本文
※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。
司会
それでは、知事定例記者会見を始めさせていただきます。
知事、お願いいたします。
知事
会見の前に、村瀬心椛さん、おめでとうございます。早速、(県庁内に)垂れ幕を設置して、オリンピックで村瀬心椛さんが金メダルを獲得ということで、岐阜県出身でありますので、本当にありがたいことで、このことをご報告させていただきます。
それで、今日は令和8年度の当初予算ということで、江崎県政になって初めての本格予算ということになります。それで資料がたくさんありますが、基本的には全体像というのを資料1、大きいA3紙にまとめています。まず大事なのは、哲学と、ある意味網羅感ということで、今、岐阜県、この国も含めてですが、何を目指さなければいけないのかということをしっかり県民の皆さんにご理解いただける、そんな予算になったのではないかと思っております。それで、江崎県政のテーマであります「安心とワクワク」、そして「人やモノが集まる岐阜県」づくりというこの柱、これは変わりませんので、この下に特に令和8年度の予算で目指すべきものとして赤字で書いていますが、「未来を切り拓く力強い岐阜県へ」ということで、これを発信させていただきたいと思います。あとで中身に触れますが、今ご覧いただいております資料1の1ページ、左側が「安心」、右側が「ワクワク」ということですが、その中の小見出しそれぞれに3つの柱、県民の皆さんに分かりやすくお伝えするということで、3つの柱になっておりますが、その柱の中身に必ず「力」という言葉が入っております。それぞれ、「安心」にしても「ワクワク」にしても、「力強い社会」、「学ぶ力」、「防災力」、右側にいって「産業競争力」、「力強い」、そして「魅力」と、いずれにしてもこの岐阜県の持てる力を磨き発信するという、そんな思いで県職員の皆さんが本当に一生懸命やってくださいました。最初、中身に入る前に、今回の大きな特徴としては、もちろん財政は厳しいのですが、財政破綻を免れながら、県民の皆さんへのサービスを充実させるというように申し上げましたが、多分そうなったのではないかなと思っております。特に、後で事業見直しのところでも申し上げますが、財政が厳しいからあれ切りました、これ切りましたということは基本的にしておりません。終期を迎えて終わる予算以外は、全職員にお願いをして、そもそもその予算で何を実現したかったのかということまで立ち返ってくださいと。それで、その予算でそれができていたのか。もしそうでないとすればもっと他の方法はないのかということで、予算をしっかり見直してくださいということで、財政課に頑張っていただいて、各部局と連携を取りながらやっていただいたところで、その次のページになります。少し字が細かいので、ここは後でざっといきますが、まさに哲学と網羅感で、「未来を切り拓く力強い岐阜県へ」のために、2ページは「安心」の方です。3つの柱の下に整理をしております。その中に目指すべき10の目標との関係が多分問われるということで、それぞれ黒線の枠の中に、どれが10の目標との関連があるのかということを整理してありますが、今回はこの3本柱で説明をしていきたいと思っております。「◎」が新規、「○」が拡充ということになると、見事に新規事業がこんなにあるんだというのは、まさにやるべき政策から見て、もう1回予算のあり方を見直していただいた結果であります。それで、1枚めくっていただくと、その次が「ワクワク」の方です。こちらも同じように、かなり新規が多いと。新規ばかりやって良いのかと思うかもしれませんが、まさにやるべきこと、この岐阜県を強くするんだということ。そして、「安心」の中で、ざっと見ていただいても網羅感があるかなという感じがすると思いますので、これを後ほどご説明させていただきたいと思います。
それでは、資料2の方をご覧ください。結局金額がどうなったのかいうことを多分皆さんお感じになっていると思います。1枚めくっていただくと、まずは政策のテーマは、「安心とワクワクにあふれ、人やモノが集まる岐阜県づくり」、そして今年度のテーマは「未来を切り拓く力強い岐阜県へ」ということです。そんな中で重点事項は、今申し上げた「安心」と「ワクワク」なのですが、結局予算規模は9,569億円になります。過去最大ということです。財政が厳しいのに増えるのかと思うかもしませんが、もちろん国からの予算、今回いくつかで、給食費だとか高校の授業料無償化ということで国から来るお金もありますが、事業規模全体としては過去最大になります。それで、次のページをご覧いただくと、当初予算のポイント、歳出と歳入が見えてくると思います。(予算規模が)拡大した理由としては、円グラフをご覧いただくと、赤で囲ってあるところが、昨年も言いましたが、いわゆる義務的経費といって、そうそう変わるものではないし、政策の判断でぶれるというよりは、一定のルールの下で動いていくものという言い方をされます。それに対して、赤い枠で囲っていないところ、投資的経費だとか、施設の維持管理、もっと言うと、政策はほとんどこの「その他」というところでやられていることになるのですが、この辺りにしっかり切り込んで、見直しをしていただいたということになります。まず、下の囲いの中にありますが、人件費、今回の全国的な給与改定に伴って給与が増えたもの、それから定年が伸びた関係で、逆に今までは少なかったのですが、退職金が増えてしまうということがありますと。社会保障関係では、診療報酬等の改定の影響があったり、税交付金、これは県経由で市町村への交付金を出すお金が増えたことに伴って増えていますということです。それで、公債費、つまりは借金の返済利子ですが、残念ながらまだどんどん増えているのですが、14億円増えています。一方で、投資的経費と言われる、高校の校舎の改築といったことで、一旦終了しているので、ここは少し減ったり、あとは先ほど申し上げました、給食費の軽減とか、高校授業料の無償化で増えたりといったことも、増減がある中で、歳出の円グラフという形になっています。それで、収入の方なのですが、4ページ目にありますが、やはり同じように赤枠のところ、これは固定というよりは一般財源と言われているものですが、もちろん、行政の基本であります、皆様からいただいている税金の額が、景気変動、物価変動によって動く部分がありますが、それが一番右の税収、地方交付税、これは国の方からいわゆる都市と地方との格差是正のために、その県の財政状況に応じて交付されるものであります。これはトータル税金ということです。それ以外が借金をしてまかなっている県債、それから国庫支出金、国の事業として行われるものだとか、あとは繰入金、基金を取り崩したりとそういったものが予算の構成になってまいります。あとで、基金の繰入れのところが、まさに財政破綻するかどうかという大きなポイントになりますので頭に入れておいてください。それで、下の枠の中をご覧いただきますと、税収などにつきましては、賃金上昇だとか物価高によりまして、税収としては良いことなのですが、県民の皆さんにとっては物価高という影響もありますが、これで増えている部分、国の財政計画の動向だということで増えているもの。一方で、先ほど申し上げたように、校舎が完成したので少し減ったりだとか、それから「臨時財政対策債」という、足りないよという時に発行するものですが、これも2年連続で今回も行いません。最近はしないということでいきたいなと思っていますし、病院再編の繰入金などについて、これも減っているという形で、全体の歳入を構成しているというものです。
それで、次のページからいよいよ政策の中身に入りますが、ここでもう一度資料1の1枚目に戻っていただくと、A4(資料2)の5ページと、A3(資料1)の1ページが連動しているということです。柱立てが同じになっております。特に資料2の方は何が書いてあるかというと、この柱立ての中で、多分皆さんこれから取材されるにあたって関心が高まるだろうなということでピックアップしたのが5ページであります。見ていただくと、左側の物価高騰のところでは、食材費だとか光熱費だとか、0歳から2歳児までの育児支援サービスだとか、こういったものが目玉になってきます。それで、右側の方をご覧いただくと、「働いてもらい方改革」や、若者・女性に選ばれる企業づくりということで、こうしたことがあります。それで、この柱立ては資料1と同じです。資料1を見ていただければ同じになっています。それで、資料1の方は、その中にさらに3つの柱に分けてあってということを先ほど申し上げましたが、資料1の方を1枚めくっていただきますと、かなり細かくなってきます。この中で、特に新規の「◎」が付いているところをピックアップしたものが、資料2の5ページ目だと思いながら見ていただくと分かりやすいかなと思います。それで、資料1の方がかなり網羅的に、おそらく県民の皆さんもこんなにいろいろとやってくれているんだという安心感があるかなという感じがしますので、ざっくりとまずは資料1の方で。その後、重点のところは、資料2の方の、個別に写真が入ったものがあります。
まず、資料1の2ページの「安心」の方、物価高騰に負けない力ということで、まず「1.物価高騰に負けない力強い社会を創る」の「(1) 医療・福祉、子育て分野への支援」からいくと、食材料費、光熱費、そして0歳から2歳児で、何で3歳児はないのということですが、3歳児から国が支援しまして、抜けているところをしっかりやっていくということです。それで、「(2)生活の維持に困難を抱える方への支援」のところでは、児童養護施設に対する、まさに困難を抱える方への支援であり、あと、珍しいところというか、実は今すごく夏が暑くなっていて、エアコンが生活保護の方々も今は対象になっていますが、かつてエアコンが対象でなかった時代の生活保護を受けた方は、エアコンがないと大変ということで、今回一気にそこを解消してしまおうということで、かつてもらえていなかった方へのエアコン対策をすると。こういった、できるだけきめ細かく、国がやってくれるところは国にやっていただいて、その中で漏れているところをしっかりやっていこうと考えています。それから、「(3) 賃上げ環境を整備するための企業への支援」をご覧いただくと、今、特にお米、そして農業、化学肥料を減らした方が良いということで、堆肥を使えるような機械の導入だとか、それから飼料が高くなりましたとか、稼ぐ力を付けるための業態転換だとか、中小企業の省エネ対応、こういったものも応援していこうということです。
