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知事記者会見(平成23年10月13日)

記事ID:0008369 2015年9月10日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

平成23年10月13日(木曜日)午後3時

知事 まず最初に、連日報道いただいておりますけれども、今回の贈収賄の問題につきましては、職員が逮捕という事態に立ち入ったわけでございまして、私どもとしては県政に対する信頼が大きく揺るぎかねないことでございまして、そういう意味では大変残念に思っておりますし、申し訳なく思っているということでございます。

今、色々と事実確認については、警察のほうの捜査が進んでおりますけれども、私どもなりに事実確認を進めているところでございますし、もう少し色々なことが解明されたところで、処分その他、厳正に対応していきたいと思っております。

今回、何が問題であったかといったことにつきましても、きちっと見据えて、再発防止策も含めてきちっとした対応をしなくてはいけないというふうに思っております。

それから、今回問題になっております、○○○との諸々の契約関係につきましても、解除の方向で、今1つ1つ検討しているところでございます。

また、私自身につきましても、事務所のほうで記載漏れがあったということで、大変お恥ずかしい限りでございまして、これもまた申し訳なく思っている次第でございます。

今ちょっと申し上げました○○○との契約関係について、今、整理をし始めたところでございますが、少し各論的に申し上げますと、契約案件が4件ですか、それから指定管理者案件が3件ということで合計7件、指定管理も契約といえば契約なのですが、7件の広い意味での契約関係があるわけでございまして、1つ1つそれぞれに状況に応じて、基本的には契約解除という方向、方針の下で、既に進行中の事業をどうするかですとか、実際に提供されているサービスといったものを円滑に維持していくかですとか、それからここに雇用という問題も絡みますので、その雇用の問題についてもどう考えるかですとか、そういった観点から1つ1つ丁寧に検討しているところでございます。

その最初の、一番早く結論を出そうとしておりますのが、「ぎふ清流国体・ぎふ清流大会」のオフィシャルスポンサーの契約関係でございます。このスポンサー契約は解除するということで、本日午前中に〇〇〇との間で解除についての合意が成立いたしまして、合意書も今日付けで作成したということでございます。

これに基づきまして、おそらく明日付けになると思いますけれども、500万円の協賛金については県のほうから返還をするということになると思いますので、今日、明日で、7つのうちの1つの、国体の協賛金、オフィシャルスポンサー契約については解除ということになるということでございます。

あと委託契約が3件ございますが、これはそれぞれ雇用創出事業ということでやってきておりまして、政策効果と雇用効果と併せて考えてやってきている問題でございますので、先ほど申し上げましたように、諸々の現状、それから今後、どう雇用、サービス、事業遂行をスムーズに切り替えていけるかということで、今、検討しているところでございます。

「ミナモのおみせ」がございますが、こういったものについては単に解除するだけでは済みませんので、やはり新たな業者の選定ということも考えなくてはいけませんので、そういったことも検討に入ったところということでございます。
それから3つの、県民ふれあい会館と岐阜県科学技術振興センターと岐阜アリーナですか、指定管理者の問題でございますが、これも指定取消しの方向で○○○とも協議に入るということでございますし、具体的にどう取消しを進めていけるのかなど、検討に入ったところでございます。

指定管理者の場合には、指定の取消しをするとしますと、今度これに替わる指定管理者をどうするかですとか、それを選定する手続きがございますし、それから指定管理者を決める場合には当然、議会の議決も要るわけでございます。これから予定される議会ということになりますと、12月議会、それから来年の3月議会ということになりますので、3つの案件のうち、12月議会ないし3月議会という議会のスケジュールを睨みながら、どんなふうにスケジュールを考えていけるか、検討に入ったというのが現状でございます。

もう少し内容が固まってまいりましたら、また逐次ご報告したいと思っておりますけれども、一応、現状はそういうことでございます。

それから一昨日、山口国体の閉会式に行ってまいりました。次期開催県ということで、国体旗を二井山口県知事から引き継いで、頂いてまいりました。国体旗というものは大変重いものですから、ちょっとお恥ずかしいのですが車椅子に座ったまま受け取らせていただいたわけでありますけれども、改めて国体の重みを国体旗とともに感じた次第でございます。

それから閉会式の最後のところで、次期開催県ということで岐阜県民の歌が流れまして、そしてまた県旗がセンターポールにはためくというような演出がなされておりまして、いよいよ岐阜県の出番だという実感を強くしたということでございます。

