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揖斐川周辺地域の歴史的土木構造物

 揖斐川は、揖斐郡揖斐川町の冠山を水源とし、岐阜県と三重県を流れる木曽川水系の一級河川。揖斐川と木曽川、長良川とともに「木曽三川」と呼ばれています。
特に、揖斐川周辺は、明治の三川分流工事に関連する土木構造物が数多く見られ、岐阜県の治水に大きく貢献している重要な土木構造物が数多く見られます。
今回は、揖斐川周辺にある、歴史的土木構造物について、その歴史や技術を見ていきましょう。


※掲載されている「ぎふ歴史的土木構造物」がある場所は、ほとんどが観光地ではないため、見学に際しては十分安全にご注意ください。

揖斐川位置図

  所在市町村 完成年
油島千本松原締切堤 海津市 明治45年
羽根谷一号砂防えん堤 海津市 明治21年
源氏橋 養老郡養老町 大正4年
盤若谷砂防えん堤群 海津市 明治10年代
揖斐川橋 大垣市・安八郡安八町 明治18年
揖斐大橋 大垣市・安八郡安八町 昭和8年
東横山発電所 揖斐郡揖斐川町 大正10年
根尾発電所 本巣市 大正12年

油島(あぶらしま)千本松原締切堤

 海津市海津町油島にある堤防。締切堤は江戸時代(宝暦年間1753年12月から1755年5月)に薩摩藩士により建設され(宝暦治水)、明治時代にオランダ人技師のヨハニス・デ・レーケによって行われた三川分流工事、昭和の護岸工事により現在の姿となった。締切堤沿線には、薩摩藩士の慰霊と宝暦治水の偉業を記念する宝暦治水碑や宝暦治水工事の責任者、薩摩藩家老平田靭負(ゆきえ)を祭神とする治水神社がある。

【所在地】 海津市海津町油島

羽根谷(はねだに)一号えん堤

 海津市南濃町の羽根谷にあるえん堤。明治時代にオランダ人技師のヨハニス・デ・レーケの指導により、明治21年に建設。平成9年に国の登録有形文化財として登録された。

【所在地】 海津市南濃町庭田

源氏(げんじ)橋

 養老郡養老町飯ノ木に架かる橋。1159年(平治元年)に源氏と平氏が対立した平治の乱により、敗北した源氏の棟梁源義朝が京都から愛知県知多郡美浜町まで落ち延びる際に、この地から舟で津屋川をくだり知多へ向かったことが名前の由来。

【所在地】 養老郡養老町飯ノ木

盤若谷(はんにゃだに)えん堤群

 海津市南濃町の盤若谷にある砂防えん堤群。明治時代にオランダ人技師のヨハニス・デ・レーケの指導により、明治10年代に中部地方で初めて建設されたえん堤であり、岐阜県における近代砂防の始まりの地と言われている。

【所在地】 海津市南濃町安江

揖斐川(いびがわ)橋

 大垣市と安八郡安八町を結ぶ、揖斐川に架かる歩行者及び自転車専用の橋。明治19年の東海道本線開通時につくられた旧揖斐川橋りょうの、橋脚、橋りょうをそのまま利用。地元では、大垣市の地名である新開や旧安八郡沢渡村から「新開鉄橋」、「沢渡鉄橋」とも呼ばれている。
平成20年10月に国の重要文化財に指定された。

【所在地】 安八郡安八町

揖斐(いび)大橋

 昭和8年に大垣市と安八町を結ぶ揖斐川に架設されたトラス橋。当初は、橋りょうの北(上流側)を道路用、南(下流側)を鉄道用とする併用橋として建設されたが、昭和39年に道路橋として供用された。現在も、橋りょうの南と北では下部の構造が異なっており、併用橋の名残がある。

【所在地】 安八郡安八町西結

東横山(ひがしよこやま)発電所

 揖斐郡揖斐川町にある水力発電所。大正10年に運用が開始され、認可最大出力は12100キロワット、発電方式は自流水路式の水力発電所である。

【所在地】 揖斐郡揖斐川町東横山

根尾(ねお)発電所

 本巣市根尾長島にある水力発電所。大正12年に運用が開始され、有効落差約82メートル、認可最大出力は4500キロワット、発電方式は自流水路式の水力発電所。発電所の近辺には、大正11年に国の天然記念物に指定され、日本三大桜にも数えられている樹齢千数百年の薄墨桜がある。

【所在地】 本巣市根尾長島

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