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今日は、子育て中のお母さん方からご意見をいただく機会がございました。お会いした皆さんは、子育てをしながら働いておられる方々ばかりで、「子育て女性の就業促進について」をテーマに、どのような支援策があれば役に立つのかを聞かせていただきました。
人口減少、少子化が問題となる中、子育てについて出来る限りの応援をしたいと常々考えております。しかしながら、少子化問題には、簡単に答えの出せる方程式はありません。本日のように、気軽にいただいた注文に対して、何でも出来ることから、地域、社会のご協力をいただきながらやってみたいと思っております。
鳥インフルエンザが、全国各地で相次いで発生しております。中部圏でも、愛知県の豊橋市に続き、新城市でも2例目となる鳥インフルエンザが発生しました。新城市の発生現場は、岐阜県の養鶏場が多く集まる地域から約50キロメートルにまで迫っており、本県でも十分警戒しなければならない状況となっております。
そこで、本日第1回目の高病原性鳥インフルエンザ対策本部会議を開催し、幹部の情報共有と、発生した場合の対応・手順の確認を行いました。口蹄疫が問題となった時と同様に、予防のための取り組みはもちろんのこと、本県で発生する前から十分な準備を行い、いざ発生した場合には万全の体制で臨めるようにしておきたいと考えています。
このところ、「清流」をキーワードに、本県の魅力を国内外に発信しているところです。来年度の予算でも、魅力あふれる「清流の国ぎふ」づくりをテーマに、引き続き魅力に磨きをかけたいと思っております。本県の豊かな自然や環境を、「守る」「活かす」「伝える」の3つの視点から、水質保全、森林整備、カーボンオフセットの推進、小水力発電や木質バイオマスの導入促進、全国植樹祭5周年記念行事、全国豊かな海づくり大会1周年記念行事の開催など、様々な施策を展開したいと考えております。
そこで、こうした施策をより良いものとするために、県民の皆さんからご意見をいただく会議を開催させていただきました。委員の皆さん総勢24名、主に学識経験者、あるいは各種団体やNPOの役員として、清流に関わる仕事や活動をされ、清流を大切にしておられる方ばかりです。「清流の国ぎふ」づくりの参謀本部とも呼ぶべきこの会議で、これからも議論を大いに深めていただきたいと思っております。
第83回選抜高等学校野球大会に、2年連続3回目の出場を決めた大垣日本大学高等学校野球部の坂口監督、小財主将、葛西投手並びに学校関係者の皆さんが県庁にお越し下さいました。
3月19日に甲子園へ出発される予定だそうですが、これまでで選手が一番落ち着いており、上を狙う気持ちも強いことから、監督も毎日の練習を見ていても楽しく、幸せを感じるとのことでした。初出場で準優勝、昨年はベスト4と華々しい実績を重ねられ、今度こそ優勝と県民の皆さんも期待されていることでしょう。
私もぜひ甲子園へ応援に伺いたいのですが、年度末の慌ただしい時期とも重なり、例年日程の調整に頭を悩ませることとなっております。とは言っても、これはうれしい悩みであり、今年も勝利を積み重ねられ、大いに私の頭を悩ませていただきたいものです。健闘をお祈りしております。
広い面積を有し、山林、中山間地が多い本県にとって、長年の悲願でありましたドクターヘリが、いよいよ明日から本格運用開始となります。今日は、その運航開始式に出席いたしました。厳しい財政状況の中ではありましたが、何としても平成22年度中に運航を開始したいと、強い意気込みでこれまで準備を進めて参りました。訓練も順調に進み、無事に運航開始を迎えることができました。基地病院となる岐阜大学医学部附属病院をはじめ、運航会社、各地域の消防本部、医療機関、国関係機関など、様々な方々のご協力と連携に感謝いたします。明日からの素晴らしい活躍を期待しております。
また、岐阜大学では引き続き、IT技術を活用し、最適な病院に搬送し、最適な医療を受けられるよう、新たな救急医療体制の構築を目指す「救急医療支援情報流通システム(通称:GEMITS)」の研究も行っていただいております。GEMITSとドクターヘリとの連携が可能になれば、救急医療が更に充実することとなるわけで、こちらの早期実用化に向けても大いにご尽力いただきたいと思います。
この度下呂市の温泉施設「美輝の里」が、石油の代わりに木質バイオマスエネルギーを使用して、二酸化炭素の排出を削減することにより、環境省のオフセット・クレジット(J−VER)認証を、県内で初めて取得いたしました。
一方、私どもは昨年の「第30回全国豊かな海づくり大会」で県が開催するイベントとしては初めてカーボン・オフセットに取り組みました。行事で発生した二酸化炭素をオフセット(相殺)する資金として、会場で参加者やスタッフに募金を呼びかけたところ20万円を超えるご協力をいただきました。
このお金で「美輝の里」が発行するJ−VERを購入すれば、県内で二酸化炭素のオフセット(相殺)が可能になることから、その報告会と記念式典を開催させていただきました。県の開催する行事で発生した二酸化炭素のオフセットを、県内で可能にしたことは、画期的な出来事となります。かねてから県が取り組んでおります「清流の国ぎふづくり」の一端が、県民の皆さんの目に見える形でお示し出来たことはうれしい限りです。
今年度の熊による人身被害は5件、イノシシの捕獲数は過去最高の4千頭を記録しました。また、野生鳥獣による農作物被害も平成21年度で約4億円に達するなど、県内全域で深刻な問題となっております。昨年の、9月及び12月の県議会でも、政党を問わず数多くの議員から質問をいただきました。早急に各部が連携して対策を行う必要があることから、この度「岐阜県鳥獣被害対策本部」を設置し、第1回の本部員会議を開催いたしました。
会議では、鳥獣被害の実態、これまでの取り組み状況、国の来年度予算における施策などについて、幹部が情報を共有いたしました。また、可知恵那市長、日置郡上市長にもご出席をお願いし、過疎化、狩猟者の高齢化や減少など被害拡大の要因、モンキードックの導入、電気柵の設置といった具体的な対策、移動する鳥獣に対応するためには、複数の市町村による連携が必要であることなど、地元の現状のありのままをご報告いただきました。自然環境や生態系のバランスにも注意しなければなりませんし、色々な角度からの対策が必要ですので、早急に政策の目標、対策のスケジュールを定めるよう指示をいたしました。