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本文

櫨原神向遺跡(はぜはらかみむかい)

所在地

揖斐郡揖斐川町櫨原神向 (はぜはらかみむかい)​
地図<外部リンク>

時代

縄文時代

発掘状況

櫨原神向遺跡は、揖斐川右岸の河岸段丘上に立地します。発掘調査により、縄文時代の焼土4基と配石・集石遺構6基、土坑約100基を確認し、縄文時代早期前半を中心に少量の中期や後期の土器と、石器が出土しました。

発掘区の全景写真です
発掘区全景(北から)

​集石遺構

集石遺構SI02では、深さ約0.4mの土坑内から被熱した礫が多数出土しました。土坑の埋土から遺物は出土しませんでしたが、本遺跡から出土した土器の時期などからこの遺構は縄文時代早期の焼礫集積遺構(しょうれきしゅうせきいこう)と考えられます。

集石遺構を確認した際に撮影した写真です
​集石遺構SI02を確認した様子

多くの焼けた石が埋められた穴の半分を掘削し、その様子を横から撮影した写真です
集石遺構SI02の半分を掘削した様子

出土した縄文時代の主な遺物

ここでは、出土した主な縄文土器と特徴的な石器を紹介します。写真の縄文土器片のうち、左端は土器の外面に楕円の押型文を施した深鉢、その他は口縁部の端部と内外面に山形の押型文を施した深鉢です。また石器は、徳山地区では小の原遺跡に次いで2例目の出土となる環状石斧(かんじょうせきふ)です。写真のとおり石器の左半分は欠損していますが、全長は直径約14cmと推測され、石器の中央が穿孔されています。

この遺跡の特徴を表す、縄文時代早期の土器と環状石斧の集合写真です
縄文時代早期の土器と環状石斧

 


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