本文
※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。
司会
それでは、知事定例記者会見を始めさせていただきます。
知事、お願いいたします。
知事
本日で(知事に就任し)満一歳になりました。おかげ様でです。それで、もう何度目かの会見ですが、緊張感を持ってやりたいと思います。よろしくお願いします。
私の方からは、2つご報告をさせていただきます。まず最初が、少し分厚いですが、お手元にあります、働いてもらい方改革の(事例集)第四弾になります。分厚いのでポイントだけ簡単にご説明すると、今まではどちらかというと、子育て中の方とかいろいろと事情がある方に対して柔軟に対応するということが多かったのですが、今回の第四弾は全員に対して、会社として取組をしっかり変えていこうということで、それで実績を上げておられる企業が中心になります。簡単にいくつかご紹介をさせていただきますが、(資料を)めくっていただくと、ポイントをまとめた紙が3枚目から出てまいります。その3枚目に、「アルプス薬品工業(株)」さんとか、いろいろ出てまいります。面白いところで言うと、その次のページの真ん中「(株)ファミリー」さんです。時短というと、今までは子育て中(の方を対象にという制度)はありましたが、対象者に条件を設けていません。誰でも時短(勤務を)自由にやってくださいということで、何がすごいかというと、やはり皆それぞれ事情が違う中で一番働きやすい時に働くということで、時短正社員です。その結果、15年で売り上げが約25倍になるということで、本当に生産性、働き方、売上に効いておりまして、さらに言うと、離職率が非常に低いと。本文の方に書いてありますが、約5%でして、あと、男性の育休取得率が100%で、まさに特定の人ではなくて、皆がそういう環境ですというもの。それから、今見ていた(資料の)3枚目で言うと、その次の「(有)ブレス」さんだと、全員がフレックスタイムです。しかもコアタイムなしということです。本当に働きやすい環境をということで取り組んでおられているとか、その下の「丸山木材ホールディングス(株)」さんだと、(本社勤務の)所定労働時間はそもそも全員一律1時間短縮です。(午前)8時から(午後)5時までだったら、(午前)8時から(午後)4時にして、給料は維持するということですので、本当にそれだけでも生産性が上がっているということが見てとれるかと思っております。あとは(本社以外の社員は)5日間連続で休暇が取れるとか、家族サービス、その他いろんな事情を抱えた人でも、人それぞれ事情は違うのですが、「それなら私はこれができる、あれができる。」というようなことを取り組んでいただけるような、そんな取組が中心になっております。あともう一つは、「(株)大野ナイフ製作所」さんで、ここだとやはり機械化、ロボット化、この前のページの真ん中にありますが、何が大事かというと、何のためにDX、機械化するかというと、この人がいないと回らないということではなくて、どんな人でもその時にいる人で作業できると、やはり事情がいろいろある中で、休みやすい環境で、誰々さんがいないから、このラインを止めなきゃいけないとか、そんなことをしなくても良いということです。これはこれまで発表した中にもありましたが、システム化のポイントとして、特定の方に頼るような生産性ではないということを進めることによって、働く人も働きやすいし、会社の稼働率も落とさなくて良いということが見事に実現されているのが多々ございます。なので、ぜひこうした取組を取り上げていただいて、「働いてもらい方改革」、まさに働く人の目線に立った取組をしっかり発信していきたいと思います。それで、この取組は第五弾までいきます。(紹介する事例が)50社までいきたいと思っておりまして、しばらくしたら最後の10社といきたいと思っておりますし、これがどんどん続いていくというよりは、そのエッセンスを抽出することによって、県内の他の企業さんたちに導入していただく、そちらの取組をしっかりやっていきたいと思います。この会社だからできたとか、あの人だからできたということではなくて、そうしたものを均てんしていく、そんな取組に繋げていければと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
