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知事記者会見録(令和8年8月19日)

司会
​それでは、知事定例記者会見を始めさせていただきます。
知事、お願いいたします。

知事
​今日は、私の方から3点ご報告させていただきます。
まず最初に、ツキノワグマについて、8月に入りましてから立て続けに人身事故という形で2件(報道)発表をしております。1件目は、8月7日(金曜日)の夕方、高山市丹生川町の林道で、ランニング中の方がクマと遭遇したというのが1つ。それと2件目ですが、8月16日(日曜日)の朝、(池田町の)池田山の林道で、ランニング中の方が被害に遭われております。池田町の方は、クマの人身事故は、記録に残る平成16年以降初めてということなのですが、それもあり、今回注意喚起を行います。お手元に(チラシが)あると思いますが、「クマに注意!」これは一般的な話なのですが、まずは(出会わないために)「音で知らせる!」、「2人以上で行動を!」、「早朝や夕方は注意!」ということです。それから(寄せ付けないために)「草むらやヤブの刈払い」、「生ゴミを放置しない!」とか、柿や栗は残さず収穫!」、そしてそれでもクマに出会ってしまったら、「静かにゆっくりと後退!」、万が一の場合は「地面に伏せて頭を守る!」ということなのですが、特に今回の状況をもう少し分析して、ではどう注意したら良いのですかという話になろうかと思います。まずは、(クマが出没するのは)どこですかというのは、池田町だと、(資料を)ご覧いただくと、池田山の林道をずーっと上がっていった一番上の方です。ですから、そこをランニングしていて、これは子グマなのですが、親グマに出会わなくて良かったなと思いますが、林道のかなり(奥へ)行ったところでランニングしておられたということです。もう1つの高山市の方は、これも林道なのですが、これはどちらかというと入口に近い辺りということになります。もちろん、元々岐阜にクマはおりますので、どのように注意したら良いのかという一般論だけでは、呼びかけたことにならないということでありますし、この2つの共通点として、どちらも林道であるということ、それから1人で山に入っておられるということ。そして、注意喚起(チラシ)の紙にもありますが、朝と夕方はクマの活動が活発になります。ですから、まさにそういう時間帯というのは特に注意してくださいということなのですが、できることならやはり単独ではなくて、複数で行動していただきたいということで、早朝や夕方は注意してくださいねと。2人以上で行動する、それで音で(気配を)知らせるということがあるのですが、2人ともクマ除けのベルを付けておられたそうです。ただ、ベルは止まると鳴らないので、できればラジオのように、できるだけちょっと(音量を)大きめに、1人で行かれる時は大きめの音にしてくださいというのが、まずは今のところ言えることかなと思っております。どうしても山の中に入るということであれば、もし可能なら、クマ除けのスプレーみたいなものを持っておかれると良いのかなということです。元々、岐阜県は(県土の)81%が山ですから、「山に入らないでください。」と言ったらどこにも行けないという話になってしまうので、むしろクマの生態をより正確に理解した上で、より危険なところに行かざるを得ない場合については、そういったことを心がけてくださいと。繰り返しになりますが、できれば2人以上(で行動すること)にしていただきたいと。早朝や夕方は特にクマの活動が活発になるので、注意してください。それで、音はもちろん大事なのですが、できるだけ大きな音を立てるということで、1人で行く場合には、ラジオのような立ち止まっても音が鳴り続けるようなものを所持いただいて、あとはできることならクマ除けのスプレーなどを持っていただけると良いかなと。その上で、どうしても(クマに)出会ってしまった場合については、どちらかというと、鉢合わせしてしまって襲われることが多いので、遠くで見たら静かにゆっくりと退散するとか、あとは本当に鉢合わせして襲ってきてしまった時には、しっかり伏せて、まずは頭を守ってくださいと。クマの場合、特に爪がかなり致命傷になることがありますので、しっかり守っていただくということを心がけていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。冬眠までの間ということにはなるのですが、やはりまだまだ暑い季節が続きますし、これから冬眠に向けて太らなければいけないので、より餌を求めて動き回ることになりますから、より注意していきたいということで、是非報道の皆さんも、広く注意喚起の報道をいただけるとありがたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。

