願いします。

 川の危険性について

 

Q83.私は体力には絶対の自信があります。田舎の小さな川を泳いで横断することなど私には簡単なことです。

A83.川は、体力にどれだけ自信があっても十分危険です。

・川は、急に深くなり、不規則な流れがありますので、体力にどれだけ自信があっても、十分危険です。

水面幅がたかだか十数メートル程度の川を横断しようとして、深みにはまり、流され、溺死する事故が実際に起きています。

・田舎の小さな川であっても、川では泳がない方が安全です。

・川では、水の中に入るときは、ライフジャケットを必ず着用し、深さは足首までにとどめてください。深いところには決して行かないでください。よろしくお願いします。

 川の危険性について

 

Q84.川の流れが速いところは危険なので、流れが緩やかなところで遊ぶつもりです。

A84.流れが緩やかなところは「淵」と言います。川岸から数歩で急に深くなるので危険です。

・川には、流れが速くて比較的浅い「瀬(せ)」と呼ばれる箇所と、流れが緩やかで深い「淵(ふち)」と呼ばれる箇所があります。

・流れが緩やかで深い「淵」は、川がカーブしているところのアウトサイドに現れます。

・淵は、一見穏やかに見えるため、安全に遊べるように思えるかもしれませんが、川岸から水に入って数歩進むと一気に足のつかない深さになりますので、非常に危険です。

・流れが速くて比較的浅い「瀬」では、浅くても流される危険があります。流された先には深い「淵」が待っています。川では「瀬で流されて、淵で溺れる」ということが起きます。

・瀬も淵も危険です。

・川では、水の中に入るときは、ライフジャケットを必ず着用し、深さは足首までにとどめてください。深いところには決して行かないでください。よろしくお願いします。

 川の危険性について

 

Q85.「川は急に深くなるから危険」と言いますが、足がつかなくなったらすぐに浅い方に戻ればいいだけのことではないですか。

A85.川底の斜面はアリジゴクの巣と同じ。戻れないから危険です。

・アリジゴクは、ウスバカゲロウの幼虫ですが、軒下などの乾いた砂地にすり鉢状の巣を作り、巣穴の底に潜んでいます。巣⽳にアリが落ち込むと、抜け出そうともがいても、足元の砂が崩れて、⽳から抜け出すことはできません。やがてアリは巣の底に落ち、アリジゴクの餌食となります。

・川底の斜面は、基本的に砂利でできていますが、アリジゴクの巣の斜面と同じで、足で川底の砂利を蹴っても崩れてしまうため、上れません。川が深くなってきたから戻ろうとしても戻ることはできませんし、川底の砂利を蹴って浮上しようとしても、浮上することもできません。こうして、溺れるのです。

・川では、水の中に入るときは、ライフジャケットを必ず着用し、深さは足首までにとどめてください。深いところには決して行かないでください。よろしくお願いします。

 川の危険性について

 

Q86.川に釣りに行くと、対岸で友人が釣りをしていました。友人はひざ下くらいの深さのところに立っていて「おーい、こっちに渡っておいでよ」と呼び掛けてきました。水面幅は15mもないくらいですので、友人は目の前にいるようなものです。どうすればいいでしょうか。

A86.川は急に深くなりますので、川を横断しようとしてはいけません。

(Aさんの場合)

・Aさんは、対岸の友人の様子から、川は浅いと思い、川を歩いて渡ろうと考え、友人に向かって川の中を進み始めました。

・数歩進むと、川が急に深くなり、足がつかなくなりました。慌てて戻ろうとしましたが、川底の斜面の砂利がアリジゴクの巣の斜面のように崩れてしまい、戻ることもできません。水中の流れは思っていたよりも速く、Aさんは友人の目の前で流されてしまいました。

・友人は慌ててAさんを追いかけましたが、友人も深みにはまり、流されてしまいました。

・2人とも溺死しました。2人ともライフジャケットは着用していませんでした。

・Aさんは、どうしてこうなってしまったのだろう、と振り返りました。そして、友人が対岸に立っているのを見て「川は浅い」と思い込んだのが良くなかったと気づきました。また、ライフジャケットを着用していなかったことを後悔しました。

 

(Bさんの場合)

・Bさんは、対岸の友人の様子から、川は浅いと思い、川を歩いて渡ろうと考え、友人に向かって川の中を進み始めました。

・数歩進むと、川が急に深くなり、足がつかなくなりました。慌てて戻ろうとしましたが、川底の斜面の砂利がアリジゴクの巣の斜面のように崩れてしまい、戻ることもできません。水中の流れは思っていたよりも速く、Bさんは友人の目の前で流されてしまいました。

