ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 分類でさがす > 教育・文化・スポーツ・青少年 > 文化・芸術 > 文化財 > 令和5年度調査事業計画「何が見つかる?今年の遺跡」

本文

令和5年度調査事業計画「何が見つかる?今年の遺跡」

発掘作業

芥見町屋遺跡(あくたみまちやいせき)

所在地:岐阜市祇園

主な時代:弥生時代から近世

 芥見町屋遺跡は岐阜市東部、長良川左岸に形成された自然堤防とその後背湿地に立地する弥生時代から近世にかけての複合遺跡です。当遺跡は、昭和47年に一本松遺跡として調査され、弥生時代終末期から古墳時代初頭にかけてと考えられる竪穴建物が見つかったことで知られています。また、当センターが平成22年度に堤防道路の拡幅に伴い実施した調査では、鎌倉時代から近代にかけての掘立柱建物や礎石建物を確認し、川沿いに中世以降の川湊あるいは渡河地点といった交通や物流の拠点が存在したとことが推定されました。
 今年度の調査は、一昨年度から継続する国道156号岐阜東バイパス建設事業に伴う調査の3年目で、6697.1平方メートルについて実施します。令和3年度の調査では、弥生時代後期から古墳時代初頭と古代の竪穴建物や中世の井戸、近世郡上街道の一部などが見つかりました。令和4年度の調査では、古代の竪穴建物の他、溝や土坑などが見つかりました。遺物は、飛鳥時代から平安時代を中心として、土師器、須恵器、灰釉陶器、山茶碗などが出土しました。今年度の発掘区は令和3年度の発掘区の南側、令和4年度の発掘区の東側に位置しており、これまでに見つかった集落跡がさらに広がることや、近世郡上街道の発見が期待されます。

令和5年度の芥見町屋遺跡発掘区の遠景写真です

写真:令和5年度の発掘区(南西から) 

事業者:国土交通省中部地方整備局岐阜国道事務所

事業名:国道156号岐阜東BP建設事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

整理等作業

白石道遺跡(しらいしみちいせき)

所在地:養老郡養老町鷲巣

主な時代:奈良時代

 白石道遺跡は、養老郡養老町鷲巣に所在し、養老山地東麓に広がる緩斜面端部に立地します。令和4年度に発掘調査を行い、奈良時代の竪穴建物などの遺構を確認し、土師器や須恵器が出土しました。
 今年度は、令和4年度の調査成果や出土した遺物を整理する作業を行います。

白石道遺跡の竪穴建物の重複状況の写真です

写真:白石道遺跡竪穴建物群(上が北)

事業者:岐阜県大垣土木事務所

事業名:県単道路新設改良(一般分)事業(主)大垣養老公園線高田・鷲巣バイパス工区に伴う埋蔵文化財発掘調査

松本上野遺跡(まつもとうわのいせき)

所在地:高山市丹生川町

主な時代:縄文時代

 松本上野遺跡は旧高山市と旧丹生川町の間の「上野平」と呼ばれる台地に立地する縄文時代の遺跡です。令和4年度に当センターが本発掘調査を実施し、柵や土坑を確認しました。柵は出土遺物がないため時期は不明ですが、土坑は縄文土器や石器が出土していることから、縄文時代の遺構と考えられます。また、下呂石製の製品や剥片が出土した土坑があり、ここで石器製作をしていたと考えられます。
 今年度は、令和4年度の調査成果や出土した遺物を整理する作業を行います。

松本上野遺跡の調査後の発掘区全景写真です

写真:調査後発掘区全景(北から)

事業者:国土交通省中部地方整備局高山国道事務所

事業名:中部縦貫自動車道高山清見道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

中切日焼遺跡(なかぎりひやけいせき)

所在地:高山市中切町

主な時代:古墳時代から奈良時代

 中切日焼遺跡は、川上川左岸丘陵下の緩傾斜地に立地します。令和元年度に発掘調査を行い、古墳時代から奈良時代の掘立柱建物や竪穴建物などの遺構を確認し、須恵器、土師器、石器が出土しました。
 今年度は、令和元年度の調査成果や出土した遺物を整理する作業を行います。

中切日焼遺跡の発掘区全景の写真です

写真:中切日焼遺跡全景(南から)

事業者:国土交通省中部地方整備局高山国道事務所

事業名:中部縦貫自動車道高山清見道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査


調査ファイルに戻る

 

 

<外部リンク>