ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 組織でさがす > 可茂農林事務所 > 令和3年度 可茂農林事務所の事業成果

本文

令和3年度 可茂農林事務所の事業成果

 可茂農林事務所では、令和3年度農政部及び林政部の基本方針を踏まえ、農業生産基盤の整備や森林の機能強化等ハード事業と、人材育成やスマート農業の推進、生産性向上に繋がるICT技術の導入推進など担い手対策を中心とするソフト事業の両面で様々な事業を推進して参りました。
 令和3年度における可茂農林事務所の主な事業の成果を紹介いたします。
 今後も、「清流の国ぎふの未来を支える農業・農村づくり」、また「健全で豊かな森林づくり」に向けて、様々な事業に積極的に取り組んで参りますので、県農林行政へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

<目次>(選択するとページ内の該当箇所に移動します。)
1.スマート農業の推進【農業普及課】 
2.切花新品種「ファンシーマリエ」の普及指導【農業普及課】 
3.新規就農者、多様な担い手育成の支援【農業振興課】 
4.美濃白川就農応援会議【農業普及課】
5.岐阜県産の花による可茂総合庁舎の花飾り【農業振興課】
6.「ぎふ清流GAP」の認証及び取得促進【林業課・農業振興課・農業普及課】
7.可児地区における県営農村振興総合整備事業の完了【農地整備課】
8.「柿下ため池」の地震・豪雨対策工事の完了【農地整備課】
9.山本南池(美濃加茂市)にてため池の生き物調査と外来種駆除を実施【農地整備課】
10.ぎふ田んぼの学校活動事業の開催【農地整備課】
11.県と白川町による落石対策工事の完了【林業課】
12.林道尾城山線、林業専用道瀬戸ケ平線の開設状況【林業課】
13.森林パトロールの実施【林業課】

1.スマート農業の推進               【農業普及課】

 県では、農業者がスマート農業技術を活用して、経営発展・改善を目指す際に必要となる機械等の導入を支援しています。
 令和3年度可茂管内では、スマート農業技術を活用して省力化や効率化を目指す白川町の集落営農組織に対し、農薬散布ドローンの導入を支援しました。

 
sinkou01
農薬散布ドローン

2.切花新品種「ファンシーマリエ」の普及指導   【農業普及課】

 切花カーネーションの一大産地であった東白川村では、新たな切花産地ブランドづくりのため、平成29年より岐阜県が育種したフランネルフラワーの切花新品種「ファンシーマリエ」の栽培に取り組み、現在では県内有数の出荷数を誇っています。
 可茂農林事務所では、夏期冷涼な中山間地の気候を生かし、平坦地とは異なる時期の出荷ができる体制をとれるよう定期的な育成調査等を行っています。県内の平坦地と中山間地の産地リレー栽培により、出荷期の拡大を図り、「ファンシーマリエ」を可茂管内の切花生産の主要品目へ成長させていきます。

 
fukyuu01
平坦地の出荷が終了した後の
5月出荷の様子

3.新規就農者、多様な担い手育成の支援      【農業振興課】

 県では、新たな担い手の育成・確保に重点的に取り組んでおり、特に、新規就農者の初期投資の負担権限により、経営が早期に安定できるよう、生産施設の導入支援と技術・経営両面からの伴走支援を行っています。

sinnkou03
元気な農業産地構造改革支援事業で
支援したいちご栽培施設

4.美濃白川就農応援会議             【農業普及課】

 可茂農林事務所では、白川町、東白川村、JAめぐみのと「美濃白川就農応援会議」を立ち上げ、夏秋トマト、有機農業を志す方の就農と地域への定着支援を行っています。
 令和3年度も白川町で就農希望する6名(5組)に対して、就農意欲や経営計画などを確認し、町内の先進農家での1年間にわたる研修について両者の調整を行い、翌年度の確実な就農に向けて栽培技術の習得、定住にむけた農地・住居の確保など、関係機関とともに継続的な支援を行いました。

 
fkyuu03
有機農業の就農希望者に対する
面接の様子

5.岐阜県産の花による可茂総合庁舎の花飾り        【農業振興課】

 新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中で、花の癒し効果の普及及び、岐阜県産の花の消費拡大・PRを目的に、可茂管内の生花店による、県産の花を活用した可茂総合庁舎(1Fロビー)の花飾りを行いました。