それから、「2.誰もが安心で健やかに生き、学ぶ力を育む」の「(1) 子どもを産み育てやすい環境づくり」ということで、子どもを産み育てやすい環境で、やはりこれは国の方からの支援もあるのですが、学校給食費を支援するということ。それから、その枠の中の、前回の県議会でも議題になりましたのは、県立高校の学習用タブレット。一律配布ではないのですが、逆に準備が困難な方にはしっかり対応する、ここはしっかり手当をしてまいります。それで、子育て負担の軽減の問題も対処するし、「(2)豊かな感性を育む教育の充実」については、異学年集団による学び合いをいよいよ進めていこうということ。それから、議会でもありました、やはり県庁を皆に見てもらおうという、これを授業としてしっかりやろうと。あとは、夜間中学だとか、あとはその欄の一番下の児童養護施設「白鳩学園」の再整備、そういったもので子どもたちの環境をより良くするということにしっかり予算を貼っていこうと思っています。それから、お隣の「(3)人生100年時代の健康づくり、医療・福祉の充実」のところで、おかげ様でモーニングプロジェクトが非常に成功したので、これを政策にするために、健康データをしっかりやるし、喫茶店というものを生きがいづくりの応援窓口にしていくのを本格的に政策として進めていきたいと思っています。それから、健康経営についてのリーダーの研修をしたり、「ミナレク運動」を一過性のイベントで終わらせないために、これを拡充していきます。それから地域医療についても、いよいよ病院間連携に向けて、病床数の適正化といったことも進めていきたいと思っております。それから、医師不足という観点においては、同じお金を使うのだったらより効果のある方に見直すということで、医学生の奨学金のあり方も見直しております。それから、障がい者の方々、特に歯医者さんにおいて、やはりトイレそうしたもの、病院はもちろん障がい者の方でも行けるように配慮されているのですが、そうでないところをしっかり応援をしていくとか、あとはAIの使い方、福祉分野においても一番下の方になりますが、介護ロボット、ICT、こういったこともしっかり応援していこうと思っております。
それから右の欄、「3.環境課題への対応と防災力向上で命と暮らしを守る」の「(1) 暮らしに身近な環境課題への対応と安全・安心な暮らしの確保」でありますが、まさに環境課題への対応と防災力向上ということで、何と言ってもクマ対策、それから政策オリンピックで実施したニホンザル対策、そしていよいよニホンジカについてもしっかり対応をしていきたいと思っております。ただ、追い払うだけではなく、やはりせっかくの命をいただくわけですから、ジビエの活用についても体制をしっかり整備していくということで、山をやはりしっかり価値あるものにするために、針広混交林にしたり、それから今不安があるPFASの問題、これも全県でやるということで、しっかり安心できる地域にしていき、それから「『山の日』記念全国大会」で、山の価値を高めるということ。それからエネルギーでは、省エネ効果の見える化、相談だとかそうしたものも取り組んでまいります。それから、その下に空き家を活用する方法だとか、事故防止、犯罪防止のための設備の拡充で、それから今度は「(2)暮らしと経済を支えるインフラ整備」ということで、やはり道路、これは非常に重要で、災害時も重要ですから、これもしっかりやっていくし、治水・治山、これは本当に災害、今度は水が足りないということで大変なのですが、そうしたものも含めた取組を強化してまいります。そうしたものの中に、やはりAIを使って、道路の維持管理を最先端の技術を使って、より効率的にやっていこうと。そして「(3)災害に強い地域づくり」、やはり災害対策ですが、防災訓練、これはさらにしっかりやりたいと思っていますし、支えていただいている消防団、水防団の皆さん、これをしっかり、感謝とともに応援する仕組を作っていくということ。そして防災の中にもデジタル化をし、そしてトイレコンテナ、さらには防災庁の誘致もしっかりやっていきたいと思っています。そうしたことにおいて、県民の皆さんにしっかり安心していただける予算をしっかり付けていくことをやりたいと思っております。
それで、次のページ、その上で、「ワクワク」の方へいきたいと思っていますが、これは縦3列になっておりますが、特に「ワクワク」の中で副題がついており、「若者・女性が魅力を感じ、自信を持つことができる岐阜県」を作るんだぞというメッセージを発信したいと思っております。それで、左の「1.地域の潜在力を生かし産業競争力を高める」にありますが、「(1) 産業や地域を支える環境づくり・人づくり」の「働いてもらい方改革」の中で、これに取り組む企業の合同企業展をやったり、セミナー、情報交流会、特に障がいのある方でも働ける環境を作るし、それから異業種交流会も行うと。そして、多様な働き方の研修、業務細分化に取り組むやり方のワークショップや実証事業、業態転換の支援といったことをやります。それで、当然デジタル化、これは武器になりますから、これを導入するための支援、そして行政自体もそれをしっかり進めていく取組をしてまいります。その下にあります若者・女性の視点で選ばれる、ただ仕事があれば良いのではなくて、そういう企業をより推奨していくための取組をするし、建設業について、かっこいい建設業という、まさにもっと皆さんが関心を持っていただけるような、そんな動画の作成をしたり、魅力を発信していきたいと思っております。その上で、航空宇宙関連、まさに岐阜県に強みがあるところ、これをしっかりと先導的な事業、そして高校生向けの出前講座など、関心を持ってもらうということ。そして、産業用ロボット、こうしたものの人材育成もしっかり行っていきたいと思っています。そして外国人材、今回の選挙でだいぶ争点になりましたが、やはり外国人なしではいけない部分、より良い人材で来ていただくなら、本当に生活に取り込んでいただけるようなことも含めて、相談窓口やいろんな実態も含めて、しっかり検討して対応していきたいと思っております。それで、その下の「(2)社会課題を解決する新ビジネスの創出・拡大支援」ということでは、新市場、「GIFUスペースビジネス協議会」、先ほどの航空宇宙でかなりやってきたものをさらに進めていきますし、もう一つは宇宙だけではなくて健康、ウェルネスに向けて、いろんな関連企業がありますので、さらに参入、事業展開を推し進めていくし、海外への展開も支援します。特に今回新しいのは、企業誘致、企業立地、これを今まではどこの県も税金をまけますとか、補助金あげますとか、水道料金をタダにしますといった、そんな競争ばかりしていたのですが、そうではなくて、むしろそこよりも企業が進出した時のいろんな手続きだとか、警察との調整だとか、行政ルールとの調整、これが企業さんが一番大変だと言われていますが、そこをマンツーマンでやると。その方が企業さんにとっては圧倒的にありがたいと、これも政策の中でしっかり続けていきたいと思っております。それで、あとはスタートアップ、これは本当に新しい事業の大事なところですが、市町村、特に課題解決型というのは非常に大事ですが、そういったことも進めます。その上で「(3)地域資源を生かした挑戦への支援」でありますが、地域資源、これをしっかり生かしていくと。特に土地の広い岐阜県においては、やはり農林業生産が大事で、それは森林をしっかり使っていくということ。さらには、昨年もだいぶ言いましたが、(山林の)所有者が分からないということが非常に多いので、ここをしっかりとやる。おかげ様で、近隣県もぜひ一緒にやりたいとおっしゃっていただきますので、国にしっかり働きかけて、法制度の整備も含めて進めていった上で、林道その他の整備をしっかりやっていくことになると思います。そして、それによって山から降ろされる木を、バイオコークスのような活用の本格化、それからリサイクル事業などによって持続可能な経済を作るということ、これが産業競争力の柱になります。
そして(資料の)真ん中「2.食やエネルギーの自給を通じて力強い地域を創る」の「(1) 『楽しい農業・儲かる農業』の実現」、やはり何と言っても食やエネルギーというのは、ある意味社会の根幹になってまいります。特に日本の真ん中にあって、これだけ土地の広い県においては、しっかり農業というもの、そして林業というもの、これを位置付けることが大事だろうということで、まずは何と言ってもアグリーパーク。今年の目玉になりますが、いろんな人が農業に入れるようにアイデアを募集したりしていきます。そして、特にここの問題は初期投資が大変すぎると。なので、機械導入、施設整備を支援するし、技術的な支援もするし、それから今までほとんど認められてこなかった機械のシェアリングだとか、そうしたことも先行的にやっていきたいと思っております。そして、希望者を受け入れる農家に対しても支援をするし、やはりセミナーやキャラバンをやって、計画的に進めていくようなこと。そして、土地区画の再整備によって、より効率的な農業ができること、これも合わせてやっていきたいと思っております。その上で、潜在力をフルに、特に今、高温化している中で、「清流のめぐみ」という非常に素晴らしい(お米の)品種ができましたので、品種名の向上と生産性の向上を進めていくし、やはり消費者から選ばれる農産物に対する研究開発を進め、米や野菜などを供給できるような体制も整備する。そのために、新たな流通ルートのところでありますが、米の実態が分からないというのが「令和の米騒動」の大きな問題だったので、そこをしっかり把握すると同時に、予約販売することによって生産の安定化を図り、巨大なマーケットである名古屋圏への進出、アンテナショップの活用、その中でこれは目玉になると思いますが、「地消地産」と言ってもなかなか進まないので、学校給食で今までどちらかと言うと「地産地消」が中心で、地元で取れたもので給食を作るというのがあったのですが、逆にして、学校給食の中でバラエティのある、また栄養のあるものを作りたい時に、県内のどこから調達したら良いのかということ。要するに、県内で良いものを探してくる、そのための人件費やコストをみることによって、本当に子どもたちが食べたいもの、子どもたちに食べさせたいもの、それをしっかり選んでこられる環境の整備をすることによって、「地消地産」をしっかり根付かせるような取組をしたいなと思っております。さらには、日本一の生産量を誇る鮎、これの広域収集出荷システムを作り、さらに大型化、外国の方は頭の付いた魚は食べられませんので、新しい鮎の調理法も含めた取組をしたいと思っています。あとは、そうした食の情報を発信すること、せっかくこれだけたくさん外国の方がいらっしゃっているので、いろんな発信もしたいと思っています。
