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※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。
司会
それでは、知事定例記者会見を始めさせていただきます。
知事お願いいたします。
知事
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
新年初となる記者会見ですが、私の方から1件ですが、今年の主要事業予定について、その概略をご説明させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
お手元に(資料の)一枚紙が配布されているかと思いますが、私の県政になりまして2年目に入るということで、これまでやってきたことをさらに深掘りしていくというのが基本的な対応になろうかと思っておりますし、また新たな取組についても、今後(来年度)予算発表の時に改めて加えていくことになるかと思いますので、それを踏まえてよろしくお願いいたします。
まず、今年度ということですが、大きな取組としましては、1月では「ぎふモーニングプロジェクト」として、健康管理モニター事業のスタートということです。第2弾ということになりますが、昨年10月に行われました「ねんりんピック岐阜2025」に合わせまして、まずはモーニングサービスというものを普及し、体験していただくということが基本だったのですが、これを今度は健康管理という形にさらに発展させていきたいと。具体的には1月14日からモニター募集ということでスタートさせていただきます。県内の多くの喫茶店さんにご協力をいただきながら、40店舗ぐらい、きっちりとした数字ではないのですが、一店舗当たり20名ぐらいを募集し、トータル800名ぐらいということで、これは脱落率を考えて、1年間データをとっても統計学的に有意な数字になるということを前提にはじき出したものでございます。そのキックオフとなります最初は、岐阜市にあります「茶えずり」さんという店舗からスタートしますので、私もこの現地にお邪魔しようかなと思っておりますが、そのような中で健康チェックをしていただくと。参加いただいた皆さん自身の健康管理にもなりますし、いろんなアドバイスを、今はIT、DXの時代ですので、皆さんがもちろんスマホをベースに健康管理をすると、そのようなことをご説明させていただきながら、実は一昨年の8月にもトライアルでやっておりますので、それをベースということですので、喫茶店の中でも経験された方もあると思いますので、そうしたものを円滑に普及できればと思っております。そして、2月になりますと、政策オリンピックの令和8年度テーマの公表ということで、昨年行いました政策オリンピックのオリンピックで、テーマを広く募集しようということで、県内の皆様、そして県職員からも募集しましたが、実は年末にちょっとお買い物をしておりましたら声をかけられまして、「政策オリンピックに提案したんですが、どうなりましたか。」と聞かれて、すごく期待しておられました。これからいろいろ検証しながら選んでいきますということをお伝えさせていただきました。本当に県民の皆さんもすごく参加感があって、自分の意見が聞いてもらえるということで嬉しいとおっしゃっていただきましたので、ぜひ積極的に、またこうした取組を今後も続けていきたいなと思っております。そして令和8年度に向けて、いろんな取組が進むのですが、政策オリンピックとしては第3弾になります、農業についての「アグリパーク重点推進モデル」がスタートしてまいります。農業を気軽に体験しながら、楽しみながらノウハウを学ぶということをスタートすることになります。1月末までアイデアを募集しておりますし、3月末までに団体を決定し、動かしていくという作業を2月にかけて行っていくことになろうかと思っておりますので、よろしくお願いいたします。そして、3月になりますと、大きな計画の改定が2つ予定されております。これは昨年もいろいろ議論させていただきましたが、まずは「ぎふ農業活性化基本計画」を取りまとめていくと。もちろん、今申し上げました「アグリパーク構想」とかそうしたものをしっかり位置付けて農業政策を考えると。特に担い手不足だとか、こうした問題は全国的な課題ですが、岐阜県としてこのように答えを出していくんだというのと、やはりこれだけ広大な土地を擁している岐阜県ですので、その潜在能力をフルに生かすために、どのように生産体制を強化していくのかということと、新たな流通ルートの開拓、販路拡大といった問題、そして安心できる農畜産、水産業と農村の環境整備ということをしっかり政策に位置付けていきたいなと思っております。