それでは2つ目なのですが、ここからはちょっと面白いというか、政策的なものなのですが、まずはお手元の資料でいきますと、スタートアップを応援するのですが、特に今回は、(以前の)県議会でもご質問いただいたことなのですが、自治体が抱える課題、これを民間の力、特にスタートアップ、新しくビジネスチャンスとして、フィールドとして、提供すると。自治体はこんなことに困っているのですよと。なかなか一般的に、スタートアップの方が自治体と連携して事業をやるというのは難しい、やはり敷居が高いという声がありますので、むしろ自治体の方から、今我々はこういう課題で困っていますと。もし皆さんが持っている技術、それからビジネスプランその他で解決することができれば、組みませんかということで提案を募集したいと思っております。8月19日から10月16日までの間で、お手元の資料でいきますと、別紙に記載がありますが、6つのテーマを各自治体から挙げていただく。5市町6課題ということで、これをご紹介させていただいて、介護現場のICTやDXの進め方について自治体としては課題を持っていますとか、野菜摂取量の増加を是非市民の皆様と進めていただきたいのですがどうしたら良いでしょうと。それから、道路・水路に隣接する草・枝について、特に岐阜県の場合はこれが多いのですが、これをどうするのかと。以前も、(車載式)草刈り機の(デモンストレーションの)機会がありましたが、それだけではなく、大きな道路以外のところもたくさんありますので、こういったところについてのいろんなアイデアがありませんかと。それから、下水道管の点検・調査業務、これはなかなか大変な、まさに人海戦術でやっていますが、効率的にやる方法のアイデアについて。それから、「負動産」を「富動産」へということで、空き家が本当にたくさんありますが、今はモデル的に政策オリンピックで「こういう使い方ありますよ。」ということでやっていますが、自治体単位としても、もう少し1つか2つ(空き家の活用が)できたら良いよということではないかと思いますので、そんなアイデアを考えてほしいです。そして最後、せっかくある「岐阜関ケ原古戦場記念館」(への来訪)について、これを記念館だけで終わってしまわないように、まちづくりに生かすような、そんなビジネスモデルを考えていただける方があったらありがたいなということで、まさに自治体が、フィールドを開いて、アイデアをいただけるとありがたいなということで、そこで応募いただいた方の中から一緒に組んでやっていきましょうということで、スケジュール的にはまずはリバースピッチとかで提案してみて、「こんなことに困っていますよ。」というのを自治体の方から改めて説明をして、それに対してマッチングをして、プロジェクトを開始する。(来年の)2月に成果報告ということで、結果ではないですが、このように進んでいますというか、実際にはその翌年に事業をやることになると思いますので、良かったか悪かったかというよりは、このような形の事業に生かしましたというようなことを、2月の段階で一旦報告いただきたいと考えております。これはトライアルですので、どのようにやったら良いのかということも含めて、まずは繰り返しになりますが、特にスタートアップの方々が、自治体の抱えている課題にアクセスすることは極めて難しい、ハードルが高いという話もありましたので、今回その機会を提供しようではないかと。その上で、どのような支援が必要かということも含めて考えていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

それから3つ目なのですが、これはどちらかというとかなり進んできたものなのですが、「働いてもらい方改革」です。これは岐阜県が、まさに国内で先駆けて進めていることなのですが、それの更なる進展版です。これの階層別研修を開始するというものです。階層別とはどういうことかというと、元々は「働き方改革」とか「働いてもらい方改革」というのは、どちらかというと経営者の意識改革というのが重要でした。今まで厚労省が従業員の健康管理のために、「企業さんこうやってください、ああやってください。」と、場合によっては罰則付きまでやったのですが、なかなか進まなかったです。なので、健康経営という形で、経産省と厚労省が一緒になって、まずは経営者の意識改革ということで進めてきて、この十数年でかなり浸透してきたのですが、逆に浸透してきたおかげで、経営トップがやろうといったときに、現場は何をしたら良いのですかというのが結構分からないという問題があるので、例えば工場だったら「こういう管理をすることによって働きやすくなりますよ。」という、まさに現場に特化したやり方。それから、人事・経営だと「社内ルールをこう変えるとより働きやすくなりますよ。」ということを、そのテーマごとに、まさに階層別で研修をするということで、多分これは全国的にもなかなか珍しい取組だと思いますが、これをやると。さらに将来的には、女性リーダー、女性の視点で働きやすくなるにはどうしたら良いかというのと、それから最後4番目でありますが、若手・新入社員というように、会社に入ったらまずは会社の言うことを聞けということではなくて、今「Z世代」と言われる方が多くなっておりますので、そういう方から見ても自分達の視点で、より良く会社で働ける環境にするにはどうしたら良いかということを提案する。ただ言いっぱなしではなくて、「こういうふうに提案したら良いですよ。」とか、「こんなふうに生かされた企業がありますよ。」といったことも紹介しながら、まさに各企業に応じた取組の仕方を進めていきたいと思っております。お手元にお配りした中にパンフレットが出ていると思いますが、まさに「人が集まり、定着し、活躍する組織づくりを考える3日間」というのとか、「人が活躍し続ける現場づくり実践講座」が5日間とか、まさにそれぞれ、やはり現場、それから企業体によって抱える課題・取組は違っていますし、より具体的な話として聞かないと、「一般論として健康経営が大事だということは分かったけど、じゃあうちの会社はどうしたら良いの。」といったことも、より一歩踏み込んだ形の研修を進めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。これの募集を開始いたしますので、是非とも奮ってご参加いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。私からは以上です。