・友人は慌ててBさんを追いかけましたが、友人も深みにはまり、流されてしまいました。

・しかし、2人ともライフジャケットを着用していたため、何とか呼吸を確保することができ、かなり下流の岸に流れ着くことができました。ただ、2人が持っていた高価な竿は流されてしまいました。

 

(Cさんの場合)

・Cさんは、一瞬、川を歩いて渡ろうとしましたが、ふと、「川は急に深くなるから危険」という言葉を思い出しました。以前、川で釣りをしていた時、どこかの役所が河原でチラシを配っていて、そこに書いてあったのを思い出したのです。

・Cさんは近くに橋がないかとあたりを見まわしましたが、ありません。

・残念だが友人のいる対岸に行くのは諦めようと思い、友人の方を見ると、友人の姿はどこにもなく、「水難事故に注意」と書かれた看板が立っているだけでした。

 

・川は急に深くなります。油断しないでください。浅いと思い込まないでください。

・川では、水の中に入るときは、ライフジャケットを必ず着用し、深さは足首までにとどめてください。深いところには決して行かないでください。よろしくお願いします。

 川の危険性について

 

Q87.川には、川底に鎖や金具で連結されたコンクリートブロックが対岸まで敷き詰められていることがありますが、これは、川遊びをする人のために設置されているのですか。

A87.「護床工(ごしょうこう)」という河川管理施設です。川遊びをする人のために設置されているものではありません。

・川底に対岸まで敷き詰められている鎖や金具で連結されたコンクリートブロックは、「護床工(ごしょうこう)」と呼ばれる、川底の勾配を安定させるために設置される河川管理施設の一部です。

・「護床工」は、床止め本体(コンクリート構造等)の上下流に設置されます。

・「護床工」は、「屈撓性(くっとうせい)構造」といって、川底の変化に合わせてコンクリートブロックが動くように設計されています。

・「護床工」のコンクリートブロックの上で遊んだり、歩いて渡ろうとしたりすると、コンクリートブロックがずれてできた隙間に足が挟まったり、ブロック間の鎖や金具に足が引っかかったりしてけがをしたりすることがあります。

・さらには、隙間に足が挟まって転び、水流の力で顔を水から上げられず溺死するといった重大な事故に至る恐れもあります。

・また、コンクリートブロックの下や周囲の川底が水流の力で深く掘れて、落とし穴のようになっていることもあります。

・「公園の水遊び場」と川の「護床工」は、一見同じようにも見えますが、実際は、設置目的が全く異なり、人に対する安全性については大きな違いがあります。

・「護床工」は、設計の前提条件として、人の使用は想定されていません。

・思わぬ事故を防ぐため、川では、「護床工」等の河川管理施設には近づかないでください。

※「護床工」には、鎖や金具で連結したコンクリートブロックを敷き詰める工法のほかに、四角い金網のかごに石を詰め込んだ「ふとんかご」と呼ばれるものを川底に敷き詰める工法もありますが、「ふとんかご」の上を歩くのは非常に危険です。金網は滑りやすく転倒しやすく、また金網に足の指が引っかかってけがをしたり、金網の針金が足に刺さったりする恐れがあります。

 河川管理用通路、堰などの河川管理施設について

 

Q88.川には、川底がコンクリート構造物などによって階段状になっている場所がありますが、これは、川遊びをする人のために設置されているのですか。

A88.「落差工(らくさこう)」という河川管理施設です。川遊びをする人のために設置されているものではありません。

・「落差工」は、「床止め」の一形態で、川底の勾配を緩和するために設置される河川管理施設です。階段形状となっている箇所の上下流には「護床工」が設置されます。

・階段形状の高低差が高い場所もあります。

・落差工のあたりで遊んでいて落下すれば命に関わる重大事故となります。

・水流が滝状となる落差工の下流側には、リサーキュレーション(再循環流)という縦回転の渦が発生する可能性があり、そこに巻き込まれるとライフジャケットを着用していても脱出は困難で、溺死する恐れがあります。

・「落差工」は、設計の前提条件として、人の使用は想定されていません。

・思わぬ事故を防ぐため、川では、「落差工」等の河川管理施設には近づかないでください。

 河川管理用通路、堰などの河川管理施設について

 

Q89.「落差工」の脇(川の端)に、緩い勾配の細長い階段みたいなものがありますが、これは、川遊びをする人のために設置されているのですか。

A89.「魚道(ぎょどう)」という河川管理施設です。川遊びをする人のために設置されているものではありません。

・川に「落差工」を設置すると魚の移動が困難になるため、「落差工」を設置する際には、必要に応じて、魚の通り道(「魚道」)を設置しています。

・「魚道」には様々な形のものがありますが、人が歩く階段とは異なり、基本的には、勾配のある水路の中に階段状のプールをいくつも設置した、水の階段のような構造になっています。

