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令和3年度調査事業計画”何が見つかる?今年の遺跡

発掘作業

芥見町屋遺跡(あくたみまちやいせき)

所在地:岐阜市祇園町

主な時代:弥生時代から近世

芥見町屋遺跡は岐阜市東部、長良川左岸の自然堤防上から後背湿地にかけて立地する弥生時代から江戸時代までの複合遺跡です。昭和47年に圃場整備に伴う調査では、弥生時代の竪穴建物が見つかった他、平成22年の調査では、鎌倉時代から近世にかけての掘立柱建物や礎石建物が確認されており、中世以降の長良川の川湊あるいは渡河地点といった人や物の集まる拠点として機能したと考えられています。

今回の発掘調査は、国道156号線のバイパス建設に伴う発掘調査で、岐阜市祇園町内で1,401.5平方メートルについて調査を実施します。今回の発掘区は昭和47年の調査地に近接することから、弥生時代の居住域の他、試掘・確認調査で須恵器・灰釉陶器・山茶碗が出土していることから、古代から中世の遺構が見つかることも期待されます。

 

今回の発掘区は平成22年発掘区の南東に位置します

写真:平成22年の芥見町屋遺跡と今回の調査地点(北から)

事業者:国土交通省中部地方整備局岐阜国道事務所

事業名:国道156号岐阜東BP建設事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

柿田遺跡(かきだいせき)

所在地:可児市柿田

主な時代:縄文時代から中世

柿田遺跡は、可児川により形成された沖積平野及びその南側の扇状地に立地します。平成11年度から13年度にかけて、東海環状自動車道建設に先立ち、当センターが発掘調査を実施しました。その結果、多数の建物跡や井戸などの遺構、土器や木器などの遺物が出土し、縄文時代から近現代に至るまでの集落跡・生産遺跡であることを確認しました。また、平成13年度及び14年度、16年度に実施された可児市教育委員会の調査でも、奈良時代を中心とする時期の護岸施設を伴う河道や掘立柱建物などが確認され、須恵器・灰釉陶器・土師器などが出土しています。これらの結果から、今回の調査において古代から中世を中心とする当時の人々の生活の痕跡が見つかることが期待されています。本年度は1,260.5平方メートルについて発掘調査を実施します。

 

前回の発掘調査で見つかった掘立柱建物の遺構写真です

写真:平成11年度柿田遺跡発掘調査C9地点(今回の調査箇所に隣接)で確認した掘立柱建物(南から)

事業者:中日本高速道路株式会社名古屋支社岐阜工事事務所

事業名:東海環状自動車道土岐JCT~美濃加茂IC間付加車線設置事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

釜戸上平遺跡(かまどうえだいらいせき)

所在地:瑞浪市釜戸町

主な時代:縄文時代・弥生時代・中世

釜戸上平遺跡は、瑞浪市東部の釜戸盆地に位置し、縄文時代・弥生時代・中世の遺物散布地として知られています。

令和2年度に行われた試掘・確認調査では、土坑を確認し、縄文土器・土師器・山茶碗・石器などが出土しました。これらの結果から、縄文時代や中世の人々の生活の痕跡が見つかることが期待されています。本年度は1,436.3平方メートルについて発掘調査を実施します。

 

釜戸上平遺跡の調査前発掘区東側全景の写真です

写真:調査前発掘区東側全景(北東から)

 

釜戸上平遺跡の調査前発掘区西側全景の写真です

写真:調査前発掘区西側全景(北東から)

事業者:国土交通省中部地方整備局多治見砂防国道事務所

事業名:国道19号瑞浪恵那道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

毘沙門遺跡(びしゃもんいせき)

所在地:恵那市武並町

主な時代:縄文時代・古墳時代

毘沙門遺跡は、土岐川の支流により形成された河岸段丘上に立地し、縄文時代・古墳時代の遺物散布地として知られています。

令和2年度に行われた試掘・確認調査では、土坑などを確認し、縄文土器・土師器・中近世陶磁器などが出土しました。これらの結果から、縄文時代や古墳時代の人々の生活の痕跡が見つかることが期待されます。本年度は751.7平方メートルについて発掘調査を実施します。

 

毘沙門遺跡の調査前発掘区西側全景の写真です

写真:調査前発掘区西側全景(南東から)

事業者:国土交通省中部地方整備局多治見砂防国道事務所

事業名:国道19号瑞浪恵那道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

六里遺跡(ろくりいせき)

所在地:揖斐郡大野町小衣斐

主な時代:縄文時代・古墳時代・古代・中世

六里遺跡は、揖斐川と根尾川に挟まれた扇状地に立地し、縄文時代から中世までの遺物散布地として知られています。平成26・29・30年度に実施した発掘調査では、縄文時代晩期の土器埋設遺構や古墳時代後期から奈良時代の集落跡、中世以降の条里地割に関わる溝・畦畔等を確認しました。

