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今回の大震災で被害に会われた東北地方の方々に、岐阜県からの支援物資をお届けするため、宮城県に行ってまいりました。
震災から一ヶ月を過ぎた今、がれきや車などが山積みされている光景を目の当たりにし、いかに今回の災害が甚大なものであったのかを痛感し、言葉を失いました。
宮城県知事、多賀城市長に、県からの支援物資である椅子、ミネラルウォーターのほか、現地で支援を行っている岐阜県職員から提案のあったゴム手袋や消毒薬などの支援物資をお渡しし、震災で発生したがれきなど5万トンを受け入れる用意もありますことをお話ししました。
宮城県知事、多賀城市長や避難所の方々からは、「温かい支援をいただいている岐阜県の皆様に、ありがとうとお伝えください。」とのお言葉をいただきました。特に、「男性の職員にはなかなか相談することのできない悩みにのっていただける女性職員を送っていただいた初めての県が岐阜県です。大活躍してもらっており、また避難所の人気者になっています。岐阜県の心配りに感謝します。」とお礼をいわれました。こうしたお話をうかがうにつけても、岐阜県職員の皆さんを心から誇りに思います。
東北地方の復旧は、まだまだこれからであり、今後とも東北地方の皆様が安心して暮らすことのできるよう、できる限りの支援を行って参りたいと思いますので、今後とも皆様のご協力をお願いいたします。
今日は、東北地方を支援するための物産展が開催されることとなり、その催事場となるイオン大垣ショッピングセンターにお邪魔しました。
この催事は、イオンさんから、東北各県の支援ができないか、と県に相談があったことから実現したものです。「がんばろう!東北」をキャッチフレーズに、私も東日本応援メッセージボードに応援メッセージを書いたり、南部せんべい、牛たんなど試食品を皆さんにおすすめしました。また、J2リーグ所属のFC岐阜の協力のもと、東北の産品を購入していただいた方にペアの観戦チケットを配らせていただきました。
これからも、県内各地で東北地方を支援していこうとする運動を活発に推進していきたいと思います。
昨年10月に岐阜市で開催されたAPEC中小企業大臣会合に併せて「第1回女性起業家サミット」が開催されました。この会議を契機に岐阜県の企業等における女性の活躍を促進するため、今年の3月に「ぎふ女性経営者懇談会」を設置したところですが、今回第一回の会合に参加させていただきました。
これから全10回開催され、パネルディスカッションを中心に活発な議論が行われると思います。この懇談会は、岐阜県の審議会などにおいて、初の女性のみで構成される会であり、女性の皆さんならではの観点で、岐阜県から日本経済を元気にする提案をいただくこととしております。公開で行いますので、県民の皆さんもにも是非一度足を運んでいただき、会に参加していただければと思います。
国難とも言える今回の大震災において、計画停電のため、業務に支障が生じるビジネスマンの方や、お子さんを連れて岐阜県に避難されている方からお話を伺いました。
「岐阜はどこにあるのか知らなかったが、来てみると皆が温かく迎え入れてくれた。」「他県では、福島県いわき市からの避難は、受け入れリストに入っていないことから、避難しようとした地域で断られたその矢先、岐阜は無条件で受け入れてもらえた。岐阜に来る際は、感謝の気持ちでいっぱいで泣きながら岐阜に来た。」など、感謝の気持ちをいただくことができ、本県が進めてきた被災地支援の対策が実を結んでいることを実感できました。
また、避難されている方々を支援しておられるボランティアの方からは、「現地には行けないけど、何かしたいという気持ちで動いている。この気持ちは、募金活動をしたり、物資を送ったりと、形は何であれ、皆が持っている。」との心強いお言葉もいただきました。
多治見市山吹町「多治見山吹テクノパーク」の一画18.7ヘクタールに、トヨタ自動車が研修・育成拠点を設置することとなり、その調印式に出席いたしました。
今までの研修施設(愛知県日進市)が手狭になったこと、ハイブリッド車やコンピューターの導入による車両技術の高度化や、新興国での市場拡大をめざし、全世界で働くスタッフ、整備士の方々に対し、研修や育成を行う施設となります。
本施設の多治見市への進出は、多治見市のみならず、周辺市町の振興、ひいては県内の産業発展に大きな弾みとなると考えます。是非、地元での雇用も行っていただき、地域活性化のコアとなっていただきたいと望んでおります。
私が就任した当時、県内で12校しかなかった特別支援学校を、平成30年度までに20校にすべく施策を推進しているところですが、今回、17校目となる可茂特別支援学校を開校することとなりました。
開校に先立ち、この学校を視察させていただきましたが、木のぬくもりが感じられる、暖かみのある教室となっており、毎日を笑顔で送ってくれる生徒さんでいっぱいになることと思います。
その後、行われました開校式では、新しい学校生活を送ることができる希望に満ちた生徒さんを代表し、高等部3年の藤田君が「これまで遠方で学んできたが、これからは地元で勉強できることをとても幸せに思う。胸を張って卒業できるよう、精一杯がんばります。」と、力強く宣誓されました。
地域のみなさんのご理解とご協力により開校いたしました本校が、今後、地域の中心となり、また、地域に貢献していく姿を見守っていただければと思います。
日本全体が未曾有の困難に立ち向かい、本県においても多くの職員、ボランティアの皆さんが現地に赴き、復興支援を行う中、新たに「全力をあげてがんばろう日本」の隊列に加わった45名の新しい職員に辞令交付を行いました。
被災地では、卒業式や入学式ができず、泥だらけの卒業証書を手渡しているという報道もされておりますが、こうやって、新しい職員に無事に辞令を交付できるのは、本当にありがたいことです。
新しく県職員になられた方には、県民のみなさんの声を常に聞き、県民の方の財産、生命を守るという意識を常に持っていただき、使命感と責任感、そして志のある職員になってもらいたいと思います。