・「魚道」には、人のための転落防止柵などは設置されていません。

・「魚道」は、設計の前提条件として、人の使用は想定されていません。

・思わぬ事故を防ぐため、川では、「魚道」等の河川管理施設には近づかないでください。

 河川管理用通路、堰などの河川管理施設について

 

Q90.川の端に沿って、水中にコンクリートブロックや石が並べられていることがありますが、これは、川遊びをする人のために設置されているのですか。

A90.「根固工(ねがためこう)」という河川管理施設です。川遊びをする人のために設置されているものではありません。​

・川では、河岸が水流の力で崩壊しないよう、必要な場所に、河岸を覆うようにコンクリート構造物や石積みの構造物(「護岸」といいます。「護岸」は河川管理施設です。)を設置することがあります。

・護岸の下端は川底の土中に設置された基礎(土台)につながっているのですが、この基礎の上の土砂やさらに下の川底の土砂が水流の力でえぐられて流出してしまうと、護岸の構造物全体が崩壊する恐れがあるため、護岸の基礎の上に、コンクリートブロックなどを並べ、水流の力から基礎を保護することがあります。これを「根固工」と言います。「根固工」も河川管理施設です。

・「根固工」は、「屈撓性(くっとうせい)構造」といって、川底の変化に合わせてコンクリートブロックが動くように設計されています。

・「根固工」のコンクリートブロックの上で遊んだり、歩いて渡ろうとしたりすると、コンクリートブロックがずれてできた隙間に足が挟まったり、ブロック間の鎖や金具に足が引っかかったりしてけがをしたりすることがあります。さらには、バランスを崩して川に転落したりして、重大な事故に至る恐れがあります。場所によっては、根固工のまわりが急に深くなっています。

・「根固工」は、設計の前提条件として、人の使用は想定されていません。

・思わぬ事故を防ぐため、川では、「根固工」等の河川管理施設には近づかないでください。

 河川管理用通路、堰などの河川管理施設について

 

Q91.川には、石やコンクリートブロックを並べて作った小さな半島のようなものが、川の流れに突き出すように設置されていることがありますが、これは、川遊びをする人のために設置されているものですか。

A91.​「水制(すいせい)」という河川管理施設です。川遊びをする人のために設置されているものではありません。​​

・「水制」は、河岸を水流の力から守るために設置される河川管理施設です。川の流速を低減させる効果があります。

・「水制」の周辺は、ふくざつな水の流れを生んでいることがあり大変危険です。

・「水制」は、河川環境の保全・創出のために設置されることもあります。「水制」によって水の流れに変化を与えることにより、水中生物の棲みやすい多様な環境を作りだしたり、洪水時の魚の避難空間を形成したりしています。

・「水制」の回りは、水流の力でえぐられやすく(「洗堀(せんくつ)」といいます。)、急に深くなっています。

・「水制」のコンクリートブロック等は、川底の形状の変化に合わせて、動いたりすることがあります。

・そんな「水制」の上を人が歩くと、隙間に挟まったり、バランスを崩して川に転落したりして、重大な事故に至る恐れがあります。

・「水制」は、設計の前提条件として、人の使用は想定されていません。

・思わぬ事故を防ぐため、川では、「水制」等の河川管理施設には近づかないでください。

 河川管理用通路、堰などの河川管理施設について

 

Q92.いろいろな河川管理施設があることが分かりましたが、川で遊ぶ際には、結局、どうすればいいですか。

A92.​川の中に設置されている河川管理施設には絶対に近づかないでください。​

・「護岸(ごがん)」、「護床工(ごしょうこう)」、「落差工(らくさこう)」、「魚道(ぎょどう)」、「根固工(ねがためこう)」、「水制(すいせい)」など、川の中に設置されている河川管理施設には、川遊びの際に近づいてしまうことがあるかもしれませんが、これらは、人の使用を想定して設計されていません。

・川の中に設置されている河川管理施設は、洪水の力に耐えられるよう、コンクリート、鉄筋、鎖や金具、針金などで重く、頑丈に作られているだけに、人にとっては非常に危険なものですので、絶対に近づかないでください。

・水中の構造物の回りは水流の力により深くなっています。水流により、構造物の下に吸い込まれる危険があります。

・水中に設置されたブロックに隙間ができていることもあります。足が挟まったり、隙間に落ちて、重大な事故に至る恐れがあります。

・水中のブロックが川底の形状の変化に合わせて動いたりすることもあります。近づくと、バランスを崩して、転倒するなど、重大な事故に至る恐れがあります。

・また、川で遊ぶ際には、ライフジャケットを必ず着用し、深さは足首までにとどめてください。深いところには決して行かないでください。

 河川管理用通路、堰などの河川管理施設について

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