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知事記者会見録(令和8年8月25日)

司会
​それでは、知事定例記者会見を始めさせていただきます。
知事、お願いいたします。

知事
​今日は、私の方から4つ報告させていただきます。
まず、9月に入る前に、「令和8年度岐阜県総合防災訓練」を実施します。今回は、想定といたしまして、南海トラフ地震ではなく、(内陸)直下型地震、いわゆる濃尾地震型の地震が発生した後に豪雨が発生したという想定で行います。特に最近は、先般の熊本での地震、その後の千葉県での豪雨、さらには先日の茨城県南部での地震など、いつ起きてもおかしくない状況の中で、いつも申し上げておりますが、「事前の一策は事後の百策に勝る」ということで、今回は実践的な訓練を行いたいと考えております。通常であれば机上訓練が基本になりますが、今回は実際に物を動かしてみるということ、それから遠隔地からのサポートについても実際に行いたいと考えております。全体の本部員会議はいつもの県庁の5階(災害情報集約センター、災害対策本部室)で行っておりますが、現地での対応については、今回川辺町から(参加)希望がありましたので、川辺町に現地(避難所)を設置し、実際に物を運んでみる訓練を行います。また、飛騨市と高山市が遠隔地からサポートすることとし、そうした取組も今回の訓練の重要なテーマの1つとして実施したいと考えております。特に、迅速な情報共有は、ある意味防災において絶対的なものでありますし、実際に物を動かしてみる際には、頭で理解していても本当に動けるかどうか、実際にどれくらい時間がかかるのかということが非常に重要になってまいりますので、実際の実動訓練プラス机上訓練も組み合わせながら、より実践的な防災訓練にしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

それから、2つ目について、お手元に資料があると思いますが、「第1回岐阜県未来戦略会議」と名前を付けまして、いわゆる「新たな総合戦略」の骨子案をご議論いただくということを、9月4日(金曜日)の午後2時から開催します。ここでの議論は取材いただけますので、是非皆さん、多くの県民の皆さんに発信していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。まだ詳細は言えないのですが、実際にこれまで、ホームページとかいろんな形で意見募集をしました。ホームページから150名、小学生から高校生を対象としました「こども若者県政モニター」で447名の方、他に各種会議の委員や、市町村も含めて延べ700名を超える方々からご意見をいただきました。さらには、経済、医療、福祉をはじめとした100を超える団体・市町村の皆様からも意見をいただきました。これを、実はAI分析をかけまして、県民の皆さんにとってどういった分野に関心があるのか、特にどういった方向の議論を求めておられるのかということをAI分析をかけて、その中での相関分析その他、縦・横・斜めの分析をした結果としての骨子案をお示しして、皆さんにご議論をいただきたいということです。特にポイントは、「目指すべき岐阜県の姿」として、できもしない理想ではなく、特に「未来はこうだったら良いな。」というようなことを中心にご議論いただきたいと思っておりますし、やはり若い人達がどんどん流出してしまうことへの不安だとか、まちづくり、インフラなどいろいろご意見をいただいております。そんな中で、どうしたらそれが実現できるのかということで、今まではいろんな課題を積み上げてきたのですが、むしろこんな岐阜県にしてほしいなというところから、バックキャストも含めて、では何が必要なのだろうかと、そのようなこともこの中でご議論いただければと思っております。場所は、県庁6階の特別会議室で行いますので、是非皆様ご取材いただいて、詳細はできるだけそこでということですので、言いたいことがいっぱいありますが、是非当日取材いただければ、ちょっと面白い形になっていると思いますので、よろしくお願いします。(委員)名簿はお手元の方にありますので、それを参考にいただければと思っておりますが、主な意見の中で少しご紹介すると、先ほど申し上げたように、若い方、女性が岐阜を離れてしまうのが心配だと。岐阜で学んで、働いて、子育てもできると思える環境をもっと作ってほしいという切実なご意見、それから人手不足が進むので、AI、DX、ロボットなどをどうやって使うのかとか、もっと生かしてほしいだとか、あとは観光や自然といった岐阜県の強みを生かして、将来も安心して暮らせる場所にしてほしいとか、そういった声を何百もいただきまして、その中でワード分析、相関分析などいろいろかけながら、まさに県民の皆様が望んでおられる未来が何かということをたたき台に議論をしていただくと、そのようなことを考えておりますので、是非よろしくお願いいたします。これが2つ目でございます。

