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東日本大震災の影響による電力需給のひっ迫が予想されるため、中部5県(愛知、三重、静岡、長野)の皆さんと一緒に、首相官邸で枝野幸男内閣官房長官に要望書を提出いたしました。
大村秀章愛知県知事が中部圏の事情を説明され、安定供給を実施するための対策をお願いする要望書を手交されましたが、私からは、岐阜県が現在行っている4つの対策(被災地支援や被災された方へのケア、原子力発電所の安全に関する各電力会社との協定の締結を行おうとしていること、太陽光発電などを取り入れた新エネルギー対策、そして、岐阜を旅して東北を支援するキャンペーン)を行っていることをご説明いたしました。
枝野官房長官は、最近岐阜においでになり、地元企業が中心となって、太陽光発電など新エネルギー対策を行っている都市近郊次世代エネルギーモデルを実際に視察されておられます。岐阜駅やサービスエリアに設置する公共施設モデルや、中山間地域モデルについてもご説明しましたところ、地元経済の活性化と新エネルギー対策の両面で大変参考になるとご評価いただきました。
約250年以上もの昔、江戸時代の宝暦年間において、長良川、木曽川などの治水工事を行った薩摩義士の皆様の歴史的偉業について、みなさんは小さい頃勉強されたことと思いますが、それがご縁で鹿児島県と岐阜県は姉妹盟約を結んでおります。その姉妹盟約を結んだ昭和46年から数えて、今年は40年目の節目の年となりました。
24,25日の両日、鹿児島県を訪問し、薩摩義士の皆様の偉業を讃えるとともに、伊藤祐一郎鹿児島県知事と、これまでの小中学生の青少年交流に加えて、観光交流や災害時における相互協力など、これからの両県の協力と発展について確認しました。
下呂市にあります皇樹の森において、「植樹祭あれから5年これから5年の森林づくり」をテーマに、全国植樹祭5周年大会が開催されました。
ちょうど5年前の平成18年5月21日に、天皇皇后両陛下のご臨席を賜り、第57回全国植樹祭が開催されましたが、この5年間、「植えて、育てる」そして「伐って、利用する」という「生きた森林づくり」を全国に発信し取り組んで参りました。
両陛下のお手植えされた木々もすっかり大きくなり、当時中学生だった子ども司会者の方々も、今や大学生や社会人になられ、立派な姿に感動しました。
この5年間で、岐阜県の森林づくりは大きく前進しました。この植樹祭を契機に、県民や企業の皆さんが各地で植林をしていただいているほか、間伐材を使った合板工場も県内に稼働しました。
大会のフィナーレには、岐阜県民の歌を、来場していただいた皆さんで大合唱しましたが、私も「岐阜は木の国、山の国」と歌いながら、これからの5年も、皆さんと一緒に森林づくりを考え、森・川・海のつながりを大切にした、岐阜県ならではの清流の国づくりをますます進めていきたいと決意を新たにいたしました。
国土交通省からの依頼で、政府が組織する上記委員会に出席し、岐阜県の高速道路の状況を説明いたしました。
平成20年7月に、太平洋と日本海をつなぐ道路である東海北陸自動車道の全面開通や、東海環状自動車道の東回りルートがつながった結果、県内各地に大型ショッピングモールや企業の集積地ができるなど、県内の交流人口は著しく拡大し、大交流時代を迎えていることを説明しました。また、暫定2車線区間での渋滞やそれに伴う交通事故が増加していること、岐阜県が必要としている道路整備にかかる予算がこの10年間で3分の1にまで減少していること、そして、直轄事業負担金の見直しが急務であることなどについて申し上げました。また、東海環状自動車道西回りルートについて、整備促進と県負担軽減の観点から、有料道路事業の早期導入についても申し上げました。
出席された国土交通大臣や各委員の方は、熱心にメモをとられ、高速道路の利用状況や周辺地域の振興策などを質問されましたが、岐阜県がおかれている状況を理解していただいたことと思います。
震災の過度な海外メディアの放映などにより、海外からの観光客が激減している中、一刻も早い観光客の回復を検討するため、県内各地で観光に携わる方々と今後の方策を検討しました。
政府としての正確な情報発信、メッセージの発信が弱いという意見があったほか、岐阜県が招へいした海外のメディアの方からは、岐阜県は安全であるとの情報発信をしていきたい意向があることをお聞きし、今後もメディアを通して岐阜県自らが安全であることを強く発信していくことを確認しました。また、震災後、イベントが次々と自粛され、観光客が現象していく中、岐阜県として過度な自粛を止めるよう早めに対応したことが、ゴールデンウィークの観光客の回復につながったと評価されました。