そして、「(2) 新たなクリーンエネルギーの創出」がエネルギーです。これだけ、広大な山がある中で、この山林を生かしてバイオコークス、堆肥もそうなのですが、第1弾の研究会が終わりましたので、いよいよ今度は実証の段階に入ってまいります。そして、それを支えるエネルギーの森づくりをし、小水力、岐阜県は山の木と小水力を活用することによって、エネルギーの安定供給に資する体制を取りたいと思っています。ちなみに、この2つともCO2排出量が実質ゼロですので、まさにカーボンニュートラルが大きく進むことになると思っています。さらにG-クレジット、木質バイオマスの熱利用といったことも進めたいと思っております。なので、それを支えるための「木の国・山の国」、まさに岐阜の代表名詞でありますが、これをしっかり位置付ける「(3)『木の国・山の国』の産業振興」がありまして、やはりスギ花粉の問題がありますので、花粉の少ない種苗に植え替えたり、針広混交林と言いますが、針葉樹ばかり植えているので、ここを広葉樹に戻すことによって、保水力を高めたり、あとはいろんな家具材への転換もしていきたいと思っております。その上で、県産材の需要、マーケットを拡大するために、新築、リノベーションを支援したり、住宅ではない建物も、木造化、内装木質化をしていきたいと思っています。それから大径材というのは、(木が)太くなっている。太くなり過ぎると、今度は製材所で扱えないという問題があって、そうしたものもしっかり活用していくような仕組みも考えたいと思っております。そのためには、中規模、大規模の木造建築、今までどちらかというと、大きいものは鉄筋でということがありましたが、木材でも十分、それが耐えられる、その研究をすることによって需要を開拓していきたい。今度はそれを支える人手ですが、やはり山、残念ですが、日本は全国的に見ても森林災害が圧倒的に多いです。これはやはり自分の足で山に入るという文化がまだ残っているので、そこをしっかり見直して、安全意識の向上と機械化、これも進めていきたいと思っております。その上で、山というのは、ただ単に木材やエネルギーを取るだけではなくて、やはり山を楽しむ、インバウンドとかモニターツアー、そして「ぎふ森フェス」というようなことをやって、広く都会の人にも山の価値を実感していただく。そのために、揖斐川町とありますが、今年はここの木遊館を造ったり、いろんなプログラムを進めていきたいと思っております。
最後、「3.世界に誇れる魅力あるまちづくり」、その上で世界に誇れる魅力あるまちづくりをしていく。特に、もう一つ、次の目玉なのですが、観光、今年は徹底的にアウトドアをやろうと思っています。岐阜県は、おかげ様で、世界から日本に訪れた時に行きたい場所として、(日本の中で)5本の指に入ると言われておりますが、今まではどちらかというと白川郷だとか高山だとか、郡上、馬籠・妻籠といったピンポイントだったのですが、今は観光そのものが有名なところに行くというだけではなく、「体験型」に変わってきておりますので、岐阜県内42市町村全てが観光地であると。そのためには本当に皆でまちづくり、あぜ道の草刈もそうですが、川も山も全て価値があるものだということをしっかり進めていきたい。そのためにアウトドア、これを進めていくために、やはり何と言ってもトイレ、しっかり42市町村を支援することによって、どこに行ってもトイレの不安がない、それから駐車場の整備ができている。特に川だと、外国の方で、流されて亡くなられる方がよくあるのですが、そうならないことも含めて、しっかり進めていきたいと思っております。さらには、農業、林業も観光なんだと。体験型農業、体験型林業というのを含めて、着地型体験ツアー。来て、写真を撮って、産物を食べて帰るという観光から、しばらく滞在しながら体験する、こういう方々もリピーターになってくれますので、そうしたものするし、あと、せっかく関市があるので、武道というものも、これは県議会で長屋先生が言っていましたが、そうしたものを進めたらどうかと。さらには(関ケ原)古戦場をストーリー性のある観光として、特に海外の方も大変人気がありますので、これも進めるし、しかもこういったものを一過性のイベントでないように、特に関ケ原の賑わい創出、イベントではない、継続的な賑わいに繋げていくような取組をしたいと思っております。繰り返しになりますが、ストーリーで繋ぐ、周遊観光だとか、販路拡大、特に木曽三川を活用したサイクルツーリズムをやることによって、岐阜県全体が観光地なんだということをしっかりやっていきたいと思っております。それから、「(2)人生を豊かにする文化・スポーツ活動の促進」にありますように、「人生を豊かにする文化・スポーツ」ということで、高山陣屋、今まで無かった地芝居などをしっかりやったり、「アート体験プログラム」、それから青少年や障がいのある方の文化活動の発表機会、こうしたものを積極的に創出していきたいと思っております。それによって、民俗文化の担い手を広げたり、特に芸能を鑑賞できる機会、こうしたものを考えたいと思っております。その結果として、伝承がされやすい環境を作りたいと思っています。スポーツにいたっては、今年は「クリスタル国スポ2027」、スピードスケートが県内で行われます。さらにお隣の愛知県で「アジア競技大会・アジアパラ競技大会」がありますので、これに関連する県のPRをしっかりやっていきたいと思っております。そして、伝統的地場産業ということで、人材の育成、事業者同士のネットワーク、特に熟練技術者が、子どもたちと触れあうという、そうした取組を進めること。さらには、宿泊施設や商業施設において、そもそも(伝統的工芸品を)見たことがない方がいるので、伝統的工芸品を購入して見てもらう、それができる購入支援をしたいと思っています。最後に、「(3) 賑わいを創出するまちづくり」で、やはり岐阜県全体の賑わいを作るためには、いろんな取組をしていきたいと思っております。まず、県が持っている図書館、美術館、去年もやりましたが、ワクワクプロジェクトをしっかりやっていきますし、博物館、これは神岡で恐竜(化石発見の可能性)が結構出てきていますので、イベントとして進めたりとか、新たな名品開発を行う。さらには交流のために、「もうひとつのふるさと」。防災と絡めてやる、これもしっかり、(資料の)横にメダルが付いているのは政策オリンピックネタなのですが、これもやっていくし、三大都市圏からの相談、移住セミナーも進める。その上で、中心市街地の遊休不動産の活用を行うし、新たな交通システム、いわゆるLRTを含めた賑わいある岐阜圏域のまちづくり、リニアを活用した東濃・可茂地域、それから駅周辺の賑わいを作ることによって、世界から来るお客さんも含めて魅力あるまちづくりを進めていくと。そんな全体像です。本当に強い岐阜県をつくっていくための予算にしたいと思っております。
資料2に戻っていただいて、5ページが今申し上げた柱の中の目次の形になりまして、6ページに「安心」の3本柱。1枚めくって、7ページ、8ページに、3本柱ごとに写真も入っているので分かりやすいと思いますが、今申し上げたので、これのことと思って見ていただければと思いますが、まず7ページ、物価高騰に負けないということで、上の囲いの中にありますように、生活や事業者の負担を軽減するために、国一律の支援や市町村の生活密着支援が届きにくい部分、ここをしっかり県としてやっていくんだという整理のもとに、賃上げしやすい環境を応援していこうということです。繰り返しになりますが、「1 医療・福祉施設、学校などへの食材料費支援」の子育て分野のところですが、物価高交付金、食料費等を応援するし、その下が、光熱費の支援もしたり、それから「3 0歳から2歳児までの育児支援サービスの利用等に対する支援」のところ、先ほど申しました、国は3歳から支援するので、0歳から2歳までを県として(支援を行い)、第1子、第2子が1万円、第3子以降が2万円のクーポンを発行します。それから「4 誰もが安心して過ごせる生活環境整備への支援」のところで、児童養護施設、まさに安心できるように備品の購入の支援。それから、その下が先ほど申し上げました生活保護受給世帯、過去に対象でなかった方々は、本当に夏に暑い思いをしておられて、ここをしっかり一気に対象者を調べて支援をする。(資料の)右の方で、児童養護施設について、いよいよ社会に出る時の支援をしっかりやっていきたいと思っております。それから、「6 酒造原料米価格高騰の影響を受ける酒類製造業者への設備投資等支援」のところは、先ほど申し上げたお酒についてでして、本当に今、米の問題で、まともに打撃を受けているところなので、ここもしっかり支援をする。肥料も、有機農業に転換するための支援をしていく。その上で、「8 物価高騰下で稼ぐ力・生産性向上を図る中小企業等への設備投資等支援」が割と一般的なものですが、まさに生産性向上の補助金やパワーアップ応援補助金もしっかりやっていきたいというものです。次の8ページですが、「安心」のところ、これも先ほどのことを思い浮かべながら、小学校の給食費の負担軽減と高校授業料の無償化、これはよくお分かりのとおりです。「2 0歳から2歳児までの育児支援サービスの利用等に対する支援」のところが、これは再掲なので先ほどと同じです。そして、「3 『異学年集団による学び合い』の取組に対する支援」の異学年集団による学び合いのための支援、これは募集していきますが、そうした事業をやるところに教育委員会単位で応援をしていくという話です。「4 将来を担う子どもたちを対象とした県庁見学会の開催」が、子どもたちにしっかり(県庁を)見てもらう。金額的にはすごく小さいのですが、そうしたものを県の子どもたちに、県全体を考えていく企画としてできれば良いかなと思っています。(資料の)右側が、特別支援学校、障がい福祉施設もしっかり直して、より良い環境で暮らしていただきたいということで進めてまいります。人生100年時代は逆に高齢者、モーニングプロジェクトを本当に政策として、さらに発展させるという取組です。それから「7 医師不足診療科を志す医学生や病院薬剤師などに対する修学資金の支援」ですが、先ほど申し上げました医学生について、この後言いますが、今まではお医者さんに(修学資金を)出していたのですが、「えっ。」というのがありまして、「(支援するべきは)学生だろう。」ということで、学生に変えたりとか、薬剤師の方の奨学金返還支援をさらに後押ししてあげようということです。「8 地域の児童や家庭の悩みに対応する児童家庭支援センターへの支援」は、家庭の悩みに対する相談体制もしっかり拡充していこうということであります。9ページが先ほど言いました環境、特にクマをはじめとした対策、これはしっかりやっていきたいなと思っております。「1 クマをはじめとした鳥獣被害防止対策の推進」が、クマであります。それから、「2 森の多様性を育む針広混交林化技術の実証」の、針広混交林化ということで、針葉樹と広葉樹が混ざった、これは郡上市、下呂市、恵那市に手を挙げてきていただいているので、ここを中心に進めていきます。それから「3 全県域の河川・地下水を対象としたPFAS測定調査の実施」ですが、PFASについては、今各務原が中心でいろいろ議論がありましたが、やはり不安は同じなので全県でやっていくということです。それからその下「4 県民アイデアによる空き家の活用促進」が、政策オリンピックの新しいテーマです。後で発表しますが、空き家について、予算化してどう活用するのかということを進めていきたいと思っております。それから右側、インフラ系です。東海環状自動車道について、おかげ様で(県内のインターチェンジは)全て繋がったのですが、これの(片側)二車線化。さらにリニアを見越した濃飛横断自動車道、この辺りもしっかりやっていくことによって、経済活動のみならず、防災にも役立っているもの。それから「6 AIを活用した道路維持管理の効率化」が、AIを活用した道路の維持管理、今までは目視確認で、いろいろ通報があったり、また見てきてみたいなことがありましたが、AIでここが危なそうだというのをやることによって、かなり効率的に対応ができるようになろうかと思っています。防災関係が「7 地域のモデルとなる防災訓練への支援」、「8 消防団・水防団員等を地域で盛り立てる応援事業所の拡大」ですが、政策オリンピックで、おかげ様で大好評だったのですが、やりっぱなしにならないように、良い取組をしっかり政策的に展開をしていくというものです。それから、岐阜県の場合は、消防団、水防団の方々が本当に重要な役割を担っていただいているので、感謝も込めて、しっかり応援をさせていただくというものです。
