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森林認証制度について

森林認証制度とは?

 熱帯林や北方林を中心として、無計画な乱伐による森林破壊が問題となっています。一方で、木材は石油などと異なり、再生利用可能な優れた循環型資源であり、適切に木材を利用してゆくことは、これからの持続可能な社会構築のためにも重要なテーマといえます。
 そうした中、欧米を中心として、適切な管理をしている森林の木材を積極的に選択して利用していこうとする動きが広がり、その過程の中で、適切な管理をされている森林と、そうでない森林とを区別する手段として登場してきたのがいわゆる「森林認証制度」と呼ばれる仕組みです。
 この制度により、消費者は安心して環境に優しい木材、あるいはそうした木材を原料とする製品を購入できるようになりました。すでに欧米では森林認証制度の導入が進んでいますが、日本をはじめとするアジア地域ではまだまだこれからの状態です。
 全国第2位の森林率を誇る、岐阜県としても、積極的に森林認証制度の普及推進を行っています。

森林認証制度の種類と仕組み
岐阜県の取り組み
岐阜県グループに参加するには?
岐阜県内のFM認証団体
岐阜県内のCoC認証団体

森林認証制度の種類と仕組み

 森林認証制度には幾つかの種類がありますが、どの制度でも基本的には、独立した第三者機関が基本となる森林管理基準を作成し、その基準と実際の現地や森林管理に関する書類などを照らし合わせて評価・認証を行います。木材認証制度/ラベリング制度と呼ばれる場合もあります。
 主な認証機関としては、米国林業・紙パ協会による「SFI」、欧州の林産業者が中心の制度「PEFC」など、各地域の実情に応じた基準・指標作りがされています。
 また、世界中全ての森林を対象とし、ラベリングを伴う形で実際に実施されているものとして、FSC®(ForestStewardshipCouncil®、(森林管理協議会))があります。
 2003年6月には日本独自の森林認証制度として「緑の循環認証会議」(SGEC)が発足し、スタートしました。
 国内で認証実績のある森林認証制度は、「FSC®」と「SGEC」です。(H26年4月現在)

 また、木材・木製品が、森林から伐り出され消費者に届くまでの過程で、多くの加工流通業者を経ますが、加工・流通過程で細かい規格やルールを満たしていることを証明する制度としてCoC(ChainofCustody、生産・加工・流通各過程)認証があります。
 例えば、森林認証を受けた森林の木材を使った紙で本を作ろうとする場合、製材業者、流通業者、製紙業者、印刷製本業者、それぞれがCoC認証を受けていなければなりません。
 既に国内でも、環境意識の高い企業を中心にCoC認証を取得しようとする動きが広がりつつあります。
 なお、認証の有効期間は、5年で、その間、6ヶ月から1年毎に維持審査が行われます。


岐阜県の取組み

 県では平成13年度より、環境保全から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理を推進することを目的とし、森林認証制度の普及を行ってきました。
 今後も引き続き、森林認証を取得したい個人や団体に対して、県有林で取得したノウハウを生かした助言などの支援を行うほか、単独での認証取得が難しい個人や団体に対しては、岐阜県グループへの加入を勧ることにより、森林認証制度の普及を行っていきます。

岐阜県グループの沿革
平成15年3月 東白川村森林組合がFSC®の森林認証を取得
平成18年2月 岐阜県有林がFSC®の森林認証を取得(FSC®C004268)
平成19年4月 岐阜県と東白川村森林組合が岐阜県グループとして認証を取得
平成26年2月 飛騨高山森林組合が岐阜県グループに加入
平成27年3月 東白川村森林組合が65.27haの拡大認証を取得
平成29年3月 郡上森林組合、白川町が岐阜県グループに加入
平成31年1月 白川町森林組合が岐阜県グループに加入

※令和3年2月23日現在で岐阜県グループとしての認証面積は13,229haとなっております


岐阜県グループに参加するには?

  • グループ認証とは?
     小規模の森林所有者・経営者が一つのグループを作り、認証を取得すること。
  • 参加の条件
    • 県内に森林を所有する者、または県内に森林を所有する者から長期間にわたり森林の管理を委託されている者。
    • FSC®の原則、基準及び岐阜県グループ森林認証管理方針を遵守する者。
    • グループに参加させる管理区画が、他のFSC認証に含まれていない者。
    • グループ認証にかかる内部監査、認証機関による審査又はFSCやASIが認証に関して行う調査等に協力し、その結果に従う者。
    • グループ体が認証の主な連絡窓口となることに従う者。
  • 参加の手順
    1. メンバー参加申込書をグループ管理責任者(治山課長)に提出。
    2. グループ管理責任者による審査の後、グループ認証管理委員会に諮問。
    3. 参加メンバーとして適当と認められた者は、グループ管理責任者による研修を受講。

 ※岐阜県グループへ加入し、グループ認証を受けることにより、各事業体の認証取得費用を軽減できるほか、県と統一基準による森林管理が期待できます

「岐阜県グループ」についてはこちら

岐阜県内のFM認証団体

 岐阜県内では、平成15年3月25日に東白川村森林組合が、「東濃桧」ブランドに環境に優しい「FSC®」という価値を付け加えることで、木材の需要を開拓し林業・林産業を活性化させようと、県内初となるFSC®森林認証(FM認証)を取得しました。
 また、平成18年2月には県有林で同じくFSC®認証を取得し、平成19年4月に東白川村森林組合と形成した「岐阜県グループ」での認証に変更されました。
 その他の事業体の認証状況については下記リンクよりご確認ください。

一般社団法人緑の循環認証会議(SGEC/PEFC-J)<外部リンク>
FSCジャパン<外部リンク>

岐阜県内のCoC認証団体(建築・製材・木工関連)

 岐阜県内では、平成15年3月25日に、東白川村森林組合と東白川村内の建設・製材・木工業者で組織するグループ「木彩工房ネットワーク」が、「東濃桧」ブランドに環境に優しいという価値を付け加えることで、木材の需要を開拓し林業・林産業を活性化させようと、建築・製材・木工関係では県内初となるCoC認証を取得しました。
 令和3年8月13日現在、62団体が認証の取得・更新を行っています。

岐阜県内のCoC認証団体(建築・製材・木工関連) [PDFファイル/362KB]

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