3つ目が、今度は賑やかな話題になりますが、この名前(「大関ケ原祭」)になってから今回が5回目になりますが、まさに武道というところ、戦国ということが人気になっています。特に「武道ツーリズム」について、県議会でも議員の先生方からご指摘があって、岐阜県の場合は、関の刃物から始まり、関ケ原古戦場があり、そうしたものを発信していくということ、これを大々的にやりたいなと思っております。お手元(の資料)をご覧いただくと、パンフレットがあるかと思いますが、10月17日、18日の2日間をかけてイベントを進めていきたいと。これは本当に、県内外どころか、最近は海外からも大変関心があるということもありまして、これを体系的にやっていこうではないかということです。お手元の資料で言うと、まず、17日(土曜日)の方では、竹下景子さんと小和田哲男さんの特別対談と、その後はインフルエンサーの方も含めて、歴史をしっかり議論すると。最近は、甲冑が格好良いとか刀が綺麗というよりは、歴史的背景まで含めて学びたいという方が非常に多いです。実はこれ、日本人だけではなく、海外からもそういったニーズがあります。そして、目玉の一つは、10月17日(土曜日)で、大河ドラマ「豊臣兄弟!」について、以前は仲野太賀さんと白石聖さんがこの県庁でトークショーをしましたが、今度は、石田三成役の松本怜生さん、毛利輝元役の濱正悟さんのお二人にお越しいただいて、トークライブを関ケ原(ふれあいセンター)で行うということで、これをNHKと共催で行うということになります。前回(本年3月に開催した「大河ドラマ『豊臣兄弟!』トークライブin岐阜」)はとんでもない応募者数がありましたが、戦国を率いた武将たちのまさに、前回もそうでしたが、武将役をやられる方々の思いだとか、(演じていただく方には)本当にいろんなことを学んで、役を演じていただいているので、そうしたものを語っていただくということでございます。あとは、午前中には野太刀自顕流(のだちじげんりゅう)の、皆さんこの名前を聞いたことがあるかもしれませんが、非常に力強いし、島津氏、九州の代表的な武将ですが、この方のトークなども行っていただきます。そして、ちょうどトークライブの裏での開催になりますが、もう1つ午後には、柳生新陰流(やぎゅうしんかげりゅう)の兵法と、究極の安上がりということで私が出演します。実際には、トークショーだとか、この柳生新陰流の宗家の方にも演武をいただきますし、私自身も、一応師範でございますので、演武などやトークショーなどもやりたいと思っています。かなりあちこちで、綱渡りのスケジュールでありますが、何とかこの時間には戻ってきて、やりたいなと思っております。それから、18日の方は、今度は大々的にということになりますが、より多くの(武道の各)連盟の方、県内に存在するいろんな武道の方々に参加していただきまして、トークショー、そして刀鍛冶の実演もありますが、それといろんな演武などの体験もできるような形にしたいと思っております。そしてさらには、茶席、やはりアメリカから来られた方もそうですが、武道を学ぶときの、茶の湯の意味とか、坐禅とか、これは必ずセットになっておりますので、今回もそうしたことを体験いただけるように、そして日本刀の鍛錬、そして何といっても、武将ステージなど、これもたくさんありますので、非常にストーリー性があるし、県内の武将隊も出演します。資料に(ありますが)、坐禅体験もしていただくと坐禅の意味なども学んでいただけるようにしたいなと思っております。戦国ライブということもありますし、こういったものを是非この2日間にわたって、徹底的に発信をしたいと思っております。先ほど少し申し上げましたが、先立ってもアメリカから、自身も武道をやっている方で、一度日本で本物の武道を学びたいということで、関の刀鍛冶を見て、茶の湯と坐禅を体験して、関ケ原で甲冑体験もして、岐阜に来て武道体験をしてから、三重県の忍者村に行ったという8日間の旅ですが、実際に始まっています。ですから、今度我々もそういうものをしっかり発信することによって、よりこの地域の魅力、岐阜の魅力を発信していきたいと思っておりますので、是非取材、その他の発信をよろしくお願いいたします。