山口県の国体は、私も閉会式に、新幹線を降りて会場まで行って、少し会場の中を動いて帰ってきただけですから、全貌は必ずしも分かりませんけれども、かなりおもてなしということを大事にした手作り感のある国体ではなかったかなというふうに思っております。

それから、他の国体のケースで、閉会式というと観客が非常に少ないということがあるようでございますけれども、今回は非常に多くの、スタンドがほぼ一杯の観客が、閉会式もまた盛り上げていただいたということで、熱気も感じたような次第でございます。

岐阜県勢としましては、ご案内のように天皇杯が4位、皇后杯が3位ということで、特に皇后杯が前日の夜までの成績では2位だったわけでございます。最後にハンドボールで東京に僅差で抜かれたという話を伺いましたけれども、そういう上位争いをしたということで、チーム岐阜という思いが選手団の中でも大変強く感じられまして、チーム全体として、それから役員、監督、選手一丸となって頑張っていただいた結果だろうというふうに思っております。

天皇杯の4位という成績は、昭和40年に岐阜国体で天皇杯を頂いて、その翌々年に4位というのが1回あるのですが、それと同じでして、以後そのレベルの順位は獲っておりませんものですから、そういう意味では、岐阜国体以降では最高の結果タイ、4位タイということでしょうか。

一方、皇后杯は岐阜国体で46年前に皇后杯を獲って以来、最高の成績ということでございまして、山口県の方々、それから日本体育協会の方々、あるいは文部科学省の幹部の方々、色々と閉会式においでになっておられましたが、私の姿を見て、岐阜は着々と準備が進んでいるようだし、結果も出てよかったですねということで、いわば握手攻めでございました。

選手の皆さん、いよいよ来年こそはと言いますか、来年をいわば目標に頑張っていただいているものですから、これから1年、さらに頑張っていただきたいなと思っております。

当日の記者会見でも申し上げましたけれども、やはり40年前の国体に比べますと、今度の2巡目の国体というものは、やはり人の絆ですとか、人と人とのつながりですとか、そういう場としての国体ということを十分意識をして、県民総参加で、まさにスローガンで言うところの「輝けはばたけだれもが主役」ということで、県民挙げて盛り上げていけるような、そういう国体にしていきたいと。その中で色々な出会いが、色々な絆が形成されていくと、そういう国体にしたいという思いと、それから「全国植樹祭」、「全国豊かな海づくり大会」という流れの中で、清流の国づくりということを岐阜県はやってきているわけでございますが、このまさに「ぎふ清流国体・ぎふ清流大会」でございますので、その清流の国づくりのいわば集大成として、岐阜県の未来づくりにつながるような、色々な面で国体を契機に地域が大きく発展していけるような、そうした方向付けをしたいなというふうに思っております。

3番目に、何と申しましても、今回の山口国体は、東日本大震災復興支援「おいでませ!山口国体」というふうに冠を被せておられたわけでして、これはこれで1つの、思いのこもった演出だったと思いますが、おそらく来年になり、特に総合開会式、9月、10月ということになってまいりますと、復興からさらに日本再生へというように、力強く日本全体が動いていくことを期待したいと思いますし、そうした日本再生のシンボルになるような大会にもっていきたいと。そのために色々と知恵や工夫や、あるいは被災地の方々との連携ということを考えていきたいと思っております。そんなことを思いながら、閉会式に行かせていただきました。

あとは、「全国障害者スポーツ大会」が22日から山口でスタートいたします。24日が閉会式でございまして、もう一度、やはり「全国障害者スポーツ大会」の次期開催県ということで大会旗を頂きにまいりますので、もう一往復することになっております。またそちらのほうも、どんな盛り上げ方をしておられるか、よくお話を伺ったり学んで来たいと、こんなふうに思っている次第でございます。
それから、お手元の資料の関係で、秋の観光キャンペーンについて一言申し上げます。

震災以降、今年のゴールデンウィーク前から一貫して「ぎふを旅して日本を元気に!」というスローガンでキャンペーンを続けてまいりましたけれども、数字で見ますと、例えば県内の主要49の観光地点における入り込み客数を見ますと、対前年同月比で3月がマイナス11.5%、5月がマイナス7%であったものが、6月、7月、8月とプラスに転じておりまして、6月:4.7%、7月:1.0%、8月:1.5%ということで、若干ではありますが3ヶ月連続でプラスに転じております。

