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県が冬の花として親しまれるシクラメンの新品種を育成し、12月4日、県庁で研究成果を発表しました。
新品種「ムーンキャンディ」は、県が育成に取り組み開発した品種で、シクラメンでは珍しい黄色の花を咲かせ、葉の形が丸く、かわいらしい外見が特徴です。
育成には、県が開発した「ムーンルージュ」という品種から選りすぐりのものどうしを交配し、花の色がより濃い黄色となり、花弁の幅も広がり、一輪が大きく見える品種となりました。
また、「ムーンルージュ」よりも栽培しやすく、製品として出荷できる割合も高いため、生産者にとっても大きな魅力となります。
発表した中山間農業研究所中津川支所の研究員は、「今後は消費者や販売店が求める時期にタイミングよく出荷できるような栽培技術を確立したい」と話しました。
ムーンキャンディは、今年の冬には県内の生産者から約1600鉢が流通する見込みで、インターネット通販などで購入ができるということです。
中山間研究所中津川支所 工藤渓汰(くどう けいた)研究員 は、「品種を育成(かけ合わせる花の選別)するにあたっては、いかに色の濃い花を選ぶかというところで苦労しました。黄色の好きな方に是非この新しいシクラメンを楽しんでいただけたらと思います。」と話しました。