そして、最後でありますが、今度はスポーツということで、「クリスタル国スポ岐阜2027」について、(スピード)スケートなのですが、これがいよいよ(開催まで)あと5か月ということなりますので、今日からこのPRを始めますということです。県庁の外の懸垂幕の他にも、(会場の)スケート場にも置きますし、(恵那市)市民会館にも(横断幕を)設置し、そして県庁内ではPR動画を流しながら機運を盛り上げていきたいと思っております。(資料の)裏のページにありますが、いろんなイベント、8月30日、9月13日の「レクフェス(ぎふレクリエーションフェスティバル2026)」など、そうしたいろんな祭りの中でも盛り上げていきたいと思っております。この大会の中で、特にスピードスケートは岐阜県で開催されますので、スピードスケートといえば岐阜県ということで、(会場は)恵那(市)なのですが、こうしたものをしっかりPRして、いろんな方に知っていただき、楽しんでいきたいと思っておりますので、是非よろしくお願いします。5圏域キャラバン、その他いろんなことをやってまいりますので、是非皆さん発信していただいて、盛り上げていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

記者
総合戦略の関係で延べ700人から意見があったということですが、特に知事が推すLRTを活用した岐阜圏域のまちづくりについては意見があったのでしょうか。

知事
あったと思いますが。

総合企画部
LRTについての意見があったかどうか、また調べ次第、お伝えさせていただきます。

知事
まちづくりとか、インフラを整備してほしいとか、もっと交通を良くしてほしいというのは確かに私も見た覚えがあります。

記者
インフラ整備については、何か具体的にこのようにしてほしいという意見はありましたか。

知事
住みやすいとか動きやすいという意見はありますが、何かキーワードはありますか。ご質問は、県民の皆さんの意見が、具体的にどんな言葉があったかというご質問ですよね。全部AI分析をかけているのですが。

総合企画部
先ほど知事の方からもご紹介させていただきましたが、やはり若い方とか女性の方が岐阜から離れてしまっているということを非常に心配されているという部分も当然ありましたし、あとは、岐阜で学んで働いて、子育てをしたいなといったような意見もありました。あと、人手不足の関係ですとか、地域のサービスとか産業というのが維持できないというところを非常に懸念している声もございましたし、観光や自然、こういった岐阜の強みというのをどんどん生かしていってほしいといったようなご意見もありました。これは、9月4日に、会議資料の中でもまとめてお示ししたいと思っておりますので、詳細についてはそちらを見ていただきたいです。

知事
見ていると面白いですよ。キーワード分析がされていて、よくある関心が高いところを大きな文字にしてみると、見事に県内の皆さんの関心事項が分かってくるなんてこともありますし、交通インフラという言葉ももちろん出てきていますので、それをご覧いただければと思います。

総合企画部
あと、(先ほどの)LRTという文言も含めた意見もあるかという質問について、まちづくりに関連してということにはなるのですが、いくつかはあるということでございます。

記者
昨日、「次の世代につなげる県都岐阜市を中心とした交通システムの在り方検討会」の中間報告をされましたが、いろいろと基幹軸のルート選定とか、その交通手段について、委員の皆さんから様々な意見が出たと思うのですが、中間報告を受けての知事の受け止めについてお聞かせください。

知事
実際、前回もご質問があって、何で(中間報告が)1か月遅れたのですかといった話があったと思うのですが、実はあの段階ではほぼできていたのですが、できるだけ丁寧にやりたいということで、私の方からもう1回全委員に対して、言い残したことはないのかとか、特に不安に思っていることを全部もう1回洗い出してきてくださいということで(担当部局に指示をして)、今朝もいくつか皆さんに(記事として)書いていただきましたが、やはり絶対反対という議論よりは、「こういう点はどうなのだろうか、ああいう点はどうなのだろうか。」と懸念点があるところは全部出してくださいということで、特に論点が明確になるように報告をまとめてくださいということで、1か月の時間を取ったのですが、その結果として、その論点が明確になったところに、分科会(作業部会)を作ることによって、データをもってしっかり分析しようということです。岐阜市の方から、思いとして、やはり丁寧にデータを(分析してほしい)というお話がありましたので、それも踏まえて分科会(作業部会)を丁寧にやっていこうということでありますので、まず、両方の論点が出揃った感じがあるので、それを踏まえて丁寧にやっていくと。1歩、1ステージ進められる条件が整ったかなと思っております。