それから、県内の主要宿泊施設における宿泊者数ということで見ますと、これも対前年同月比で3月でマイナス21.7%、4月でマイナス37.0%、5月でマイナス16.5%ということでございましたが、6月:プラス2.5%、7月:プラス7.5%、8月:プラス5.2%ということで、宿泊者数もこのところ3ヶ月間、プラスに転じております。

先般、今月8日でしたか、「緊急観光戦略会議」を開かせていただきまして、私は出ておりませんでしたけれども、秋以降についてさらに誘客促進に弾みをつけたいということでございます。

それでお手元の資料を見ていただきますと、1つはキャンペーンの第4弾ということで、「秋は岐阜で女子旅」と申しますか、女性の方々に岐阜の旅を楽しんでいただこうということでして、ピンク色の資料がございますけれども、女性の方々を意識した提案というものがございます。
また、このキャンペーンは「駅から始まる旅」ということで、「駅旅」と言うのでしょうか、「駅」というものをコンセプトにして、昨日・一昨日とJR名古屋駅でキャンペーンをやらせていただきましたし、東京駅の近辺、丸の内エリアでも、「"ぎふを味わおう"キャンペーン」というものをやらせていただきますし、それからJR岐阜駅界隈では、お手元にお配りしておりますが、「岐阜旅Style2011」というキャンペーンをやろうということでございます。

様々な素材、試みをしておりますので、是非、応援をしていただければありがたいなというふうに思っております。

それから、これはエンバーゴ(解禁)付きでございますけれども、10月15日に「第5回飛騨・美濃じまんミーティング」を行いますが、そこで新しい「岐阜の宝もの」と「明日の宝もの」を発表する予定でございます。これは、発表まで記事のほうは控えていただくようにお願いをしておりますけれども、「天生県立自然公園と三湿原回廊」というものを新たに「岐阜の宝もの」に、これは飛騨市、白川村にまたがっております。それからその「岐阜の宝もの」の一歩手前の、もう少し磨くと本格的な宝物になれるということで「明日の宝もの」と言っておりますが、中山道と宿場町ということで、「鵜沼宿・太田宿・伏見宿・御嶽宿」を、もう1つ、恵那市の「岩村城跡と岩村城下町」を認定するということでございます。

この「岐阜の宝もの」、「明日の宝もの」の認定を中心に、色々と岐阜県の観光を紹介するイベントを行います。これが10月15日(土曜日)でございます。また新しい岐阜県の魅力として、大いに売り出していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

それからもう1つは「子育てタクシー」というものが新しく始まるわけでございますが、「子育てタクシー」とは何ぞやということで、お手元の資料の裏側の下の参考というところをご覧いただきますと、子育てのためにタクシーの運転手さんが色々とサービスをしていただけるということでございます。

今、全国的にみますと、23の都道府県でぼつぼつ始まっているということでございますが、行政が肝いりで積極的に支援をするというのは、山形県に次いで岐阜県が2番目ということでございます。私どもとしては、県内のタクシー業界加盟の事業者の方々に働きかけをし、また、色々と支援をさせていただいております。

この資料の裏にございますように、12の事業者の71名の子育てタクシードライバーが認定を受けておられまして、こうした方々がこれからサービスを始めるということでございます。資料1ページ目の下にございますように、モニターを募集して、どのように便利になったかということも味わっていただこうということで、そのスタート、出発式を来週17日(月曜日)に、この県庁2階のランプウェイでやろうということでございます。タクシー事業者の方々も大いに関心を持って、それから色々と問い合わせもございます。

これは、「子育てタクシー」だからといって追加料金を取るわけではございません。通常の料金の中でこういうサービスを、認定を受けたドライバーさんがやっていただけると、こういう仕組みでございます。新しいタクシーサービスということで、子育て支援の1つのあり様として導入しようということでございますので、これも広く使っていただければありがたいと思っております。私の方からは以上でございます。

記者 ○○○との契約ですけれども、今日お会いになったのが知事と、あとどなたかということと、その7件のうちその他については、段階を踏んで新しい契約者が決まれば向こうも応じる予定なのか、そういったことは話はしていらっしゃるのか教えていただきたいです。
あと再発防止については、指定管理者のガイドラインの見直しとか、そういったことは検討されているのかどうか教えてください。
知事 今日は、国体のオフィシャルスポンサー契約でありますので、国体の事務局のほうで対応してもらっています。従って、私がお会いしているわけではありません。事務局のほうは事務局長が直接会ったのか、他のスタッフが会ったのか、ちょっと私は聞いておりませんので、また確認をしてご連絡をいたします。