そしてもう一つが、「岐阜県環境基本計画」ということで、今回、エネルギーもこの中に位置付けることにしておりまして、特に省エネルギーの徹底のほか、再生可能エネルギーの活用促進といったものも入れていきたいと思っております。基本的には環境ですので、「脱炭素社会ぎふ」ということの見通しや計画、資源循環型の社会を実現するということ、そしてやはり岐阜県ですから、美しく豊かな自然というものをどう生かしていくのかと、その中で安全・安心な生活環境を実現し、未来につなぐ人づくりとライフスタイルというような形でこれを打ち出していきたいと。まさに岐阜県ならではの発信をしていきたいと思っております。これに関連する動きとしましては、これも昨年始めましたバイオコークス、岐阜県の山林を生かして、そして牛糞だとか、これまでエネルギー資源でなかったものをしっかりとエネルギー資源として位置付けし、さらには今申し上げましたCO2排出係数ゼロということで、環境にも配慮したエネルギーを本格的に進めるための研究会、これは一応3月には取りまとまると。それで本格的に国への働きかけだとか、今日もいらっしゃいましたが、事業者で非常に関心がある方も多いので、これを本格的に進めていくと、そんな状況になろうかと思っております。そして、夏になってきますと、夏頃とありますが、子どもの県庁などの見学について、県庁等とあるのは多分県警本部も含まれるのだからと思いますが、そういったところも含めまして、今まではどちらかというと、職員のお子さんたちがお父さん、お母さんがどんなところで仕事をしているのかなと見ていただく、お仕事見学、子ども見学会はあったのですが、そうではなく、県内の子どもたち、親さんが県庁で働いているかどうかに関わらず県庁を見てみたいという方を募って、県庁の中で仕事の中身をご紹介したり、いろいろ見ていただくということを計画しています。一応今のところは80名程度と、まずは希望者の中でやってみながら、これも1回で終わるかどうかということも含めて、一度やってみて、広げていきたいと思います。これは議会でご質問あったことも踏まえて、しっかり反映していきたいということでスタートするものです。そして夏頃の2つ目に、これは観光の一つのあり方、一つの大きな目玉になろうかと思いますが、アウトドアということを岐阜県の強みの一つにしていきたいと思っております。何かと言うと、今まで観光と言えば歴史的に有名なところ、綺麗な何とかというのがあるのですが、むしろ最近は、見たり、写真を撮ったりするだけではなく、体験型の観光ということが広がってきています。これは日本人だけに限らず、海外の方も、やはり綺麗なところを歩く、我々としては何気ない風景も非常に価値があるんだということが分かってまいりましたので、そうしたものをしっかりとした政策として位置付けていくということで、アウトドアということをしっかり前面に出して、プロモーションしていきたいなと思っております。アウトドアといえば岐阜県と言っても、多分今のところ誰も分からないと思います。なので、全国の方、海外の方が、岐阜県に行ったら白川郷、飛騨高山も良いけれど、それを見た後は自然でいろいろトレッキングをしたりとか、いろんな体験をしたりというようなこと、そしてやはり県民の皆さん自体が、ウェルネス、そして健康ということを考えていただくにも、アウトドアというものを存分に生かしていくと。この岐阜県の自然を十分に生かした形で、さらにこの岐阜県の価値を高めていくと、これはもちろん、旅行会社さんとか、あと事業者さん、海外も含めてプロモーションを行っていくと、そういったことをしっかり発信していきたいなと考えております。そして、「『県民文化の森』わくわくプロジェクト 2026」について、これは昨年の夏に始めました。元々は、県有施設の有効活用ということと、ものすごく暑い夏の中で、クーリングシェルターを作らなければいけないのではないかと。そうしたものの重ね合わせの中から生まれたプロジェクトでしたが、昨年の経験も踏まえて、おかげ様で大変好評でしたので、ただ、暑すぎてということも含めていろんな議論もありますので、そうしたことの中で、より良いものに仕上げた形で進めていきたいなと思っております。具体的には、スタンプラリーをはじめ、キッチンカーを導入したり、朝市をやったりとか、ステージイベント、子ども向けワークショップ、そうしたことをやりながら、本当に県有施設に多くの方が集って、楽しんでいただくような取組をしたいと思っております。そして8月、これは日にちがもう決まっておりますが、一つ大きな全国的なイベントとして、「『山の日』記念全国大会」というものを岐阜県で開催することになっております。