本年度は、130.2平方メートルについて発掘調査を実施します。平成29年度の発掘区の西端と近接しているため、前回調査の遺構が連続して見つかることが期待されます。また、今年度中に本調査の調査成果や出土遺物を整理する作業も行います。

 

六里遺跡の調査前発掘区全景の写真です

写真:調査前発掘区全景(東から)

事業者:揖斐土木事務所

事業名:県単道路新設改良事業(主)岐阜巣南大野線下磯~麻生工区に伴う埋蔵文化財発掘調査

明徳遺跡(みょうとくいせき)

所在地:養老町石畑及び鷲巣

主な時代:弥生時代

明徳遺跡は古代・中世の遺物散布地で、養老山地の東側に広がる扇状地上に立地します。

昨年度の調査では、弥生時代末期から古墳時代初めにかけての時期を中心とした竪穴建物や、土師器の高坏・壺・甕などの土器の他、石器や鉄製品などを確認しました。本年度は、令和2年度の発掘区南側の790平方メートルについて調査を実施します。

 

明徳遺跡C区の調査前の全景写真です

写真:C区調査前全景(南から)

 

明徳遺跡D区の調査前の全景写真です

写真:D区調査前全景(北から)

事業者:大垣土木事務所

事業名:県単道路新設改良(一般分)事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

 

整理等作業

中村遺跡(なかむらいせき)

所在地:揖斐川町日坂

主な時代:縄文時代・中世・近世

中村遺跡は揖斐川町日坂の山麓に立地し、遺跡の南側には揖斐川の支流である日坂川が東流します。令和2年度に実施した発掘調査では、竪穴建物や掘立柱建物・柵・柱穴等の遺構を確認しました。遺物は縄文土器を中心とし、中近世陶磁器や石器も出土しました。

今年度は、令和2年度の調査成果や出土した遺物を整理する作業を行います。

 

中村遺跡の東区全景の写真です

写真:中村遺跡東区全景(東から)

 

中村遺跡の西区全景の写真です

写真:中村遺跡西区全景(東から)

事業者:国土交通省中部地方整備局越美山系砂防事務所

事業名:奥ノ洞砂防堰堤工群及びバンタ川第1砂防堰堤建設事業に伴う埋蔵文化財発掘調査業務

公文垣内南遺跡(くもがいとみなみいせき)

所在地:瑞浪市釜戸町

主な時代:古代から中世

公文垣内南遺跡は、瑞浪市を東西に流れる土岐川の左岸に位置し、今回の発掘区は、発掘区の東側を南流する矢部沢が形成した小規模な扇状地上にあたります。令和2年度に実施した発掘調査では、複数の掘立柱建物や柵・柱穴・溝状遺構等の遺構を確認しました。遺物は、主に灰釉陶器や山茶碗を確認しており、古代から中世後期にかけて、人々が活動していたことがうかがえます。

今年度は、令和2年度の調査成果や出土した遺物を整理する作業を行います。

 

公文垣内南遺跡の西区全景の写真です

写真:公文垣内南遺跡西区全景(北西から)

 

公文垣内南遺跡の東区全景の写真です

写真:公文垣内南遺跡東区全景(西から)

事業者:国土交通省中部地方整備局多治見砂防国道事務所

事業名:国道19号瑞浪恵那道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

中切上野遺跡(なかぎりうわのいせき)

所在地:高山市中切町

主な時代:縄文時代

中切上野遺跡は、川上川左岸丘陵部の尾根及び緩傾斜地に立地します。平成29年度と30年度に実施した発掘調査では縄文時代前期と中期の竪穴建物、弥生時代の土坑墓、古墳時代初頭の方形周溝墓や遺跡内に所在する中切上野5号古墳などを確認しました。また、縄文土器・弥生土器・須恵器・灰釉陶器・石器・金属製品が出土しました。

今年度は、平成30年度の調査成果や出土した遺物を整理する作業を行います。

 

平成30年度発掘区の全景写真です

写真:平成30年度発掘区全景(北東から撮影)

事業者:国土交通省中部地方整備局高山国道事務所

事業名:中部縦貫自動車道高山清見道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

 

岐阜県古代・中世寺院跡総合調査

岐阜県内の古代・中世寺院の実態と現状を把握し、その保存整備や活用の基礎資料を作成するために、古代・中世寺院跡総合調査を昨年度に引き続いて実施します。平成30年度から令和4年度までの5箇年計画で県内の寺院を網羅的に調査し、主要寺院を中心に測量調査等を実施します。本年度は、東濃地区、中濃地区、岐阜地区が主な調査対象です。
ふるさと岐阜の古寺を探しています(PDF:270KB)

令和3年度第2回岐阜県古代・中世寺院跡総合調査検討委員会議事録(要旨) [PDFファイル/170KB]

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