次が「ワクワク」チーム。10ページが柱で、11ページからいきます。まずは、地域の潜在力、先ほど申し上げました、元々ポテンシャルの高い県なので、これをしっかりやる。まずは人材が「1 『働いてもらい方改革』や若者・女性に選ばれる企業づくりの推進」で、「働いてもらい方改革」で合同企業展やセミナーをやるし、地方創生SDGsということで、若者・女性に選ばれる、まさにクールでスマートな企業を「見える化」していくということ。「2 中小企業等の成長を後押しする生産性向上設備投資への支援」が、オーソドックスでありますが、いろんな設備投資を応援していきましょうということで、これは再掲になります。「3 スペースビジネスへの参入・販路拡大への支援と人材の育成・確保」で、スペースビジネス、新しい世界の投資をしていこうということ。「4 県内製造業のウェルネス産業等への参入・事業展開の支援」もその経緯でありますが、宇宙ではなくて健康分野、これから非常に拡大が期待される分野にしっかり(予算を)貼っていこうというものであります。右側にいきまして、先ほどの企業誘致のあり方を徹底的に変えようと。今までは補助金だとか税金をまけましたとか、電気代を安くします、水道料金を安くしますという条件闘争みたいなのが企業誘致の基本だったのですが、そうではないマンツーマン型でしっかり応援をしていく体制に変える。この辺りがある意味、財政再建の柱になってきます。これが「6 地域課題の解決に向けた自治体とスタートアップとの連携促進」にありますように、スタートアップとの連携をしていくことで、新しい産業が起きやすい、若者がいろいろ活躍できやすい環境を作ろうということ。その上で地域資源ということで、イノベーション、規制等でできない農業経営を支援していくし、山というものの価値を高めるための取組をしていくことによって、81%が山の県ですから、どこの地域でも取り組めるような支援をしていきたいと思っております。次は12ページで、今度は食になりますが、これも一つの重要な柱でありますが、まさにお米の増産。それから「地消池産」と言われる、食べたいものを地元で作ろうということで、左から「1 気軽に農業を体験し、楽しみながらノウハウを学べるアグリパーク構想の推進」がアグリーパーク、まさに政策オリンピックの目玉でありますが、これは鋭い方は、上限と金額を見たら何件採択するか分かってしまうのですが、おかげ様でものすごい申請が上がってきておりまして、各地域がかなりやる気になっていただいているので、ここはしっかり予算を付けることによって、県全体として取り組んでいきたいと思っております。「2 米の増産に向けた技術実証と販路拡大」が米、「清流のめぐみ」で、ブランドを作りっぱなしではなくて、しっかりこれが販売される体制を作っていこうというものです。「3 消費者から選ばれる農畜水産物づくりに取り組む農業者等への支援」が、さらに魅力ある商品、生産物を作っていくための研究開発もしっかりやっていきます。そして、「4 名古屋圏をターゲットとした県産農産物の販売力強化」が大消費地にきっちり流通ルートを確保していこうという取組であります。それから右上、これも先ほど言いました、学校給食というものを一つのフィールドとして、ただ地元で作っているからという議論は今までもあったのですが、そうではなくて、県内全体で良いですと、県内全体の中で本当に良いと思うものを学校の栄養士の方々がしっかり選んで、今までやりたかったけれど、そんなに時間と手間がかけられませんということが多かったので、実際私も給食を食べて回っていますが、ある意味限られた予算の中で本当に苦労して苦労して、皆さんメニューを考えていただいているのですが、本当ならもう少しお金があったら、もう少し時間があったらこういうことをやりたいということが非常にたくさんありましたので、そこをしっかり支援していこうと。それによって、今度は生産する方々も子どもたちに食べてもらえるのだったら、もっと良いもの、もっと安全なものをと考えていただける、そんな環境を作りたいということで、新規で1億7千万円支援していきたいと思っております。それから「6 天然鮎の広域集出荷システムの構築と新たなブランド鮎の開発」が、先ほど申し上げました岐阜県の誇るブランド鮎、これをさらに付加価値の高いものにしていきたいということで、しっかり予算も付けて応援したいと思っています。その上で、エネルギーは去年からやっておりますバイオコークス。これは実は、国との関係でしっかりやっていきたいと思っていますので、県としてたくさんというよりは、実証実験とプロジェクトに、また国の方に働きかけていくのが中心になろうかなと思っています。そして、「8 小水力発電への参入を促進する調査・検討の実施」が小水力。特に岐阜県は包蔵水力が全国一なので、これをしっかり使い切っていく。特に山を広葉樹化にすることによって保水力が高まると水量が安定していきますので、それも合わせて進めていきたいと考えております。そして予算の最後になりますが、13ページ。世界に誇れる魅力あるまちづくりということで、世界に誇れる岐阜県、おかげ様で本当にたくさんの方に日本に来たら岐阜県に来ていただいているので、ピンポイントであそこだけではない形にしたいということで、左上のアウトドア資源。これはもう本当に42市町村全部観光地だというつもりでやっていきたいと思っておりますし、やはり環境の中でトイレ、山とか川とか綺麗なのは良いのですが、住んでない人にとっては、なかなかトイレというのは大変です。近くで借りようと思っても家がないとか、それで地元の人からすると、観光客が来るのは良いのだけど、後始末が大変という問題が結構来ています。なのでそこはしっかり、特に我が地元でもそうですが、外国の方が来て川でバーベキューするのは良いのだけど、後始末をしないからもう外国人には来ないでほしいという声が結構あるのですが、それではあまりにももったいない。それは駐車場も整備しなければ、トイレもなければ、それでルールを誰も知らなかったらそうなるでしょうと。だから、それに先行する形でしっかり駐車場やトイレを整備しておけば、別に世界の裏側からゴミ捨てに来ているわけではないので、ルールと、場合によっては川では多少料金を取ったとしても、ライフジャケットを貸し出すことによって、皆がハッピーになるような仕組みをしっかり今年の目玉として進めていきたいなと思っております。その上で、「2 岐阜県の魅力を効果的に発信する着地型体験ツアーの造成」 にありますように、着地型と書いてありますが、ただ来て写真を撮って帰るのではなく、体験したりとか、農業・林業もそうです、そうしたツアーをしっかり使っていくし、作陶、そして刃物が岐阜県の目玉と言うのだったら、それに絡めたいろんな事業もしっかり作っていこうということです。特に「3 関ケ原古戦場を核としたストーリー性のある戦国武将観光の推進」にありますように、「SHOGUN 将軍」という映画のおかげで、すごく世界的にも注目されている武士道について、せっかく関ケ原があるわけですから、これもやり方を見直して、本当に継続的に人が集まる場所にしていこうというものであります。「4 地域で受け継がれる伝統芸能の県内外への魅力発信」が、さらに多くの人が参加できるということで、陣屋など、外国語に対応した芝居や歌舞伎をやると。まさに一歩前に出るということをしっかりやっていきたいと思っています。右上が、先ほど言いました「国スポ」で、ベースは山梨なのですが、岐阜県でスピードスケートが行われますので、恵那を中心にしっかりこれも応援していきたいと思っております。それから賑わいを創出する、継続的な賑わいが大事なので、「『県民文化の森』ワクワクプロジェクト」、今年も夏にしっかりやっていきたいと思っております。本当に居場所を作っていくということ、それによって美術に親しみ、本も読んでいただければ良いかなと思っています。そして「7 『ふたつのふるさと事業』を通じた関係人口の創出」、これは政策オリンピックで昨年もやりましたが、さらに今後いつ起きてもおかしくない災害に向けては、より広くやっていこうということで、後からまた手が挙がってきましたので、これもしっかりやっていきたいと思っております。そして「8 中心市街地の活性化と未来のまちづくりの推進」に、中心市街地活性化ということで、遊休地の利用やLRTなど交通システムを含めた検討、(交通システムを含めた検討については)いよいよ関係者も含めた議論を始めますし、リニア中央新幹線を踏まえた、それは駅周辺ではなくて東濃、可茂、場合によっては郡上、飛騨も含めたまちづくりも考えていくと、その体制を(構築)してもらいたいと思っております。以上がまず予算についてです。
その次のページが、ここで発表することになると思いますが、昨年の9月にありました政策オリンピックのテーマ募集、色んなアイデアを踏まえて、その中から令和8年度に行うものが6つあります。既に始まっているものもあるのですが、今回予算を付けるのは左の3つで、まずは今回アイデアを募集して、良ければ補正予算などを立ててやっていくのが(右の)3つということになります。
まず左から、先ほどから説明しているものですが、アグリパークについて、計算していくと30件以上採択できるように見えます。ただ、それぐらい(応募が)来ています。それから空き家の活用促進です。これはこれからアイデアを募集するのですが、防災その他にも活用するということから、一刻も早くやれることをやっていこうということを踏まえて、予算化しているものであります。そして、防災関係で、ふたつのふるさと事業もさらにこれをしっかり広げていくというのが、まずは補助事業としてやっていく3つです。