これは私が着任する前から決まっていたものなのですが、今まではどちらかというと、「山の観光、万歳」みたいなものが多かったのですが、せっかく岐阜県で開催するのであればということで、山の魅力だけではなく、今後、山が価値あるものとして、国民の皆さんにご理解いただくためには、伐採適齢期の問題、所有者不明の問題だとか、この山をどう生かしていくんだといったこともしっかり発信していくような、そんな大会にしていきたいなと思っております。今後の詳細については関係機関と協議しながら進めていくわけなのですが、8月10日、11日の2日間、高山市で開催し、レセプションその他、この辺りは毎年やっている流れを汲むのですが、今回は明確にテーマを持って、そうした発信をしていけるような中身をこれから具体的に検討してもらいますが、そうした政策的に非常に価値の高い大会にしていきたいなと思っております。あとは縷々いろんなイベントがあるのですが、10月の「農業フェスティバル」では、先ほど申し上げました農業の基本計画の中に位置付けるものとして、しっかりとこれも取り行っていきたいと思っております。そして、皆さんのお手元には時期未定と書いてありますが、早いものですと今年度中3月末までに、新たな交通システムに係る関係機関を含めた検討体制の構築ということで、これをしっかりとやっていきたいと思っております。おかげ様で、年末も含めて、いろんな方からいろんな意見とか、また新たないろんな動きも出始めていまして、ある意味追い風に近いものが多いのですが、そうした議論も踏まえて、丁寧に進めていく作業をしたいと思っております。あとは、今年の(NHKの)大河ドラマがいよいよ始まりましたが、「豊臣兄弟!」ということで、またしても岐阜県は絡んでまいりますので、こうしたものも踏まえて、観光誘客に繋げていければと思っております。今後、(県庁舎)1階のGALLERY GIFUにおいても関連の展示をしたいと思っておりますし、その他の関連のイベントもいくつか予定をしているものがございます。世界的にも「SHOGUN 将軍」という映画のおかげで、日本の武士道に対する意識が非常に高まっておりますし、やはりNHK大河ドラマですと、本当に大人から子どもまで、皆が関心持って見る中で、改めて歴史を振り返り、そしてその舞台となった場所がこの岐阜県でもあるということもしっかり発信していければなと思っております。そして、お手元の資料で一番下にありますが、やはり何と言っても大事な働いてもらい方改革について、これまで(の事例集で)30社まで紹介してきましたが、まずは目標50社ということで、本当に県外でいろいろ話を聞いても「面白い」ということで、まさに先立てちょっと東の方の県へ行ってきましたが、やはり働き方改革ではなくて、働いてもらい方改革。今働けていない人が働くということの意味がちょっとずつ広がりつつあるなと手応えを感じているところなのですが、そうしたものをまずは50社、そしてさらにエッセンスを抽出して、発信していくと、そんな取組をしたいと思っております。いずれにしても、今年は次の令和8年度の予算編成も含めて、まさに本領発揮ということになろうかと思いますが、今朝の仕事始め式でも話しましたが、やはり公務員であるが故にできること、県庁職員であるが故にできること、そして将来の県民、これから生まれてくる子どもたちのためにも、今何をやっておくべきかということをしっかり考えて、今この瞬間だけではなく、将来に向けても良い仕事をしてくれたなということを一人ひとりで考えて発信していくと。もちろんいろんな視点があります、いろんな意見があります、いろんな経緯やしがらみもあります。それも踏まえて、それを無視してはいけません。しっかりそれを踏まえた上で、より良い解を探すということを、県職員の一人ひとりに考えていただき、また政策オリンピックも踏まえて、県民の皆さんからの意見も大事にしながら県政運営に当たっていきたいと思っておりますので、皆様のそういった発信についてもぜひご協力いただければと思いますので、よろしくお願いします。私からは以上です。
記者
2月に政策オリンピックの来年度のテーマの公表ということなのですが、来年度はいくつぐらいのテーマを設ける予定でしょうか。
知事
今のところ、これから精査をしていきますので、そんなにたくさんもできませんので、今年度という言い方をしますと3つではありましたが、やり方によってはたくさんできると良いなと思っていますが、同じぐらいの数か、プラスアルファぐらいできたら良いなと思っています。
記者
4月の「アグリパーク重点推進モデル」ですが、今回モデルとして選ばれる施設数は大体どれぐらいを予定しているとか決まっていますでしょうか。
知事