その他のものについては、1つ1つ詰めていく必要がありますので。例えば「Changeマイライフ」という、清流の国ぎふの推進、環境対策ということでやっておりますが、これも色々な事業の組み合わせでありますものですから、それぞれのイベントやPRを1つ1つ、どこまで今日現在で進んでいて、どれが終わっていて、どれがもうほぼ終わりかけているかですとか、そういったことの、色々な事業を1つ1つ、丁寧に整理をしまして、それで○○○にどこまでやってもらうか、そしてどこで一区切りするかということを整理していこうというのが、この「Changeマイライフ」についてです。

それから「ミナモのおみせ」は、まさにお店の運営でございますし、色々聞いてみますと、今回の出来事の前後で特に売り上げには直接的な影響はなく、コンスタントに売れているという話は聞いておりますが、ここは契約の解除と同時に新しい事業者の選定をやらなくてはいけないものですから、新しい事業者をどのように選定していくか、いつ頃までにですとか、そういうこともありますし、今、何人かの方々にお店で働いてもらっているわけでして、そういった方々の雇用の継続というものをどう考えるかですとか、それからショップですから、まさに日々、売り上げがあるわけでありますので、これはこれで、新しい事業者の体制なり、その辺りが整理できるまでは○○○にやっていただくことになるのかなというふうに思っておりますが、できるだけスムーズにスピーディーに行けたらと思っております。

それからもう1つは、「地域連携型農外企業参入モデル事業」というものでして、これは山県市で、企業が農業に参入していただくようなモデル事業を、菊芋やニンニクやそういったものの生産、加工、販売のようなことをモデル事業としてやっているのですが、これも現時点でどこまで進んできていて、どこで区切りに出来るかというようなことを見極める必要があるということでございます。

指定管理者につきましては、先ほど申し上げましたように、これは指定取消しという方向で、かつ○○○は県の意向を尊重して対応したいということを申し出てきておられますので。

指定管理者の場合には総務部が所管しているわけですので、総務部がそれぞれ、例えば岐阜アリーナですと、この3月末で今の期限が切れて、新たに来年4月1日からの指定管理者を選ぶということで、今、来年4月以降の選定プロセスに入っているわけですので、その選定プロセスを、これは4月1日からということでどう進めていくかということと。これは当然、○○○は除外されるわけでありますけれども。それと同時に、今年度中にどこかで区切りができるのか、4月1日から新しい管理者ができるわけですからそれまでやっていただくのかとか、その辺りもちょっと見極めなければいけません。

あと、県民ふれあい会館と岐阜県科学技術振興センターは、この4月1日にスタートしたばかりでして、ふれあい会館ですと向こう5年、科学技術振興センターですと向こう3年ということで始まったばかりでございます。指定を取り消すとすれば、本格的な新しい指定管理者の選考作業に入らなければいけません。特にふれあい会館は、年間100万人を超える方が使っておられますし、日々サービスをやっているものですから、その辺りを1つ1つ詰めていこうと思っております。

これまでのところ、○○○は県の意向に沿って対応するということでありますし、その第1弾として、国体のオフィシャルスポンサー契約が解除合意書というものに至ったわけでございますので、話し合いをしながらスムーズに進めていきたいというふうに思っております。|
それから再発防止策ということですけれども、前提として、どこに問題があったのかということについてやはりきちんと見極めて、それに対応してどこをどう変えていくかという議論になろうかと思いますので、それは今後の課題としてやっていきたいと思っております。

記者 指定金融機関についてですけれども、県政自民クラブから提言があったと思うのですが、これについてはどのように対応されるか教えてください。
知事 ご提言をいただきましたので、色々な論点もその中に含まれておりますし、重要な問題でございますので、1つ1つ論点を、慎重に丁寧に検討していくということで作業をさせていただいているというのが現状です。

ある程度、作業の目処がついたところで、何らかのことを申し上げていくことになりますけれども、今のところは、色々な論点をカバーしておられますので、1つ1つ丁寧に、慎重に検討していくというのが現状でございます。