それから右側、これがアイデア(募集)なのですが、従来からある課題で、消防団員の確保、多くの人が喜んで参加していただけるような消防団の在り方などについて、アイデア募集をする、これも大事なことです。そして、今全国で問題になっているひきこもりについて、こうした方々が、社会で、本人が活躍できる環境をどうしたらできるだろうと。これはまさに県民の皆さんの知恵をお借りしながら、日本のモデルになるようなことをしっかりやっていきたいなと思っております。そしてその上で、これは岐阜県ならではなのかもしれませんが、みんなで守る社会インフラ、私も知事になる前からぜひやりたいなと思っていたのですが、道路や河川を維持管理、特に草刈だとか、先ほど申し上げました 42市町村全部観光地と言っておきながら、草刈はどこか市がやってくれるのでしょうみたいになると多分続かないし、そんな財政状況ではない。自分たちのまちは自分たちで綺麗にするといったようなアイデアも含めて、ご近所の底力ではないですが、そうしたことも含めながら、いろんなアイデアをいただいて、まさに自分たちの住んでいるところを良くする。その結果として、維持管理費が軽減して、安全で安心なまちができると良いなと。これも非常に良いテーマだと思いますが、ぜひ県民の皆様のアイデアをいただきながら、良ければさらに政策にしていくということが、まずは令和8年度の政策オリンピックのテーマということになります。これ(政策オリンピックのテーマ)は募集しないのかという話なのですが、(募集)します。また、元々政策オリンピックは市町村と一緒にやっていこうというのが、(知事)選挙の時のテーマだったので、市町村だとか教育委員会が連携主体などになっているのですが、個人ではダメかという声がめちゃくちゃ多いので、そういったことも今後の検討課題なのですが、非常に政策オリンピックへの評判というか、期待が高いので、こうしたことも考えていきたいなと思っております。ここまでがまず当初予算の概要です。
次は事業見直しについてで、予算は分かったけど、財政はどうなるのというのが、その次の資料3になります。1枚めくっていただくと、今までの会見でも言ってきましたが、事業見直しの必要性、本県は残念ながら全国トップクラスの大借金県になっていますので、ほっといたら借金に追われている県になっています。本当に厳しい状況にあります。ただ、そんな中であっても力強い県を作っていくということで、2つ目の○にありますが、今回の予算は、ただどれを切ったら良いですかということではなく、なぜこの事業を実施するのか、他に良いやり方がないのかということで見直してもらいました。そしてさらには、次長級の職員で構成した見直しなので、結構今回、提案で生かされているものもあります。それによって、今までは前任から言われてやってきたのだけど、何か違うよねというようなものを見直しする形でやらせていただきました。
方針が3つあり、まずできるだけ国費を使いましょうと。それから今申し上げた、やり方を見直しませんか。それから県の歳入を増やしましょうと、この3つでやらせていただきました。その結果、何が起きたかというのは次の2ページでありますが、おかげ様で 61億円の効果が出ました。何かというと、まず国からいただいてくるのが11億円分と、ある意味全部県費でやったらということの比較なのですが、もちろん県費も必要なので、新規にプラス8億円となりますが、11億円の効果があります。それから、効率的な事業見直しによって49億円で、さらには歳入強化によって1億円ということで、計61億円の効果なのですが、61億円が丸々浮いたわけではくて、(資料の)下(の方)に改善効果42億円とあり、どういうことかというのが次のページで図にしてありますので、分かりやすいと思います。これは財政課のエースの皆さんによく一生懸命考えていただいて、この黄色の図を見ていただくと、左側、令和7年度の事業が見直しの出発点です。それを色んな手法の見直しによって、令和8年度で県費50億円分が浮きましたと。浮いたのですが、新規で上に県費8億円というのがあります。それから(国費の)11億円は、別に節約でも何でもないので、上に乗ります。そうすると、令和7年度に比べて50億円節約できたのですが、やはり新しい事業8億円分が増えるので、差し引き42億円がある意味財政再建の原資になる、収支改善効果ということになります。ざっくりそういうことです。その結果何なんだというのは後で出てきますが、特に何をやったのというのは、その次の4ページでありますが、まず先ほど申し上げた企業誘致のやり方で、これまで27億円を使って何をやってきたかというと、工場を建てる時は県外でも県内でも良いですよとやっていたので、県内の企業が動くために(金額を)いっぱい使ってきて、これが企業誘致と言うのかということがありましたので、これをしっかり見直して、特に県外から来る企業に注力するようにしましょうよと。ただ、もちろん今既に約束しているところには(お金を)出しますので、それは安心していただければと思いますが、明確にターゲティングをしようということです。そして、先ほど申し上げたマンツーマン支援について、これはお金が要りませんので、ある意味人件費だけになりますから、それによって予算をもっと減らすというのもありましたが、とりあえず過去の流れもありますが、そこで4億円ほど収支改善はできましたとか。
それから、2番目の関ケ原古戦場への誘客について、前もお話しましたが、今まではイベントにものすごくお金をかけてきてたのですが、特に「大関ケ原祭(世界三大古戦場サミット)」では6千万円の事業を止めたとしても誰も気が付かずに大成功だったなというのと、「ねんりんピック」も、非常に期待以上に成功したのですが、ちゃんと3億円分節約しています。これをもっとしっかりやろうよということで、節約をする、それでも1億円。だいぶカツカツにやっていますが、あと地元主導の整備の方は拡充していこうと。したがって、イベントよりも継続性の方にシフトしようよと。国費も活用しながら進めていこうということです。
あと、3番目が、金額は変わっていないのですが、先ほど申し上げました県の専攻医、お医者さんになった人に対して応援をするという制度だったのですが、そうではなくて、むしろ学生じゃないのという議論があって、既に収入のある人に今までずっと支援してきたのですが、そうではなくて、これから医者になろうという学生、一番お金のない人のところに、むしろ対象を変えるということで、より効果的な見直しをしようよと。こういうのもいろんな政策の見直し、次長級の議論の中で出てきたもので、やりながら、皆さんやはり疑問があったものを、しっかり直していくということです。少し細かいですが、後は取材していただいたら良いと思うのですが、5ページからそれぞれどれくらいやったのかということで、まず国のお金は、地域未来交付金を9億円ぐらい使っていろいろやっていますとか、地域活性化については2つ目の○ですが、もう7千万円もらっています。防災庁云々というのは、国の話なのでやりますし、登山対策は、岐阜県だけではなくて、近隣県とお金出しながらやろうよということでやりますし、あとは一番下、予算をこれから取ってきますという、むしろ国のお金をもらってくるということではなくて、これから国の補助制度を作る時に政策提案に打ち込むというのをしっかりやることによって、より使いやすい国の補助金を作ってもらうということをやっていく。次の6ページで、これが(施策の)重点化ということで、これも先ほど申し上げました企業誘致のやり方を変えて4億円、イベントの見直しで1億2千万円、広報費の見直し、お医者さんへの(貸付金事業)、これは先ほど説明したとおりです。それから次のページに、その続きですが、国がものすごく多くお金を出してくれているので、県がやってきたこと自体が非常に薄くなってしまうので、それだったら、むしろ本当に困っている、国の手が届かないところに集中しようという形に変えた取組がほとんどです。その代わり、手が届かないところは手厚くするという、ただ結果的に収支は非常に改善する方向になったということになります。あとは、中小企業の信用保証給付金だとか、こうしたものもやり方をよりピンポイント化していくことによって収支改善していますよというものであります。それから8ページ、今度は県有施設、財産はお金だけではありませんので、こうしたものをしっかり活用する、ないしは使わないのだったら、しっかり売りましょうよ、貸したりしましょうよということで、これまたこれから金額が出てきますが、今まさに取組を進めているというのがここにずらっと並んでいるというものであります。下の方に職員提案とあるのは、まさに職員提案の中から、いろんな募集したものの中からアイデアとしてもらったものであります。
その結果どうなったかというのが次の9ページで、これを見ると大変なので、先に10ページ目を見てみると、おかげ様で、これだけ網羅的に事業をやりながら、2年後に財政破綻しますと言っていましたが、財政破綻の定義を言うと、当初予算の段階で基金を全部取り崩して、何とかかんとか予算を組んでいるんです、この県は。ですから、当初の段階で基金が足りないと予算が組めないという状況を一旦破綻としましょうということですと、去年私が着任した時は、令和9年にはそういう状態になりますということで、「2年後に破綻してしまいます。」と言いました。それが今、10ページの図で行くと、赤い横の点線、つまり令和7年度予算で410億円余の基金を繰り入れないと予算が組めなかったので、赤い点線だと、令和9年を見てください。もう基金が369億円しかないので 410億円、まさに同じ予算を組むとすれば令和9年も組めませんというのが前回の状況でした。赤い点線と、薄い緑色を見てください。緑の点線、要するに赤い点線を基金が下回ってしまうと、当初予算に持ってくるお金がないので、強制的にどれかの予算を切らないと予算が組めませんという状況でした。それが今回ありがたいことに、いろんな職員の皆さんの努力によって、節約効果があって、濃い緑になりました。しかも、基金繰り入れ額の赤い点線が下に下がりました。つまり、325億円基金があれば予算が組める状況に、ある意味財政をスリム化することができましたので、そうすると予算が組めなくなるのが、赤い実線と緑の線が下回らないギリギリ、つまり、今と同じことをやるのであれば、令和13年までは予算が組めるようになりましたということです。おかげ様で、財政破綻が4年伸びました。本当にこれは職員の皆さんの知恵、おそらく多分去年よりもはるかにたくさんの事業をやるのですが、財政破綻は4年伸びましたという、奇跡の予算作成をしなければいけないと言ったのですが、ほぼいけたかなという感じがしています。ただ、誤解があってはいけないのですが、じゃあ財政破綻を免れたかっていうと、全然そんなことはなく、これから借金を返していかなければいけないです。ですから、どんどんこれ(活用可能基金額)が右肩下がりになっていくのはそういうことで、特に今、金利が上がってきていますから、そうするとこの角度がさらに急になっていきます。ですから、ある意味こうやって当初予算をご説明できるのが、今までどおりできるのは令和13年になりましたが、令和14年にはもう組めません。さらに言うと令和16年にはそもそも基金がないということです。なんじゃそりゃというと、災害があっても、大雪が降っても、一切お金が出せないという完全破綻状態になります。それではいかんので、その前に、これからまたさらに来年に向けて、いろんな見直しをして行っていくということが必要になりますし、国に対しても、もちろん財政が苦しいのは岐阜県だけではありませんので、今地方と中央との見直しの中で、地方への交付金の見直し、今知事会でよくやっている議論ですが、そういうのも含めたりとか、本当にこの国の全体の予算の見直しもしてもらわないといけないかなと思います。ただ単純に借金を先延ばしすれば良いというつもりは全くなくて、やはり我々の次の世代に、この国、この県を残していくためには、本当に健全な財政にしたいということはしっかりやりたいと思います。とりあえず今回、令和8年度では、県民サービスを拡大した上で、財政破綻を先延ばしするということがほぼ成功したかなと思っております。以上が財政関係の見直しのところです。