記者
知事が推すLRTなのですが、LRTについては一部委員の方から、「なぜLRT、新たな交通システムが必要なのか。」、一方で「これがなければ、まちづくりが他では補えない。」と、そういったまちづくりの観点からの意見も出たのですが、そういった意見を受けて、知事として、今後更にまちづくりの観点でLRTの必要性について訴えていくという、何かそういった必要性は感じているのでしょうか。

知事
今回の会議に私は一切出ておりませんので、むしろ、知事が言ったからこうしよう、ああしようではなくて、虚心坦懐(きょしんたんかい)に、皆さんの意見の中で、特に、この場でも何回かお話をさせていただきましたが、今のままではだめだというのはほぼ皆さん感じておられて、ではどうするのかということ。そして、いつも言っておりますが、別に電車を敷きたいわけではなくて、この岐阜圏域を中心に、人やモノが集まるために、どんなことが必要なのだろうか。あくまで、まちづくりの観点の中で、必要な交通手段も考えてくださいということなので、今回そこの結論が出たわけでもありません。ただ路線的には、今日の報道でも皆さんに(記事を)書いていただいたように、大体この辺がメインであるなというところは出てきたのですが、本当にそれで良いのか。それ以外のところとの関係だとか、そういった分析。そして、岐阜市が8ルートなどと言っている中で、もう一度それをベースに、データを最新のデータにして、前回はとりあえず集められるデータでやったので、更に委員の皆さんの協力を得て、集められる限りのデータを集めた上で、どこが合理的なのかということがこれから行われると理解しておりますので、それを踏まえて、このまちづくりとインフラの整備ということを進めていきたいと思っております。今後も、分科会(作業部会)に私が出ることは多分ないと思います。

記者
作業部会について、今後提案に対して、そのような妥当性を調査、分析していくと思いますが、知事として、いつ頃までに結論を出してほしいとか、そういった希望はありますか。

知事
もちろん、早ければ早いほうが良いということはありますが、むしろ大事なことは拙速にやらないということ、できるだけ疑問だとか不安があるのであれば、それを丁寧に解消するということと、是非この場でも強調しておきたいのですが、誰かが(交通システムを)作ってくれるよねということではなくて、まちづくりの話なので、岐阜圏域の方々が、「こういうのがあったら良いな。」、それとも「自分が将来、こういう活動したりするためにはこうだったら良いな。」ということを、市民、県民の皆様が自分事として考えていただくという時間をしっかり取りたいと思っております。中間報告においても、初めて私も見せていただいた時に、いろいろ書いてありますが、もう一度丁寧に、いろんな懸念点を全部の委員へ確認してきてくださいと。言い足りなかったことも拾ってきてくださいということを言いましたので、そうした作業をしっかりやった上で、できるだけ早くということになれば良いなと思っていますし、その議論の中で、LRTが良いですか悪いですかという議論に行くよりは、そうしたインフラの中で、まちづくりの議論が惹起されることこそが大事だと思っていますので、そこにこそ一番力をかけていきたいなと思っています。その結果として、まとまるべきタイミングでまとまっていくと思っています。

記者
先ほどの質問の中で回答があったところで、県民にも自分事として考えてもらう時間を作りたいということですが、何かその意見を求める場を作ったり、パブリックコメントみたいなことを予定されていますでしょうか。

知事
今回の分科会(作業部会)の結論を踏まえてということになりますが、ある程度まとまった段階でそういった意見も聞いていきたいと思っておりますし、今回の分科会(作業部会)で、相当詳細にデータを踏まえて分析していただけると思っておりますので、その結果、姿が見えてきたところで、そういった議論をお願いすることによって、自分事になっていただければと思いますので、是非そういうことをやっていきたいと思っています。

記者
自分事として捉えてもらうという意味では、議論の内容というのがより詳細に公開された方が分かりやすいのではないかと思いますが、今までの検討会と作業部会は公開される予定がないということですか。

知事
そうですね。

記者
これは、知事としてはどう思われますか。

知事
これは両面あって、確かに途中の議論も良いと思いますが、できるだけデータに従ってやりたいということは、特定されてしまうといけませんが、今実際に運行しておられる方々の詳細なデータがやはり必要になってきますので、それを安心して出していただくためにも、まずは一旦クローズでやって、そこでできた結論についてはしっかりオープンにして、皆さんにそこから議論いただく。そのための内容をしっかり作りたいと思っています。

