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第11回検討委員会

記事ID:0000140 2016年1月29日更新 河川課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

第11回岐阜県河川整備計画検討委員会議事概要

第11回岐阜県河川整備計画検討委員会議事概要
岐阜県河川整備計画検討委員会事務局
日時:平成20年9月8日(月曜日)
13時30分から16時10分まで
場所:ウェルサンピア岐阜
伊吹の間
1議事
議第1号
境川圏域河川整備計画(原案)について
議第2号
土岐川圏域河川整備計画(原案)について
2議事の要旨及び審議結果・意見の要旨
議第1号
境川圏域河川整備計画(原案)について
1)説明の要旨
境川圏域河川整備計画(原案)について、圏域の概要・課題、地元住民との協働による原案作成経緯及び河川整備にかかる内容等を説明した。
計画の改定に関しては、策定後の新たな知見や技術、大規模な洪水の発生状況等によって必要に応じて見直しを行うことを説明した。
2)意見の要旨

  • 境川圏域は、あまり水質がよくない河川が多いが、地下水を汚染することはないのか。
    →酵素やバクテリアが分解できるものは、砂や土などで比較的除去できるが、水に溶け込む成分などは除去されずに、地下水に対して影響が出る場合がある。
  • 3号地は、所有権を制限する形になるが、建物を建てる場合などはどのような運用になっているのか。
    →3号地に新たに建物を建てることは認めていない。ただし、3号地を指定する前にあった家については、現存の家の規模までの立て替えは認めている。
  • 境川は地下水が悪い地域である。大きな地下水の流れで浄化しながら、保水力を高める必要がある。河床の土砂は、相対的に悪質化している中で、部分的に残す所はあると思うが、一度取る必要があるのではないか。
  • 河床は凹凸を付けるとのことだが、環境調査や学識者のアドバイスの中で、検討していく必要があると思う。
    →河床の凹凸については、現状の河床の形をそのまま平行移動させるような形で検討する。
  • 水質汚濁防止法はあるが、工場からの排水が河川に悪影響を与えている。もっと厳しい規制が必要だと思う。
  • 水質が向上したとの結果であるが、どのような効果でそのような結果になったのか。
    →昭和40年代はBODが30以上の高い数値であったため、県では、境川流域で浄化導水事業を実施し、希釈による水質浄化を実施している。
  • 境川圏域は、都市化河川の典型的な例のため、最近の集中豪雨があれば、浸水する可能性が高い。住民にそのような危機感を持たせることが必要であると思う。
  • 最近の集中豪雨に対しては、技術が追いついていない。住民にも行政に対する依存体質があるので、危機感や情報を伝えていくことが行政として必要であると思う。
  • 市街化調整区域の維持とか、田んぼを保全するなどの記述があるが、具体的にどのように実行し、またチェックしていくのか。
    →県が策定した、総合的な治水対策プランの中で、ハード対策だけでなく、土地利用のあり方などのソフト対策も検討している。またその実施状況については、フォローアップ委員会で確認している。

本河川整備計画(原案)については了承する。
議第2号
土岐川圏域河川整備計画(原案)について
1)説明の要旨
土岐川圏域河川整備計画(原案)について、圏域の概要・課題、地元住民との協働による原案作成経緯及び河川整備にかかる内容等を説明した。
計画の改定に関しては、策定後の新たな知見や技術、大規模な洪水の発生状況等によって必要に応じて見直しを行うことを説明した。
2)意見の要旨

  • 河川にツル・ヨシなどを繁茂させる計画であるが、繁茂しすぎている箇所もある。また、ヤナギ林も保全する必要があるのではないか。
    →ヤナギ林なども含め、現況の植生は保全していく。繁茂しすぎている箇所については、適切に維持管理を実施していく。
  • 土岐川下流は、国管理区間であるが、上流で改修をすると下流への影響はないのか。
    →土岐川については、県管理区間は、国管理区間同様に概ね30年に1度の洪水を安全に流せるように計画している。
  • 庄内川は、昔は白濁がひどかったが、現在の状況はどうか、また今後はどうなるのか。
    →現在は、下水道の整備が進み、陶磁器産業の近代化が進んだことなどにより、白濁した水はほとんど流れていない。今後は、水質の監視をしながら、更に良くなる方向であると想定される。
    →春日井市では、行政と市民グループが一体となった取り組み事例がある。規制を厳しくし、市民活動でゴミ拾いなどを実施している。
  • 魚は鳥を警戒し、上から見られるのを嫌うため、草を生やして隠れる場所を作ることが重要である。
  • 魚道については、取水堰下流側を全面スロープ状にした方が効果が高い。
  • アンケートでは、親水性を求める意見が多いが、これまでに整備された箇所でどのような効果があり、今後どのように反映していく予定なのか。
    →土岐川では、水辺の楽校が土岐小学校の前に作られており、子供達に活用されている。今後も、このような川づくりを進めていきたい。
  • 草を生やしてほしいという意見と親水性の確保などは、相反する場合もあるが、具体的にどのように事業を進めていくのか。
    →地域住民や岐阜県自然工法管理士の方々の意見も聞きながら、親水性や自然環境に配慮しながら、それぞれの川に合った川づくりを進めていく。
    →県では、平成13年度から自然の水辺復活プロジェクトを推進しており、産民学官一体となった取り組みを行っている。現場の川を見て取り組む人づくりを進め、現場の質を上げていく。
  • 支川については、流域が小さいため瀬切れを起こしやすい。下水道の整備が進むと、水量が少なくなる傾向がある。出来るだけ湧水を取り込む形で検討していただきたい。
  • B/Cの議論があったが、行政の仕事は、全て費用対効果で議論できるものではないのでは。
    →河川事業の場合は、国土交通省の治水経済調査マニュアルに基づき、費用対効果を算出し、事業実施の可否を検討している。ただし、例えば環境の価値などはこの中には含まれていない。
  • B/Cは、川の沿川に資産価値が多いところは大きくなるが、逆に田畑が多い所は小さくなる。環境に対する価値なども含めて、計算方法については、難しい問題を抱えているのも事実である。
  • 水質については、現在BODなどを指標としているが、汚濁負荷量そのものの削減するために、微生物に着目し、河川を改修したら、どれくらい微生物が増えるのか、また水質はどれくらい良くなるのかを評価していく必要があると思う。
    →現在、多くの河川でBODが達成されつつある中で、よりよい河川を目指すために、新たな指標を国でも検討しているところである。
  • 県でも、BODではなく、人間や生き物にとって何がよいかを検討しているところである。

本河川整備計画(原案)については了承する。

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