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知事記者会見録(令和7年10月27日)

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和7年10月27日(月曜日)15時00分

司会
それでは、知事定例記者会見を始めさせていただきます。
知事お願いいたします。
知事
今日は4つご報告をさせていただきます。
最初は、「支える人も支えたい」ということでケアラーについてです。最近、ヤングケアラーという言葉が皆さんの耳にも届いているかもしれませんが、ケアラーの方々を支援する推進月間、11月にこのキャンペーンを行いたいということで、ご報告をさせていただきます。
資料をご覧いただきますと、11月11日が「介護の日」ということもありまして、11月を「ケアラー支援(推進)月間」としています。「支える人も支えたい」ということで、資料でいいますと3つ対象がありまして、まず県民の皆さんの周りにも沢山のケアラーがいらっしゃることを知ってくださいということ。それから、ケアラー本人に対しても、抱え込まないで困ったときは周りに相談してくださいねと。なかなかこのような事情はプライベートなことなので周りに言いにくいかもしれませんが、そんなことは思わずにどんどん発信してください。そして、もう1つは、まさに働いてもらい方改革につながるのですが、色々な事情を抱えている方がいらっしゃいますので、そういった事情に配慮して働ける環境を作ってくださいねと。そんな思いで、この3者を対象にということであります。特に、啓発活動ということで、一番下の資料の(3)にありますように、11月15日土曜日に岐阜市役所1階で、そうした啓発活動を行うというものですのでよろしくお願いします。
それから、資料の2ページ目にありますように、結構な数のケアラーの方がいらっしゃると。実は、自分がケアラーだと認識していない人も結構いるのではないかなと。私も身内の話になりますが、そういえばあの子はそうかもしれないなと思う節はあります。お父さんが少し病気がちで、あとはおばあちゃんしかいない。だから、自分が面倒を見ないと生活ができないし、早く帰ってご飯を作らないといけないし、遊びに行けない。確かにいるなあと思いまして、本人は多分ケアラーと思っていないかもしれませんが、結構大変な事情だろうなと傍から見ていても思いますので、そういった方々に支援をしたいということで、ここで3つの動画を見ていただきます。
(動画放映)
この3つ(の動画)なのですが、皆さん心にくるものがあるかと思います。私も、父が早く亡くなっていますので、母の介護が必要になったら仕事もできないだろうなと思ったことがありました。介護保険、その他の仕組みが充実したおかげで、今私もこうして仕事ができていますが、特に若い方々は、そういった仕組みの使い方がわからない、もっと頼れる方法があるということを知らない。本人がネットで探せば良いと言っている人もいますが、そんなことをやっている暇はないですし、やはり周りの人が「こういうものを使ったらどう」と支えてあげるだけでも本人は相当助かると思いますし、じゃあ仕事を辞めないといけないのかというと、働いてもらい方改革がそうであるように、全くフリーに仕事だけできるという人は、むしろ今は少ないかもしれません。なので、そういった社会にしていくためにも、色々な関係者の皆さんがまず理解をし、声をかけ、支える仕組みを作っていくと。そんな世界になるといいなという願いを込めて、この(推進)月間を進めていきたいと思っておりますので、是非よろしくお願いいたします。
2つ目ですが、「ぎふっこカード」についてです。子どもを育てやすい環境を作ろうということで、応援キャンペーンを実施いたします。今までも、おかげさまで店舗の皆さんにご協力いただきながら実施しておりました。皆さん、使われた方もいらっしゃるかもしれませんが、「ぎふっこカード」は、今回作ったわけではなく、私が十数年前に(総合企画部)次長として赴任した際にも、息子が小学校2年生だったので使わせていただきましたので、昔からあります。さらに手厚い「ぎふっこカードプラス」もあります。これは、子どもが3人いる、もしくは3人目の子どもを妊娠中の方がいる世帯にご利用いただけます。実はこれ、県からお金はでていません。