記者
官民連携によるスタートアップですが、この取組は今年度からということで、この取組が生まれた経緯を教えてください。

知事
2つありまして、元々スタートアップを支援する中で、どちらかというとファンドを作ってお金をあげますみたいなものが全国的には多いのですが、やはり企業さんにとってはビジネスを行う課題、どういった課題に取り組んだら良いかということについては、なかなかアイデアがあってもアプローチしにくい中で、スタートアップ支援ということで、特に行政というのは一つの重要なフィールドで課題がありますので、これを提供するというのが一つです。この点については先立っての県議会の方でも、やはりスタートアップを育成するにはこうした取組が必要なのではないかというご提案をいただいておりました。もう1つは、やはり各自治体だと、マンパワーその他を考えた時に、自分達だけで解決するというのは難しいですし、自分達でやり方を整理し切って、あとは業者に委託をするというところまではなかなか行かないということもありますので、その2つをつなぐことによって、スタートアップの育成にもなるし、地域の課題解決にもなるのではないかということで、今回はトライアルということになりますが、そのやり方が上手くいくのであれば、更に対象を広げてやっていくということを進めていきたいと思っています。

記者
参加自治体の募集はどれぐらいありましたか。

商工労働部
募集をさせていただきましたところ、今回選定させていただいた5市町から10個の課題が出てきたのですが、最終的には5市町全てを選定させていただき、10個の課題を6個に整理したという形になります。

記者
リニアに係る瑞浪市大湫町の水位低下の問題で、今、県でも専門家の環境影響評価審査会をやっていると思うのですが、次回の審査会はいつ頃になるか目途はありますか。

知事
今返ってきたものを審査しておりますので、後ほどお答えします。多分計画があると思います。ただ、瑞浪の方で今いろんな委員会をやっておりますので、それを踏まえた上で開催することになると思いますので、そう遠からずだと思います。

環境エネルギー生活部
現時点では未定でして、前回の地盤委員会で示された6つの論点に対する具体的なJR側の方策が示されてから審議を開くということになりますので、回答としては現時点では未定ということになっております。

記者
大湫の地元では、知事に「1回現場を見てほしい、現場を視察してほしい。」という要望があるみたいなのですが、その考えはありますか。

知事
私が知事になる前に1回お邪魔したことがあるのですが、実際こういう議論が両論ある時に現場へ行って、どっちの立場で見るんだというような話になってしまって、かえって現地を混乱させてしまうことがあるので、ある程度の論点が整理されたところで、確認する必要があるというものに対して(視察します)。ただ見てほしいというだけで見て、じゃあどうでしたみたいな話になってしまっても、おそらくかえって皆さんの議論をうまくまとめるのに邪魔になることもあるので、そこは見極めてから対応したいと思っています。

記者
その論点なのですが、ある程度、深井戸を整備したりとか、ある程度そういうものはできて、ただ一方で、地元では水位を元に戻してほしいという要望があって、一方でJR側が水位を元に戻すのはなかなか難しいという、少しかみ合わない状態があるのですが、その中で、どのように落とし所を探っていくのかが課題になると思うのですが、知事ご自身、この問題をどう見ていますか。