これは出てきた(提案の)数にもよりけりではあるのですが、特に今、私の耳にも「やるぞ」と言われているところがいくつか出てきているので、最初にいくつと決めているわけではなくて、予算との関係もありますので、まずは良さそうな案件を絞った上で、予算として手当をしておくという意味においては、今までよりは少し柔軟性があるかなと思っています。適宜選択させていただきます。
記者
(資料の)夏頃のところに記載がある「アウトドアキャンペーン」ですが、先ほどおっしゃっていた体験型というのは、例えばですがどういう体験ものをイメージしていますでしょうか。
知事
どちらかと言うと、やはり歩くというのが岐阜県だと多くて、今まではどちらかと言うと、馬籠・妻籠をヨーロッパの方がよく歩くみたいなことを「そうだよね」という形で終わっていましたが、例えばその方々が、さらに歩くだけではなくて、いろんな体験をしていただくだとか、アウトドアというと、やはり川がありますから、ツーリング、自転車だったり、あとは拠点を歩く巡礼型のものもあれば、イギリスの方が多いようにどの山を歩くだとか、特に綺麗に草刈りがされている田畑を見て夕日を眺めるとか、やはり基本的には歩かれる方が多いかなと思っています。あとはアウトドアではあるのですが、食というものも絡めてみたりとか、岐阜県には温泉がたくさんありますので、そうしたものも含めた体験型の、アウトドアですから中よりは外をベースにしながら、いろんな体験をしていくような観光。特に今まですごく有名ではなかった場所かもしれませんが、そういうところでもキャンプをやったりとか、我が地元で言えば、神崎川の辺り、テントサウナ、そういったものも大変人気が出てきているので、あとは鮎釣り、そうしたものも本当に挙げれば枚挙にいとまはないのですが、それをしっかりと海外にも発信できるような、特によくある議論は、勝手に来て勝手に観光していくみたいな形だと住民の方とのトラブルの問題になりますので、アウトドアと言う限りはしっかりとした駐車場、トイレ、そうしたものを整備していく、そのようなことも考えながら、政策としてアウトドアを位置付けていきたいと考えています。
記者
(資料の)時期未定のところなのですが、LRTの検討体制の構築について、これが3月のところにないというのは、何か理由があるのですか。3月末(までの構築を目指す)ということだったので、3月のところではなくて時期未定のところにあるのは、何か理由があるのですか。
知事
これは私も何でだろうと思ったのですが、2月になるかもしれないから3月ではないのかなと思ったぐらいです。一応年度内とは言っています。
記者
今日の仕事始め式とも重なってしまう部分があるのですが、知事の今年の抱負を伺ってもよろしいでしょうか。
知事
今朝も(仕事始め式で)申し上げましたが、やはり県として今やっておくべきことは何かということをしっかり考えてほしいということ。もちろん午年ですから、天駆けるということはあるのですが、やはり足元をしっかりしないまま駆けるわけにはいかないので、しっかり今やるべきことは何かということ、そして、駆けた先に何を目指して駆けていくのかということをしっかり位置付けられるような、そんな年にしたいかなと思っております。そんな中で、今申し上げました「働いてもらい方改革」をはじめとして、社会そのものを強くしていく。これは年末に、予算要望の時にも少し申し上げたかもしれませんが、岐阜県がある意味、「安心とワクワク」ということはあるのですが、やはり強い経済であったり、老後も安心できる、健康にもなれる、そうした本当に安定感のあるしっかりとした社会にしていくための布石を打っていくと、そんな年にしたいなと思っています。
記者
「アウトドアキャンペーン」についてですが、同じ資料にある「ぎふ森フェス」と、県内の自然を活用する、生かすという意味では似たようなところもあるかなと思うのですが、どういったところで差別化していくみたいなところがもしあればお願いします。
知事
「ぎふ森フェス」は、元々「ぎふ森フェス」として、政策として位置付けてきていまして、ある意味、「morinos(モリノス)」だとかを使ってやると、どちらかと言うと県民の皆さんに森の価値を理解してもらうと、だから子どもたちを中心に体験型、木に触れてもらうというのが中心だったのですが、今回、むしろ観光という観点からすると、やはり海外の方だとか、県外の方々に岐阜の良さを知っていただくと。岐阜と言えばということで、県内の人は山ばかりと思っているかもしれませんが、それの価値をしっかりと発信をしていくと。だから「ぎふ森フェス」は、せっかくたくさんある山に対して、県内に住んでいる人たちがその価値をしっかり理解するというものと。それに対して「アウトドア」というのは、サイクリングだったり、鮎釣りだったり、そうした自然の中で体を動かし楽しむという、そうした位置付けなので、大きく言えば(「アウトドアキャンペーン」の中に)「ぎふ森フェス」も入っても良いかなと思いますが、ただ、元々の発信のスタートが(「ぎふ森フェス」は)むしろ子どもたちに理解してもらうのが中心だったので、あえて分けているというよりは、(既に)「ぎふ森フェス」をやっていますので、(今後も)やりますということだと思います。
