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林業課の概要
林務係
県産材の需要拡大に関すること
県産材利用促進施設等整備事業
ぎふ県産材の利用や環境保全に対する理解を深めるため、啓発効果の高い教育・福祉・商業・観光・医療施設等の木造化・内装木質化や備品導入に「ぎふ証明材」等を活用した施設整備の支援を行っています。令和3年度には、新技術活用施設支援タイプにより中濃森林組合の事務所に対し助成しました。
ぎふの木で家づくり支援事業、内装木質化支援事業
「ぎふ性能表示材」を構造材に一定量以上使用した新築住宅、増改築で「ぎふ証明材」を内装材に一定量以上使用した住宅又は店舗(飲食店、理容・美容店、医療施設)の建築主に対し助成しています。
産直住宅
産直住宅とは、木造軸組工法で建設される住宅のうち、構造材(土台、柱、母屋、桁、梁等)に県産材(原則「ぎふ証明材」)を60%以上使用した住宅で、産直住宅建設団体またはその構成員が直接建設したものをいいます。管内の「上之保デカ木住宅センター」に対し支援活動等を実施しています。
【上之保デカ木住宅センター・モデルハウス】
このモデルハウスには「主伐・再造林実証プロジェクト」で生産された関市有林の材木が使用されています。 [PDFファイル/689KB]
県民協働による未利用材の搬出促進事業(木の駅プロジェクト)
これまで林内に放置され利用されることのなかった間伐材等の未利用材について、市町村、地域住民等が一体となり搬出を促進することで、その有効利用を図るとともに、豪雨時における流木災害の防止を図ります。搬出された未利用材に応じ、県と市が助成します。
地域住民等が一体となった組織は、管内に「木の駅INつぼがわ活動組織」と「木の駅INいたどりがわ活動組織」の2つの団体があります。通称「木の駅プロジェクト」といい、地域の活性化にも寄与しています。
県民との協働による森林づくりに関すること
古城山環境保全モデル林
人々の「暮らし」が森から離れ、利活用されなくなったため荒廃した「里山林」の再生を図り、持続的に保全していくため、現代の生活スタイルに即した里山の利活用方策を探り、人々が継続的に里山林に関わり続ける「新たな里山林保全循環モデル」の構築を図ることを目的に、県下に5つの環境保全モデル林が設置されました。古城山環境保全モデル林は第1号のモデル林として選定され、里山環境の保全活動を行うことで、そこから生み出される森の恵みを生産・提供し、それらを利活用することで生み出される人材、活力や資金などにより、再び里山環境の保全活動に繋げる循環モデルを作り出すことに取組み始めました。
地域活動支援事業
県民が森や川の公益的機能により多くの恩恵を受けていることから、一人ひとりが森づくり・川づくりの重要性について理解と関心を高め、県民共有の財産である森や川を社会全体で支えていく必要があります。このため、県内の法人、団体が主体となって行う次の活動について、『清流の国ぎふ森林・環境税』を活用し助成しています。
・県民参画を促進する森づくり・川づくりの活動
・水環境や生物多様性の保全を目指す活動
・子どもたちのための森づくり・川づくりの活動
森林環境教育の推進に関すること
木育
ぎふの木で学校まるごと木製品導入事業により、幼稚園、保育園、小中学校等における「ぎふ証明材」を使用して製作された机やイス等を導入する経費を補助しています。また、岐阜県が認定する「ぎふ木育ひろば」で利用される家具や仕切り等に対し助成を行っています。
緑と水の子ども会議
将来の岐阜県を担う子どもたちを対象に、森林に代表される岐阜県の豊かな自然を背景とした「森や木からの学び」について、学校の「総合的学習の時間」などで実施される「緑と水の子ども会議」を支援しています。
企業との協働による森林づくり
【コープぎふの森・関】 平成22年2月に生活協同組合コープぎふと関市、中濃森林組合、岐阜県が「コープぎふの森・関における生きた森林づくり協定」を締結。関市迫間地内にある6.53ヘクタールの森林で、コープぎふの組合員と地元住民らが交流しながら森林整備活動を行っています。当初の協定期間は平成22年2月15日から平成27年3月31日でしたが、現在は令和7年3月31日まで期間延長をしています。
【エコピアの森・関】 平成25年9月に(株)ブリヂストン関工場と関市、富之保財産区管理会、中濃森林組合、岐阜県が「エコピアの森・関における生きた森林づくり協定」を締結。当初の協定期間は平成25年9月12日から平成30年3月31日でしたが、現在は令和10年3月31日まで期間延長をしています。関市富之保八滝地内にある26.43ヘクタールの森林で、(株)ブリヂストン関工場の従業員とその家族や地域住民らが交流しながら森林整備活動を行っています。
【きのこの山・たけのこの里の森ー明治グループ自然保全区-】
令和5年7月に明治ホールディングス(株)と関市、南武芸財産区、東武芸財産区、広見財産区、中濃森林組合、岐阜県が「きのこの山・たけのこの里の森-明治グループ自然保全区ー」の協定を締結。協定期間は令和10年3月31日までで、関市武芸川町谷口寺尾 他地内にある15.00ヘクタールの森林で、明治ホールディングス(株)従業員とその家族や地域住民らが交流をしながら森林整備活動を行っています。
森林整備係
森林整備・間伐の推進に関すること
・森林の持つ多面的機能を発揮させるため、造林や間伐などの森林施業や路網整備等について、森林整備事業(補助金)等により支援しています。
担い手の育成に関すること
森林技術者及び担い手の育成・確保
森林施業全般をコンサルティングできる森林技術者や伐採・搬出技術を持った森林技術者の養成・確保を進めています。
高性能林業機械を使用した間伐材搬出技術研修
林業の普及指導に関すること
・市町村を単位とした森林づくりの方針等に関する提案や活動を行う、森林所有者、林業事業体、NPOなどが参加する組織「市町村森林管理委員会」の活動を支援しています。
・森林経営管理制度の運用や木材生産量増大に向けて、関係者と連携・調整し支援していきます。
・一体的なまとまりを持った森林において、森林所有者等が効率的な森林の施業と適切な森林の保護により経営を行う「森林経営計画」の作成を支援しています。
林道事業に関すること
・間伐等の森林整備を促進するため、林道の整備を進めています。
林道整備事業(大谷-大栃線)
治山係
治山事業に関すること
・山地災害の防止及び復旧による県民の生活の安全・安心の確保、森林の公益的機能の維持・強化を図り、自然と共生する緑豊かな県土づくり、快適でうるおいのある生活環境づくりを目指しています。
治山事業(美濃市曽代杉ヶ鼻)
森林の管理に関すること
・県土の81%を占める森林の災害防止や水源かん養などの働きが損なわれないよう、その働きが特に重要な森林の保全を図ったり、森林の乱開発を防止して安全・安心な住みよい岐阜県づくりを目指しています。
森林の不適正事案110番
・森林の違法な開発や伐採など、適正でないと思われる事案を見かけられた場合は、情報の提供をお願いします。