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管内初!ICTを活用した林道工事
近年、ICT(情報通信技術)の向上により建設現場での自動化や効率化が期待されています。
可茂農林事務所で発注する林道工事において初めて、受注者からの提案によりICTを活用する事例がありましたので紹介します。
現場では、ICTの活用により起工測量の作業人員を2人から1人に減らしたり、急な斜面での丁張を省略するなど、効率性や安全性の向上といった成果を目の当たりにすることができました。
工事完了後には、林道工事におけるICT活用の課題等について整理し、今後発注する工事においてその普及に努めていきたいと考えています。
【工事の概要】
〇受 注 者:株式会社 立保
○施 工 地:林道 尾城山線(加茂郡東白川村越原地内)
○事 業 費:59,840千円
○事業内容:開設延長L=182.9m
○工 期:令和2年9月4日~令和3年3月26日
【ICT施工の取組内容】
次の3点についてICT施工に取り組んでいます。
(1)UAV(ドローン)等を用いることにより、現地で設計図面を確認しながら2人以上で作業していた起工測量を1人で実施。
(2)撮影した空中写真から作成したデータを設計図面と紐づけし、設計と現地の地盤高を照合することによる丁張の省略。
(3)作成したデータをバックホウ等の建設機械と通信することでコンピューターによる自動制御を可能とし、レバーを倒すだけでの設計どおりの施工。
起工測量データに3次元設計データを合成した図面
ドローンを活用した起工測量状況
ICTによる機械の施工状況