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長良川周辺地域の歴史的土木構造物(その1)

長良川は、郡上市大日岳を水源とし、岐阜県・愛知県・三重県を流れ、伊勢湾に注ぐ延長166キロメートルの河川です。長良川は清流として有名であり、柿田川、四万十川とともに「日本3大清流」の一つと言われており、アユや鵜飼で全国的にも有名です。
特に、長良川においては、市民の生活を支える土木構造物が数多く見ることができます。今回は、長良川の中流域周辺にある、歴史的土木構造物について、その歴史や技術を見ていきましょう。


※掲載されている「ぎふ歴史的土木構造物」がある場所は、ほとんどが観光地ではないため、見学に際しては十分安全にご注意ください。

位置図

  所在市町 完成年
鏡岩水源地 岐阜市 昭和5年
忠節の特殊堤 岐阜市 昭和15年
今泉排水機場 岐阜市 昭和8年
五六用水逆水樋門(牛牧閘門) 瑞穂市 明治40年
長良大橋 岐阜市・大垣市(墨俣町) 昭和8年
犀川制水樋門 大垣市(墨俣町) 昭和9年
忠節橋 岐阜市 昭和23年
忠節用水第2樋門 岐阜市 昭和8年

鏡岩(かがみいわ)水源地

長良橋上流・金華山際にある鏡岩水源地は、岐阜市南部地区への上水道の水源。昭和5年に建設された旧ポンプ室と旧エンジン室は国の登録有形文化財に登録され、現在は「水の体験学習館」、「水の資料館」として、水道への関心と理解を深めるために生まれ変わっている。

【所在地】 岐阜市鏡岩408-2(鏡岩水源地敷地内)
【開館時間】 午前9時30分から午後4時
【入場料】 無料
【休館日】 毎週月曜日、年末年始(12月29日から1月3日)但し、月曜日が祝日の場合はその翌日(年末年始は除く)
【アクセス】 岐阜護国神社東バス停「長良橋」下車

忠節(ちゅうせつ)の特殊堤

金華橋から忠節橋間の長良川左岸に位置する堤防。出水時に越水の危険がある時には、堤防の上部に畳を挟み込み、かさ上げできるような「角落とし構造」(写真右)になっている。(昭和15年完成)

【所在地】 岐阜市忠節町から下新町

岐阜市在住の北村嘉久様より、忠節の特殊堤について詠んだ歌と以下のエピソードをお寄せいただきました。
「先人の知恵の深さや畳堤(たたみてい)人忘れども今も残れり」
忠節の特殊堤と同様の構造の堤防は、全国でも以下の三カ所しかなく、珍しい土木構造物です。

  1. 岐阜市長良川(約900メートル)
  2. 兵庫県龍野市揖保川(不明)
  3. 宮崎県延岡市五ヶ瀬川(980メートル)

今泉(いまいずみ)排水機場

昭和8年建設。排水ポンプ等は、平成13年度に取替られており、古い蝶型弁(写真右)が、排水機場の前に展示してある。

【所在地】 岐阜市桜木町2丁目

五六(ごろく)用水逆水樋門(牛牧閘門(うしきこうもん))

五六用水逆水樋門写真五六用水逆水樋門地図

瑞穂市を流れる長良川の支流である五六川に、明治40年に建設された樋門。
「たたき」という左官技法を用いて造られた、岐阜県内では唯一の人造石樋門である。

【所在地】 瑞穂市牛牧

長良(ながら)大橋

昭和8年建設当時、岐阜市と大垣市を結ぶ鉄道との供用橋として計画。このため部材が重厚でリベット(鋼材を締結するのに用いる金属製の機械部品)が多く使われており、力強い景観となっている。鉄道を走らせる予定であった橋の南(下流側)と北(上流側)では下部構造が異なる。

【所在地】 岐阜市茶屋新田、大垣市墨俣町

犀川(さいかわ)制水樋門

長良川とその支流である犀川の合流点付近にある、昭和9年完成のRC水門。周辺には墨俣一夜城跡があり、公園として整備されている。

【所在地】 大垣市墨俣町

忠節(ちゅうせつ)橋

昭和19年に着工し、戦後間もない昭和23年に完成した鋼製アーチ橋。その姿は当時とほとんど変わらず、美しいアーチが長良川に映える。

【所在地】 岐阜市忠節町、山吹町

忠節(ちゅうせつ)用水第2樋門

金華山山麓の鏡岩に取り入れ口を有する農業用水。忠節用水第二樋門は、昭和8年に建設後、平成4年度にゲートが取替られたが、樋管側壁は当時の面影を偲ばせる。

【所在地】 岐阜市御手洗

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