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外来カミキリムシ類について

外来カミキリムシ類による被害の防止対策の推進について

外来生物法に基づく特定外来生物に指定されているクビアカツヤカミキリ、ツヤハダゴマダラカミキリ、サビイロクワカミキリの3種(以下、「外来カミキリムシ類」という。)は、公園、学校、街路、農地、森林等の樹木を加害し、落枝、倒木等による人的被害や農業被害、自然景観や生態系への悪影響を引き起こすことが懸念されています。​

被害拡大を防止するためには、早期発見・早期駆除の対策が必要であり、また発生地域のうち一部でも対策が講じられない地域や施設があると、当該地域等で繁殖した個体が周辺に拡散して被害を及ぼすため、地域で一体となった対応が必要です。

日本の外来種対策(環境省ホームページ)<外部リンク>

クビアカツヤカミキリ

サクラやモモ、ウメ、スモモなどのバラ科樹木に寄生し、幼虫が樹の内部を食べて枯らしてしまう外来のカミキリムシです。
日本では2012年に愛知県で最初の被害が確認されましたが、その後、埼玉県、群馬県、東京都など15都府県(2025年6月現在)に侵入して、サクラ並木や果樹園などに大きな被害をもたらしており、2018年1月に「特定外来生物」に指定されました。
​岐阜県内での定着は確認されていませんが、「岐阜県生態系被害防止外来種リスト」では、「定着予防外来種」に区分しており、公園や街路樹への被害や、生態系への被害が懸念されています。

今、サクラが危ない!クビアカツヤカミキリに注意を(岐阜県森林研究所ホームページ)<外部リンク>
岐阜県生態系被害防止外来種リスト・ハンドブック(県ホームページ)

 

クビアカツヤカミキリの基本情報
和名 クビアカツヤカミキリ
自然分布 中国、モンゴル、朝鮮半島、台湾、ベトナム
体長 約22-38mm
特徴 体全体は光沢のある黒色。
前胸背板は明赤色で側面に頑丈なとげ状の瘤を一対もつ。
生態 幼虫は樹木の辺材や心材の内部で2から3年過ごす。
成虫は6月ごろに出現して交尾や産卵を行なう。
成虫の寿命は2週間以上。
被害樹木 サクラ、ウメ、カキ、モモ、ポプラなど
主な被害 幼虫は生きている木に寄生し、中を食い荒らす。
被害が進行すると、木は弱り、枯死してしまう。
枯死した木は、落枝や倒木が発生するおそれがある。

 

(画像出展 環境省ホームページ 「クビアカツヤカミキリの関連情報のリンク集」より)

(画像出典:クビアカツヤカミキリの関連情報のリンク集(環境省ホームページ)<外部リンク>

 

ツヤハダゴマダラカミキリ

ツヤハダゴマダラカミキリはトチノキ属、ニレ属、カエデ属、ヤナギ属、リンゴ属、ナシ属、サクラ属など多種類の樹木を加害することで知られ、海外では植栽樹等に甚大な被害を及ぼしています。
国内でも近年全国で道路、公園、河川敷、学校、森林等の様々な場所で相次いで生息が確認され、徐々に分布を広げており、令和5年9月1日に環境省により「特定外来生物」に指定されました。
​岐阜県内でも定着が確認されており、「岐阜県生態系被害防止外来種リスト」では、「総合対策外来種」に区分しています。

 

ツヤハダゴマダラカミキリの基本情報
和名 ツヤハダゴマダラカミキリ
自然分布 大陸中国(香港含む)から朝鮮半島
体長 約20-35mm
特徴

11節の触角を有する。
触角の節に明瞭な白黒縞を持つ。
外皮は光沢のある黒色で、上翅に不規則な白色から黄色の斑紋を有する。

生態 成虫は5月から10月に出現。
雌は複数の雄と交尾し、一生産卵を続ける。
雄の寿命は4から50日。雌は14から66日。
被害樹木 カエデ属,トチノキ属,カバノキ属,ハコヤナギ属(ポプラ),ヤナギ属,ハンノキ属,ネムノキ属,ニレ属,グミ属,センダン属,クワ属,スズカケノキ属(プラタナス),リンゴ属,サクラ属,ナシ属,ナナカマド属など多数の樹種。
主な被害 幼虫は生きている木に寄生し、中を食い荒らす。
被害が進行すると、木は弱り、枯死してしまう。
枯死した木は、落枝や倒木が発生するおそれがある。

