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令和4年度の芥見町屋遺跡の発掘作業が終了しました

芥見町屋遺跡発掘作業概要報告

芥見町屋遺跡の今年度の発掘調査は4月から11月まで行い、飛鳥時代から平安時代の竪穴建物や溝、中世の土坑などの遺構を確認しました。特に平安時代の竪穴建物は県内でも発掘調査事例が少ないため、貴重な調査事例となりました。

南東から撮影した今年度発掘調査を行った場所の全景写真です。
発掘区全景写真(南東から)

平安時代の竪穴建物は、飛鳥時代や奈良時代の竪穴建物と比べると、特定の範囲に集中して何度も建て替えが行われていることや、建物の方位が揃わないこと、主柱穴や壁際溝を除けば、カマドや貯蔵穴などの付属遺構を備えたものが限定的であることが特徴として挙げられます。

カマドを伴う平安時代の竪穴建物の写真です。
平安時代の竪穴建物全景(西から)
焚口から屋外に延びる煙道が良好に残るカマドの写真です。
平安時代のカマド(北西から)
なお、昨年度の発掘調査では、弥生時代終末期から古墳時代初頭の竪穴建物が多数確認されましたが、今年度の発掘調査では見つかりませんでした。これは、弥生時代終末期から古墳時代初頭の集落が今回の発掘区まで及んでいなかったことが明らかとなりました。