官民の連携が不可欠であり、引き続き観光PRの強化を行っていきたいと思います。
前日のレセプションに引き続き、岐阜メモリアルセンターをメイン会場に、「第1回高橋尚子杯ぎふ清流マラソン」が開催され、僭越ながらスターターを務めさせていただきました。
46の都道府県から参加された9千人を超えるランナーは、澄み渡る青空の下、清流長良川の瀬音を耳にし、また、金華山の新緑や格子戸の町並みなどを目にし、岐阜のまちや自然を存分に感じながら気持ちよく走っていただけたことと思います。
大会長である高橋尚子さんも、ハーフマラソンを完走された後も、ゴール地点となる長良川陸上競技場で最後のランナーがゴールするまで選手とハイタッチを続けておられました。ランナーの一人一人が大いに感激したことと思います。また、チャリティーオークションや義援金のお願いなどに駆け回ったり、フェアウェルトークにも登場するなど、彼女のおもてなしの心に選手も感動されたのではないかと思います。私たちも彼女の感謝の気持ちを学ばなければと感じました。また、今回の大会を大成功に終えることができましたのは、何と言っても大会の運営を支えてくださった2千人を超えるボランティアや沿道での7万人にも及ぶ応援の方々のおかげです。心から感謝申し上げます。
この大会の経済効果は10億円ともいわれていますが、今後もこの大会が第2回、第3回と永遠に続き、岐阜の風物詩となり、地域の活性化につながっていくことを期待します。
「第1回高橋尚子杯ぎふ清流マラソン」の開催がいよいよ明日に迫りました。このマラソン大会の開催に向けては、高橋尚子さんご本人にも、「故郷岐阜のために」ということで、コースの監修からヌデレバ選手などのトップランナーの招待にいたるまで、大いにご尽力いただきました。また、企画発表から非常に短期間で開催にたどり着けたのは、大会にかかわるすべての方々のおかげです。
この大会は、シドニーオリンピックで金メダルを獲得した彼女の功績を永遠にたたえるとともに、岐阜の活性化、スポーツ振興を図るために企画されたものです。ここから「岐阜の新しい歴史、風物詩が始まる」といっても過言ではありません。さらに、今日は、「心と心をつなぐのは今〜Runfor東日本〜」というメッセージのもと、東日本大震災からの復興支援を掲げるチャリティー大会でもあります。お陰様で、世界のトップランナーから市民ランナーまで1万人を超えるランナーが海外から、そして国内46都道府県から集います。
このマラソン大会を、日本、世界を代表する大イベントになるように育て上げ、そして、この大会から「第二、第三の高橋尚子」が誕生し、世界に羽ばたいていくことを期待しております。
県内の電力受給ひっ迫に備えるため、岐阜県としても率先して省エネルギー及び新エネルギーの導入に取り組むこととし、このたび第一回の庁内会議を開催しました。
岐阜県としては、従来から環境影響軽減のため、ISOの導入実施に取り組んできていますが、さらに一段と使用電力の削減を図るよう、夏の電力ピーク時に向けた節電対策について、あらゆる角度から節電対策を議論・検討し、実施していきたいと思います。
現在、岐阜県では、岐阜県産のブランド力向上と開拓に向けた取り組みを行っておりますが、このたび、県内の酒蔵9蔵の地酒の販売フェアと合わせ、飛騨牛をはじめとるする県産の農産物や観光を一体化としたフェアを東京で行いました。
当日は、首都圏のメディアや食品ビジネス関係者ら約160名に参加いただき、日本酒・飛騨牛をはじめとする県産品を試食していただきました。
今後は、酒蔵9蔵の日本酒が首都圏でも販売されることを期待しております。
皆さんも、是非、東京で岐阜の味を楽しんでいただければと思います。
昨年秋に改修を終えた岐阜メモリアルセンター長良川テニスプラザにおいて、「カンガルーカップ国際女子オープンテニス」が開催され、優勝された石津幸恵選手に、主催者賞及び銀杯をお渡ししました。
大会前には同会場にてダブルス世界ランキング1位にもなったテニスプレーヤー杉山愛さんなどによる「スペシャルジュニアテニスクリニック」が行われ、ジュニア選手にフォームや打ち方の指導をしていただきましたが、関係者からは、やわらかくて使い勝手のよい非常に素晴らしいコートであると、お褒めの言葉をいただきました。
この素晴らしいコートを舞台に世界レベルの大会が開催され、岐阜からトップレベルのテニスプレーヤーが羽ばたいていくことを期待しています。また、このような一流のスポーツ選手の活躍を肌で感じられる機会などを通じてスポーツへの関心を高め、健康で活力に満ちた生涯スポーツ社会の実現を目指すとともに、来年の「ぎふ清流国体・ぎふ清流大会」に繋げていきたいと思います。