記者
同じく中間報告の件ですが、意見を見てみると、これは誰が言った意見か書いていないので分かりませんが、エビデンスを整えてほしいみたいな意見がいろんな場面で出てきますが、やはりそもそもその作業部会というのを早めに設置して、作業部会という形ではなくても良いかとも思いますが、ある程度もう少しデータを揃えてからという形の方が良かったのではないかと思いますが、その点に関していかがでしょうか。

知事
途中経過を公表していないのでかもしれませんが、今回の検討の中にもかなりのデータを使っています。その中で、専門家の先生方の流れとして、4つのライン(路線)が出てきたということは、感覚でやっているわけではなく、かなりデータを使っていますが、この段階で取れるデータは全て使っています。さらに、ここまで議論が進んだ段階で、もう1歩進めた形でデータを出していただくということになると思いますので、そういう点では、まさに今回の中間報告があったからこそ、作業部会の論点が絞れて、何のためにどのデータが要るのかということが今回クリアになりましたので、更にデータを集めてやっていく、そのステージなので、実は前にやると、このデータは何のためにあるのという話になってしまうので、そういう点ではしっかり順番を踏んで進めているというように思っております。

記者
(中間報告に)関連してですが、今回、今まで言い足りなかった意見をしっかり集めてくるようにというところで、知事として、そういう意見や懸念もあるのかとか、そのような論点があるんだなという新たな発見というものはありましたか。

知事
私が拝見した限りにおいては、まあそういうことかなというぐらいで、特におーっと(驚くと)いうのはなかったです。大体インフラを作る時に出てくるべき議論というのが出てきているという感じはありましたし、どちらかというと、もう少しまちづくりの方から意見があっても良かったかなと思っておりますので、そういう点では、割と技術的な、もちろん作業部会になればなるほど技術的に進んでいくのですが、ニーズその他についてはほぼプロとしての論点は尽きたかなと思っていますので、今回更にデータで分析した結果としてまた新たな論点が出てくると、それはそれでしっかりやっていきたいと思っていますが、今のところびっくりするものはなかったです。

記者
今まで知事の想定どおりとなった時に、ここまでやってきた意義はどういうところにあると思いますか。

知事
そういう意味では、結果論ではありますが、私はこの会議に一切関わっておりませんので、むしろこういう会議があったら良いかなということを昨年提示してからいろんな議論が惹起されていますが、まさに交通のプロだとか事業者の方々、いろんな心配を持っておられる関係者の方々に集まっていただいて、フラットに議論していただいた結果として、そんなにずれた議論になっていないなというところは、私としても嬉しいというか安心しています。ただ、やはり論点が尽きているわけではありませんので、本当に論点を尽くしていくことこそがこの議論の最も大事なところだと思っていますので、場合によっては、この分科会(作業部会)が終わった後で、そういう問題があるのかとか、それとありがたいことに宇都宮のLRTを作られた方からのアドバイスもあって、彼からはまさに我々が思っていた以上のいろんなアドバイスを既にいただいているので、そこを出るものはほぼなかったのですが、彼自身が、報道していただいたように、まちごとによって課題が違うので、宇都宮のものをそのまま引っ越してきてもやはりだめだと、まさにそのとおりだと思っています。ですから、宇都宮の経験をしっかり生かした上で、岐阜なら岐阜の論点が更に付されることが大事だと思っていますので、そういう点では、大きく外れていくということもなければ、ある意味狙ったとおりというわけでもなくて、やはりそういったいろんな議論が出てくることこそ大事だと思っていますので、私も期待して待っています。

記者
昨年この構想を発表した時に、10年後を目指してということでしたが、現状1年が経過してというところで、スケジュール感としては(10年後に)間に合うとか、どのようにお考えでしょうか。

知事
10年というと結構時間はあります。実際に、海外、その他国内で作っているところからすると、作ると決まってからの時間はそんなにかかっていません。むしろ、作るということが決まるなら決まる、ただそのプロセスにおいて、先ほど来申し上げた、自分事として、この地域の方々が、だったら自分はああしようこうしようという議論がなされることこそが大事だと思っていますので、まだまだ時間としては十分だと思っています。