記者
今年の1月1日元日で、能登半島地震から丸2年を迎えました。岐阜県もこれまで数多くの支援をされてきたと思うのですが、改めて江崎知事の復興への思いと言いますか、ご所感をお願いします。
知事
私は、県庁(に出向していた)時代に東日本大震災を経験しておりまして、その時にやはり被災者というのは、これはまさに皆さんにご協力をいただかないといけないと思うのですが、被災者ではない人は忘れてしまうんです。今回1月になって、「そういえばそうだったな。」と、「あれからもう2年も経つんだ。」と流してしまいそうなのですが、実際には、皆さんに報道していただいているように、現場の人はまだまだ家にも帰れませんし、生活も戻っていないんだということが、ある意味皆も忘れてはいけないし、その支援の手を緩めてはいけないし、もちろん今回の正月は家庭の事情でずっと家に居て、電話があったらすぐ飛んでいけるようにしていたのですが、幸いそういうことはなかったのですが、やはり災害の場合、初動が大事だということもありますので、そういったものも含めて、災害というのはいつ起こるか分からないことなので、まずはそうした復興に携わっている方々を応援しつつ、そこからいろんなことを学んで、もしあの時、これがこうできていたらもっと良い対応ができたのではないかということも学ばせていただきながら、そうしたものを支援しつつ、また学んでいくと、そんなことかなと思っています。
記者
先ほど、新年の仕事始め式のご挨拶でもあったと思うのですが、組織改編というところに言及があったと思うのですが、これは単なる人事異動とかではなくて、昨年も未来創成局を創設されましたが、そういったようなイメージのものになるのでしょうか。
知事
そんな大規模なものではないのですが、やはり申し上げたように、県職員にもしっかり政策を伝えるし、県民の皆さんにも何を考えて、何のためにこの政策を打っていて、どうしてこのタイミングでこれをやるんだということを的確に伝えていくと、そうしたことがやはり大事かなと思っていまして、それに絡む組織改編をしたいなと思っています。
記者
部署を作るというよりかは、それぞれにアドバイザーを置くとか、そういうイメージでしょうか。
知事
部署を作るというか、少し再編しようかなと思っています。それは2月の予算発表の時に発表させていただきます。
記者
組織改編について、昨年が初年度として始まったところで、様々な取組に関してまだ思いが届いていないところもあるという発言だと思うのですが、その辺の課題感として、どういうところを持っていらっしゃるのか伺えますか。
知事
今朝の(仕事始めの)挨拶でも申し上げたのですが、やはりこれだけ大きい組織ですし、これだけ広い県内にいろんな部署がある中で、今なぜこの政策を発信しているのかということ、国でもそうですが、そうそう簡単に伝わるものではないと言って諦めてしまうのか、そうではなくて、そういう思いで現場の皆さんも仕事をしていただくだけで相当変わっていくかなと。これは何の話をしているかというと、昨年から次長クラスを中心にやってもらっている業務見直しの中で、やはり一番意見が出てくるべきは現場なんですよね。その方々が何でこんな業務見直しをやっているのかとか、今、県がどういう状況にあるのかということが分からないまま、いつもどおりにやっていれば良いんでしょということになってしまうということが非常にもったいないというか、良くないかなと。ありがたいことに、年末に県民の皆さんからもたくさん意見をいただきますし、職員が全部見てますので、そうすると、せっかく知事が変わったのに、職場が全然変わりませんとか、江崎さんは絶対にそんなことを言うはずがないのに、こんなことを言っていますという声も聞こえてくるわけです。そうすると、やはり組織というのは、幹部会議で言っていても、やはり現場であったり、若い人たちのところまでは伝わらないものだなということを改めて確認をしたと。これはある意味もったいないことなので、後半で申し上げたように、何のために県職員になったのか、県を良くしたいという思いがあって、そのポストに就いているのだから、そのチャンスがあるということを、皆さんの意見をしっかり受け止めるつもりで待っているのに、いつもどおりだったら別に意見を言っても変わらないよねと思ってしまってはもったいないということですね。したがって、そういったものを、いろんな方法で届けることを考えていきたいということです。
