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知事記者会見(令和2年7月29日)

記事ID:0062083 2020年7月30日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和2年7月29日(水曜日)16時30分

司会
 ただいまより、知事の囲み会見を始めさせていただきます。

知事
 ご案内のように、このところ全国のみならず、我が県でも急速に患者の発生が続いておりますので、状況と私どもが考えているスタンスをお話したいと思います。
 まず、本日の速報ですが、昨日の発表以降15名、新たに感染者が発生しております。これによって、県内の陽性患者が合計280人ということになります。この15人について、ざっと見たところでは、12人が既に感染した人の濃厚接触者ということであります。1人は、やはり名古屋の夜の街ということであります。あと2人は、ちょっとまだ分析中ということでございます。昨日も過去最大の25人出ておりますし、大変私どもとしては憂慮しているところでございます。
 緊急事態宣言が解除されたのが5月14日でありますが、以来、130人の陽性患者が発生したということになります。その内、7月に入ってからが124人。5月下旬から6月の1ヶ月半で6人。7月に入って124人という激変でありまして、もはやこれは第2波が到来したと言うべきだろうと思っておりますし、また専門家の先生方も同じ認識でございます。同時に、さらなる感染爆発のリスクが非常に高まってきているということでございます。
 県が設定しました基準値、5つのうちの3つが既に点灯しております。先週お話をしたもの(新規感染者数、感染経路不明者数)に加えて、入院患者数が60人を超えておりますので、そういう意味で3つ目が点灯しているということであります。
 この最近の感染動向のキーワードは、若者、学校、名古屋、お酒を伴う飲食、ということであります。
 まず、若者、学校ということでありますが、緊急事態宣言解除前は、20代以下の感染者がだいたい2割程度でございました。このところ、20代以下が約6割に急増しております。これを30代以下で見ましても、解除前の37%から、このところ72%と7割を超えているということでございます。
 ご案内のように、県立高校で発生したクラスターでありますが、積極的疫学調査ということで、全教員、生徒1306名、及び関連する他校の生徒、教職員108名、合計1414名にPCR検査を実施いたしまして、完了しております。その結果、陽性患者9名を特定しております。これらの陽性患者は、すでに昨日、全員退院をいたしました。ということで、ひとつの区切りでありますが、これからしばらくその状況は、きちっとフォローしていきたいと思っております。大学で発生しましてクラスターにつきましては、関係者135名に対してPCR検査を実施いたしまして、これも完了しております。その結果、陽性患者10名を特定しているということであります。
 こうしたことを踏まえて、昨日は県内の大学、短大等の方々といろいろ協議をいたしまして、感染防止対策についての徹底を求めたところでございます。そして、本日は幼稚園、専修学校、保育関係者、放課後児童クラブ関係者等へ、同様の感染防止対策の徹底を要請したところでございます。
 これらを踏まえて、明日は教育推進協議会を開くことにしておりまして、公立、私立学校関係者との意見交換を開催し、8月1日以降の夏休みに向けてのメッセージを教育推進協議会の名において発出できればと思っております。
 もう一つの発生由来の大ぐくりが名古屋と、酒類を伴う飲食ということでございます。感染者の中で、愛知県由来ないしその可能性があると見られておりますのが、115人中49人、43%ということでございます。それから、さっき130人と申しましたが5人がちょっとまだはっきりしないものですから分母から除いておりますが、115分の49。それから49人のうちの37人、75%ですが、4分の3が名古屋市の繁華街のクラブなど、酒類を伴う飲食店の関係。こういうことでございます。
 この点につきまして、昨日、河村名古屋市長ともお話をさせていただきましたけれども、河村市長も同様の認識で大変憂慮しておられまして、何らかの手を打たなければとおっしゃっておられました。
 こうしたことから、明日、改めて感染症対策専門家会議を開催し、そして明後日、対策本部を開催したいと思っております。その中で、一方で、今はっきりしておりますような、名古屋、そして酒類を伴う食事というカテゴリーについて、県民の皆さんに極力回避をしていただきたいというメッセージをお出ししたいと思っております。
 もう一つは、このところの流れ、感染の拡大の勢いは、かつて私どもが県独自に非常事態宣言を発出した状態と比較してどうなのかという分析をしたうえで、この夏休みを控えて非常事態宣言を改めて発するかどうかの是非と、それから発する場合にどういった内容の指導なり要請を行っていくのかとか、あるいは岐阜県全県を対象にするのか、地域を限ってやるのか、この辺を明日の専門家会議で議論したいと思っております。
 なお、飛騨で1名発生いたしましたが、これは下呂のケースですが、既にご報告があったかと思いますが、これは名古屋の夜というものでございました。
 そういったことも踏まえて、岐阜県全体を対象にするのか、地域を限るかということも議論したいと思っております。というのが、現在の状況でございまして、まずは明日の専門家会議に備えて、この辺の論点整理なり、私どもなりの考え方を今整理をしているという状況でございます。以上です。

