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令和元年度調査事業計画”何が見つかる?今年の遺跡”

発掘作業

大屋敷遺跡(おおやしきいせき)

所在地:美濃市大字大矢田
主な時代:古代・中世・近世
大屋敷遺跡は美濃市南部の長良川右岸に立地し、遺跡の南側を東流する長良川の支流、渡来川によって形成された河岸段丘面上に位置します。中世から近世にかけての遺物散布地として知られています。
平成29年度に行われた試掘・確認調査では、竪穴建物の可能性がある遺構や、須恵器や山茶碗などの遺物を確認しました。大屋敷遺跡の周辺には多数の遺跡が存在し、縄文時代から中世までの集落跡等が確認されていることから、当遺跡でも集落跡の一部が確認できる可能性があります。今年度は、県道94号線の拡幅工事の対象地となる100m2について発掘調査を実施します。
調査前発掘区全景(西から)の画像1
写真:発掘調査前風景(西から)
事業者:美濃土木事務所
事業名:県単街路事業都市計画道路高富線

土岐上平遺跡(ときかみだいらいせき)

所在地:瑞浪市土岐町
主な時代:中世
土岐上平遺跡は、瑞浪市中央を東西に流れる土岐川の左岸に発達した標高200mほどの段丘上に立地し、中世から近世にかけての遺物散布地として知られています。
平成29年度、平成30年度の2度にわたって行われた試掘・確認調査では、竪穴建物、溝状遺構、土坑を確認し、土師器や山茶碗などが出土しました。これらの結果から、中世を中心とする当時の人々の生活の痕跡が見つかることが期待されています。今年度は1,160m2について発掘調査を実施します。
調査前発掘区全景(西から)の画像2
写真:発掘調査前風景(西から)
事業者:国土交通省中部地方整備局多治見砂防国道事務所
事業名:国道19号瑞浪恵那道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査業務

中切上野1号古墳(なかぎりうわのいちごうこふん)

所在地:高山市中切町
主な時代:古墳
中切上野古墳群は、川上川左岸丘陵部の斜面に立地します。当古墳群は、台地の北西斜面と南東斜面に分かれて分布しており、1号古墳はこの内南東斜面に立地する一群に含まれます。1号古墳の現況は、墳丘の残存状態は良好ですが、中央に大きな窪みがあります。今回は墳丘の南半分を発掘調査し、墳丘や周溝の様子が明らかになることが期待されます。今年度は、191.2m2について発掘調査を実施します。
中切上野1号古墳の発掘調査前風景(西から)
写真:発掘調査前風景(西から)
事業者:国土交通省中部地方整備局高山国道事務所
事業名:中部縦貫自動車道高山清見道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

中切日焼遺跡(なかぎりひやけいせき)

所在地:高山市中切町
主な時代:縄文、古代
中切日焼遺跡は、川上川左岸丘陵部の斜面に立地します。これまでに縄文時代や古代の遺物が見つかっています。平成30年度に行われた試掘・確認調査では、土坑や溝状遺構が確認されました。また、古代の土器が多く出土したことから、当遺跡での古代の様子を知ることができる遺構や遺物が発見されることが期待されます。
中切日焼遺跡の発掘調査前風景(東から)
写真:発掘調査前風景(東から)
事業者:国土交通省中部地方整備局高山国道事務所
事業名:中部縦貫自動車道高山清見道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

整理等作業

上保本郷遺跡(かみのほほんごういせき)

所在地:本巣市上保
主な時代:古墳から中世
上保本郷遺跡は、船来山古墳群のある郡府山の西麓から旧根尾川氾濫原の間に位置し、遺跡の南1.2kmには古代寺院である席田廃寺跡、北0.6kmには弥勒寺遺跡(弥勒寺跡)が所在しています。
平成27から29年度にかけて実施した発掘調査では、古墳時代から室町時代までの遺構や遺物を多数確認しました。発掘区北東部では、古墳時代後期の横穴式石室をもつ古墳を2基検出しました。発掘区中央部や西部にかけては中世の鍛冶炉や坩堝、大型の鞴羽口、砥石などが出土し、当時鍛冶作業を行っていたことがわかりました。また、発掘区西部では掘立柱建物やこれを区画する溝状遺構を確認し、土師器皿や古瀬戸などの陶器類が多数出土したことから、鎌倉時代から室町時代にかけて館跡があったと考えられます。
整理等作業は平成29年度から実施しており、今年度で3年目になります。今年度は、平成27年度に調査したB4地点の調査成果や、出土した遺物を整理する作業を行います。
平成27年度の調査で検出した区画溝
写真:平成27年度の調査で検出した区画溝(北東から)
事業者:国土交通省中部地方整備局岐阜国道事務所
事業名:東海環状自動車道建設に伴う埋蔵文化財発掘調査業務

正傳寺跡(しょうでんじあと)

所在地:本巣市上保
主な時代:近世から近代
正傳寺跡は、本巣市と岐阜市にまたがる郡府山の南斜面に位置します。
平成28年度に実施した調査の結果、山の斜面を削り出して設けた平坦面に、基壇を造り、その上に礎石建物が建っていたことが分かりました。礎石建物は、桁行3間、梁行3間の本堂に東側1間の庫裏を付け足した構造で、近世のものと考えられます。
今年度は、平成28年度の調査成果や出土した遺物を整理する作業を行います。
平成28年度発掘区全景(北西から)
写真:平成28年度発掘区全景(北西から)
事業者:国土交通省中部地方整備局岐阜国道事務所
事業名:東海環状自動車道建設に伴う埋蔵文化財発掘調査業務