記者
そうしますと、知事ご自身の思いみたいなところも、もっと現場に反映させていくというか、共有して反映していくということでしょうか。
知事
私の思いというか、例えば幹部会議で議論しているようなことを現場の職員にも、それは私の言葉で伝えた方が良いのか、それとも部署にいる方が良いのか、いろいろやり方があるかなと。特に今の若手の方が中心になっていろんな発信をしていただいていますし、これが当初の想定を上回る期待以上の反応もあったりしていまして、見てますよとか、そういうところがきっかけで岐阜県って面白そうだねというのを、ありがたいことに、今回、年明けで県外に行ってきたのですが、意外に県外の人が見ているんだというのもあって、そうするとやはり岐阜県が面白いと、だったら自分もその中のメンバーとしてやっても良いんじゃないかという機運を高めていく。必ずしも真面目な堅い話ばかりではなくて、今こんなことを考えてますよとか、自分が意見を言っても良いんだという雰囲気を作っていくことも大事かなと思っていますので、そうした意味において、これから工夫と努力というのは、まさに今かっちり決まってるわけではなくて、いろんな人の意見を聞きながら進めていきたいなと思っています。
記者
思いを届けていくというのと共に、吸い上げるというところで言うと、もっと風通しを良くしていくということでしょうか。
知事
そうですね。今朝(の仕事始め式で)使った言葉に、風通しが変わらないという声があったので、変えなきゃいけないかなと。そういう意見を言ってくるということは、風通しが良くないと思っているからそういうことを言ってくるのであって、であるならば、風通しというのはいろんな意見が言える環境だし、聞いてもらえるということは、普通、風通しが良い時に使う言葉の意味なので。そして、来たるべき財政の困難な状況に向けては、やはり知恵を使うことが大事かなと思っています。近くの県でも、数百億円足りなくて大変だみたいなことを年末にいろいろ聞いてきましたが、そうなる前に、いや、それだったらこういうことをやったら良いんじゃないのというようなこと。県の状況をしっかり伝えた上で、だったら僕の現場ではこんなことができますよということが、ある意味知恵を使うことでもあり、自分の意見が政策に反映されるという体験に繋がるかなということで、やはり風通しだとか、そういったことも大事かなということであります。
記者
業務見直しの中で、意見が出てくるべきは現場だというお話があったと思うのですが、昨年の県職員からの見直しの募集の中で出てきた意見が100件前後だったかと思うのですが、それは想定よりも少なかったというところでしょうか。
知事
もっと出てきても良いんじゃないかなというのと、どうしても抽象的な意見が多かったりするので、やはり現場になると、その時に幹部会議で申し上げたのですが、私の耳には別のルートから入ってくる声もあって、抽象的にこうではなくて、例えばあの時のあのプロジェクトのあのお金の使い方がどうだったんだとか、あれをやるんだったら、もっとこういうことができた方が良かったんじゃないかというのはよく聞こえてきます。そういうのこそ、むしろ職員の方から聞けるようになれば、職員の方がそう思っていることもできるということなので、そうして変えていっても良いんだよということを伝えるだけで改革が進むかなと。そういう意味で、まさに現場が大事ということです。
記者
組織改編の話の中で、(別の質問で)未来創成局の話を例示されたところ、そこまで大規模ではないということでしたが、部局レベルではなくて、担当課のレベルとかでしょうか。
知事
そうですね、それくらいかと思っていただければ良いかと。
記者
「アウトドアキャンペーン」について、キャンペーンと言うと、基本的には海外向けにパッケージして、それをプロモーションなり、動画なりを旅行会社にしてもらえる、そういうところが主軸になってくるイメージでしょうか。
知事
キャンペーンとなるとまさにおっしゃるとおりで、前回、外国向けにストーリー性のあるものを発信して大変好評だったので、やはり外国の旅行会社からすると自分で調べて、日本のことを外国向けにと言うと結構大変なことなので、それを県の方である程度まとめてもらうと楽だなと思ったりします。
観光文化スポーツ部
昨今の(好調な)インバウンドということで、岐阜オリジナルの体験については現在、「Discover GIFU」ということで、いろいろと開発させていただいており、これも行いますが、常々知事の方からも、日本国内での岐阜県の知名度が高くないと、これをしっかり上げて、誘客に繋げていきたいということがございます。日本ですと、アウトドアというと長野県や北海道といったところが挙がってきますが、国内についても、しっかり岐阜県がアウトドアのメッカだということを知っていただいて、誘客に繋げたいと考えております。
