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新年度が始まり、新たに176名の職員を迎え入れました。平成最後の新規採用であり、この日に新しい元号「令和」が発表されました。新しい時代のなかを、初心を忘れることなく、新しい感覚を持って大いに活躍してほしいと思います。
2020年のNHK大河ドラマは、明智光秀を主人公とする「麒麟がくる」です。これを契機に、本県の魅力発信と観光をはじめとする地域産業の活性化を図るため、明智光秀にゆかりのある県内の市町とともに協議会を設置しています。
この日の総会では、戦場において陣地を作るために使用された「陣幕」をモチーフにし、光秀公の家紋である「桔梗紋」と「生誕の地岐阜」をPRするキャンペーンロゴを発表しました。
放送まであと8カ月余りですので、各市町の皆様とも連携してPRキャンペーンなど具体的な取り組みを進めていきたいと思います。
県では「食料品分野」を成長産業として位置づけ、特徴的な健康食品などを製造する食品産業の振興を推進しています。
こうした中、産学官連携により、食品産業の基盤強化や高度な技術支援を行うため、岐阜大学内に新たに研究開発の拠点として岐阜県食品科学研究所を開所しました。
県の試験研究機関が国立大学内に設置されるのは全国初の取組みであり、今後はオール岐阜による「食」の研究開発・技術支援の最前線として成果が上がるよう期待しています。
東海北陸自動車道は、本年3月に「高鷲IC~ひるがの高原SA間」が供用開始され、悲願だった飛騨清見ICまでの四車線化が実現しました。この日開催された完成式典と完成祝賀会に出席し、関係者の皆さんとともにその喜びを分かち合いました。
四車線化の効果は、昨年11月の高鷲ICまでの供用開始において、冬期間のゲレンデ客による渋滞緩和などで出ており、今後の交流人口の拡大に向けて更なる効果が期待されるとともに、災害時の「命の道」としての機能も大変重要です。
こうした効果や機能を最大限発揮するため、飛騨清見IC以北の四車線化にも取り組んでいきたいと思います。
県では、災害が発生した時に早急に応急仮設住宅を建設するため、様々な団体と協定を締結しています。供給体制を更に強化するため、今回新たに、一般社団法人日本木造住宅産業協会と木造応急仮設住宅の建設に関する協定を結びました。
この協定によって、被災時には同協会から、木造応急仮設住宅の建設に係る建設業者を斡旋いただくことができるとともに、建設資材には、県内経済の復興に繋がるよう県産材を使用いただけます。
また、同協会は全都道府県に約600社もの会員を持ち、阪神淡路大震災や東日本大震災の際にも木造応急仮設住宅の建設実績があることから、本県の被災者支援体制の強化にあたり、大変心強く感じています。
昨年の7月豪雨など想定外の災害が常態化しているため、県としても、多方面にわたる民間の皆様の協力をいただきながら、これからも県民の皆様が安全・安心に暮らせる岐阜県づくりを進めていきます。
本県が誇る「木と共生する文化」を次世代につなげていくため、幅広い年齢層の方に森や木に親しみ、森林とのつながりを体験いただく拠点として「木のふれあい館(仮称)」の整備を進めています。
整備にあたっては、建設地の変更など紆余曲折がありましたが、ようやく起工式を迎えることができました。
起工式ではかぐや第二こども園の園児の皆様からも施設ができることを心待ちにする素敵なメッセージをいただきました。
木に遊び、木に親しむ施設として工夫をこらし、子供から大人まで多くの方に「木の国・山の国ぎふ」を体感いただける施設にしていきたいと考えています。