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与島古墳群(よしま)
所在地
高山市上切町与島(かみぎりまちよしま)
地図<外部リンク>
時代
古墳時代
発掘状況
与島古墳群は、高山盆地の北西部を流れる川上川左岸丘陵部の緩斜面地に立地します。当古墳群は5基の古墳の存在が知られていましたが、平成8年度に2・3・4号古墳の発掘調査を実施しました。調査の結果、2号古墳については古墳ではないことが判明し、新たに6号古墳を発見しました。
発掘区全景(南西から)
与島3号古墳
3号古墳は直径約11mの円墳で、埋葬施設は南西側に開口する両袖式の横穴式石室です。玄室(げんしつ)と羨道(せんどう)はほほ同じ幅です。玄室には奥壁に1枚の大きな石を据え、側壁には扁平な石が積み上げられていました。また、玄室の床面には礫が敷かれていました。墳丘は中段や裾に石列がめぐります。石室や墳丘内からは7世紀代の須恵器の坏蓋・坏身・高坏のほか、土師器や耳環などの遺物が出土しました。

与島3号古墳(上から)
与島4号古墳
4号古墳は直径約8mの円墳で、埋葬施設は南西側に開口する両袖式の横穴式石室です。玄室には床面の一部に礫が敷かれ、羨道には床面に大きな扁平礫が1枚敷かれていました。墳丘は一部消失していますが、墳丘を構築する際に土止め的な役割を持つものと思われる石組を確認しました。石室や墳丘内からは7世紀中葉の須恵器の坏蓋・坏身・高坏・𤭯(はそう)などのほか、刀子(とうす)や釘が出土しました。

与島4号古墳(上から)
与島6号古墳
6号古墳は約半分消失していましたが、直径約7mの円墳と考えられます。埋葬施設は南東側に開口する、両袖式か片袖式の横穴式石室です。玄室には奥壁に1枚の大きな石を据え、側壁には扁平な石が積み上げられていました。また、玄室の床面には礫が敷かれていました。玄室内からは耳環が2点出土しました。

与島6号古墳(上から)
出土した遺物