また、先ほど、「ぎふ森フェス」との(違い)という話も出ましたが、これは全く別物というわけではなく、庁内の林政部の「ぎふ森フェス」、農政部も非常に素晴らしい取組として、「ぎふの田舎へ行こう!」などをされています。例えば、バーベキュー一つ取っても、飛騨牛でバーベキューをやるとか、鮎の塩焼きを、板取や美山、洞戸でのバーベキューとしてヤナで鮎を捕まえて岐阜らしいバーベキューをやるとか、ジビエが有名なところもいくつもあります。全県的な魅力を集結して、国内外からの誘客に努めようということでございます。他部局と差別化するというものではなく、観光部局が県の魅力を横串しとして、例えば時期を揃えたり、例えば旅行会社、鉄道会社、スポーツ用品店とか、全国的に誘客に資するような団体、組織と繋がって、常々プロモーション等も行っておりますので、岐阜の認知度、知名度を上げるためにということで、連携して全庁的にやっていきたいと考えております。
知事
以前に「岐阜といえば何ですか。」という質問があったように、アウトドアといえば岐阜と言われても良いねというのが、元々課長さんの発想としてありましたので、そう言っていただけるような、そんな県にしたいなという思いでございます。
記者
担当課が連携して全庁的にという話だと思うのですが、例えばプロジェクトチーム(を作るということ)はどうですか。
観光文化スポーツ部
予算のこともありますので、今月から庁内でそうした会議や、各部局だけではなくていろんな業界の方もございますので、業界の方からの意見も聞く場も設定しながら進めさせていただきたいと考えております。
知事
そうですね、アグリパークも多分、ものによっては入るかなという気がします。
記者
知事もよく例としておっしゃるのが、岐阜県は「どこにあるか分からなくなりがちな県ランキング1位」とおっしゃっていますが、そういうところでの認知度を上げたいというような思いがあるのでしょうか。
知事
一番大事なことは、今の県の若い人たちが、例えば東京や大阪行った時に「どこの出身か」と問われて、「岐阜県」と言うと、「どこ」と言われるとめちゃくちゃ凹むんですよ。私もそう言われてきたので。だからむしろ、「岐阜県ね、あのアウトドアで有名な。」と言われるように、それが若い人たちの誇りにも繋がるように、岐阜県を憧れの場所にしたいなと。岐阜県ってどこにあるのというのが、残念ながら一番最悪な評価なわけです。存在を知られていないし、イメージもないわけですから、それをまず分かってもらう。ただ、日本の場合は、どちらかというと外国の方が先に発見してくれてから、後から日本人が観光に来てくれるというパターンがあるので、そういう意味では海外にも発信するし、また、いつも言っていますが、皆が共通に、岐阜県と言えばと語れるものが多過ぎるんです。岐阜は多過ぎて言えないので、キャンペーンのような形で、アウトドアと言えば、屈指の場所があるのは岐阜県だよねとか。鮎はもちろん生産日本一ですが、鮎釣りしたいと思ったら、まずは岐阜に行くと、本当に駐車場も完備されているし、釣り場所もしっかりしてるし、安心して行けるよねと。また、先ほど申し上げたように、勝手にいろんなところで遊んでゴミを散らかしていくというのはよく言われていますが、岐阜県に行くと、外国の方もあそこに行くと、例えば少しのお金を払えば駐車場もしっかりしているし、特に先立てアクアトトであったのですが、良いアイデアだなとおもったのはライフジャケットを貸してくれるというものです。皆さんぜひ夏に板取川に行って遊んでみてください。足もとがツルツルして立てないんです。ですから80cmで人は溺れるんです。嘘だと思うかもしれませんが。一回転んでみると、ツルツルで立てないんです。本当にそういう時にライフジャケットあるかどうかで、毎年、亡くなってるでしょう。最近、特に外国の方が亡くなることが多くて、浅いし、川だから大丈夫だろうと思っていても流されますし、そういったこともしっかり岐阜県に行くと、例えば500円払うだけで駐車場もあるし、トイレも使えるし、ライフジャケットも貸してくれるのだったら行ったら良いよねっていう、そうした場所として、他とは一味違うものも発信できると、「出身ってどこ。」と東京で聞かれて、「岐阜」と答えても「良いね、あそこの川ね、今度は案内してよ。」と言われるようになることが大事かなと、そんな思いでいます。
記者
知事は(県財政について)財政危機だということをおっしゃっていると思いますが、そんな中、今だと日銀が利上げをして、今後も県債の利率ということで言うと、徐々に高まっていくことが予想されますが、その影響について、知事として県財政への影響についてどのように捉えていらっしゃいますか。