栗原九十九坊跡(くりはらくじゅうくぼうあと)

所在地:不破郡垂井町栗原
主な時代:中世
栗原九十九坊跡は、栗原山の中腹及び山麓に所在する中世寺院跡です。平成30年度の発掘調査では、大型の土坑や東西方向の溝状遺構を確認しました。また、古代から中世の遺物(灰釉陶器、山茶碗等)が出土したことから、発掘区周辺では、その時期から人々が活動していたことがうかがえます。
今年度は栗原九十九坊跡の調査成果や出土した遺物を整理する作業を行い、報告書を刊行します。
平成30年度の調査で検出した大型の土坑
写真:平成30年度の調査で検出した大型の土坑(南から)
事業者:岐阜県農政部西濃農林事務所
事業名:公共治山事業治山施設機能強化事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

国分寺遺跡(こくぶんじいせき)

所在地:大垣市青野町
主な時代:古代から近世
国分寺遺跡は、弥生時代以降に段丘化した扇状地上に立地しています。今回の発掘区は、「国史跡美濃国分寺跡」の南側に位置する道路沿いです。発掘区の周辺には、南方0.3km先には古代の官道東山道を踏襲したと考えられる中山道、南西1km先の垂井町平尾地内には美濃国分尼寺跡、同2.5km先の府中地内には美濃国府跡があります。
平成28・29年度に発掘調査を実施し、古代の掘立柱建物、溝状遺構、柵、柱穴、土坑、近世国分寺の参道「国分寺道」の延長上に位置する道路状遺構などを確認しました。発掘区の西側では、瓦や須恵器がまとまって出土しました。また、他の遺構でも、墨書土器、土師器の甕、土馬など、国分寺との関連が考えられる遺物が出土しています。
今年度は、平成28・29年度の調査成果や出土した遺物を整理する作業を行います。
出土した方形の柱穴3基(平成28年度調査時)
写真:平成30年度の調査で検出した方形の柱穴3基(西から)
事業者:岐阜県県土整備部大垣土木事務所
事業名:県単道路新設改良事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

北方京水遺跡(きたがたきょうずいいせき)

所在地:大垣市北方町
主な時代:古代から中世
北方京水遺跡は、埋没した旧中州と旧河川上に立地しており、集落跡や水田跡が見つかっています。平成25年度に実施した発掘調査では、鎌倉時代初期の集落跡と2面の水田遺構を検出し、古代から近世にかけての遺物を確認しました。
平成29年度に実施した調査では、旧中州上に中世を中心とした遺構や遺物を多数確認し、漆器や曲物等の木製品も多く出土しました。また、区画溝とその内側に掘立柱建物や井戸を確認したことから、中世後期には溝で区画された屋敷地が存在していたと考えられます。
今年度は、平成30年度に引き続き、平成29年度の調査成果や出土した遺物を整理する作業を行います。
平成29年度発掘区全景(東から)
写真:平成29年度発掘区全景(東から)
事業者:岐阜県県土整備部大垣土木事務所
事業名:広域河川改修事業に伴う埋蔵文化財発掘調査業務

高屋遺跡(たかやいせき)

所在地:瑞浪市土岐町
主な時代:縄文、奈良、平安、中世
高屋遺跡は、瑞浪市の中央部を東西に流れる土岐川の右岸に位置しています。平成30年度に実施した発掘調査では、掘立柱建物や大溝、耕作痕跡、柱穴、土坑などを確認しました。遺物は須恵器、土師器を中心に灰釉陶器や山茶碗などが出土しました。これらのことから、当該地は古代から近世にかけての土地利用の変遷を考える資料に富んだ遺跡であると考えられます。
今年度は、平成30年度の調査成果や出土した遺物を整理する作業を行います。
平成30年度発掘調査の発掘区全景(南西から)
写真:平成30年度発掘区全景(南西から)
事業者:国土交通省中部地方整備局多治見砂防国道事務所
事業名:国道19号瑞浪恵那道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査業務

上切寺尾古墳群・日焼遺跡(かみぎりてらおこふんぐん・ひやけいせき)

所在地:高山市上切町
主な時代:縄文時代から古代
上切寺尾古墳群・日焼遺跡は、高山盆地の北西部の丘陵尾根と傾斜地に所在しています。平成27・28年度の発掘調査では、古墳や竪穴建物、掘立柱建物、礎石建物などの縄文時代から古代にかけての遺構・遺物を確認しました。
平成29年度から整理等作業を実施しており、今年度で3年目になります。今年度は、主に平成27・28年度に発掘調査した日焼遺跡の調査成果や出土した遺物を整理する作業を行います。
上切寺尾古墳群遠景(北から)

日焼遺跡遠景(南から)
写真:上:上切寺尾古墳群遠景(北から)、下:日焼遺跡遠景(南から)
事業者:国土交通省中部地方整備局高山国道事務所
事業名:中部縦貫自動車道高山清見道路事業に伴う埋蔵文化財発掘調査

岐阜県古代・中世寺院跡総合調査

 岐阜県内の古代・中世寺院の実態と現状を把握し、その保存整備や活用の基礎資料を作成するために、古代・中世寺院跡総合調査を昨年度に引き続いて実施します。平成30年度から令和3年度までの4箇年計画で県内の寺院を網羅的に調査し、主要寺院を中心に測量調査、遺物分布調査、内容確認調査等を実施します。本年度は、西濃地区、飛騨地区、岐阜地区の一部が主な調査対象です。
ふるさと岐阜の古寺を探しています(PDF:1.16MB)

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