知事
まさにそういった論点があったことは聞いておりますし、ただ、これはまさにオンザウェイでありますが、今どちらかというと、現場の方では、元通りに戻してという議論というよりは、むしろ生活への影響をどう救済するかという方に話が移っていると聞いておりますので、まだ全員が全員ということはないかもしれませんが、どちらかというと、その補償についての話、そちらの方に比重がいっていることからすると、一定の理解と、あとは特に納得感、いつも言っておりますが、生活への影響、それから企業その他への影響というのを、いかに減らしていくかということがポイントと思っておりますので、そこは今、現場の方の議論を見守りながら対応していきたいと思っています。

記者
(県庁1階の)ホワイエが非常に大盛況だと思うのですが、その辺り知事はどう受け止めていらっしゃいますでしょうか。

知事
ドラマのおかげもありますし、お盆休み中もずっとあの場所(ホワイエ)で記念撮影をする方に列になっていただいていて、加えて今日は「(県庁)マルシェ」もやりましたので、ものすごい人気になっております。そういう意味では、まず私の最大のミッションは、岐阜県をいかに有名にするかというのと、人やモノが集まる岐阜県にするという意味では、今回のドラマの効果というのは、非常に大きいかなと思っています。特に、若手の職員の方々がいろいろ考えて、ただ「県庁が出たよね。」というだけで終わってしまったのではもったいないということで、(ドラマを模倣して)私が納豆をまぜる(ショート動画)とか、あれも私が「納豆を混ぜてください。」と言われて、「そうですか。」とやっただけなのですが、その後も郡上のサンプルを持ってきたりとか、若手の皆さんのアイデアで、それによって「ちょっと県庁に行ってみよう。」とか、「ホワイエ、それからせっかくなので20階も」。とか、そんな流れが出来ているのはすごくありがたいですし、今日も私が歩いているだけでいっぱい声をかけていただいて、「写真撮ってきました。」とか「20階に行ってきました。」という方がすごく嬉しそうに言っていただけるというのは本当にありがたいと思います。

記者
ちなみに、最新話では20階も登場したと思うのですが、20階も何かフォトスポットみたいなものを設置予定というのはあるのでしょうか。

知事
まだ番組がオンザウェイなので、「あまり具体的なことは言わないでください。」と言われております。ただ、同じようなことをやってもあれなので、1階の場合は「ここですよ。」とやりましたし、20階は20階で、既にいろんなところで、インターネット上などで出始めておりますので、それも見極めた上で、ある程度ドラマが進んだ段階で考えたいと思っております。

記者
ドラマロケ地の誘致や、(GALLERY GIFUの)「ウマ娘(シンデレラグレイ)」の展示、今日は県庁マルシェもありました。県庁に人を呼び込む狙いはどんなところにありますか。先ほど、県の魅力を発信したいとおっしゃっていましたが、どのような県庁像を描いていらっしゃるのか教えてください。

知事
先ほど申し上げたように、私の大事なテーマとして、まず岐阜県を全国的に有名にするのと同時に、人やモノが集まる岐阜県を作るということで、それはまさにシンボリックに、せっかくすばらしい県庁を建てていただき、これは県民の皆さんの財産でもありますので、そこに人が集まり、そこで県の魅力を発信すると。「ウマ娘 シンデレラグレイ」も第2弾になりますが、これも全国どころか世界でも人気が出ているものなので、「ウマ娘といえば岐阜県」ということを県庁でやることによって、よりシンボリックに示せるというのが1つ。それから、農業の改革ということで、「アグリパーク」をやってますが、ただ「アグリパーク」をやって農産物を育ててくださいだけではだめで、それをしっかり消費者に届ける、新たな販路開拓の一環として、県庁で売ってみたらどうかいうことですが、ご覧いただいたとおり、ものすごい盛況でありまして、売上金額も毎回100万円を超えるという、当初の想定を大きく超えた形で進んでおります。しかも、地域の方には、第3水曜日には本当に新鮮で良いものがあるということがだいぶ定着してきましたので、ますますそういう意味では人気が出てきたのかなと。まさに、岐阜県のシンボルであるこの岐阜県庁から情報を発信できる、県内外の方も注目いただくことによって、県が有名になるということと、人やモノが集まる、その関係を進めていくということを考えております。