各店舗さんが独自に応援しようという本当に温かい気持ちでやっていただいている、そんな取組です。これだけ長い間続いていて、私も恩恵を受けておりました。本当にありがたいなと思っております。特に、この中身については、それぞれのお店にお任せしていますが、より手厚い形になっています。特に、3人の子がいる世帯においてはより手厚いですし、さらにこの月間においては、いつもの中身よりも充実した内容になっています。お手元にある資料を見ていただきますと、どこのお店で使えるのか記載があります。紙面の関係で店舗名だけの記載となっていますが、QRコードを読み取っていただくと、店舗の場所やサービス内容がわかりますが、なかなか色々なサービスがあります。是非活用していただいて、物価高の影響で苦しい部分もあるかと思いますが、そういった家庭も応援しようということで、店舗さんそれぞれで支援の内容を考えてくださっていると。社会で支えようということの一つの現れかと思いますので、是非こういったものをご利用いただきたいなと思います。
3つ目が、ちょっと面白いところです。「森林サービス産業全国交流会」ということで、全国的に初の取組なのですが、何かと言うと、森林県・岐阜は「木の国・山の国」なのですが、山の価値というのを高めようということで、一般的なイベントをやるのではなく、全国に呼びかけて、山の価値を高める活動をしている方々に集まっていただいて、1泊2日の大セミナーと言いますか、交流会を行います。11月4日、5日の2日間をかけて、トヨタ白川郷自然學校で、行かれた方もいるかもしれませんが、ちょうど合掌造りの山の上で、ちょうど廃村になったところで、トヨタさんが購入されて、村全体を一つの交流の場所として、きれいな建物もあります。一般の方でも入れる所ではあるのですが、研修所ではここを利用させていただいて、全国に呼びかけましたところ、約80名の方がお越しになられます。お1人2万円払っていただいて、こういうのは普通全部丸抱えして、「来ませんか」とするのですが、そうではなくて、意識の高い方、2万円払ってでも来たいよという方に、当初の予定は70名だったのですが、ありがたいことに超えてしまいました。当日参加で、宿泊はしないけどというところはまだ募集中ですので、是非参加いただけるとありがたいなと思っております。この中では、山を使って自然の良さ、健康もそうです、e-バイクとか、自然の中でのヨガとか、いろんなプログラムがあります。(資料の)その次のページにパンフレットがありますが、(トヨタ白川郷)自然學校とはこういう建物です。合掌造りのモニュメントとかありますが、この裏を見ていただくとプログラムがあろうかと思います。いろんな話題の提供ということで、やはり林業ということで、山村の活性化から森の幼稚園、本当に今自然が結構大事な教育の環境になっています。あと、自然エネルギーをどうやって使っていくのかということ。あと、災害の少ないあり方とか、企業と森の関係だとか、癒し。その価値としてどういったものがあるかということを全国から集まってこられる、そんな取組です。県内初、全国初ということですので、こういう形で森の価値、岐阜は「木の国・山の国」ということで、森林県である岐阜県からこういうことを始められるのは非常に意義深いなということを感じております。非常に中身の濃いものになろうかと思っていますので、是非取材の方をよろしくお願いします。
最後ですが、防災関係になります。「令和7年度緊急消防援助隊中部ブロック合同訓練」を飛騨の方でやります。「緊急消防援助隊って何」となるかもしれませんが、災害の時に出動すると。最近では、能登の地震、豪雨、あとは岩手県の林野火災、そういうところに出動すると。複合災害の中でも力を発揮される方々で、今のところ岐阜県に来ていただいたことはなく、どちらかというと岐阜県は行く方だったのですが、いつ何時、何が起こるか分からないということで、林野火災その他いろいろな地震だったりを想定しまして、今回は11月15日、16日の土日に高山で行います。1つは県庁で情報収集して、いろんな指令を出すというのと、現地の方で、これは高山なのですが、モンデウスパークでいろんな実際の訓練を行うというものです。