その上で組織の見直し、これも1つ目玉がございます。財政、事業見直しなのですが、それに合わせて、以前今年の正月にも言いましたが、組織の見直しをしますと。やはり、今県の状況がどういう状況かということ、それから、私も含めて県幹部は何を考えて、何をしようかというのが、組織の現場までなかなか伝わりにくいと。半年経っても、かつて(商工労働部長時代に)私と一緒に仕事をした職員が、「江崎知事は絶対こんなこと言わないよ。」と思っていることを、「課長から知事の指示だと言ってきました。」という話を結構聞いていました。だから、ある意味それは、頑張って広報をしてということではなくて、組織そのものを変えていこうということを申し上げたと思うのですが、それを今回やります。
まず、資料4をご覧いただければと思いますが、「知事直轄組織」というのがあるのですが、秘書広報統括監とありますが、ここを少し再編をして、「知事公室」を作ります。ここは何をするかというと、「秘書課」と「広報課」を一緒にして「秘書広報課」、しっかりと我々の考えていることを発信する秘書広報は一体にします。その上で、行政の基本である人事労務関係、そして行政管理で「知事公室」という新しい一つの部みたいなものを構成していきます。これは、もう一つ大きな目玉、ここには書いてありませんが、そうするといわゆる官房と言うのですが、よく大臣官房とありますが、そこで人事とか何かを一括して、密室を作るのではないかというおそれがあるのですが、そのために、ここ(知事公室)の職員は原則1年という形にして、原則全員1年で変わると。その代わり、本当に職員も、やはり現場を見たら県全体を見られるようなポストにも就けると。そして、ここでしっかり県の状況を理解し、何の政策を実施するんだといったら、今度は現場に行くということを、組織としてやっていきたいと。これはよくあることなのですが、どうしても密室化したりとか、そこで暗黙のルールができることによって、いろんな不祥事が発生してしまったりとか、物事が言いにくい環境ができてしまう。これ(原則1年で変わること)は実は、私や副知事にとっては非常に辛いです。やりやすい人とやった方が仕事は良いに決まっているのですが、そうではなくて、毎年少し試練になりますが、それでもやはり新しい意見が入って、新しい視点が入ってくることによって、組織全体に緊張感を持たせていくことをやっていきたいと思います。もちろん誰でも良いというわけではありませんので、それまでの仕事だとか、本人の希望などを聞きながら、ダイナミックに人事をやっていく。特に、どうしても組織というのは、官房を作ると、そこだけが特権的な議論であったり、あの人が言うからこれはしょうがないという議論になりやすいので、そこは人事でしっかり手当てをしておくと。多分、全国的にも初めての取組になると思いますが、それによって、まさに本当に県の職員全体が、自分たちが県を動かしているんだということ。そして、現場の声がしっかり県の政策に届きやすい仕組みを見えるようにやっていくということをやりたいと思っております。これが大きな一つの目玉になります。そして次に、やはりまちづくり、力強い岐阜県を考えるためには、組織をしっかりしなければいけない。特に、これまで「都市公園・交通局」では、「都市緑化フェア」などいろんなイベントがありました。今回は、明確に「まちづくり事業推進室」というものを作って、岐阜圏域全体の賑わいを作る組織と、明確に「リニア」という言葉を入れようと思っていまして、「リニア未来都市局」という組織を作ることによって、岐阜圏域の周辺を考える組織と、東濃・可茂だけではなくて、中濃、それから飛騨圏域も視野に入れたまちづくりを考える局に改称して、仕事をしていただきたいと思っております。それから3番目が、「自然環境課」ということで、クマ被害対策、生物多様性、ただ駆除すれば良いということではなくて、本当に長い目でそうしたものを考える課をしっかり新設していきたいと思っております。それから4番目が「健康推進課」。これはご想像に難くないと思いますが、「ねんりんピック」でやった「ぎふモーニングプロジェクト」、これをある意味データ化することによって、ただ単に「楽しかったね。」というイベントではなくて、しっかり医療政策にも反映できるような体制をしていくということで、「健康福祉部」に置きます。「ねんりんピック」は「観光文化スポーツ部」だったのですが、そうではなくて、健康政策にしていくということで、この課(健康推進課)を新設して、政策に取り組んでいくことにしたいと思っております。これが、今回の組織見直しのポイントであります。1枚めくっていただくと、結局人数はどうなるのということですが、部長の数は変わりません。変わるのは課と課内室が少し減るぐらいです。そして、現地機関が1個増えますが、これは岐阜(圏域)の環境のことをしっかりやるということで、課が少し減るかなというぐらいで、数的には基本的に変わらないと。(資料を)1枚めくっていただいて、A3の資料が出てきますが、見え消しにしてありますので、どこがどうなったのかと。そう大胆に変えることはないのですが、一番左に「知事公室」というのができまして、「秘書課」と「広報課」を一体にして「秘書広報課」、そこに総務部の方から「行政管理課」とか「人事課」、「職員厚生課」、ここを持ってくるということです。できるだけ多くの職員がここのポストも経験しながら、県全体を考えていただけるような、そんな組織にしていきたいと思っております。あとは、「健康福祉部」の、先ほどの「健康推進課」が赤で書いてあります。そして、「観光文化スポーツ部」のところ、少し名前を変えたりとか、一番右の方に白抜きの緑である「リニア未来都市局」というのができるのと、それから「都市政策課」に「まちづくり事業推進室」というのができると。それが今回の組織改変、とにかく風通しが良いというのと、本当に現場の声、それから県全体が何を考え、何をやっていくのかというのを、この県庁という組織全体が一体となって動き、将来にわたっても密室を作っていかないための取組だとご理解いただければと思います。
最後に、皆さんのお手元にはないのですが、前申し上げました顧問について、実は先ほどの企業誘致のノウハウも、彼からもらったのですが、今、(前群馬県副知事の)宇留賀敬一さんに3か月間だけ財政政策顧問ということで、大変安い金額でお願いをしているのですが、彼には来年度も引き続きお願いをして、国の予算の活用だとか、企業誘致だとか、財政運営、さらには民間ファンドの作り方、いろんなことにアドバイスをいただこうと思っております。さらに4月からは、これも少しちらっと(報道で)出ましたが、LRT関係で、宇都宮で長年にわたってそれを推進してこられた方に、まちづくり政策顧問という形で4月1日からお願いしたいと思っておりますし、さらには、異学年集団による学び合いを進めるための教育政策顧問ということで、名古屋から、その分野の日本を代表する方に顧問として来ていただくと。これは、別に(県庁に)部屋があるわけではなくて、時々(県庁に)来ていただいて、アドバイスをいただくと。場合によってはオンラインでということなので、部屋があって給料いくらですかというよりは、あまりにも申し訳ないぐらいなのですが、皆さん喜んでご協力いただけるということなので、そんな形で進めていくと。本件について、4月の任命の人事ですので、任命のタイミングで改めて発表させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。だいぶ長くなりましたが、私からは以上です。
記者
江崎知事になられてから初めて一から積み上げたと言いますか、作り上げた予算になると思います。改めて、江崎知事カラーと言いますか、ご自身で作り上げた手応えを聞かせてください。
知事
まずは職員の皆さんに感謝したいと思っておりますし、分かりやすくするために、財政の方には何度も何度も資料を作り直していただいてここに来たのですが、まず4年間(県内を)回ってきた思いも含めて言えば、この岐阜県のポテンシャルは非常に高いです。その高いポテンシャルをしっかり政策として打ち出して、県民の皆さんに実感していただいて、その結果を出していく。これが、私が知事に就任した一番の使命だと思っておりますが、今回の令和8年度予算、まさに副題として、来年度のテーマ「未来を切り拓く力強い岐阜県へ」をやるための予算としては、本当に良い予算が組めたのではないかなと思っております。さらには、その上で、財政破綻を先延ばしするというのも、4年、一応理論的には延びた形になりますので、ただ楽になったわけではなくて、さらにまたこれを来年も続けていかなければいけないのですが、本格予算としては、まずはメッセージ性もしっかりできたし、実現したかったこともできたかなと思っております。
記者
今もおっしゃられたように、財政破綻の話も、懸念も避けたということもあるのですが、一方で同時に過去最大規模の予算になったということで、財政の引き締めをしていく中で、義務的経費なども増えていくとは思うのですが、改めてその辺の受止めを教えてください。
知事
そういう意味では、借金がなければそれに越したことはないのですが、これは本当に長期にわたって解消していかなければいけない、我々の次の世代、次の次の世代も含めても、そこは少しでも楽にしてあげたい。ただ、間違えてはいけないのは、削ることだけが財政再建ではないと。せっかく県民の皆さん、国民の皆さんから負託されているこのお金をいかに効果的に使うか、そこにこそ我々の知恵を使っていくことだと思っておりますし、今回、県職員の皆さんが知恵を出していただいたおかげで、「そういうやり方があるのか。」ということや、「そんなことやっていたの。」というのも含めて、いろいろあったかなというのがありますので、これを続けていくと2、3年でネタが尽きてしまうので、またさらに新しいことをやるという中で、あとはやはりどうしても国、今回高市政権が圧勝という中で、国がやるべき政策の中身を、むしろ我々が提案していくぐらい。
ですから、県費と国から来る交付金だけで何とかしようということではなくて、私も本当に岐阜県からこの国の未来を作っていきたい、この国がやらなければいけない課題はこの岐阜県が答えを出していく、ならば国にとっても岐阜県の政策がありがたいものであるならば、国としても応援しようではないかと。その流れをしっかり作っていきたいと思っておりますので、そうしたことを活用する中で、この膨大な借金も徐々に減らしながら、将来の負担を解消していくということをやっていきたいと思います。