記者
駐車場や食堂が混雑していて、良い反面、本来利用する方が(利用)できないというところもあると思いますが、その課題はどう考えていますか。

知事
それは本当に大事なことであり、チャンスだと思っていて、今までこれだけ多くの駐車場があっても、いつも空いているみたいな事態は県有資産としてすごくもったいないです。食堂も元々県職員向けぐらいにしか(食材を)用意してなかったので、そこにお客さんが来れば足りなくなるのは当たり前ですから、そうすると今度は、お客さんが安定してくれば、県職員プラスアルファの仕入れもできるようになります。そうすると、そこに納める農家の方々の販売も増えていくので、逆に言うと、食堂が混雑するのであれば安定的に混雑するように誘導しつつ、生産量を増やしていくということと、駐車場に関しては、もちろん今は車社会が前提ですが、今は同時に公共交通機関の話も準備しておりますので、今年、来年ということであれば、応急的なところもありますが、長期的には、まさに人が回遊し、集まる場所としては、そこも視野に入れながら、新交通システムも考えていきたいと思います。

記者
クマ被害についてお伺いしたいのですが、今年の6月に、近隣の県と情報共有して意見交換会をする機会があったと思うのですが、その際に課題となっていたのが、国が示したロードマップを踏まえて、地域別の捕獲目標数を検討する余地、必要があるのかという点も一つ課題になっていたのかなと私自身は取材していて思ったのですが、そうした中で動物と共存するのが難しい中で、この捕獲目標数を見直す余地というのは、どのように考えていますか。

知事
おそらく、捕獲目標を作るためには生態数調査が要るのだろうと思っています。ある意味、獲れば良いというものではないということと、一番大事なことは被害がないということです。今回の人身被害が出た場合は、これがどのように注意していても出たのであればもうそれは捕獲するしかないのですが、注意することによって防げるのであれば、まずはそれを優先するということで、その上で、やはり今回のように林道の奥まで行っていたりとか、それ(クマ)は元々いるので、ある意味、入る人に注意していただくことによってまずは(被害を)防げるかもしれない。これが他の地域であるように、住宅街まで出てきてしまって、いろいろ今までないことが起きるのであれば、まさにその手前のところで捕獲して、場合によってはその処分をするということもあると思いますが、岐阜県の場合はまだそこまで行っておりませんので、そうしたことも踏まえて、しかるべき対応と、ただいずれにしても、被害がないことが一番重要なので、まず県民の皆さんに注意喚起をするということを徹底していきたいと思っています。

記者
その上で、岐阜県は今、捕獲目標数はどれぐらいの数値であったりするのですか。

環境エネルギー生活部
捕獲目標数と言いますか、捕獲の基準は、現在岐阜県で把握している個体数の10%を上限としております。ただ、出てきてしまったものの有害捕獲については、そういった上限には当てはまりませんので、そういったものについては捕獲するということにしております。

記者
その上で知事は、今の現状では、まずはやはり注意喚起を優先的にしていくというお考えですか。

知事
そうですね。ただ、今後被害が増えるようであれば、また特定の地域に集中するようであれば、岐阜県はこの広大な面積の81%が山ですから、先ほど申し上げた、「山に入らないで。」と言ってしまったら何もできなくなってしまうので、まずはその起きている事象をしっかり分析した上で、必要な対応を適宜適切にやっていくということだろうと思っています。

記者
スタートアップの件で伺いたいのですが、先ほどスタートアップ側にとってのビジネスチャンスというお話があったかと思うのですが、自治体側にとってスタートアップであるメリットと言いますか、その良さというのは、記者発表資料だと新しい技術やビジネスモデルの活用とありますが、この辺りをもう少し詳しく教えてください。

知事
従来のものは何かというと、例えばこういう課題が出てきたときに、職員の中でどの事業者に頼んで、何をやってもらうかということまで整理した上で、委託発注をするというのが通常の流れでした。ただ、起きている事象の中で、これはどの事業者にどのように頼んだら良いかが分からないというのは、ある意味現場の悩みだろうと思います。なので、誰に頼むかといった時に、大企業に行っても大企業の方法として、うちはこれとこれしかできませんという話になりますので、むしろスタートアップのように、まさに課題に対してビジネスモデルを作る方々なので、まさにこういうフィールドの中で、スタートアップとして、例えば介護現場の新しいビジネスモデルを作りたいという方々と一緒に考えることによって、例えば大企業だと、うちはこういうパッケージがありますからこれ買ってくださいみたいな、あとは現場に合わせてカスタマイズしてくださいみたいなのは今までのことだったんですが、多分そうではないだろうと。そんなでかいものは要らないのですが、例えばその地域が広いところでどうするかとか、だいたい都会型のコンパクトなものが多かったりするので、そしてやはりその現場のニーズとスタートアップということの意味は、今申し上げたように、柔軟にビジネスモデルを考えていただける、そういうチームでのマッチングが大事かなということで、今回この事業をやっていきます。