(資料の)次のページのところで、主な訓練内容ということで、孤立地域の救出だとか、木造家屋が倒壊した時にどうやって救出するかということとか、林野火災、山岳救助とかいろいろあるのですが、ベースとなる想定が11月12日夜から雨が降り続いて、地盤が緩んでいるところに、翌日の午前にかなり規模の大きな地震が発生し、その後も余震が続くという想定の中で、どのように孤立地域を救出するか、倒壊した家屋から人を救うかと、そういった訓練を行います。参加者は、消防援助隊、その他陸上自衛隊、警察、消防団に参加してやっていただきます。個々に何をやるかというのは非公開なのですが、一部訓練を公開できる場所がありますので、是非取材に行っていただければと思いますし、まさに災害が起こっている中では、こうした取組の大切さを皆さん感じておられると思いますが、そうしたものをこの11月に、本当にいろんなイベントが目白押しの11月ですが、その中で、応援と救助、防災ということが行われますので、是非取材の方をよろしくお願いします。私からは以上です。
記者
「こどもまんなか月間」の「ぎふっこ応援キャンペーン」は、毎年この時期にされているものでしょうか。それとも今年から何か新しく始めるということでしょうか。
子ども・女性部
「ぎふっこカード」や「ぎふっこカードプラス」の特典については、通年でやっているのですが、今回チラシを配らせていただいたこの期間中だけの特別な応援キャンペーンというのは、この度初めて行うことになります。
記者
例えば飲食店で、普段はこんなサービスだけど、この期間はプラスしてこれくらいという例があれば教えてください。
子ども・女性部
例えば、サービスの上乗せというようなタイプで、普段はドリンク1杯のところ、キャンペーン中はドリンクプラスデザートであったり、値引き率上乗せのタイプで、通常は5%のところ、この期間だけ10%など、店舗によって様々で、特設サイトの方をご覧いただきますと、それぞれの店舗の特典内容というのが出ていますので、またご覧いただけると良いかと思います。また、普段小学生以下のお子様がソフトドリンクサービスというところが、この期間中だけ小学生以下のお子様1人まで食べ放題無料というサービスがあります。
記者
(ぎふっこカードを)持っていない人が、このキャンペーンに合わせて取りたいと思った場合は、どういう手続きが必要となるのでしょうか。
子ども・女性部
こちらのカードについては、該当する方は、小学校や保育園等を通じて配布させていただいているところでありますが、例えばお手元でなくされた方とか、そういった方につきましては、市町村の役場であるとか、県庁ですと子育て支援課の方で配布しておりますので、是非いらしてください。
記者
森林サービスの交流会のことですが、この分科会はもう参加者の募集は終了されていて、先ほど知事がおっしゃった「日帰りならOK」というのは、どの部分のことでしょうか。
林政部
いわゆる1泊2日での参加というのは、もう締め切らせていただいているのですが、1日目だけとか、2日目だけであれば、まだ若干名募集の枠がございますので、こちらで取り扱われているセミナーにご参加いただくことは可能でございます。
記者
宿泊でなければ分科会に参加できるということですね。
林政部
おっしゃる通りです。
知事
ここは結構レストランのレベルが高いですから、次回以降是非参加してください。
記者
私、10月上旬に、宇都宮市の方に行きまして、実際にLRTを見てきました。宇都宮市のシンボルのようなLRTで、中心街が賑わっている様子で、地元住民から注目を集めているように思えました。そうしたLRTの取材の中で、岐阜大学工学部の倉内教授に話を聞いてきまして、教授は今後のLRTの構想を考える上で、3つの観点からの議論が必要だと話していました。まず1つ目が「導入コストやランニングコスト」、2つ目に「自動車利用者や住民の理解」、3つ目に「まちの賑わい」でした。多くの人が集まる施設などが集積しないといけないと話されていまして、今のこの3つの観点を聞いた上で、知事は今後どのようにまちづくりを考えていきたいですか。
知事