2つ目ですが、新岐阜の地下道って皆さん分かりますか。名鉄(岐阜駅)の、改札をずっと降りてきて、そのまま地下道に行くところって分かりますか。ここはあまり使っていた記憶のある方が少ないかもしれませんが、これがあまり綺麗ではなかったという問題があります。私もいろいろ回っている中で、いろんな方から指摘を受けて、知事に着任する前からも聞いていましたので、着任して見に行ったらやはり綺麗ではないということで、担当部署の方に清掃その他をお願いしたのですが、やはり綺麗にならないということもありまして、実は、先立ってまちづくりの講演会で鎌倉市の政策企画監の馬場晋一さんに県の方へ来ていただきましたが、この方が東京の豊島区の地下道、ご存知かもしれませんが、夜怖くてなかなか歩きにくいと。私も実はよく行った覚えがあります。そこを見事にアートで再生されて、本当に明るい場所にして、市民の方もここを一つの名所にするということで、まず安全性を確保しつつ、名所にしていったというのがあります。この方にアイデアをいただいて、今回岐阜でも同じ取組をしようということで、県内唯一の美術専門学科を有する加納高校にご相談したところ、やりましょうということになりまして、卒業作品をこの地下道に飾ろうということで、もちろん清掃して、ペンキも塗って、パネルも用意しました。この除幕式を2月12日に行います。
国道157号・新岐阜地下道内ということですが、名称は高校生の皆さんが考えてくださいまして、「Gifu Art Underpass(ギフ アート アンダーパス)」という名前でやってまいります。今回は、「第61回卒展」で発表された作品から10作品を選んで、パネルに展示するというものです。卒業作品展なので毎年入れ替えていくことを考えております。加納高校の生徒さんにとっても、自分の作品を発表する素晴らしい場になるし、実は今日、幹部会議でも議論し、県警さんからは「安全ということを考えて、非常にありがたい取組だ。」と。「他ではやらないのですか。」という質問もありまして、まずはこれを皮切りにそうしたことも考えていきたいなと思っております。このオープニング、私もあいさつしますが、生徒代表のあいさつとか除幕式、記念撮影がありますので、ぜひ皆さん、取材に来てください。本当に素晴らしい作品が壁面を飾ると、そういうタイミングに立ち会えますので、よろしくお願いします。私からは以上です。
記者
就任して1年を迎えられたということで、今のお気持ちを改めてお聞かせください。
知事
本当に皆様のおかげで、1年間知事として仕事をさせていただきました。着任早々、新たな予算の発表から今日まで、駆け足だったかなとは思いますが、おかげ様で4年間、就任する前に準備させていただいた様々な取組を、皆さんとともに発信させていただけたかなと思います。特に、政策オリンピックをはじめとして、県民の皆さん、そしてやはり何と言っても県職員の皆さんが、本当に知恵と工夫で様々な取組をしていただきました。このことに改めて感謝したいと思っております。この1年間は、まずは状況をしっかり把握して、その上で新たな取組をするということで、これから2年目に入るわけですが、本当にやるべき仕事をしっかりと取り組んでいきたいなと思っているところでございます。
記者
先日行われた岐阜市長選で柴橋市長が再選を果たされましたが、この結果について、受止めを教えてください。
知事
早速ですが、当選のご報告に、柴橋市長が私のところへ来てくださいました。彼とは前からいろいろ相談しておりました。岐阜の魅力発信という中で、「岐阜城楽市」を作っていただき、今度は岐阜城の改修や、それからちょうどプロジェクションマッピングをやっていますが、信長御殿の辺りとか、あの辺りが文化財の保護という関係で、なかなか生かし切れないということをずっと相談いただいておりました。なので、ちょうど報告いただいた日に、私は文化庁に行ってきました。そこで、本当に保護するだけの文化財で良いのかと、柴橋市長の問題意識も含めて、相談をしてまいりました。結論から言うと、大変ありがたいことに、「国全体としても、ただ保護するのではなく、生かそうという方向に舵を切りたい。」というお話をいただきました。早速、柴橋市長に、お祝いというわけではありませんが、お伝えしつつ、まずは「具体的な計画があるならば、積極的に相談しに来てください。」と文化庁からお話をいただきましたので、それを一緒にやっていきましょうということをお伝えしたところです。そして、柴橋市長は、子育てその他、そういった方に目を向けた政策を進めてこられましたので、県としてもしっかり応援しながら、県都岐阜の発展に取り組んでいきたいと思っています。
記者
名鉄の高架化事業について、市長は来年度(2027年度)の着工を目指したいとお話しされていましたが、県としても同じ認識でよろしいでしょうか。
知事
我々だけで進められるものではなく、特に今回の場合は(土地の)買収をしなければならない、立ち退きのお願いをしないといけないなど、非常にデリケートな問題をたくさん含んでいますので、いつまでにと言いますか、むしろそれは相手方のあるお話として、そこは丁寧にしっかりやっていきたいと考えています。
記者
