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令和8年度調査事業計画「何がみつかる?今年の遺跡」

発掘作業

芥見町屋遺跡(あくたみまちやいせき)(国事業)​

所在地:岐阜市上芥見

主な時代:縄文時代から近世

 芥見町屋遺跡は岐阜市東部の長良川左岸に存在する広大な集落遺跡です。当センターでは令和3年度から国道156号岐阜東バイパス建設事業に伴い、芥見町屋遺跡の発掘調査を継続的に実施しています。これまでの調査では、弥生時代から古墳時代の竪穴建物跡、奈良・平安時代の竪穴建物や大型の溝、土器焼成遺構、鎌倉・室町時代の井戸や墓穴、江戸時代の郡上街道などを確認しています。また、弥生土器や土師器、須恵器、灰釉陶器、山茶碗といった数多くの遺物も出土しています。今年度は昨年度の発掘区の西側が調査対象で、奈良・平安時代を中心とした遺構や遺物が見つかることが期待されます。

芥見町屋遺跡(国事業)の調査前発掘区近景の写真です
写真:調査前発掘区(15地点)近景(南東から)

事業者:国土交通省中部地方整備局岐阜国道事務所

事業名:国道156号岐阜東BP建設事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

 

芥見町屋遺跡(県事業)

所在地:岐阜市祇園1丁目

主な時代:縄文時代から近世

 芥見町屋遺跡は岐阜市の北東部、長良川と武儀川、津保川が合流するやや下流左岸に形成された、自然堤防上から後背湿地にかけて広がる遺跡です。昭和47年の工事中に発見され弥生時代から古墳時代の竪穴建物が調査されました。その後も岐阜市教育委員会や当センターが部分的に発掘調査を行い、弥生時代から古墳時代、古代から近世にかけての集落跡が確認されています。令和3年度から国道156号岐阜東BP建設事業に伴う発掘調査を遺跡の東部で、令和6年度からは岐阜県が行う道路改築事業に伴う発掘調査を遺跡の西部でも行っています。昨年度は古代の集落や中世の屋敷地が見つかり、非常に多くの遺物が出土しました。
 今年度の調査は、昨年度の発掘区の西側になりますが、古代の集落の広がることが予想され、多くの遺構や遺物が見つかることが期待されます。

芥見町屋遺跡の発掘区遠景写真です
写真:昨年度発掘区遠景(東から、今年度の発掘区は赤枠部分)

事業者:岐阜土木事務所

事業名:公共 道路改築(道路メンテナンス事業分)(主)川島三輪線 藍川橋工区に伴う埋蔵文化財発掘調査

 

愛宕山裏古窯跡(あたごやまうらこようあと)

所在地:土岐市土岐津町土岐口西山

主な時代:中世(鎌倉時代)

 愛宕山裏古窯跡は土岐市西部の標高220m前後の丘陵地に構築された中世の窯跡で、山茶碗の碗や小皿などを焼成した生産遺跡(窯業)です。公共 地域連携推進事業(重要物流道路分)(一)肥田下石線工事に伴い、試掘・確認調査を行ったところ、複数の窯体の存在が確認できました(仮称1号から7号古窯跡)。このうち1号から6号古窯跡は谷沢に近い南向き斜面に並列・近接して構築されており、出土遺物の特徴から13世紀初頭から中葉にかけて操業したものと推定されます。また7号古窯跡は、これらの窯から約50m西方に単独で存在するもので、被熱面や木炭が検出されたことから、何らかの窯炉状の遺構が存在すると思われます。
 今年度は、7号古窯跡の発掘調査及び発掘区周辺の地形測量を実施する予定です。調査によって、中世窯業の実態や東濃地方の歴史の一端が解明されることが期待されます。

愛宕山裏古窯跡の調査前発掘区全景の写真です
写真:調査前発掘区全景(南西から)

事業者:多治見土木事務所

事業名:公共 地域連携推進事業(重要物流道路分)(一)肥田下石線 下石工区に伴う埋蔵文化財発掘調査

 

松倉城屋敷跡(まつくらじょうやしきあと)

