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今年度の芥見町屋遺跡の発掘作業が終了しました

芥見町屋遺跡発掘作業概要報告

芥見町屋遺跡(あくたみまちやいせき)

芥見町屋遺跡(あくたみまちやいせき)の今年度の調査は5月から11月まで行い、弥生時代後期から古墳時代初頭と古代の竪穴建物の他、中世の土坑や井戸、近世の郡上街道と考えられる道路跡を確認しました。
竪穴建物は、発掘区のほぼ全域に及んでおり、また発掘区外に続いていることから居住域が広範囲に広がっていたと考えられます。竪穴建物のうちの1つからは、床面に置くようにして土師器の甕、小型壺、高坏が出土しました。

地面を掘り窪めて作られた建物の写真です。壁際に掘られた溝や屋根を支える柱穴を伴います。
竪穴建物床面検出状況
竪穴建物の床面から出土した土器の写真です。
竪穴建物床面出土遺物
郡上街道と考えられる道路跡は、発掘区の西端で見つかりました。道路の側溝と考えられる溝や路面補修に伴う土坑から近世の瓦や陶磁器片が出土したことから、近世の遺構と考えられます。近世の道路跡は現在の道路と重複することが多いため発掘調査によって見つかることは少なく、貴重な調査事例となりました。
現在の道路の東側に接する道路跡の写真です。
近世の道路跡(南から)
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