知事
今までは異次元の金利ということで、経済的には良かったかもしれませんが、ある意味通常ではない状況です。ある意味借金した時は楽だったのですが、通常に戻るという時には、その負担は当然発生するわけです。ただ、これは発生したから大変ですというよりは、他の県も皆一緒ですから、国として、いろんな対策を考えていただけるのではないかというようにはもちろん期待はしてますが、一方で、県内でできることもたくさんあるわけです。ですから、そういったことも踏まえながら、先ほど申し上げた知恵を使うというのはそういうところで、「さあ財政が圧迫されるから、何かを削りましょう。」というのは、それは知恵がないという話で、だったら同じことでもこういうやり方したら良いのではないかとか、この事業は県のお金を使わなくてもできる方法があるのではないかとか、そういうように転換するためにも、ある意味負担が多くなることは即悪ではなくて、そうした環境の中で捉えていきたいなと思っています。
記者
国が何かしら対応をとってくれるのではないかという期待というのは、具体的に県の方から国の方に求めていくとか、そういう考えもあるのでしょうか。
知事
今のところはないです。知事会議に行くと、財政問題が共通の課題になっています。だいたい東京一極集中の議論と重ねて言われることが多いんですが、地方創生というのであれば、地方がもっと自由に政策ができるような財政上の手当をしてくれというのは、間違いなく出てくる話で、その中で金利の方へ消えてしまってはもちろん意味はないのですが、国としても、金利で消えるようであればそれは支援したことにならないので、そのあり方の議論の中で、位置付けられるものかなというように思っています。
記者
年始の会見というところで、今後の見通しのところを伺いたいのですが、副知事の関連で、1月1日付けで足立さんが副知事に就任したところです。もう一人の副知事の(選任の)今後の見通しについて、進展があれば教えてください。
知事
今、着々と進めております。
記者
いつ頃までにというのはありますでしょうか。
知事
今のところ国の方からを前提に考えておりますが、国の人事との絡みになりますので、副知事クラスになると、人事のタイミングが閣議決定の後になってくる可能性がありますので、6月とか7月とかそれぐらいになるかなと思っております。
記者
昨年末に旧岐阜県庁舎の利活用のプランが選定され、発表されましたが、ホテルとミュージアムの複合施設ということで、知事の受止めと評価をお願いします。
知事
ありがたいことに複数(の提案が)挙がってきて、今回優先交渉権者になったところは、結構満遍なく高い評価をいただいたというように伺っております。その中で、マスコミの皆さんに取り上げていただいて、県内でもすごく期待が高まって、今朝もある方から、「あれ良いね。」と。もう本当に何年もほったらかしになっていたところではあるのですが、あんな風に生かせるのであれば、やはり県民の皆さんも、ちょっとワクワクしてるかなという感じになります。もちろん、これから具体的にどうするかという話ではあるのですが、少なくとも県有財産で、今まで使われてなかったものが、あのように1つの観光の拠点となっていくということは、非常に素晴らしいかなというように思っています。
記者
選定方法は、評価委員による点数制でやっているということですが、知事の方から何らかの働きかけはなかったのでしょうか。
知事
一切ありません。今回私が着任してから選ぶようなもので、私の意見を言ったことは一度もありません。これからも言うつもりはないです。
記者
サウンディング調査の方で、高山の飛騨・世界生活文化センターの方に関しては、募集期間の延長とともに、提案の要件で、県の財政負担を一部求めることができるということが追加されましたが、この意図と目的をお願いします。
知事
他の2つ(旧岐阜県庁舎、南飛騨健康増進センター)は、事実上ほとんど使われていなかったか、ないしはゼロに近い状態だったのですが、当該施設自体は、まさに今維持している状態なので、それも含めて、全部負担しろというのもどうかという議論がありました。特に高山市を中心に、いろんな施設整備の中で、いろんなことを検討する中で、そのまま引き取るというよりは、いろんな可能性があっても良いのではないですかというのもありました。なので、今までは、サウンディング調査の中で、修繕費を含めて県は一切お金を出しませんという方向性がありましたが、それでもあれだけいろいろと(提案が)出てきているのでありがたかったのですが、今回はさすがに施設の維持管理も大きいので、その辺りについて、多少の支援があっても良いのではないかということで、条件に加えました。