記者
8月10日の国と地方の協議の場において、消費税減税の関連なのですが、所得と連動した給付を同時に簡易的にスタートさせるというところで、それについて国は、地方との応分負担を提案してきているということですが、そちらについて知事としてのお考えをお聞かせください。

知事
その絵姿がしっかり見えてこなければいけないと思っていますが、税制のあり方そのものも、影響をこれから調べるということになっておりますので、ある意味今回の目的というのはこの物価高に対してどういう対応をするのが一番その国として適切なのかという議論がまずあって、その上で、負担の割合がどうなるのかと。国民イコール県民でもありますから、その中で負担のあり方、ただそれがこれまで想定していなかったような負担になるのであれば、しっかり国の方で手当をしていかなければいけないと思っていますし、知事会の方でまとめて意見を提示したいと思っています。

記者
現状、消費税の方に関してはしっかり補填をということでしたが、こちらについても同じような考えでしょうか。

知事
同じになると思います。

記者
9月1日に、総務省へNHKの受信料のことについて行かれると思います。確認ですが、基本的には先日の全国知事会議でまとまった提言について持っていかれるということでよかったでしょうか。

知事
総務担当の高知県と一緒に行くことになっておりまして、NHK、それから総務省の方に同日お伺いすることになっています。内容は、今ご指摘のとおりです。まとめて、もっと簡略化をするということ、それから緊急車両について対象外にしてほしいということも要望していきたいと思っています。

記者
「大関ケ祭」について、過去に人間将棋や生け花をやっていたと思いますが、内容を一新されて、新しくリニューアルされたということでしょうか。

観光文化スポーツ部
今年度からは人間将棋、花いけバトルを一旦中止しまして、武道を中心としたコンテンツに切り換えております。

記者
LRTの件ですが、先ほど、電車を敷きたいわけではないという話をおっしゃって、これまでも幾つかお話しされていると思うのですが、例えば、いわゆるバスでも良いのかなと思うのですが、岐阜市はバスを使った公共交通網というのをかねてからいろいろと計画されていると思うのですが、そことの整合性というか、岐阜市との連携というのはどのように考えていらっしゃるのでしょうか。

知事
今回、柴橋市長さんのご発言を聞いていただければお分かりのとおり、今まで検討してきていることも上手く複合的に使うことによってという議論になっています。例えば、岐阜市と県との違いということでもないのですが、今、我々県としては、「人やモノが集まる岐阜県」にしていくということ。この地域にある良いモノを誰に見てもらうのか、それは住んでおられる方はもちろんそうなのですが、外から来られた方、これは県内外も含めて、場合によっては海外の方に来ていただいた時に、もちろん住んでいる方にとってみればバスでも電車でもあまり変わらないということですが、(それは地域のことを)分かっているからです。ただ、実際に初めて訪れる方がバスを使えるのかというと、皆さん自身も初めて行った外国でバスに乗れる人というのは多分いないというのと、よく言われるのは地図に載っている交通手段かどうかで決定的な違いがあります。ですから、ある意味、岐阜に旅行しようと思った方や、初めて岐阜に行く方がどうするかというと、まずは路線図、それから時刻表を見て、どこのルートに行ったらとイメージする時に、バスを使う人は多分いないと思いますので、どこをスコープにしているかによって行けるし、だからといって電車だけで全部行けるわけではありませんから、当然のことながらバスの活用、これは今回の議論でもありましたが、それを複合的に使うことによって、たまたま電車があるところだけが発展するのではなくて、その周辺、それから先立って(岐阜)市長さんご自身がおっしゃっていましたが、例えば自動運転のようなバスというのは、街中もさることながら、団地、高齢者の方が多いところで使うことによって、その機能がより発揮されるという発言もありますので、それはまさにこの会議の中でやってきた議論そのものだと思いますので、そういったものを複合的にやることによって、より多くの方にインフラのメリットを享受いただきたいと、そんな方向に進めば良いかなと思っています。