来年度着工という共通認識はお持ちではないということでしょうか。
知事
もちろん早ければ早い方が良いのだろうと思うのですが、いつまでにという点については、地権者の方のご理解をいただかなければできない部分でもありますので、そこの部分は丁寧にやっていくということだと思っています。
記者
来年度着工というのは、あくまで岐阜市としてのやり方ということなのでしょうか。
知事
地権者の方の了解を得られなければ、進めることはできないと思いますので、特に交通に関わる事業ですので、安全性を考えてやるには、しっかりとそこをご理解いただいた形でないと難しいかなと考えています。
都市建築部
名鉄の高架化事業ですが、確かに県が事業主体でありますが、線路を移築するという工事の性質上、最終的には名鉄が工事を実施することになります。しかも名鉄は、工事中も電車を運行し続けなければいけませんので、工事の最中であっても、安全でなおかつ確実で安定した運行を確保するためには、用地を全て買い終わって、しかも物件が除却されて、土地の名義変更も済んだうえで、工事に支障がない状態にならないといけないという工事の性質上、先ほど知事も申し上げましたように、まずは土地の買収を、地権者の皆様と丁寧に進めていくことが大事ではないかなと考えております。
記者
就任1年に際して伺いたいのですが、先ほど、政策オリンピックを挙げられていたのですが、この1年を振り返って、ご自身として進められた政策、効果のあったものについて、どのように振り返られますか。
知事
おかげ様で様々な取組、この県庁の(20階展望ロビーの土日祝日の)開放から始まり、夏の図書館(・美術館)だとか、まさに県民の皆さんの声でいただいたものについては、取り組めるものについてはどんどん取り組んでいくと。そして、政策オリンピックも、準備も含めて県職員の皆さんが本当に迅速に対応してくださいました。なので、防災訓練その他も含めて、県民の皆さんから「ありがたい」という声や、「すごく良かった」という声もたくさんいただいております。ただ、それだけでは県政というのは、全てではありませんし、特に財政問題もありますので、それをこれから本格的に、何とか直していくと言うのは変ですが、それと同時に、県民サービスが滞ってはいけないので、むしろこれからまさに本領発揮ではありませんが、県民サービスを充実拡大しながら財政再建を実現するというのが、これから2年目以降の大きな仕事になります。まずはすぐに取り組むべきことについては、1年目に取り組めたかなと思っております。そして、その上で、次への準備が今できたかなと思っています。
記者
そうすると、今後の課題としては、今おっしゃられた財政問題ということでしょうか。
知事
財政再建というと、予算を切ることばかりじゃないかと皆さん思われるかもしれませんが、むしろ、お金がありませんというのは一年間ずいぶん言ってきましたので、これからはそうではなくて、どのように政策を進めると、県民の皆さんのサービスが良くなった上で、財政再建が実現するのかという、ややウルトラCに近いかもしれませんが、どこかの新聞社に書いていただきました「腕の見せ所」というのは、まさにそこなのかなと思っています。それは県職員の皆さん、そして県民の皆さんと共に実現していきたいと思っています。
記者
あえて、この1年間の自己評価を点数で言うならば何点でしょうか。
知事
点数には多分できないと思いますが、まずは努力賞かなと思っています。まずはやれることは全てというか、ほとんどやれたかなと。ただ、本格的な仕事はこれからだなと思っています。
記者
財政再建ということで、ただ削るだけではないというところで、うまくバランスを取りながらというのは、今後の新年度予算で見えてくるのでしょうか。
知事
いくつか申し上げると、幹部会議も含め職員の皆さんにお願いしたのは、今までの予算は、今までの予算どおりにやってきたのかもしれませんが、それは一体、最終的に何をするための予算だったのか、そこまで戻ってくださいと。それによってやってきたことが、まずやれていたのかどうか。やれていないとすれば、どうしたら良いのかということまで立ち返った時に、それはそれまでのやり方じゃない方法がないのか、そこも考えてくださいということで、何かを切っていくという作業はしていないです。ただ、それをやるには他のもっと良い方法はないのか。場合によっては県のお金ではなくて、他の方法があるのではないか、民間の力も使ったら良いのではないかということで、今はまだ途中段階ですが、なかなか良いものができ始めています。お楽しみに。
記者
2月3日に総務省が発表しました、2025年の人口移動報告についてお伺いします。岐阜県は4,528人の転出超過で、一方、東京圏は12.3万人の転入超過ということで、東京への一極集中が未だに続いている状況なのですが、こちらについての受止めをお願いします。
