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令和2年9月

記事ID:0098693 2020年9月24日更新 秘書課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

第2波を教訓に、油断なく警戒継続(9月1日)

 7月31日に「第2波非常事態」を宣言してから1か月が経過しました。

 入院者数・感染者数は8月のお盆休みをピークに、下降線を辿っております。また、本県独自の5つの指標のうち、本日現在4つが基準を下回っています。こうした状況から総合的に判断し、本日の本部員会議・協議会において、「第2波非常事態宣言を解除する」ことを決定しました。

 県民の皆さんには、第2波から得た教訓と今後の第3波への備えとして、

(1)高感染リスクの場を回避すること

(2)家族のことは家族で守ること

(3)職場や学校などでの感染を防ぐこと

の大きく3点に十分注意し、今後も油断することなく、警戒を継続していただきたいと思います。

 また、会議では「感染防止・医療福祉対策」「経済・雇用対策」「教育対策」の3つを柱とする「新たな波に備えた総合対策」を取りまとめました。本対策には、インフルエンザ流行期に備えた医療体制の整備や観光需要の創出などを盛り込んでいます。これらを着実に実行に移し、今後の感染拡大に万全を期してまいります。

 さらに、『ストップ「コロナ・ハラスメント」宣言』も併せて発出させていただきました。感染者や医療従事者、あるいはそのご家族などに対し、コロナを理由とした差別、誹謗中傷が相次いでいます。憎むべきは、人ではなくウイルスです。皆さんには、「思いやり」と「感謝」の気持ちを持っていただくこと、不確かな情報に惑わされないことを心掛けていただくようお願いします。

リンク:第2波を教訓に、油断なく警戒継続ストップ「コロナ・ハラスメント」宣言

 

 記者会見の様子 ストップコロナハラスメント宣言

 

台湾の観光関係者とのオンライン会談(9月2日)

 台湾は、本県における2019年の国・地域別延べ宿泊者数で第2位(17.7万人)、本県が展開する飛騨牛海外推奨店51店舗のうち8店舗を設置するなど、海外戦略上大変重要視しているところです。

 また、台湾の航空会社・旅行会社には、2011年の東日本大震災後、訪日への不安が広がる中、どこよりも早く本県を視察いただき、翌年にはV字回復に転じたということもありました。

 こうした中、コロナ時代の新しい交流の形として初の試みになりましたが、この日、台湾の観光を担う行政・民間団体の代表の方と、オンライン会談を行いました。

 会談では、県内の観光地や特産品を売り込むとともに、コロナ禍での観光の現状や今後の取組に関する情報交換を行いました。また、協力・連携関係について再確認することができ、大変有意義な機会になったと思います。

 現在、新型コロナウィルス感染症の感染拡大の影響により、海外との往来が難しい状況ですが、往来再開後のインバウンド獲得に向け、こうした取組みを他の国・地域との間でも実施していきたいと思います。

 台湾とのオンライン会議 台湾とのオンライン会議その2

 

「清流の国ぎふ」SDGs推進フォーラム・「清流ミナモ賞」表彰式(9月14日)

 SDGs(持続可能な開発目標)は、2015年に国連サミットで採択された、持続可能でよりよい世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成された国際目標です。

 本県では、SDGsの達成に向けたプロセスそのものが地方創生の推進であるとの考えのもと、「『清流の国ぎふ』創生総合戦略」に基づき、「人づくり」「地域づくり」「魅力と活力づくり」の3本柱で施策を展開しています。

 また、本年4月に県内でSDGs推進に取り組む方々の情報交換の場として「『清流の国ぎふ』SDGs推進ネットワーク」を設置し、現在その会員数は約400となり、皆さんの関心の高さを改めて感じています。

 さらに、7月には、SDGs達成のため優れた取組みを提案する自治体として、国から「SDGs未来都市」に選定されたところです。

 こうした中、この日、地域づくりにおいて模範となる活動を行う団体として「清流ミナモ賞」を受賞した3団体の表彰式と、「清流の国ぎふ」SDGs推進フォーラムを開催しました。フォーラムでは、SDGsの理解を深めていただくため、造園家で県森林文化アカデミー学長でもある涌井史郎氏の基調講演と、先進的にSDGs推進に取り組む県内企業を交えたトークセッションを行いました。

 この機会を通じて、県民や企業の皆さんの理解が深まり、取組みが深化するとともに、今回受賞された皆さんそれぞれの未来を見据えた活動が、県内各地に広がっていくことを期待しています。

 そして、新型コロナウイルスの危機は、SDGsの達成のための大きなチャンスであると考えています。これを契機として、私もこれまでの行動、取組みを見直し、持続可能な「清流の国ぎふ」を皆さんとともに作っていきたいと思います。

 表彰式 知事挨拶

 

リトアニア外務省主催の国際会議にオンライン出席(9月24日)

 2020年は、杉原千畝氏の「命のビザ」発給80周年、生誕120周年という記念すべき年です。昨年10月、リトアニア国会において、本年を「杉原千畝の年」とすることが宣言されています。

 7月には、新型コロナウイルスの影響で事業継続が困難となっている、「杉原記念館」(リトアニア・カウナス市)を支援するため、八百津町、在岐阜リトアニア共和国名誉領事館と共に寄附金を贈りました。

 本来であれば、この秋に私自身がリトアニアを訪問して交流を深めるところでしたが、新型コロナウイルスの影響でそれが叶わず、残念でなりません。

 こうした中、この日、記念事業の一環として、ユダヤ人の救出に関わったリトアニア、オランダ、イスラエル、日本の外務大臣が集い、リトアニア外務省主催による、国際会議が開催され、オンラインで出席しました。

 こうした外交レベルの会議に岐阜県知事として発言させていただけたことは、これまでの本県の取り組みが高く評価されたものであり、大変光栄に思います。

 杉原氏が「命のビザ」で多くのユダヤ人を救ったことが、今では国際交流の架け橋となっています。本会議では、「杉原千畝は過去ではなく未来だ」との指摘もありました。

 私からもお話しさせていただきましたが、杉原氏の「人道の精神」を学び、発信することは、真の国際交流、国際貢献につながり、これからの世界をより良い方向に導くものと確信しており、本県もその一翼を担いたいと考えています。

 今は海外との交流が難しい状況ですので、秋から冬にかけて、岐阜、リトアニアのそれぞれで記念事業を開催していきます。

 リトアニア会議 リトアニア会議その2

 

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