本文
高屋遺跡
高屋遺跡(たかや)
所在地
瑞浪市土岐町
時代
縄文時代、古墳時代、古代、中世
発掘区全景(南西から)
発掘区全景(南東が上)
発掘状況
高屋遺跡は、瑞浪市の中央部を東西に流れる土岐川の右岸に位置し、平成30年度には、中央自動車道や国道19号に沿う1,196m2について発掘調査を実施しました。今回の発掘調査では、掘立柱建物4棟の他、柱穴、耕作痕跡、溝などを検出しました。
掘立柱建物
発掘区中央部を中心に、掘立柱建物4棟を検出しました。掘立柱建物の柱穴に残存していた柱根の放射性炭素年代測定を行ったところ、4棟とも7世紀後半から8世紀後半の時期に収まる掘立柱建物であることが分かりました。古代前半には、居住域として人々に利用されていたと考えられます。
発掘区中央部で検出した2棟の掘立柱建物
区画溝
発掘区中央部から南部にかけて、9世紀頃の区画溝を検出しました。区画溝からは、須恵器の坏類、盤、鉢、壺など、多数の遺物が出土しました。区画内に同時期の遺構が確認できなかったことから、何を区画していたかについては不明です。
区画溝(南西が上)
耕作痕跡
発掘区中央部から南西部にかけて耕作痕跡を4箇所検出しました。古代から中世の遺構と考えられます。方向が異なる耕作痕跡も検出されたことから、何度も耕地として利用されていたことが分かります。
古代から中世の耕作痕跡