知事
全体としての流れは今回も維持されたかなと思うのですが、こと岐阜県に関して言うと、残念ながら転出超過であるのですが、3年ぶりに転出超過の人数が減りました。なので、良い兆しなのかなと思っていて、何でもかんでも東京というよりは、やはり地方として魅力があるものや、男性、女性、年齢、その他いろいろ議論があるのですが、その辺りをしっかり丁寧に見ながら、岐阜県に残っていただく、ないしは岐阜県に来ていただく、そういうものが良い視点になるのかなと思っています。
記者
これまで、都道府県側もいろいろと若者であったりが入ってくるように取組をしている中で、東京圏の一極集中が止まらない状況であるのかなと思うのですが、その原因、どうして止まらないのか、知事としてどうお考えでしょうか。
知事
これも昨年までいろいろと分析をしてきたのですが、一つ大事なことは、数全体もそうなのですが、特に岐阜県では若い人たちが出ていってしまう、ここに大きな問題があるかなと思っています。特に岐阜県の場合、若い女性の方の転出が非常に大きいという流れがありまして、ここはよくアンコンシャスバイアスと言われているように、女性はこういうものだ、男性はこういうものだということ、別に誰かがそれを押し付けているわけではないのですが、全体の空気の中で、それを生きづらいと感じて、逆に東京に全てがあるわけではないのかもしれませんが、東京ならあるのではないかと言って出ていかれるということが一つの分析としてされていますので、むしろ、今日発表させていただいた「働いてもらい方改革」ではないですが、岐阜にいても、多分東京で自分の力を発揮するのと同じぐらいの力の発揮の仕方ができるのではないかということをまずしっかりやりたいと思っています。その上で、私も30年近く東京に住んできましたので、やはり子育てしたりとか、休みの時間の使い方を考えると、映画を見たり、遊園地に行ったりするのは東京かもしれませんが、自然の中でとか、本当に落ち着いた観光をするのであれば、おそらく岐阜県の方がやはり有利ですから、その岐阜県の優位さを超えてなお東京に行きたいというところはしっかり分析して、そうであるならば、自分の力を発揮したい、それができるのであれば、戻ってきてくださる方が増えると思っていますので、これからしっかりそこを推進していきたいと思っています。
記者
この全国的な問題の中で、国全体で取り組む、国の方が主導してやってほしいというような意見もあると思うのですが、この転入超過・転出超過という分野において、国と地方との役割分担というのはどうあるべきだとお考えですか。
知事
これは、全国知事会の大きなテーマであるのですが、やはり転出・転入の結果として何が起きているかというと、やはり資源の偏在というか、特にこれは人だけではなくて、会社の本社、企業も東京に集中している関係で、法人税その他税収が全く違うという状況です。したがって、どこに住んでいてもある程度同じようなサービスが提供されるための財源、これの均てん化というのは国の仕事だと思っています。地方はそのお金を使って、地域の魅力、そして働く環境、教育の場、福祉、そうしたものをより魅力のあるものにすることによって、人生百年もありますから、人生のどこの部分をどこで過ごすのか、特に子育てという大事な時間を、本当に東京のビルの中が良いのか、自然環境が良いのか、それは岐阜県としてはしっかり問うていきたいなと思っておりますし、東京が敵ではないので、例えば東京のパートナーとして、人生を送る中で「岐阜だけにいてください。」と言うつもりはありません。でも、東京だけが良いわけでもないということをしっかり考えていただける、そんな環境を作っていくのが地方自治体の役割かなと思っています。
記者
先月、1月1日付で、財政政策顧問に、群馬県の前の副知事の宇留賀敬一さんを任命されたと思うのですが、その狙いと言いますか、どういった役割を発揮してほしいと期待されていらっしゃいますでしょうか。
知事
多分もう既にお調べになったと思いますが、群馬県さんもご多分に漏れず財政危機、特に数年前は岐阜県より大変なぐらい基金が枯渇している状態の中から、6年で見事に立て直しを図り、特に彼の場合は、民間の資金を導入する、それには非常に長けた手腕を持っておられます。あと、まちづくりについても非常に良いということもあるので、その知見・ノウハウをぜひ貸してほしいということで、協力を仰いだところ、ご快諾をいただけました。ただ職員として連れてくるほど時間もお金もありませんので、顧問として、(報酬は)少し安いお金でありますが、アドバイス(をしていただく)。そして、(県庁に)来れない時には、オンラインなどでアドバイスをお願いすると。特に企業誘致も、本当に見事な成果を彼は出しておりますので、その辺りも早速、商工労働部を中心にノウハウをいただいていると。そして、彼のもう一つの得意は、国のお金を持ってくるのに非常に長けておりますので、そうしたまさに彼のノウハウを活用させていただきたいということで、顧問をお願いしたところです。