記者
事業見直しのところで、全国トップクラスの大借金県だという趣旨のことだったと思うのですが、指標でいくと、どれが特段飛び出ているなと知事として考えていらっしゃるのでしょうか。
総務部
将来負担比率という比率が、良い方から数えて全国40位となっていまして、ワースト8という状況でございます。
記者
収支改善効果額は42億円だったと思うのですが、この数字自体は、知事としては期待値より上回るものだったのでしょうか。
知事
正直、上回りました。先ほど申し上げたように、やらなければいけない予算を削ったのは一つもないです。多分皆さん「何を削ったのですか。」とあるのですが、そういうことはしていません。その上で、この42億円を引き出していただけたのはすごいことだなと思っています。
記者
公債費の繰り延べが10年で、もう繰り延べられないという話があったと思うのですが、その後県議会の方で「もう10年繰り延べてもらえるように国にお願いをしに行ったらどうだ。」みたいなことを一部言っている方がいると思いますが、その辺はどうでしょうか。
知事
それは岐阜県だけではなくて、他の県からも出るだろうなと思うのですが、それは結論から言うと問題の先送りでしかないので、それで借金が消えるわけではなくて、今本当に破綻して予算が組めないところは、そういう議論がより強くなるかもしれませんが、まさに国全体で何も解決していないので、それももちろん一つの手かもしれませんが、やはり責任ある予算を編成する者としては、それだけではないかなと思っています。
記者
42億円が削れて、数年先延ばしにできたとはいえ、そこまで根本的に状況が変わるかというとそうでもないと思うのですが、来年度以降も事業見直しというのは、継続的に同じような手法でやっていかれるお考えなのでしょうか。
知事
いいえ、同じような手法は多分限界がありますから、違うことをやらなければいけないと思っています。そうすると、今回は「同じ事業をやるならどういうやり方がありますか。」ということで42億円削りました。もちろん、支給対象が変わりますから、人によってはもらえたものがもらえなくなったとかあるのですが、そこは丁寧に「あなたのこの部分はなくなるが、国からもっと来ていますよね。」ということで、トータルとして切り捨てられたという人はいないという形になろうかと思います。他方で、これは今後の政策の効果にもよるのですが、構造的に、先ほど申し上げました義務的経費だと言われている中にも、「本当にそれ義務なの。」というものだとか、先ほど少し医療の話もしましたが、これから作る地域医療構想がそうでありますが、やはり結構膨大な補助金が病院にいっています。これはもちろん、必要な補助金は良いと思うのですが、病床が余っている、厚労省さんが今必死になってやっていますが、基本的に過剰設備になっているところの維持にものすごくお金が入ってたりとか、あとは同じ政策でも、国が出すから「その補助金は本当にいるの。」みたいなものに対して、今度は(見直しが)入っていく。さらには、岐阜県の中でもそうですが、いろんな県の施設、これも維持費と称してかなり膨大な何億円というお金がいるのですが、「本当に要るの。」というのとか、突然切ると大変なことになるのですが、事業見直しにすると、まさにそれが財政政策顧問の宇留賀くんがやったのですが、今まで何億円と出しているものが、今度は逆に稼げる施設になっているのです。そうすると、お金が要らないどころか、むしろ収入源になっている。そういったことも、やはり1年、2年では難しいのですが、関係者の方もある中で、本当に皆さんの納得を得ながら、むしろ借金だったものをプラスに変えていく、そういう次の構造改革、そうしたことをやっていくことになるかなと思っています。
記者
県の施設の話だと、昨年中にやっておられた「飛騨・世界生活文化センター」の件であるとか、「旧岐阜県庁舎」の件であるとか、あのようなサウンディング型市場調査でみたいな取組を他の施設でも進めていけたら良いなという思いがお有りだということでしょうか。
知事
今回はたまたま、期限が来たところがあのように(調査の対象に)なったので、「なんで私たちだけ。」みたいな議論になることが多いのですが、そうではなくて、およそ県が持っている施設その他については、広く公平にやっていきたいと思っています。それが、かつては割とお金が潤沢だったので、県で作って、県で運営して、まあまあ毎年補助金出しても良いやみたいな形であったのですが、でもそれって本当に県がやらなければいけないのか。今回のサウンディング型市場調査がそうであるように、もう20年近く何もしないでほったらかしてたあの建物が今度ホテルになり、観光施設、稼げる施設に変わっていくわけです。そこから岐阜県は別にお金をもらうわけではないのですが、同じことを事業者に補助金を出してやってもらっていたのですが、それが要らないし、今まで寝ていただけの施設が、県全体としては経済効果も生むような施設に変わっていくと。こういったものを、やはりしっかりやっていきたいなと思っています。
記者
組織の見直しについてですが、「知事公室」に再編されて、先ほどおっしゃったように、職員は原則1年で変わるということですが、これは管理職の方も対象ですか。
知事
もちろんです。
記者
非常に面白い取組だと思うのですが、例えば参考にされたところ、民間なのか分からないですが、そういったところはあるのでしょうか。
知事
それはないです。また改めてご報告することになると思うのですが、いろんな課題がやはりあるわけです。それは、何でそんなことが起きてしまうのだろうかということの裏返しと、あともう一つは、現場の方から、なかなか県が何を考えて、知事が何を考えてやっているのか分からないと。時々年に1回私が行って説明をして交流するぐらいではやはり伝わらないということで、それはやはり現場も見て、県庁の中でも仕事をして、それを繰り返すこと。あまり頻繁にやると「すぐに変えて。」という話が出てしまうので、そこは良く考えながら、そこは人事課長さんの腕の見せどころだと思いますが、全員必ず変えるというわけではないのですが、原則変えるのだよというつもりでまずは仕事をしてくださいと。それはなぜかというと、ここにいたら、特権階級ではないですが、あの人に言えば話が通じるとか、そういうことが、これは県だけではなくてどんな組織でも起きやすいということは知っていましたので、ただ逆に言うと、我々は辛いです。毎年知らない人が来て「何ですか。」みたいなところから始まるのですが、ただ密室化してしまうリスクと、毎年人が変わるリスクを考えたときに、組織全体の健全性からすると、そのリスクは我々が負おうではないかということで、副知事さんとも相談しながら進めると。これもトライアルですから、あまりにも頻繁だと大変だということになればまたあれですが、そうした(密室化の)懸念がなくなるのであれば、そこはまた次のやり方もあるかなと思っています。
記者
知事直轄に「人事課」を置くということで、要は知事が相当人事に強い影響力を持つのではないかという懸念がどうしても出てくるかと思うのですが、その辺りはいかがでしょうか。
知事
副知事さんに来ていただいたのもそうですし、やはりプロパーとしてずっとたくさんの県職員を見てきた方に(人事を)見ていただくのと、逆に影響力も何も人事とはそういうものではないですから、知事が知らないところで勝手に人事が動く方がやはり危ないというのと、特に公務員の場合は民間と違って、給料で評価するということがないのです。もうほとんど評価イコール人事だったりするということは皆分かっているので、だからこそ人事というものを大事にしなければいけない。(知事の)知らないところで人事が行われていることによって、実際に人事を司っている人のところにいろんな秘密の権限がいってしまうとか、実はそういうことっていろんな組織であるので、そうしたことがないようにするためにもということです。ですから、そうなった時に、例えば、そう思った人ではない人がまた新しく来るわけで、その人たちが今度は、おっかなびっくり来るというよりは、現場で政策をやっている人たちが、「知事、これはこういう問題ですよ。」ということを言いやすい。あとは、最後は私の問題になりますが、私が強権的に「ああしろ、こうしろ。」というつもりはありません。そのために副知事さんにも来てもらいましたし、皆で議論していくという形を、もちろん人事ですから全員ではできませんが、複数の目で見るということ、そして新しい風が常に入る状況にすると。それでもそれが100点ではないと思いますが、まずは今この県に必要なのかなと思っています。
記者
「知事公室」に来られる方の年齢層というか、これは幅広くというか、それか若い方が多めなのかとかは、どうお考えでしょうか。
知事
今の「人事課」もそうですし、「財政課」も「福利厚生(職員厚生課)」もそうですが、あらゆる年代の職員がいますので、そこはそれぞれ本人の希望を無視してというわけにはいきませんから、希望や年齢層も含めて、そこはどんどん回していきたいと思っています。
記者
知事公室の狙いのところですが、現場の声を知事に届けやすくして、知事の声を現場に届けやすくすると、双方向の目的ということでよろしいですか。
知事
そうですね。まず最初にこの議論が始まったのは、秘書広報課を統合するということです。本当に県民の皆さんに伝わるということは結構大事だということで、多分、皆さんとの距離ももっと近くなるかなと思いますが、それは県民の皆さんだけではなくて、県職員に対しても状況をしっかり伝えていくという意味において、そこはまず発信の方をしっかりやったのが一つ。一方で、組織というのは先ほど言いましたが、どうしても密室化しやすい、ないしは特定の人に権限が集中しやすい。これはもう組織の性なのでしょうがないのですが、それをある意味、今度はいろんな人がそういう場所に行けるのだということも含めです。ですから、だいたいこの人、この知事公室だけで20年やっていますみたいな、だいたいどこの組織でもそうなってくるので、そういうことは原則(しない)。もちろん、戻ってくる人がいるかもしれませんが、やはり現場と、まさに意思決定のところと、できるだけ交流できる環境を作るということで、一つのトライアルですが、それが風通しを良くするということの掛け声だけではなくて、やはり人事で見せていくということのポイントかなと思います。
記者
秘書広報課を統合することによって、県職員へ情報がいきやすくなるというところが、理解が追いつかないのですが。
知事