記者 贈収賄事件で、古田知事ご自身は贈賄側の〇〇容疑者、収賄側の〇〇容疑者との接点、ご関係、個人的なものも含めてあったら教えてください。
知事 まず○○容疑者との件は、まさに県庁のスタッフで、特に何か特別なご縁はありません。あまり知事室に出入りするということもありませんし、チームでレクに来たことがどのくらいあるか、あるいは私のほうから直接指示をしたり、そういうことも今までほとんどありませんし、そういう意味では県庁のスタッフの1人ということでしょうか。

それから○○容疑者との件で申しますと、私が岐阜に戻ってきました時に、ちょうど高等学校の同級生から、こういう友人がいるということで紹介をされたのが最初の出会いかなというふうに思っております。その後、色々な大勢の方々が集まる会合の中の1人としておいでになっておられて、そういう所で言葉を交わすというようなことは何度かありましたけれども、そういうお付き合いでしょうか。

記者 ○○容疑者との個人的なお付き合いは。
知事 個別には、私はあまり記憶がありません。
記者 ○○容疑者と○○容疑者に対するそれぞれの知事のご印象といいますか、○○容疑者は、色々取材をしますと県庁の中でも高い評価を得てみえるようですが、知事ご自身の中で何かご記憶に残っているような職員であったのか、もしくはそれほどでもないのか、その辺りはどういう印象だったのでしょうか。
知事 今、課長補佐クラスですよね。大勢おられますし、私の秘書をやってもらった人とか、あるいは秘書課とか、このフロアの広報課ですとか、そういうところのスタッフですと色々な機会に顔を合わせることが多いのですが、そうでないと、そのテーマが上がってきた時に、レクの時に顔を見るとかですね。どちらかというと、部長、次長、課長がいる時に課長補佐が我先にしゃべるということもありませんので。

それから、行事などに出かけた時に、現場でガイドをしてもらうと言いますか、案内してもらうというようなこともありますけれども、特に、こういうテーマで、こういう所で、こういう印象に残ったというのは、正直言って特に申し上げることはありません。
非常に熱心な人だという話は聞いておりましたけれども、直接私自身があまりこれという記憶はないですね。

記者 ○○容疑者については。
知事 人当たりのいい人ですからね。そうかと言って大声でという感じの方でもないですから。大勢の会合の中で順次お話をしていく中で、非常にソフトな感じで話をしておられたのと、それからそういう共通の友人がおりましたものですから、その共通の友人の消息を聞いたりということでしょうか。
記者 先ほどのお話で、県として今後、事実関係について色々調べていくとありましたが、どのように具体的に調査を進めていかれるのか、容疑者は当然警察のほうにいるわけですが、県としてどのように再発防止に向けて調査をしていくのか、もう少し具体的にお聞かせください。
知事 1つは、本人そのものは私どもは接触できない状態ですし、それからかなり資料に亘るものも今、警察のほうで見ておられるものですから、私どもとしては、この本人との接点のあった職員たちや、あるいは本人が担当していた事業に色々な形で関連したところにいた職員に、色々な角度から、当時のことも含めて聞いていくということを中心に、一種のヒアリングを始めたということです。

そういう中で私どもなりに、どういう事実関係があったのかですとか、どこに問題があったのかですとか、どういうところでチェックが足りなかったのかですとか、この指定管理者を選定する仕組みの問題点、反省点も含めて、丁寧に詰めていきたいと思っております。
それから、いずれの日か、本人とも話をする機会もあるでしょうから、そういった場合には本人の話も聞いて、その上で色々な対応をしていくということになると思います。

記者 今回の事件を受けて、ご自身の責任をどのように考えておられるのかと、それを受けて、減給など自らの処分を考えておられるのかと、この点についてお願いします。
知事 昨年の秋から暮れにかけて、特に昨年度の年度末の議会にいくつかの指定管理案件をかけるということで、かなり見直し作業をやりました。この4月1日にスタートしたものについて、かなりやったつもりではありますけれども、そうした中でこういう不祥事が生じたということで、本当にどこに不備があったのか、どういうところが見抜けなかったのか、どこで見抜くべきだったのかですとか、その辺りを、先ほど申し上げましたように、今、1つ1つきちんと精査をして、その上で処分を含めた対応を考えようということでございます。

まずその辺りの事実関係を十分見極めた上で、私自身も含めて、どういうふうに考えるのかということだと思っておりますけれども、今、具体的にというところまでは行っておりません。むしろ、事実関係の確認なり解明なり、あるいは問題点の摘出ということをまずやった上で考えたいと思っております。

