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米・麦・大豆の生産状況
米
令和6年産の水稲作付面積は21,100ha
令和6年産の水稲作付面積は、前年より400ha増の21,100ha、収穫量は前年より1,700t増の101,900tとなりました。
作付面積のうち備蓄米、加工用米、新規需要米等を除いた主食用作付面積は、前年より100ha減の19,600haとなりました。
品種別作付面積割合は、「ハツシモ」「コシヒカリ」の2品種で約70%を占めています。
水稲の作柄は平年並み
作況指数は、県全体で100と「平年並み」でした。地域別の作況指数は西南濃100、中濃98、東濃98、飛騨が100となりました。
麦
令和6年産の作付面積は3,923ha
令和6年産の作付面積は、前年より63ha増の3,923ha(前年比102%)となりました。
平坦地域では、小麦「さとのそら」「イワイノダイチ」「タマイズミ」が、中山間地域では、大麦「カシマゴール」「ミノリムギ」「ファイバースノウ」が主に生産されており、作付面積は小麦が3,680ha、大麦が243haとなっています。
岐阜県産麦類の作付面積と収穫量の推移
小麦の作柄は平年を下回ったが、品質は1等中心
播種作業は10月中下旬から始まり、11月末に概ね終了しました。
その後2月頃までは高温傾向で推移しましたが、3月は平年より低温となり生育が緩慢となりました。出穂期前後に降雨が多いことも影響し、収量は296kg/10aとなり平年を下回りました。
大豆
令和6年産の作付面積は3,050ha
令和6年産の作付面積は、前年から80ha減の3,050ha(前年比97%)となりました。
安全・安心な国産大豆への需要の高まりや水田の有効活用の観点から、作付面積は維持されています。
品種別作付割合は、「フクユタカ」が96%と大半を占めています。
大豆の作柄は平年を下回る
7月は降雨が多く、播種時期は7月下旬から8月上旬が中心となりました。出芽・初期生育期間は猛暑、干ばつとなり出芽遅れや生育停滞が見られました。その後も台風や秋雨前線により一部地域で冠水、湿害が発生しました。9月以降は高温少雨傾向が続き、生育に影響を及ぼしました。また、ハスモンヨトウやカメムシ類が多発し青立ち株が多く見られました。収量は67kg/10a(前年比55%)と減収となりました。