私もこれで4日連続LRTについてお話をさせてもらっていますが、よくある誤解は、「この間まで走っていた廃止したやつ(路面電車)をまた復活するのですか」という議論がやはり一番多いです。これは、今の先生(倉内教授)のご指摘のとおりで、我々は別にLRTをやりたいわけではなくて、まちづくり、特にこの岐阜市、県都岐阜であり、中心市街地であったところを如何に活性化するかという文脈の中で、一つの方法としてLRTがあるのではないかという提案をしています。特に、今の状況だけを前提に議論をすると、コストやら何やら(議論が)あるのですが、当然、我々一応10年というのを一つの目安にしておりますが、その過程の中で、どのようにまちが活性化していくか、そうした人流・物流があるのであれば、新しく店舗を開いた方が良いのではないか、今空き家のところをどうしたら良いのかというのを、国内だけでなくて海外も含めて全部調べています。そうすると、今おっしゃったように、地元の住民もそうなのですが、これから人を呼ぼうという時に、どういうところに誰が来るのか、その時にどういう足があったら良いのか、その結果としてその中の交通の状態がどう変わるのか、もちろん単純に増えることはありませんので、電車になるのであったら車をやめて電車に乗り換えようかとか、こうした事例も海外にも結構たくさんあるのですが、そうしたところをやはりシミュレーションした上でどういう在り方が良いのか、これが今回補正予算を取ってまさにシミュレーションをしようとする中身なのですが、まちづくりが先にあるということです。電車先にありきではないというのが、まさに先生(倉内教授)のご指摘のとおりで、それはまさに我々の我が意を得たりという感じがしています。
記者
倉内教授は、やはりこの3つの中でも、最後のまちの中に人が来るような施設を作ることが一番重要だということをおっしゃっていて、その点でやはりまだまだ、教授は高島屋が閉店する前の人の流れとかを見ても、人の集まるような魅力度が足りないなという見解を示されていますが、その点をどう考えますでしょうか。
知事
その点は、私は少し意見を異にしていまして、私も実は、合氣道の本部が宇都宮市にある関係で40年間(宇都宮市に)通っています。40年間通って宇都宮市をこの中では多分一番知っているのではないかと思いますが、その中で比べると、岐阜のまちには人を寄せ付ける魅力あるモノが多分もっとたくさんあると思います。金華山もそうですし、鵜飼もそうですし、国際会議場もそうです。これだけのものがありながら、今回岐阜城楽市も始まりましたが、問題は何かというと、岐阜は良いモノはたくさんあるんです。日本で3番目に大きな大仏さんもあれば、世界一のいわゆる昆虫の(博物館)があるのですが、みんなバラバラで、特に、今回岐阜城楽市を作っていただいて分かったのは、土日は駐車場が一杯で入れないという問題があって、逆に皆さん車でしか来ないので、次、車に乗ってどっか行ってしまうということを考えると、今岐阜県にある、岐阜市内にある良いモノ、これが全て点になってしまっているということで、それをつないだ時にもっと魅力があるのではないかというのが1つ。そしてもう1つ今おっしゃったように、やはり人が来たら買い物をするというのは当たり前のことなのですが、今どんどんどんどん店舗が閉まってしまっています。高島屋さんはむしろシンボルではあるのですが、元々岐阜の中には百貨店(商業施設)が7つか8つかあって、そうすると、人の流れとお店はやはり連動するので、お店がないから人がいない、人がいないからお店がなくなるという、今はそちらのスパイラルですが、逆のスパイラルにしなければいけない。それは多分、今先生(倉内教授)がおっしゃったことなのだと思うのですが、では店舗だけではなくて観光の場所、まさに金華山、APECの時にあれほど人気のあった場所ですし、そういったものをまずつないでいく、そうすると人流が戻ってくる。人流が戻ってくるならお店を開こう、特に今回は歩くまちというのが一つのコンセプトですから、駐車場のないところの場所であっても、お店としてやっていけるんだと、そういったことの流れの中で10年経って、まちをどう活かして、その中でどういう移動手段がいるのかと。特におかげさまで岐阜県は海外からの人気が非常に高いのですが、皆さんもそうだと思うのですが、初めて行く外国のまちでバスに乗る人はいないでしょう。やはり、計画が立たない、時間が分からない、乗り間違えたらどこに行くか分からないということを考えた時に、今いる人だけではなくて、間違いなく人やモノが集まる岐阜にすると、県外の人、初めて岐阜に来る人、特に外国人観光客が来た時にどうかということも考えないといけない。そうした選択肢の中で、インフラとまちづくり、これは絶対にセットでないといけないと思っています。
記者