 
sinnkou01 sinnkou2
sinnkou03 sinnkou04

6. 「ぎふ清流GAP」の認証及び取得促進
              【林業課・農業振興課・農業普及課】

 県では、安心と信頼のある農林産物を消費者へ提供するため、令和2年11月から「ぎふ清流GAP(※1)評価制度」をスタートし、制度に取り組む生産者の拡大を図るとともに、消費者への認知向上の取り組みを進めています。
 評価制度の認証を可茂農林事務所管内のいちご生産者3名(美濃加茂市の「山口いちごファーム」、富加町の「すとろべりーふぁーむ たぱたっぷ」と落安誉洋さん)に対して、令和3年7月から10月にかけて、各ハウスの環境や栽培履歴書類など108項目のチェックを事前審査として行いました。改善が必要な項目の確認を行い、農薬保管庫などの施設の設置など見直しの取り組みを支援しました。令和4年3月25日いずれの生産者も高い評価での認証を得ました。同日で認証を得た白川町の「清水しいたけ園」に対しても穿孔機などの施設整備を支援しています。
   この他可茂管内の事業者としては、原木しいたけを生産する「MADE IN ブラザーズ」(加茂郡白川町)、「棚田しいたけ」(加茂郡白川町)の2者が令和3年12月21日に認証を受けています。
※1 GAP:Good(良い)Agricultural(農業)Practice(実施)の略。農林水産省では「農業生産工程管理」と訳され、食品安全、環  境保全、労働安全などの観点から、農業生産工程に潜むリスクを管理し、持続的に行うための取り組みです。

7.可児地区における県営農村振興総合整備事業の完了【農地整備課】

 可児市南部の今、下切、谷迫間地区は、昭和40年代に農業基盤を整備した水稲を中心とした営農が行われています。整備後40年以上経過し、農業用用排水路の老朽化、市街化に伴う排水能力の不足、道路の狭小などの課題が顕在化していました。
 平成26年度に県営農村振興総合整備事業「可児地区」として事業採択し、農業用用排水路や農道待避所等の整備と実施してきましたが、令和4年の3月の今工区排水路工事の完成をもって事業完了となりました。

事業名:県営農村振興総合整備事業
事業工期:平成26年度~令和3年度
工事内容:農業用用排水施設整備 用排水路5路線 L=13.8km
     集落委安全施設整備  待避所3箇所
事業費:約5億8千万円

 
nouchiseibi01 nouchiseibi02
今排水路 改修前 今排水路 改修後

8.「柿下ため池」の地震・豪雨対策工事の完了 【農地整備課】 

 平成31年1月に堤体の余裕高の不足、洪水吐施設の排水能力不足、地震安全性不足の対策工事を開始した可児市の「柿下ため池」が、令和3年6月に竣工しました。   

事業名:県営ため池等整備事業  
工事費:約2億8千万円

 
nyouchiseibi01 nouchiseibi02

 

9.山本南池(美濃加茂市)にてため池の生き物調査と外来種駆除を実施
                        【農地整備課】     

県では、里地における生態系の保全を図ることを目的として、“生きものにぎわうため池再生事業”を実施しています。
 可茂農林事務所管内では、令和3年度は、美濃加茂市下米田地内にある山本南池において、改修工事に先立ち「ため池の生き物調査と外来種駆除」を実施しました。
 コイやヨシノボリなど、10種類の生き物が確認されました。そのうち外来種はウシガエルとアメリカザリガニの2種で、生態系保全のため駆除しました。

nouchiseibi03 nouhiseibi04

10.ぎふ田んぼの学校活動事業の開催        【農地整備課】

 農地・農業用用排水路は、食料生産の基盤であるだけでなく、生態系の保全や気候変動の緩和等の役割があり、これを「農業・農村の多面的機能」と呼んでいます。
 県では、将来を担う子ども達や地域住民等に農業・農村の多面的機能や農業用施設の役割等を与え、農村資源の大切さについて理解を深めていただくため「ぎふ田んぼの学校活動事業」実施しています。
 令和3年度は、東白川村小学校4年生児童を対象にした「ぎふ田んぼの学校活動事業」を開催しました。

 
nouchiseibi03 nnouchiseibi04

11.県と白川町による落石対策工事の完了        【林業課】

 平成30年7月豪雨により加茂郡白川町坂ノ東地内において森林からの落石がありました。
 山地斜面内には不安定な石が散見され、今後の豪雨や地震により再度落石災害が発生する恐れがあったことから、平成31年度に白川町が落石防護柵を整備し、令和2年度から令和3年度にかけて県が落石の発生を予防する対策工を施工しました。
 地元住民の方々のご理解とご協力、工事受注者の尽力により令和4年度1月27日に全ての工事を無事に完了しました。

 
rinngyou04
白川町施工の落石防護柵
rinngyou06 rinngyou07
県施工のロープ工

12.林道尾城山線、林業専用道瀬戸ケ平線の開設状況   【林業課】

 現在、林道尾城山線(起点:白川町下佐見、終点:中津川市加子母)と林業専用道瀬戸ケ平線(起点:白川町下佐見、突っ込み線形)の2路線を県営工事で開設しています。
 令和3年度は、尾城山線は、東白川村の区間で183mの工事が完成(全体の68%が完成)、瀬戸ケ平線は、642mの工事が完成(全体の33%が完成)。それぞれ、町村に管理を移管しました。

rnngyou01 rinngyou02
村道尾城山線 林業専用道瀬戸ケ平線

 

13.森林パトロールの実施               【林業課】

 森林における不適正事案等の未然防止や早期発見・早期解決を図るため、森林パトロールを実施しています。
 令和3年度は、可茂管内の林地開発許可箇所や小規模開発箇所などの森林パトロールを延べ95日実施しました。

rinngyou03

 

<外部リンク>