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12東海道五十三駅御行列双六

岐阜県歴史資料館授業にも使える当館所蔵史料

No.12東海道五十三駅御行列双六

「東海道五十三駅御行列双六」【徳山家D-(2)-3】
・・・明治天皇が京都より江戸城へ!双六で味わう時代の転換!

東海道五十三駅御行列双六の画像

解説

徳川幕府の大政奉還(1867年11月9日)による江戸城の無血開城があり、東京遷都が実現した。それを受けて、明治元年(1868)10月13日、明治天皇は東海道を通り、初めて京都から江戸城に入った。
東海道は、五街道の一つで、江戸・日本橋を起点として武蔵国(東京都)・相模国(神奈川県)・駿河国・遠江国(静岡県)・三河国・尾張国(愛知県)・伊勢国(三重県)・近江国(滋賀県)を通過して、京都・三条大橋まで続く約126里6町1間(約496キロ)の街道である。
この「東海道五十三駅御行列双六」絵図は、歌川広重の「東海道五十三次」にならい、明治天皇が京都から江戸へ入るまでの様子を53の宿場ごとに表した双六である。絵をよく見ると、近代的な武器を備えた明治新政府の役人の様子が分かる。また、沼津や三島の宿場では天皇御一行への歓迎ぶりがよく分かる。大名行列の時のように道端に平伏していることも描かれており興味深い。
このような双六がつくられたのは、江戸幕府が終わりを告げ、天皇を中心とした新しい世の中になることを期待した人々の関心の高さの表れであったのだろうか。

用語について

五街道・・・東海道.中山道.甲州道.日光道.奥州道
歌川広重(安藤広重)・・・1797〜1858、浮世絵師。「東海道五十三次」が有名。日本の開国後、浮世絵は西洋にも伝わり、ゴッホやマネといった画家にも影響を与えた。

史料の授業等への利用について

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