記者
 今の段階で、県民の方に要請していることは、名古屋への行き来と、酒を伴う食事、それは名古屋であっても、愛知であっても、岐阜であっても、いずれも自粛してほしいということでしょうか。

知事
 一般的な形で、もう既にこういう場所は避けてくださいとか、こういうことに気を付けましょうとかいうのはずっと続けてやってきているわけでありますが、今回改めて、名古屋での酒類を伴う食事は極力回避していただきたいということを明確に申し上げるべき状態になってきているのではないかと思っております。

記者
 名古屋での夜の街の酒を伴う食事は控えてほしい。それは世代関わらず。

知事
 はい、そうです。

記者
 非常事態宣言の発出に関しては、明日以降、議論をして決められるということですけれども、4月の時には、それに伴って、飲食店に対する休業要請、事業者に対する休業協力要請など対策をされたと思うんですが、そこに関してはいかがでしょうか。

知事
 まさに非常事態宣言に伴う措置については、まず、そもそも出すかどうかということも含めて、明日、徹底的に議論したいと思っております。

記者
 可能性としては、選択肢としてはあるということでしょうか。

知事
 選択肢としてはありますけれども、要請と言っても、それこそ法律に基づく要請から、純粋に行政指導的な要請から、個々のお店を対象にするのか、業界全体を対象にするのかとか、地域を限るのか限らないのかとか、濃淡いろいろありますので、どういう濃淡でやるのかということもまた議論になると思います。

記者
 今、クラスターが発生した場合に、同意なしに店名を公表してもよいという通達が政府の方から出たというふうに聞いていますけれども、万が一県内で出た場合というのは、店名公表についてはどういうふうに考えていますか。

知事
 あれは、私の理解では、既にガイドラインを守ってくださいという指導はしているわけですね。どこの県でも。それでガイドラインも、業界ガイドラインもあれば、各県単位のガイドラインもあれば、いろいろあるわけで、岐阜県も指針を出していますよね。
 そういう指針なりガイドラインを守っていなくて、かつその結果、発生した時に、それに対する措置として、今のようなことをお考えということでありまして、ちょっとそこはクッションがあるんですね。何が何でも発生したら全部出しますということでは確かなかったと思っております。
 その辺は法制上の議論を丁寧にやられた結果ではないかと思っております。それはそれで、国としてのお考えですから、そのこと自体は私どもはそれに沿ってやっていくことになると思います。

記者
 仮に名古屋でクラスターが発生したところに岐阜県民の方が行っていらっしゃって、感染が広がったという場合に、岐阜県として公表するかどうかは。

知事
 これはまずは愛知県の問題でしょうね。愛知県というか名古屋市というか。

記者
 スケジュール感としては、明日、メッセージを発出して。

知事
 いや、(対策本部)本部員会議をやらないと出ませんので、明後日の本部員会議を経て、メッセージを出すということです。

記者
 メッセージと、非常事態宣言を出すかどうかというのは、また別問題ということでしょうか。

知事
 別問題です。そうです。ちょっと混乱するといけませんので。まずは愛知県、名古屋についてのメッセージは私としては出したいということで専門家会議にもお諮りしたいと思っています。
 非常事態宣言については、いろんな角度から議論をお願いした上で、結論を得たいと思っております。
 それから明日、教育推進協議会をやりますので、学校教育についての、学校関係者、あるいはお子さんたちへのメッセージとしては、明日、教育推進協議会の名において出したいと。一つのパーツとして出したいと思っております。

記者
 そうなると、非常事態宣言でも、名古屋、夜の街などのキーワードに絞って、行かないでほしいというような形になるんでしょうか。

知事
 ですから、非常事態宣言の内容が、名古屋、夜の街ということに照らして、岐阜県の類似のものについて、どうしたらいいかとか、予防的にやるかとか、いろんな議論があり得ると思うんです。
 そこはまだ、今すぐどうこうと、ちょっとこの場ではまだ申し上げる状況ではありませんけれど、前回の非常事態宣言がどこまでやったか、それから事態、状況のどこが似ていて、どこが違うかというようなことを考えて、どの辺まで行くかということだと思います。それから、こういうのは別に一回限りのことではありませんので、状況が進めばさらにまた深化していくわけですから、明日の時点での判断をしたいということであります。

司会
 では以上を持ちまして、知事囲み会見を終了させていただきます。

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