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ノロウイルスによる食中毒に注意!

注意喚起情報

 ノロウイルス食中毒注意報が発表されました!(令和5年11月24日)

 報道発表資料 [PDFファイル/155KB]

ノロウイルスとは

 ノロウイルスは、乳幼児から成人まで幅広い年齢層に、感染性胃腸炎を起こします。
 例年、感染性胃腸炎患者の発生は、12月の中旬頃にピークを迎え、これに伴い、ノロウイルスによる食中毒も増加傾向となります。
 その原因は、感染者が調理に従事し、食品を二次的に汚染させたことによるものがほとんどです。

 

 <ノロウイルスの特徴>

  • 食品中では増殖せず、人の腸管内でのみ増殖します。
  • ウイルスが少量(10から100個程度)でも感染することがあります。
  • 食品からだけでなく、ヒトからヒトへの感染や、環境中からヒトへの感染が極めて強力です。

一般的な感染症対策として、消毒用エタノールや逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム)が用いられることがありますが、ノロウイルスを完全に失活化する方法としては、次亜塩素酸ナトリウムや加熱による処理があります。
ノロウイルス

 <症状>

  • 主な症状は、吐き気、おう吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。
  • 潜伏期間(感染から発症までの時間)は1日から2日です。ほとんどの場合は、通常2,3日で回復します。
  • 感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状の場合もあります。

 症状がなくなってからも、通常では1週間程度長いときには1ヶ月程度ウイルスの排出が続くことがあります。
 症状が改善した後も、しばらくの間、食品の取扱いには注意が必要です。

 

 <原因となりやすい食品>

  • 二次的に汚染された食品(まな板などの調理器具類、あるいは調理する人の手を介しノロウイルスに汚染された食品)
  • ノロウイルスに汚染された二枚貝

 過去のノロウイルス食中毒の調査結果を見ると、食品から直接ウイルスを検出することは難しいのが現状です。

 

ノロウイルス食中毒の予防のポイント

  1. 食事や調理の前、トイレの後等には、必ず手を洗いましょう。
    手洗いは、手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法です。
    手洗いの方法は、下記「手洗いはどのようすにすればいいの?」をご覧ください。
  2. 下痢やおう吐等の症状がある場合には、食品を取り扱う作業を控えましょう。
    特に、ノロウイルスに感染した人のふん便や吐ぶつには、大量のウイルスが含まれているため、大量調理施設の食品取扱者がノロウイルスに感染していると、大規模な食中毒となる可能性があります。
  3. 加熱が必要な食品は、中心部までしっかり加熱して食べましょう。
    ノロウイルスの汚染のおそれのある二枚貝などの食品の場合は、中心部が85℃から90℃で90秒間以上加熱しましょう。
  4. 包丁、まな板、ふきん等の調理器具等は使用後に洗浄・消毒しましょう。
    調理器具等は洗剤などを使用し十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム(※)(塩素濃度200ppm(0.02%))で浸すように拭くことで、ウイルスを失活化(ウイルスの活性を失わせること)できます。
    また、まな板、包丁、へら、食器、ふきん、タオル等は熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱が有効です。
    (※)次亜塩素酸ナトリウム以外の塩素系消毒剤(亜塩素酸水、次亜塩素酸水等)やエタノール系消毒剤には、ノロウイルスに対する不活化効果を期待できるものがあります。使用に当たっては、「使用上の注意」を確認し、濃度・方法等を守って使用してください。
  5. おう吐物等は適切に処理し、感染を広げないように塩素系消毒薬や熱湯等による消毒を行いましょう。
    患者の便やおう吐物は、素手では処理せずペーパータオル等で静かに拭き取り、0.1%(1,000ppm)次亜塩素酸ナトリウムで浸すように床を拭き取り、その後水拭きをしましょう。

ノロウイルスに関するQ&A(外部サイト)<外部リンク>」や「大量調理施設衛生管理マニュアル [PDFファイル/320KB]」を参考に、ノロウイルスによる食中毒を予防しましょう!

手洗いはどのようにすればいいの?

調理を行う前(飲食業を行っている場合は配膳前も)、食事の前、トイレに行った後、下痢等の患者の汚物処理やおむつ交換等を行った後には必ず行いましょう。

  1. 常に爪を短く切って、指輪等を外す
  2. 石けんを十分泡立て、ブラシなどを使用して手指を洗浄する
  3. すすぎは温水による流水で十分に行う
  4. 清潔なタオル又はペーパータオルで拭く

調理従事者等、食品に接触する可能性のある方は、上記23を2回繰り返し、しっかりと手指を洗浄及び消毒することが必要です。(改訂大量調理施設衛生管理マニュアル参照)

集団感染・食中毒が疑われたときは

 集団感染又は食中毒を疑うような場合は、早く診断を確定し、適切な対症療法を行うとともに、感染経路を調べ、感染拡大を防ぐことが重要ですので、速やかに最寄りの保健所にご相談ください。

県内の発生状況

  令和4年 令和5年 令和6年
事件数 患者数 事件数 患者数 事件数 患者数

ノロウイルス食中毒

2件 164人 11件 458人 5件 261人

その他の食中毒

9件

21人

10件 72人 0件 0人

11件 185人 21件 530人 5件 261人

(令和6年3月4日現在)

ノロウイルス関連情報

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