最後に1つ質問があります。宇都宮市のLRTの動力エネルギーは、太陽光発電とゴミ処理施設から出たエネルギーを使っています。その点から考えると宇都宮市は、持続可能なエネルギーを使っているのですが、県では、バイオコークスエネルギーを研究されていると思うのですが、LRTの構想の中でエネルギーはどういったものを検討していますか。
知事
いずれにしても電気ですから、それはどこから取ってくるかという話になりますから、LRTのためにというつもりはなく、実は、包蔵水力といって水力発電のポテンシャルが岐阜県は日本一なんです。もともとバイオコークスがそうであるように、こうしたものをしっかり使っていくことによって、自然エネルギーにしていくというのもそうなのですが、それだけでは、LRTの電力を賄うことはおそらくできない。こうした自然エネルギーも供給しながら、やはり全体の電力バランスを考えていくことも大事です。高市総理は、メガソーラーは、あまり推進しないと。これについては、私もやや賛同するところがあるのですが、そうすると実現可能な自然エネルギーをしっかり使っていく。その中で岐阜といえば自然エネルギーですし、LRTもという形で、自然エネルギーありきのLRTはまだやるつもりはありませんが、そのあたりは当然絡めてやっていきたいと思います。
記者
熊にまつわる話題なのですが、人身被害は、すでに去年を超えて、4件発生しています。これに関する現時点での受け止めをお願いしたいです。それに伴い、鈴や熊スプレーが、全国的に品薄の状態になっている。そうした中で、県として自治体に支援するのか、お聞かせください。
知事
まず、例年になく熊の被害が起きているということは、由々しき事態だと思っていて、私も美山の山奥出身ですから、昔、近所のバス停に熊がいた経験をしているため、他人事ではありません。ただこれは、一般的な鳥獣被害とはまったく違っていて、やはり生命の危険があるということに関しては、追い立てるどうのこうのという議論ではないと私自身は思っています。
したがって、2つ目の質問とも絡みますが、(現状、熊が)出てきたらどうするという対策しかないのですが、今関係部局と話しているのは、そうでなくて、一旦このエリアに動物が来ないようなこと、こちらから攻めていくぐらいのことをしていかないと、(熊が)出てきて被害者が出ました。大変でしたねっていう話では済まない。もうそのレベルに来ているかなと個人的には思っています。
記者
現時点で、県では、緊急銃猟の発砲は今のところないと認識しているのですが、もし第1号が出た時は、県から発表という形でやっていただけるのでしょうか。
知事
一義的には、市町村の発表状況を見ながら、市町村が発表しないのに県が発表するということはありませんから、市町村と連携しながら、あとは県として支援すべきことというのをやっていく。実際には、岐阜県だけではありませんが、緊急銃猟は現実では難しいという議論も起きています。条件がたくさんありますので。やはり岐阜県としては、もっとその先をやりたいと思っています。熊が出てきたら緊急銃猟だと思います。出てこないようにする。ないしは出てくるかもしれませんが、その時には、住民をいかに安全に守るかというようにその先を考える必要はあると考えています。
記者
具体的に熊が出てこないための攻めの対策は何かされるのでしょうか。
知事
まだ最終的には決定はしておりませんが、いろいろ調べてみると、動物だって実は怖がって出てきているのです。山にどんぐり不作だということもあって、彼ら自身も命の危険を感じて山から出てきている。それよりもやっぱり危ないと思ったら山に戻っていく。それは必要だと思っているので、今聞いているところでは、ドローンで、彼らが嫌がる音を出していく。これからキノコ狩りだとか、いろんなイベントがある中で、山に入れないという状況になってしまっているので、場合によっては、一定エリアまでは音を出して、入りにくくするなど、それと同時に発信機を付けて動きをみるとか、いろんな議論をしている段階ですが、どれがいいかというのは、関係部局と相談しているところです。
記者
年内に見えてくるのか、来シーズンに向けたところの動きになるのか、お聞かせください。
知事
個人的には、早くやりたいと思っております。担当者に言っているのは、いろんな注意喚起というのはありますが、もし、あなたの親族の方が、明日襲われるかもしれないという状況の時に何が必要か考えてほしいと、今、いろいろ知恵を絞ってもらっているところです。特にこれから、彼らは冬眠に向けて体を太らせなければならないので、ますます食べるということに関しては、彼ら自身が必死になってきます。それに対する対応は待ったなしと思っております。