記者
LRTの関連なのですが、前回の知事会見で、7月末までの発表の予定がというところだったのですが、改めていつまでに(報告を)出したいみたいな、そのような目途とかはありますでしょうか。

知事
実は、つい先日もその議論をしていて、間もなくです。間もなくという意味は何かというと、今、論点を整理したものをもう1回分かりやすく整理し直しているというのと、次にワーキンググループ(作業部会)を立てますので、そこまで整理してから出すということで、今、準備をしています。いつまでというのは、まだ作業中ですよね。

都市建築部
まだ、いつまでに(公表を)とは申し上げられないのですが、最終確認を委員の皆さんにしている状況でございますので、近日中には公表できる予定としております。

知事
乞うご期待でお願いいたします。

記者
「岐阜県アウトドア観光キャンペーン」のことで、いろいろとアウトドア観光について力を入れていらっしゃると思うのですが、首都圏から観光客を呼び込む場合、おそらく山梨とか長野とかの辺りがライバルになってくると思うのですが、その辺りにはない岐阜のアウトドアの面での強みを知事はどこにあると考えていますか。

知事
岐阜の強みは、まずは自然が豊かなことプラス文化です。お祭りも世界遺産もたくさんあるし、また温泉も豊富だし、要するに岐阜の強みは、単品勝負ではなく、いろんなストーリー作りができると。海外向けには40プログラム、今は60まで増やしましたが、これはエージェントの方が「非常に良い。」と(言っていただいて)、例えば、有名なお寺に行きましょうだけで旅行に来てしまうと、そこへ行ってから「じゃあ何を食べて、何を買って帰ろうかな。」となるのですが、あらかじめ、例えば岐阜だと、高山を例にするのですが、古い町並を見たらこれを食べて、そこからちょっと隣にはこういうものがあって、さらに温泉行った後は、こういう体験をすると良いですよみたいなことが非常に作りやすい。今回、富山県と一緒に(PRできるようなモデルコースも検討し)始めましたが、そういう点では、プログラムを組む材料が非常に豊富にあるし、満遍なく県内中にあるので、それは非常に大きな強みだと思います。

記者
より多様な楽しみ方ができるというか、そういう認識でしょうか。

知事
例えばストーリーを作ることができて、これは県外ではなくて、海外の方がこの間来られましたが、やはりちょっと裕福な、ビジネスで成功された方がご家族で来られた時に、その方はブラジリアン柔術を35年やってきた方で、息子さんが総合格闘技の世界大会に出るとかいうので、是非日本で武道を本格的に学びたいというオファーがあったので、まず、関の刀鍛冶の所へ行って、日本刀の打つところから勉強していただいて、茶の湯をやって、座禅を組んでいただいて、関ケ原で甲冑体験をしていただいて、あとは私の道場へ来ていただいて、まさに武道の心得みたいなものがあって、その後はお隣の三重県なのですが、伊賀の忍者村に行かれるという8日間のコースで、こういうのがさらっと組める。その中で、そこにプラスアルファで、どこそこで食事をしたり、温泉に入ったりというのを組むのも非常にやりやすいですし、特に岐阜県の場合は、道の駅が全国で2番目に多いので、それぞれ要所要所、ホテルか何とかへ行かなくても、そうしたルートを組むには最高の条件が整っているかなということであります。

記者
県庁にたくさんの方がいらっしゃって、これだけ人が来ている中で、駐車場の混雑とか、いろいろと問題があると思うのですが、その辺りについての対応として、現状何か考えていらっしゃるものはありますか。警備員を増やすとかそういう話になると思うのですが。

知事
メイン(の駐車場)は多分今のところは問題ないので、(車を)停めるところがないというような話も、(停める場所が)ないわけではなくて、近くになかったというだけの話なので、そういう意味では本当にパンパンになるのであれば、民間のところも確保しに行ったりとか、ちょっと離れたところに県有施設の駐車場もありますので、それをご紹介したりとか、まだまだ対応は可能です。

記者
今後そういう対応をとられていくのでしょうか。

知事
そうですね。そういう嬉しい悲鳴に遭いたいなと思います。