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小洞遺跡
所在地
関市広見(せきしひろみ)
地図<外部リンク>
時代
弥生時代、古墳時代、中世
丘陵裾に広がる墓域(古墳、墓)
発掘状況
長良川と武儀川の合流部の丘陵の北斜面に位置します。方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)2基、古墳1基、中世墓7基などが見つかりました。これらのことから、長い期間断続的に墓域として利用されていたと考えられます。
小洞西1号古墳
土器埋納遺構(どきまいのういこう)
小洞西1号古墳は、古墳時代後期(6世紀後半〜7世紀初頭)の円墳です。埋葬主体部は木棺直葬で、3基見つかりました。この時期の古墳の主体部はほとんどが横穴式石室であることから大変貴重な発見となりました。
墳頂で、死者を葬るときのお祭りで使用したと思われる土器を片付けた穴(土器埋納遺構)が2基見つかりました。
方形周溝墓の周溝から出土した土器
中世墓:蔵骨器(ぞうこつき)と骨片
弥生時代末〜古墳時代初頭の方形周溝墓が2基見つかりました。周溝からはパレス壺(赤く塗られた壺)や長頸壺(ちょうけいこ)などが出土しました。
中世の墓も7基見つかりました。古瀬戸(こせと)の三耳壺(さんじこ)、山茶碗(やまぢゃわん)、土師皿(はじざら)などと一緒に骨片も出土しました。