記者
民間の資金の導入というところなのですが、具体的にどういった事業、例えばLRTとかの話を想定してのことなのか、それともより広く、一般的にいろんな事業でということなのか、どういうお考えでしょうか。
知事
これも、群馬県の新しい取組ですが、例えば県庁の中に企業を呼び込んだりとか、企業の本社があるということの意味だとか、その辺も考えています。ただ単に、民間がお金を持って来てくれるというよりは、どういう企業がそこにあることによって、関連するビジネスが広がっていくのか。そして、まちづくりには、今度はファンドを作るということがありますが、そうした事業体として、どうしてもLRTでも皆さんは「県にお金があるのか。」という話ばかりされていますが、普通プロジェクトというのは、プロジェクトマネジメントといって、魅力のある計画を立てれば、それに投資をしたいと、それによって回るというのが基本でありますが、そういう建付をしていく、そうしたものを彼に期待したいなと思っています。
記者
宇留賀さんも知事も、元々経済産業省のご出身だと思うのですが、元々知事とはどういったご面識と言いますか、ご関係でいらっしゃるのでしょうか。
知事
私は(経済産業省の)官房総務課の企画官で、小泉総理の改革の中の一つである外国人労働者問題というのが、実は経産省の中でもやや迷子になっていまして、担当課がそれを受け切れないということで、彼は確か課長補佐で担当しながら、「管理職がいなくて助けてください。」と言って、私の前に座ったのが最初だったと思います。その時に「分かりました。官房総務課で引き取ろう。」ということで、私が担当管理職として、小泉政権の外国人労働者問題の経産省の担当になりました。それで、彼とはもう全国回って、外国人労働者の問題がある所、群馬からそれこそ今治、四国から、全国を回ったのが最初で、おかげで私も外国人労働者問題について、霞が関では結構有名になりましたが、そうした関係で、特に良いなと思ったのは、物事の本質を徹底的に追求するというところです。外国人労働者問題は、どうしても制度だけ勉強する人が多いのですが、本当に日本中現場回りましたので、この岐阜にも繊維の関係で来ました。そういう中で、彼は非常に、問題への取組も良いなということは前々から思っておりましたので、そういう意味では知らない仲ではないので、声を掛けたら二つ返事で協力していただくことになったということです。
記者
上司と部下みたいな感じでしょうか。
知事
直接の上司ではないのですが、経済産業省では、管理職は使われる方の立場なので、「江崎さん、これやってください、あれやってください。」「はい、分かりました。」と言って、むしろ「議員会館に行って説明してきてください。」とか言われて、私が説明に行くという、どちらかと言うと向こうが上司だったような気がしますが、そんな関係で仕事をさせていただいておりました。
ちなみに、顧問は、今後はLRTの関係で来ていただくとか、さらにまた別の顧問も考えていますので、その内の一人になると思います。
記者
合計で何名ぐらいを考えていますか。
知事
分かりませんが、とりあえず3名にはなると思います。
記者
LRTとこれ(財政政策)ともう一個ということで、これはまだ言えないでしょうか。
知事
まもなく、発表します。お楽しみに。
記者
知事就任1年の関係でお伺いします。今回、知事にして就任されて1年間で、知事に就任する前と後で、中に入って意外だったこととか、これは少し自分の思ったことと違うなと思った点があれば教えてください。
知事
おかげ様で、私は十数年前に4年間県庁にいたので、仕事の仕方その他については違和感はありませんでした。一番変わったのは、建物が新しくなったというくらいで、今日もSNS関係の撮影で、ガチャガチャをして何が出ても質問に答えるということをやって、「一番驚いたことは。」という質問があったのですが、「トイレが広かったです。」と答えたくらいで、それぐらいですね。あとは、4年間(各地を)回らせていただいた中で、これをやるべきじゃないかということの集大成がありますので、そこについてもあまり違和感はなかったです。ただ、むしろ驚いたと言いますか、ありがたいなと思ったのは、当初予算の組替えも含めて、やはり県庁の職員はすごく優秀だなと。あっという間にやってのけたということと、今後の令和8年度の予算編成についても、感動的なぐらい職員の方に一生懸命やっていただいて、今日の幹部会議でも、方針も含めてすごく一生懸命やっていただけているというのは本当にありがたい限りという、そんな感想です。
