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高須輪中絵図
1.高須輪中絵図
水落圦樋(拡大)
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資料名:高須輪中絵図
資料名(ふりがな):たかすわじゅうえず
年代:嘉永3年(1850)以降
資料番号:美濃郡代笠松陣屋文書2・42‐2
解説:
高須輪中は、東を長良川、西を揖斐川、北を大榑川に囲まれた、海抜0〜3mの低湿地帯である。
水害から集落や耕地を守るため、地域全体に堤防(黒線)を廻らせている。また、輪中内は排水状態が悪く、水落圦樋(みずおちいりひ)と呼ばれる排水設備を作ると共に、土地の一部を掘り下げ(堀潰〈ほりつぶれ〉)、一方を土で盛り上げる(堀田〈ほりた〉)という工夫した土地利用により、耕地の安定的確保を図った。輪中の生活は、水とのたたかいの上に成り立っていた。