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1キリシタン禁令
岐阜県歴史資料館授業にも使える当館所蔵史料
No.1切支丹禁令
切支丹(きりしたん)禁札
・・・・・江戸時代のキリスト教禁止対策は、「踏絵」だけではない!!
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【岐阜県歴史資料館所蔵不破家文書第1号】
内容
解説
江戸幕府は、封建国家体制の確立にキリスト教は障害となると判断し、慶長18(1613)年全国に禁令を出し、キリシタンを国外や奥州に追放した。
寛永14(1637)年、島原の乱が起きたのを契機に幕府は一層厳しくキリシタンを取り締まり、苛酷な処刑と探索を行った。踏絵、檀那寺の制度、五人組の連座制、そして密告した者への賞金の制度・・・・。
この制札は、正徳元年(1711)5月に出されたもので、高さ42.5cm、幅70cmの木製の立て札である。バテレンなどのキリシタン、立ちかえりの者等を訴え出た者に対して、褒美を与えること、また隠し立てすれば名主をはじめ、五人組まで罰することが記されている。これらの制札は全国各地の村々の高札場に掲げられ、村人の目に常に触れられるように置かれていた。現在で言うならば、高札場は町内の掲示板であるが、当時においては、お上からの情報伝達の場で、しかも大いなる権威を持ったものであった。
明治維新後も、新政府もまた禁制を続けたが、諸外国から非難されたため、明治6年(1873)、この高札は撤去されることになる。以後の布教活動は、日本に学問・芸術・文化・風俗に大きな影響を与えることとなった。
用語について
バテレン・・・・・・・・宣教師のこと
イルマン・・・・・・・・宣教師に次ぐ位の修道士
立ちかえりの者・・・・・再びキリスト教の信者となったもの
同宿并宗門・・・・・・・伝道師と信徒
銀一枚・・・・・・・・・
慣例として銀1枚は、銀43匁(もんめ)としている。金1両を銀60匁として換算すると、銀500枚は、およそ350両となる。金1両の価値は、時代によって大きく変わるものだが、現在の貨幣価値で1両を10万円とすれば、3500万円以上となる。
また、お米に概算すると、銀100枚は、米142石に相当するという。米1石は150キログラムで、およそ大人が1年に消費する量だという。(金銀銭の交換比率は時代によっても大きく変動が有るため、あくまでも試算として)
(キリシタン)奉行・・・宗門改役のことで、宗門に対する警察・司法の権限を持つ
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