記者
今のお話ですと、中間報告で出た基幹4線に関しては、地図に載る路線、いわゆるLRTだとか、鉄道のようなものという理解でよろしいでしょうか。

知事
LRTであれば地図に載ります。

記者
逆に言えば、検討の結果、バスとかBRTみたいなものが妥当だろうという結果になった場合、それはそれで、知事としては受け止めるということでしょうか。

知事
もちろんそうですし、例えばBRTは専用線なので、場合によっては地図に載るかもしれませんし、割と今、いろんな意見を言われる方のかなりの方が昔の(路面)電車をイメージしておられることが多いので、今のところLRTがどういうものかと分かった人でそれをおっしゃる方は未だ聞いたことがないので、昔のイメージで語っているのか、それとも今の議論をしっかり踏まえた上でなのかによって大分反応も変わってきていますので、これから丁寧にやる中で、しっかりその辺りを見極めていきたいと思っています。

記者
21日の弊紙で、令和8年産のコメの概算金が全国的に大幅に下がりましたという報道をしまして、県内でも一部のJAが、前年比で4割減になっているという話も報じました。農家からは、「これでは採算が取れない。」だとか、「離農につながるのではないか。」という不安の声も挙がっています。このコメの問題について、知事としてどのように受け止めているかお伺いしたいです。

知事
まだまだこれから新米が出てきますから、非常に予断を許さないところではあるのですが、ただ一般論として申し上げると、一旦価格がブレた時には確実にこういうことが起きるんです。なので、昨年ある意味値段が上がったということで、消費量が減っています。それと同時に、本来コメを食べる人のコメ離れが進んでいますので、マーケットサイズが小さくなります。その中で、普通であるならば、過去に売れなかったものというのはマーケットから退出させて、本来新しい商品で勝負をするというのが通常のビジネスなのですが、今回コメに関しては、昨年残ったものがまたマーケットに出てくるので、そうすると、ここが今回特徴的なのですが、非常に価格が下がるという経済的に当たり前のことが起きているだけなので、そうすると、それをどのように対処していくのか。この場合、その対応の方法としては2つあって、去年のコメと今年のコメをどう差別化していくのかということ。それから、付加価値化が進まなければ、もうマーケットを広げるしかないです。そうすると、コメ離れになっていた人を戻していくというのがなかなか簡単でなければ、本当に今まで食べていなかったのだけど新しく米を食べたいと思う人(の掘り起こし)が一つ。あとは、海外です。日本のコメのブランド価値を高めることによってマーケットを広げていく。基本的には経済政策はこれしかないです。それをどのように取っていくのか。場合によっては、分けた中で古いコメの行き先をまた新たに探して、通常のマーケットと競合させないということによって価格維持をするというのは、ある意味経営学の基本中の基本なので、それをどのようにこれから、農水省も含めて取っていくのか。あとは、それぞれコメを扱っている企業の方々がどの戦略でいくのか。ただ、個別で対応するとまた価格がブレてしまうので、今後様子を見ながら、どんな対応するのか、これは来年度の作付けにも影響してきますから、そこはしっかり見極めて対処していきたいと思っています。

記者
県では、「アグリパーク構想」だとか、農業に精通されている両副知事を置いていらっしゃいます。今年度、コメ農家だとか、コメの流通業者に対する県独自の支援というのは何かお考えでしょうか。

知事
実際、これから起こることを見極めてから考えたいなと思っておりますし、多分、岐阜県独自というよりは農水省自身が、相当これはどう対処したら良いのかということ。場合によっては、国全体としては一旦備蓄の買い上げによって備蓄を増やすということでマーケットを調整するというのも当然あるでしょうし、県は備蓄型を持っておりませんので、どちらかというと個別事業者の支援だとか、「アグリパーク」自体はあまりコメでやっていないのですが、ありがたいことに「県庁マルシェ」のような、今までマルシェがなかったところに、毎回のように100万円を超えるような売り上げがあるということは、新しいお客さんが付いているということなので、そうしたものも含めるというのと、コメ自体の高付加価値化、そうしたものを加工米も含めて、コメをコメとして売るだけでは多分マーケットが足りないので、いろんな新たな商品開発ですとか、その辺りをしっかり支援していきたいなと思っています。

記者
現時点では、県独自での支援というのは特に考えていないが、国の動きも注視してという理解でよろしいでしょうか。

知事
価格支援みたいなことは今のところはまだ考えておりませんが、マーケットの高付加価値化とか、新たな顧客獲得の辺りはしっかり支援していきたいと思っています。