記者
昨晩、投開票のありました宮城県知事選挙の関係なのですが、現職の村井知事が6選を決められました。参政党が応援する新人と非常に激しい戦いになりましたが、知事の受け止めをお願いします。
知事
ご本人の弁の中で20年間やってきたことが間違いなかったという発言もありましたが、一方で、そういったことに対し、違う意見もあるんだなと感じた投票の数だったと思っています。特に、参政党さんの場合は分かりやすい主張をされるというのが一般定評かもしれませんが、そういう議論とこれまでやっていたこととのある意味いろんな評価だったのかなと思っていますので、やはり今世の中、物価高、その他非常に不満もある中、どういう政策をやるということが、ああいう形になっていくんだということで、そういう意味では意義深い選挙だったのかなと思っております。
記者
江崎知事も4年前の知事選で、多選の現職に挑戦された経験があるかと思うのですが、この多選ということに関しては、どのようなお考えでしょうか。
知事
長くやることがいいかどうかという議論の前に、何をやってきたかということが大事かなと思っています。多選だけならもっと長い人が他にもいるのですが、それはまさに市民や県民が、良しとするかどうかに尽きるかと思っていますので、長い短いよりも、何をやりどう評価されたかが大事かと思っております。
記者
LRTと岐阜市が進められている自動運転バスの関係でお伺いします。先週24日金曜日に岐阜市内で開かれた岐阜ビジネスフューチャーズで講演されたと思いますが、その中の発言で「LRTかバスではなくて、これを組み合わせることが大事。自動運転のレベル5は、多分、今世紀は無理だと思いますので、むしろ団地のような場所を自動運転バスにして」という発言だったと思うのですが、この発言の意図をもう少し教えてください。
知事
(新聞には)もう少し正確に書いてほしかったかなと思っていまして、人が飛び出してこないような団地と書いてあったのですが、団地では人は飛び出してきます。むしろそうではなくて、私も内閣府の審議官として自動運転の担当をやっていましたが、そうすると完全レベル5はなかなか難しいです。特に日本のように道が相当入り組んでいるところ、どこが道かよく分からないところがあったり、あと、最近は動物とかが飛び出してくる中で、完全レベル5は相当難しいかなと。だから、今、高速道路などの限定されたところは、(自動運転のレベル5は)それなりにいけるかなという中で、特に自動運転というより、あの文脈でいうと、バスの運転手がどんどん減っている中で、やはり自動運転はどこかで活かしていかないといけない。その文脈の中で、団地でほとんど高齢者になってしまったようなところで、そういう方々の足としては、子どもたちは飛び出してこないので、自動運転でゆっくり走りながら、それをLRTにつないでいくような、そういった仕組みも十分考えられるのではないかというのが私が申し上げたことです。
記者
その関係で、岐阜市が目指しているのは中心市街地でのレベル4、レベル5の一歩手前ということで、これが実現できれば、全国初の取組になるということで、知事が今おっしゃられているところとは方向性としては逆というか、違うところにあるのかなと思いますが。
知事
あれはレベル4ですから、私が言っているのはレベル5なので。レベル4だとおそらく道路の状況によっては実現可能なところは十分あるかなと思っていますし、できれば我々もそのデータが欲しいなと思っていて、実際、私もお台場なんかで結構レベル4に近いものを見ていますが、やっぱり雨の日は結構きついだとか、光の反射によって相当苦しいものがありました。だから今、岐阜市がやっていただいているデータ、天候の状況や車の渋滞状況、その辺のデータは非常に貴重なものだと思いますから、是非いただきたい。あと、車だけではなくて、それに伴う渋滞の発生。確か20km/hで走っていますから、その時に一車線になった時にどれぐらい後ろの車が渋滞するのか、これは結構重要なデータだと思っています。我々としては是非岐阜市から頂いた上で、そのレベル4をどこに使えるのか、もちろんLRTは全部走るわけではありませんので、そうでないところを上手く組み合わせるといいなという意味でも是非岐阜市からデータを頂きたいと思っています。
