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今年度の明徳遺跡の発掘作業が終了しました

明徳遺跡発掘作業概要報告

明徳遺跡(みょうとくいせき)は、養老郡養老町石畑に所在します。古代・中世の遺物の散布地として知られていました。令和2年5月から11月まで発掘作業を行い、竪穴建物10棟、溝9条の他、柱穴や遺物集積遺構などを確認しました。

竪穴建物は、一辺が約4mから5mほどの規模で、床面からは屋根を支えるための柱穴や建物の周囲をめぐる壁際溝が見つかりました。竪穴建物や溝からは、弥生時代末期から古墳時代初頭ころの土器が出土しており、発掘区の周辺にはこの時期の集落が広がっていた可能性があります。

A区の南部で確認した竪穴建物の写真です

竪穴建物(東から)

 

今回の調査での主な出土遺物は、土師器の高坏や壺、甕などの土器の他、少数ですが石器も出土しました。出土した土器のほとんどが弥生時代終末期から古墳時代初めに属すると考えられ、赤彩が施されたものや口縁部に装飾が見られるもの、体部に様々な文様のついたものが出土しています。今後、詳細な検討を行っていく予定です。

A区で出土した赤彩が施された土器です

赤彩が施された土器

 

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