記者 今日は国体のスポンサー解除と、さらに「ミナモのおみせ」の見直しをするとおっしゃいましたけれど、国体への影響をどうお考えなのかと、イメージ面では傷つくことが考えられますけれども、そこはどのように受け止めておられるかということをお伺いします。
知事

これから県民挙げて国体を盛り上げていこうという矢先でもありますし、それから多くの方々がオフィシャルスポンサーということで応援していただいている流れの中での、こういう不祥事となりますし、「ミナモのおみせ」は、いわばグッズの販売を通じて多くの人に国体に関心をもってもらう、あるいは関わってもらうということでやってきた事業の担い手の問題ということでありますので、「さあいよいよ『ぎふ清流国体』だ」という意気込み、流れに水を差すことがあってはいけないなという思いでおります。

早急に、特に「ミナモのおみせ」については、新しい体制を導入して、さらに胸を張って、この「ミナモのおみせ」を通じた国体のPRをやれるような体制を早急に整備したいと思っております。

記者 ○○○以外にも、指定管理だったり契約関係があると思うのですが、現状の契約関係に関して選定で不備がないのかとか、不手際がないのかといった再点検を考えたりということはあるのでしょうか。
知事 これも今、事実関係を、一方で○○○問題についてやるのと併行して、他の指定管理についても類似のことがないかと。類似のことと言いましても、何が類似のことかと見極める必要がありますので、○○○の問題の解明をしながら、そこで出てきたところに即しながら、おっしゃるような類似の再発防止策ですとか、他に似たようなことがないのかといったような点検をやっていくつもりでおります。そういう指示は、既に総務部にしてあります。
記者 昨日、長良川河口堰の開門調査の報告書をまとめた委員会のメンバーが、岐阜県に報告されましたが、改めて報告書に対する県としての立場、知事のお考えをお聞かせください。
知事

岐阜県と三重県に説明をしたいということでおいでになり、担当のほうで聞かせていただきましたが、まだ報告書は完結していないのです。パブリックコメントの途中でしょう。そしてパブリックコメントが終わると、専門委員会でそれを踏まえて報告書をどうするか検討すると。その検討が終わると、その上のタスクフォースと言うのですか、部会か何か知りませんが、第三者委員会でさらにどうするか議論すると。そこで報告書が完結して、初めて愛知県知事に、諮問委員会としてはこういう考えですよ、と報告がなされると。

それを受けて愛知県は「さて、この報告書をどう扱うか」と、愛知県としてどう評価してどう扱うかということをお考えになるというふうに聞いておりますので、私どもといたしましては、そうした途中段階のお話として興味深く丁寧に聞かせていただきましたけれども、まだ途中段階ですから、特に報告書の内容について直接、この部分はどう、あの部分はどう、と今申し上げるのは、あまり適当ではないのではないかと。

非常に興味を持って子細に読ませていただいておりますので、これが今後どのように変わっていくのか、そして最終的に行政として愛知県がどう考えるのかと。つまりこれは言ってみれば、愛知県の勉強会なのですね。ですから、愛知県がどうお考えになるのかということが、行政対行政の議論のスタートとなるというふうに考えております。

ただ、これからも道行きは丁寧にきちんと、私どもは読ませていただいて検討させていただきますけれども、今、途中段階でコメントするのは、取りあえずは控えさせていただいたほうがいいのかなと思っております。

岐阜県の立場は明らかですから。この場で何度も申し上げておりますように、弾力的な運用を進めていくということで国土交通省や独立行政法人水資源機構にも申し上げてきましたし、岐阜県の意見を取り入れて今年度から大幅にアンダーフローを、今、3日に2回開けているわけでございます。そういうことをやっておりますが、それでおしまいというつもりも私どもはありませんから、あくまでも塩害を起こさないという前提で、どういう弾力的な運用ができるかということで1つ1つ、昨年度までの検証、今年度の新しい開け閉めのやり方に対する検証、そしてじゃあ次はどうするかというように、弾力的な運用ということで検証していったらいいということで、そういう観点から、水資源機構なり国土交通省には今後とも意見を申し上げていくという立場であります。

そこははっきり申し上げておりますので、今のところそういう前提で、色々な方々のご意見や作業をよく見させていただいているということでございます。

 (○○○とあるのは、個人情報保護の観点から、非公開としています。)

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