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本年4月から新しい在留資格「特定技能」がスタートし、県内の産業活動、経済活動の担い手として、外国人の方々が参加する環境が徐々に整ってきています。
共生社会が広がりをみせる中、県としても、名古屋出入国在留管理局が持つノウハウや知見を活かして対応していこうということで、この日、全国初となる連携協定を締結しました。
今後は協定に基づいて、本年5月に岐阜市に開設した「岐阜県在住外国人相談センター」へ管理局の職員の方を相談員として派遣していただく、あるいは互いの機関が主催する活動への相互支援などを進めていくことになります。
これを契機として、共生社会の推進に向けた施策に一層取り組んでいきたいと思います。
本県では、県出身の杉原千畝を顕彰する中で、リトアニア共和国と積極的に人と文化の交流を進めてきました。
この日、同国ギターナス・ナウセーダ大統領が、現役国家元首として初めて来県いただきました。八百津町ではメッセージプレートの除幕、杉原千畝記念館の視察を、岐阜大学ではご講演いただくとともに名誉博士号を授与されました。
大統領は今年7月に就任され、初の来日の機会であり、即位礼正殿の儀、首相会談等、大変限られたスケジュールの中、岐阜まで足を運んでいただきましたことを大変ありがたく思っております。
県民の皆さまの感謝と歓迎の気持ちがあちこちであふれ、特に八百津町では、全町民の三分の一くらいとも思われる、お子様から高齢の方が沿道そして会場において、笑顔で大統領をお迎えいただきました。
大統領も、「岐阜は笑顔で包まれた地域であり、さすがは杉原千畝を生んだ素晴らしい地域だ」と大変喜んでいただきました。
また、住民の皆様とも非常に丁寧に交流いただき、私も岐阜とリトアニアの交流の深化を実感する、非常に感激の1日でした。
来年2020年は、ビザ発給から八十年、杉原氏の生誕から百二十年の節目にあたります。リトアニアでは、国会で来年を「杉原千畝イヤー」とするとの決議が成立したとのことです。これに呼応して本県も「リトアニアイヤー」と位置づけ、リトアニアとの交流のさらなる発展に向けオール岐阜で取り組んでいきたいと思います。
「天下富舞」は本県が開発した柿の新品種「ねおスイート」のうち、特に糖度が高く、大きいものだけを選別した本県を代表する高級ブランド柿です。
このネーミングは、「天下布武」の政策を行い岐阜の名付け親でもある織田信長公にちなんだものでもあり、「この柿を手に取ったすべての方に富が舞い込むように」という思いが込められています。
これまで国内のみならず、平成29年のスペインを皮切りに、フランス・香港においてマスコミや一流シェフに対しトップセールスを行い、大変高い評価をいただいています。
この日は早朝から名古屋市中央卸売市場北部市場を訪問し、令和初となる「天下富舞」の初競りを前に、仲卸業者に向けたPRを行いました。
直後に行われた競りでは2個で50万円から始まり、去年の50万円を大きく上回る過去最高の70万円で落札していただきました。織田信長公らが天下取りを目指したように、「天下富舞」も日本のトップブランドへ駆け上がっていくことを期待しています。
皆様方も是非一度ご賞味ください!