国から言うと、秘書課と人事課として2つあるということに私はびっくりしたのですが、そういう意味では、むしろ広報課の体制強化と思ってもらったらいいかもしれません。それから秘書課は私の一番近いところにいる。特に、今日お話しすることではないのですが、その一番近いところにいる人がある意味発信をしてくれないと、周りの人たちの忖度が始まる。「きっと知事はこう思っているんじゃないか。」とか、そういうことによって、いろんな課題が発生してしまう。これはある意味どの組織でもそうなのですが。なので、一番近くにいる人が一番発信できる環境とセットにしていく。これは、皆さんともそうですが、今回懇談会のような形で、こうした会見ではない形で、(私が)何を考えているかを直接聞いていただくということを始めましたが、また来年度もやっていきますので、それと同じように、それは私だけではなくて、今度は秘書課の方たちがそれを県職員にしっかり伝えていくようなこともやっていくという意味においては、一緒の方が良いかなと思います。
記者
組織の見直しのところから、去年の発表の際には、まちづくりの関係で理事ポストもありましたが、今年はそういうようなことはありますか。
知事
それは維持します。
記者
今回の予算案ついて、最初にある「県民の『安心』の確保」のところで、最初にこの物価高騰(の項目)をもってきていますが、ここのところの狙いを改めて伺います。
知事
今回の衆議院選挙でいろんな調査がされていますが、やはり県民、国民の皆さんの最大の関心事は物価高なので、県として、令和8年度の当初予算を組むにあたってのメッセージは、しっかりと物価高に対応していきますよということ。なので、まさに一番にここを置いたという次第です。ですから、物価高は国がやるから県は(やらない)ということではなく、やはり県民の皆さんに、特に国がやったのでは届かないところ、そこにもしっかり県が目配せをしていきますよというメッセージを出したいという思いで物価高(対策)を(最初に)持ってきたということです。
記者
LRTに関しても伺いたいのですが、今回の(予算の)中でも一部盛り込まれてはいますが、全体の中での位置付けとしては、印象としては少ししかないと思いますが。
知事
金額が少ないですからね。この間の補正(予算)でやった3千万円で、今シミュレーションとかやっていまして、議論する材料を作っています。逆に言うと、金額的に百万円としか書いていないので、要するに会議をやるのにそんなにお金は要らないので、今年度内にいろんな参加者を募る協議会が発足しますが、令和8年度はそれをしっかり議論していく。まさに説明した議論を尽くしていくところで、予算化して何かするということは必要ないので、またこれが必要になる議論が煮詰まってきたら、補正その他で対応していくことになろうかと思います。
記者
LRTに関するこの百万円という予算は、議論のためにどういうことをされるものに具体的に当たるのでしょうか。
知事
基本的には会議費用と委員の方の旅費だとかです。あとは資料作りとかの調査費ぐらいです。
記者
組織の見直しの関係で、本来、知事がおっしゃってないことが、(私が)言ったかのような反応が返ってくるとか、あるいは忖度が一部生じる場合があるみたいな話でしたが、具体的にはどういう話があるのでしょうか。
知事
これは推測でしかなくて、「(知事は)絶対そんなこと言わないよ。」という声しか聞こえていないです。(例えば)「こういう資料はこう作りなさい。」とか何とか、イベントの時に「こういうのはきっちりやれ。」ということなのだろうと思います。これは推測です。具体なものは私も聞いていませんが、「江崎さん、そんなこと言わないよね。」という言葉だけはよく聞こえてきていました。
記者
「そんなこと言わないよね。」という話は、県職員からですか、それとも外部の方からですか。
知事
県職員です。十数年前に私が商工労働部長だった時に一緒に働いた方々が、「課長から『これは知事の指示だ。』と言われたのだけど、江崎さんそんなこと絶対言わないよね。」というのを何度か聞いたくらいです。具体的なものは聞こえてきてないです。
記者
予算のことでお伺いしたいのですが、関ケ原の関係でいくつか県が実施してきたイベントを見直したとありますが、具体的にはどんな内容のイベントを見直したのでしょうか。
知事
以前に見直したのは、芸能人の方を呼んできて、何とかナイトみたいなイベントです。以前も、外国人の方を一人呼んできて、2千万円とか3千万円とかあったのですが、そういうのは止めようよと。お金がかかるイベントではなくて、「ねんりんピック」がそうであったように、芸能人ではなくて、例えば高校生の方に出てもらったりとか、あとは武将隊に来ていただくことによって、会としてはすごく盛り上がるのですがお金はそんなに要らないというような形でしっかりやっていきたいと思います。
記者
企業の誘致活動事業費のところですが、これまでのやり方を変えていくのだと思うのですが、手続き的なところをサポートしていくと、そのようにガラッと変えていく理由をもう少し細かく教えてください。
知事
私自身が商工労働部長で企業誘致をやっていた時に、どうしても獲得したい企業があったのですが、どうなるかというと、足元を見られるという言い方は変ですが、先方から税金はどれくらいまけてくれますかとか、補助金いくらもらえますかとか、水道料金はただですよねみたいに言われると。すると何が起こるかというと、私がやった時は岐阜県と確か三重県と福岡県だったかの競合になったわけです。それで、福岡は確か土地代がタダで、三重県は税金がなしで電力料金もタダでみたいな、そういう条件闘争になったのです。岐阜県は一番不利で、税(免除)ないし、あの時も財政破綻していました。でも何をやったかというと、本社で決めるための資料を全部こちらで作ると。防災関係、物流だとか、災害時はどうかとか、近所にどういう企業があってどういう意義があるとかという資料を全部こちらで作ると言って、それで岐阜県に決まったのです。
その時に言われたのは、確かに補助金をもらうのもありがたいけど、企業にとってみれば資金繰りはもう考えていると。多少もらえるのならもらえた方が良い(けれども)、それよりも、そこに工場を作ると、道路の関係で(狭くて)右折できないから外(側)をグーッと回って来なければいけないところで、(企業が)警察と(協議を)すると右折できませんからダメですの一点で終わってしまうのを、(県が)警察と協議をして、(道路を)拡張して右折できるようにすると、劇的に楽になるわけです。そういう交渉は民間ではほぼ不可能と言われているので、それを行政がやってあげますと。あとは、国の補助金を取りにいく。(補助金は)県だけではないので、国の補助金も申請するのだったら、その補助金の申請書類なども我々がアドバイスしながら、こういう補助金がありますよと(話す)。県にはないのだけれども、国にはありますよということをアドバイスすることによって、それをやってくれるのなら岐阜県で、ということになる。そういうやり方を私も経験しています。とにかく、補助金がないと(企業誘致に)負けますみたいな議論をしてくるので、それは違いますよと。今度は担当者をマンツーマンで割り当てて、この企業についてはあなたが担当で、補助金であろうと警察の交渉であろうと申請書であろうと、あなたがまず見てくださいと。企業にとっては、この件は何々部に、何々部に(聞いてください)となりますと、環境エネルギー生活部だったり商工労働部だったり、向こうにとっても大変です。それをワンストップどころか、この人に聞いてくれれば全部やりますという形にしていこうと。そういう見直しをしたいです。
記者
細かい予算の話ですが。子どもの県庁見学は授業としてということですか。
知事
今は県の職員のお子さんたちの授業参観というか、「お父さん・お母さん参観」をやっていて、結構評判が良いです。県議会議員の方の指摘で、職員だけではなくて、これだけの県庁ですし、子どもたちに何をやっているか見せることが大事ではないかという話をいただいたので、職員の子どもに限定するのではなく、学校単位で学校の授業として見に来る方も受け入れようと。何人来るか分からないので、募集をしてみて、そうした開かれた県庁にすることによって、子どもたちが行政とはどういうものなのか、仕事とはどういうことなのかということを、我々がむしろ題材になってやることによって、子どもたちが県に対する愛着だとか、いろんな課題を自ら考えてくれることが、まさに政策の価値だなと思っています。予算的にはあまり大した額ではないですが、しっかりやっていきたいなと思います。
記者
PFASの関係で、1,303万円に拡充し、調査を強化していくとなっていますが、具体的にどのような強化を行うのでしょうか。
知事
PFASの調査については、各務原を中心に市がやっているのですが、井戸水などの水源のあるところに対し住民の皆さんに不安があるので、広く、拠点を決めてやっていくのですが、それを県全体でやっていくと。やる場所はこれから決めていきます。これはもう場所が決まっているのでしたっけ。
総務部
地下水の調査を全県でやるということで、どこでやるかについてはこれからです。
知事
どこでやるかについては、また取材してください。だいたい決まっているとは思います。
記者
いろんな施策がある中で、知事が最も力を入れたいと思われている、重視している事業は何でしょうか。
知事
もちろん全部と言いたいところなのですが、例えばという意味においては、アグリパーク、農業です。やはり食とエネルギーはすごく大事ですので、そこはしっかりやりたいと思っています。昨年はどちらかというと「働いてもらい方改革」にかなり力を入れてきまして、これは引き続きやっていきます。あともう1つ目玉としては、観光です。いわゆる観光地を応援するのではなく、県全体をアウトドアとして(打ち出していく)。アウトドアといえば、どちらかといえば北海道とかそういうイメージがあると思いますが、岐阜県全体でアウトドア(をやる)。木曽三川があればサイクリングができるし、山登りもできるし、温泉もあったりとか、そして我が地元だと神崎川という大変素晴らしいものがあったりと、そういったものを42市町村がしっかり自分の地元の価値を高めるということをやっていただきたいということで、アウトドアという名前のもとに、しっかり考えていただく。そして、その中のキーワードは「トイレ」です。トイレというものを、県内どこへ行っても、良いところにトイレもあるし、駐車場もあるしということによって観光客の方が良いところを発見してくれるのであれば、それが子どもたちの自信にもなるし、地域の方に見事なぐらいどこに行っても、「江崎さん、ここは何もあらへん。」というところから始まるので、「そんなことないですよ。」というのをしっかりやりたいなと思います。
記者
クマの対策費用として7,200万円が計上されていますが、ICTの活用はすでに行われていたと思うのですが、これまでとの違いは何でしょうか。
知事
補正予算で対応した、ドローンを使って昼間に追い払うというのがあるのですが、前に申し上げたように、クマは緊急銃猟として平地で撃ってしまうと手負いのクマになり、危なくてしようがないので、むしろ柵や檻、そしてセンサーを組み合わせて、前はトライアルでしたが、まさに必要なところに拡充していくと。その効果も検証しながら、場合によっては補正(予算)もやってです。命を守るということが大事ですし、ただ殺せば良いというものでもないので、そのシステムをしっかり本格的にやると、そういう予算になります。