記者
政策オリンピックについて、この1年間、試験的にいろいろと導入されましたが、現在手応えを感じている部分と、課題である部分があれば教えてください。
知事
手応えの部分は、防災訓練は非常に手応えがありました。やはり、各地域でやりたかったのだけれど、あと一押しがなかったとか、今回はそんな大きなお金ではないですが、 10分の10でお金が来るというのは、だいたいはどうしても持ち出しの部分で逡巡してダメになったプロジェクトが多かったことからすると、これは当たりだったなと思います。特に、地元と言いますか、やられた方々から直接お礼の連絡をいただいたりとか、それはすごく手応えを感じています。それでもう一つは、私もやりたかったことで、ニホンザル対策ですが、これは逆に言うと、成果が出るには時間がかかるので、これも成果報告をいただくことになっていますが、ものによっては、すぐ成果が出るものもあれば、ある程度の時間をかけてやるものもありますし、これからいよいよ、アグリパークも大玉ですが、この辺りも非常に手が挙がってきておりますので、その辺の手応えは非常に感じています。
記者
来年度からは、政策オリンピックという手法を使ってやっていくような政策がかなり増えていくような感じでしょうか。
知事
今回は3つやったのですが、数が多ければ良いということではないのですが、(昨年)9月にあった政策オリンピックのオリンピック、まさにテーマの募集も、これを踏まえてこれから来年度も(政策オリンピックを)やっていくのですが、まずはアグリパークで始まって、今度の予算発表の時に次の項目も合わせて発表させていきますので、(数は)だいたい同じか少し多いぐらいで進んでいくかなと思っています。
記者
新岐阜地下道についてですが、ここの治安の問題とかというのは、そもそも名鉄の「イクト」が閉店したままで、次の計画が立っていないということがあると思いますが、現在知事がその方向性について何か伺っていることがあれば伺いたいのと、併せて、治安の問題の一つとしてもあると思いますが、名鉄岐阜駅の再開発の今後について、どうなってほしいかということをお伺いしたいです。
知事
特に名鉄さんに関しては、建設費の高騰その他で、思いがけない状況の中で、会社自体の計画について今見直しをされていると思っております。ただその上で、岐阜県としては、やはり県都でありますし、今地域の方々はやや「買い物難民」と呼ばれるくらい、いろいろお困りだということも聞いておりますので、やはり一刻も早く、県都としてふさわしい状況にご協力いただけるとありがたいなと思っています。その上で、では店が来れば良いかというとそうではなくて、人やモノが集まる岐阜県ということ。そして、これまで申し上げましたLRTのような、人が集まりやすい環境を作った時に、あの場所に何があることが望ましいのか。同じ店舗でも、どういうものが売られているのが望ましいのか、その辺りをしっかりと議論していきたいと思っております。特に昨日の(私の)スケジュールでご覧のとおり、森ビルさんに行ってきましたが、これは元々あの駅をどうするかという議論でしたが、やはりまちづくりのプロからアドバイスをいただきながら、本当にそうしたインフラが整備される、将来日本の中心にある岐阜県としてどう発展していくかということで、昨日もかなり盛り上がりましたが、そんな中で、再配置の問題、歩く街にしていくのか、インフラをどうするのか、それもしっかりと踏まえた上で、賑わいの中心にしていきたいと思っております。その上で、地下道については、先ほど申し上げましたように、池袋の地下道は、本当に夜は怖くて歩けないと言われたところが今見事に観光地になっていることも踏まえて、ただ、残念ながら県はお金がありませんので、アイデアはいただいたのですが、デザイナーをかけてどうのこうのとできない代わりにどうしたら良いのだろうかという中で、むしろ皆がウィンウィンになる方法ということで、加納高校美術科の作品発表の場所としてやったらどうかというアイデアが出てきまして、(加納高校へ)ご相談したら、本当に二つ返事でご了解いただきました。なので、ある意味、その場所に皆が見に来る。もう一つは、作品にいたずらがされないように、防犯カメラその他を設置することによって、犯罪の起きにくい場所、もちろん犯罪が起きているわけではありませんが、いろいろとゴミがあったりとか、酔っ払った人が何か言っていたりとか、そういう場所だったのですが、綺麗になることによって、まず安心できるということと、犯罪防止に繋がる、これを合わせてやっていくと。今後は、「イクト」その他ができた時にも、まずは時間があれば人が集まるような場所ができると良いかなということで、進めたいと思っています。