 

ツヤハダゴマダラカミキリ

 

サビイロクワカミキリ

サビイロクワカミキリは主にイヌエンジュやエンジュなどの樹木を加害する外来のカミキリムシで、2023年5年9月1日に環境省により「特定外来生物」に指定されました。
岐阜県内での定着は確認されていませんが、「岐阜県生態系被害防止外来種リスト」では、「定着予防外来種」に区分しており、公園や街路樹への被害や、生態系への被害が懸念されています。

 

サビイロクワカミキリの基本情報
和名 サビイロクワカミキリ
自然分布 中国、インド、ミャンマー、タイ、カンボジアなど
体長 約29-37mm
特徴 サビ色の体に白い斑点がある。
上翅基部には顆粒状の突起がある。
生態 幼虫は2年程度樹木の内部で過ごし、成虫になると木からでてくる。
成虫は7から9月頃に出現し、主に夜間に交尾や産卵を行う。
樹皮に卵を産み、その卵を腹部から出す体液で塗り固めマウンド状の産卵痕を形成する。
被害樹木 主にイヌエンジュやエンジュなど。
主な被害 幼虫は生きている木に寄生し、中を食い荒らす。
被害が進行すると、木は弱り、枯死してしまう。
枯死した木は、落枝や倒木が発生するおそれがある。

 

クビアカツヤカミキリ、ツヤハダゴマダラカミキリ、サビイロクワカミキリを見つけたら

 クビアカツヤカミキリ、ツヤハダゴマダラカミキリ、サビイロクワカミキリを見つけたら、逃がさずにその場で、殺虫剤を使用する又は踏み潰す等して捕殺し、見つけた地域の市町村(環境担当窓口)か、下記の県事務所(岐阜地域においては、岐阜地域環境室)までご連絡ください。

※特定外来生物である本種を捕まえて、生きたまま持ち帰ることは、法律で禁止されているため、できません。飼育することや販売することなども違法です。これらの規則に対する違反には罰則が設けられています。

 

県事務所等連絡先

 
連絡先 電話番号 メールアドレス 担当市町村
岐阜地域環境室 058-272-1920 c11267@pref.gifu.lg.jp 岐阜市、羽島市、各務原市、山県市、瑞穂市、本巣市、岐南町、笠松町、北方町
西濃県事務所環境課 0584-73-1111(内線223) c20502@pref.gifu.lg.jp 大垣市、海津市、養老町、垂井町、関ケ原町、神戸町、輪之内町、安八町
揖斐県事務所環境課 0585-23-1111(内線212) c20503@pref.gifu.lg.jp 揖斐川町、大野町、池田町
中濃県事務所環境課 0575-33-4011(内線215) c20505@pref.gifu.lg.jp 美濃市、関市、郡上市
可茂県事務所環境課 0574-25-3111(内線217) c20504@pref.gifu.lg.jp 美濃加茂市、可児市、坂祝町、富加町、川辺町、七宗町、八百津町、白川町、東白川村、御嵩町
東濃県事務所環境課 0572-23-1111(内線217) c20507@pref.gifu.lg.jp 多治見市、瑞浪市、土岐市
恵那県事務所環境課 0573-26-1111(内線217) c20508@pref.gifu.lg.jp 中津川市、恵那市
飛騨県事務所環境課 0577-33-1111(内線225) c20509@pref.gifu.lg.jp 高山市、飛騨市、下呂市、白川村