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風しん
風しんについて
風しんは、風しんウイルスによって引き起こされる急性の風しんウイルスによっておこる急性の発疹性感染症です。風しんウイルスの感染経路は、飛まつ感染で、ヒトからヒトへ感染します。潜伏期間は2から3週間(平均16から18日)で、主な症状として発しん、発熱、リンパ節の腫れが認められます。その他、症状は不顕性感染から、重篤な合併症併発まで幅広く、特に成人で発症した場合、高熱や発しんが長く続いたり、関節痛を認めるなど、小児より重症化することがあります。また、脳炎や血小板減少性紫斑病を合併するなど、入院加療を要することもあることから、決して軽視はできない疾患です。
また、風しんに感受性のある妊娠20週頃までの妊婦が風しんウイルスに感染すると、出生児が先天性風しん症候群を発症する可能性があります。
年次 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 平成31年/令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 | 令和6年 | 令和7年 |
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岐阜県 | 3 | 1 | 10 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
全国 | 125 | 93 | 2917 | 2306 | 100 | 12 | 15 | 12 | 7 | 5 |
県内の風しん患者発生状況は、こちらから(岐阜県感染症情報センターHP)
風しんの予防について
風しんの予防は、年齢にかかわらずワクチン接種がもっとも有効な方法です。
- 以下の方は、定期接種の対象者です。確実に予防接種を受けてください。
【第1期】生後12月から生後24月に至るまでの間にある方
【第2期】5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学前の1年間にある方 - 先天性風しん症候群の発生を防ぐため、抗体価が十分ではない方は、予防接種を御検討ください。
- 妊婦の夫、子ども及びその他の同居家族
- 10代後半から40代の女性(特に、妊娠希望者又は妊娠する可能性の高い方)及びその同居者)
その他、これまでに予防接種を受けたことのない人も、予防接種を御検討ください。
ただし、妊娠している方、妊娠している可能性のある方は、予防接種を受けることができません。また、接種後、2か月間は妊娠を避ける必要があります。
※接種については、かかりつけ医や小児科医等、お近くの医療機関にお問合せください。
なお、岐阜県では、妊娠を希望する女性、妊娠を希望する女性の夫若しくは同居者又は十分な免疫を持っていない妊婦の夫若しくは同居者にあって、一定の条件を満たす方は風しん抗体検査が無料で受けられます。→詳しくはこちら(岐阜県風しん抗体検査事業のページ)
<風しんの追加的対策>
風しんの追加的対策として、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性が、風しんの定期の予防接種の対象者として追加されていましたが、当事業は令和7年3月31日をもって終了しました。
なお、令和7年3月31日までに抗体検査を受験し陰性だった方のうち、「ワクチンの偏在等に起因して接種対象期間内に定期の予防接種を受けられなかった」と考えられる人は特例措置の対象となる可能性があります。詳細は、厚生労働省ホームページ<外部リンク>の「風しん抗体検査・予防接種の自治体問い合わせ先」を御確認いただき、お住まいの市町村にお尋ねください。
(定期接種に関することは、お住まいの市町村にお問い合わせください。)
(定期接種以外の予防接種に関することは、最寄りの医療機関にお問い合わせいただくか、又は「医療情報ネット(ナビイ)」(厚生労働省)<外部リンク>を御利用ください。「都道府県固有の機能から探す」からお住まいの都道府県を選択の上、キーワード「風しん」で検索してください。)
県民の皆さまへ(注意喚起)
- 風しん患者と接触した場合は、発病までの期間を考慮し、接触後最大21日間の健康観察が必要です。
- 発熱、発疹等の症状から「風しん」が疑われる場合は、感染拡大防止のため必ずマスクを着用し、事前に医療機関に「風しんかもしれない」ことを連絡の上、速やかに受診してください。
また、受診の際は、周囲の方へ感染を拡げないよう、公共交通機関等の利用を避けてください。
外部リンク
風しんについて(厚生労働省)<外部リンク>
風疹Q&A(2018年1月30日改訂)(国立健康危機管理研究機構)<外部リンク>
先天性風疹症候群に関するQ&A (2013年9月)(国立健康危機管理研究機構)<外部リンク>