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南整理遺跡(みなみせいり)
所在地
不破郡関ケ原町野上南整理(のがみみなみせいり)
地図<外部リンク>
時代
古代から近世
発掘状況
南整理遺跡は、相川支流の不帰川(かえらずがわ)左岸に立地する複合遺跡です。発掘調査により、古代の掘立柱建物(ほったてばしらたてもの)2棟、中世の掘立柱建物3棟・柵3基・道路状遺構1条、近世の積石遺構2基・盛土状遺構1基などを確認しました。
平成9年度西地区の全景(南東から)
掘立柱建物
中世の溝や柵によって長方形に区画された屋敷地内で、東西約12m50cm、南北約6mの側柱建物(がわばしらたてもの)1棟を確認しました。一部の柱穴では、直径約26cmの柱の当たりが見つかっています。屋敷地の北側では側溝を伴った道路状遺構を確認しており、近世の中山道に先行する遺構と考えられます。
掘立柱建物(上から)
盛土状遺構
近世の中山道に沿って、盛土状遺構が東西約50mに渡って見つかりました。盛土内には自然礫や古代から近世にかけての遺物を多く含んでおり、盛土状遺構の外側を削平して盛った可能性があります。
盛土状遺構の近景(東から)
盛土状遺構の一部を断ち割った様子(西から)