所在地:高山市上岡本町

主な時代:中世

 松倉城屋敷跡は松倉山北側の山麓の緩傾斜地に位置します。松倉山の山頂には、永禄年間(一説天正7年)に三木自綱(みきよりつな)が吉城郡への進出起点として築城したとされる国史跡松倉城跡があり、松倉城屋敷跡は武家屋敷地と推定されます。令和7年度に発掘調査地及びその周辺を対象に測量作業を行い、松倉山の北麓の谷筋沿いに3箇所の平坦面群を確認しました。また、石垣測量では本発掘調査地内の北側平坦面群に2段の石垣を2面確認しました。
 今年度の調査では、武家屋敷地と推定される平坦面の利用状況や石垣の構築方法が明らかになることが期待されます。

松倉城屋敷跡の調査前発掘区全景の写真です
写真:調査前発掘区全景(北東から)

松倉城屋敷跡の調査前発掘区全景の写真です
​写真:調査前発掘区全景(北西から)

事業者:高山土木事務所

事業名:吾神 通常砂防事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

 

発掘作業・整理等作業

名滝遺跡(なたきいせき)

所在地:瑞浪市土岐町

主な時代:縄文時代、中世

 名滝遺跡は瑞浪市中央部の土岐川左岸の河岸段丘上に立地する縄文時代・中世の遺跡です。令和元・2年度に当センターが実施した発掘調査では、中近世の掘立柱建物、井戸、区画溝などの遺構を検出し、中近世陶磁器を中心とした遺物が出土しました。
 今年度の発掘区(F地点)は令和2年度のD地点とE地点の間に位置しており、中近世の掘立柱建物や溝の確認が期待されます。発掘作業終了後には整理等作業も実施します。

名滝遺跡の調査前発掘区全景の写真です
写真:調査前発掘区全景(北から)

事業者:国土交通省中部地方整備局多治見砂防国道事務所

事業名:国道19号瑞浪恵那道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

 

森部表遺跡(もりべおもていせき)

所在地:安八郡安八町森部

主な時代:古代・中世

 森部表遺跡は令和5年度の試掘・確認調査で発見された遺跡です。当遺跡周辺には長良川右岸の自然堤防上に、伊久良河宮跡(いくらがわのみやあと)、教如上人避難跡、森部城跡、稲葉氏屋敷跡、森部合戦場跡があります。試掘・確認調査では、土師器・須恵器・灰釉陶器・山茶碗・中近世陶磁器が出土したため、主に中世の遺構が検出される可能性があります。発掘作業終了後には整理等作業も実施します。

森部表遺跡の調査前発掘区全景の写真です
写真:調査前発掘区全景(東から)

事業者:大垣土木事務所

事業名:一般県道大垣江南線 長良川新橋工区に伴う埋蔵文化財発掘調査

 

整理等作業

芥見町屋遺跡(国事業)​

所在地:岐阜市祇園

主な時代:縄文時代から近世

 芥見町屋遺跡(国事業)は、岐阜市東部の長良川左岸の自然堤防上に立地する遺跡です。国道156号岐阜東バイパス建設事業に伴い、令和3年度から令和7年度までに15,102.43平方メートルの発掘調査を実施しました。調査の結果、縄文時代から江戸時代にかけての遺物が出土し、継続して土地の利用が行われていたことを確認しました。
 今年度は、1地点(令和3年度発掘調査)と8地点(令和5年度発掘調査)の整理等作業を実施します。1地点では弥生時代終末期から古墳時代初頭の竪穴建物や中世の土坑、8地点では古代の竪穴建物や大溝などを確認しています。両地点ともに、弥生土器・土師器・須恵器・灰釉陶器・山茶碗などの多くの遺物が出土しています。

1地点の竪穴建物の床から出土した土器の写真です
​写真:1地点の竪穴建物の床から出土した土器(北西から)

8地点の竪穴建物の床から出土した土器の写真です
写真:8地点の竪穴建物の床から出土した土器(西から)

事業者:国土交通省中部地方整備局岐阜国道事務所

事業名:国道156号岐阜東BP建設事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

 

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