記者
この前の県議会一般質問で、LRTの構想に関して、岐阜市、羽島市、交通事業者、警察などとの検討組織を設置されるとおっしゃっていましたが、例えばその検討組織の中で、岐阜市の自動運転バスを、今の中心市街地という方向性よりかは団地に走らせたほうがいいという、そういった提案をみたいなことをするつもりですか。
知事
もうちょっと間があって、この間の議会でもありましたが、LRTは、今のところの構想はコアな部分だけなんです。そうすると、もう少し先のところ、LRTが行く先のところについてはバスが必要になってくる。今回のシミュレーションでも、バスの路線の見直しをしたり、それによって人流、物流を考えた中で、レベル4という議論は十分あるかなと思っています。それとは別に、完全自動運転レベル5の議論があるとすれば、そういった団地なんかを組み合わせて。なので、おそらくその圏域を見たときに、このコアな部分が、例えばLRTであったとすればそのレベル4のバスとしては、このあたりがいける。場合によってはレベル5に近いような状態がどこかという、そんな議論がこれからできてこればいいかなと思っています。
記者
(自動運転について)団地の方向性は提案されるのでしょうか。
知事
むしろこの議論というよりは、特に各務原市もそうですが、本当に一人暮らしのお年寄りばかりのところは結構いくつかできていますが、その方々の足をどうするかという議論は別途やっていて、その中でも生かせるかなと。ただ、それをいきなりLRTまで繋ぐというのは結構難しいので、その間で、これからバスの議論、レベルはいくつかあると思いますが。あともう1つは、運転手が決定的に足りないという問題があるので、そういったことも含めてどういう形であるのか、その議論の中でその組み合わせは出てくるかなと思っています。
記者
要するに、いろんなものを含めて議論をするということで。
知事
もちろん、まちづくりの議論をしているのであって、交通インフラの議論をしているわけじゃないというところの中で、それは見えてくるかと思っています。
記者
LRTの関係で、先日、柴橋市長が台湾に行かれて、本日帰ってこられると思いますが、知事も国内外を含めて視察される予定、もしくは希望、今後こういう所を視察したいという思いがあれば教えてください。
知事
台湾はもともと今回の車両、架線を使わないタイプとして、非常にきれいな、私自身も乗ったことがあるのですが、緑の公園の中を走ってくる景観としても最高ですし、その1つの例として、ご紹介申し上げたところ、行ってこようかということで行かれました。あともう1つは、ストラスブール。ストラスブールはもともと電車があって、それを廃止した後に見事にまちが寂れて、その後は環境問題が中心だったのですが、電車に戻そうと。LRTか地下鉄かという議論の中で、LRTを選び、それが決定されてからもう6年で実は走り始めていて、その結果として歩くまちに戻って、中心市街地から車のない歩くまちに変えて、これまで本当にシャッター街だったところが見事に全部店が開き、新しいお店、投資が増えて、地価が上がって、今やヨーロッパ屈指のまちに戻っている。世界的にも、そうした交通インフラとまちづくりが最も上手くいった例だということで紹介されているので、私が行くかどうかは別として、私はベルギーに住んでいましたので、まさにその便利さはよく分かっています。乗り降り自由ですし、本当に縦横無尽に走っていて便利だなというのはありました。
あともう1つはシドニーですね。今まさにまちづくりということで、これを生かした形がありますので、これも行くかどうかは予算の問題もありますし、そのあたりはもう調べていますので、いろんな手を使って。実際に見に行くと印象も含めて結構違うというか、「あっ、これを言っていたんだ」と分かることは大事だと思っています。
記者
特に現状行く予定はありますか。
都市建築部
無いです。
記者
私もいろいろLRTについて調べると、基本的に、自治体(市町村)が主導してやっているところが多いと思うのですね。まちづくりの関係等もありますけど。県が主導していくことのメリットはどう考えていますか。
知事
県が主導しようと思っているわけではなくて、まさに岐阜県の中の県都であり、中心市街地の最も大事なところが、残念ですけど見事に人がいなくなってしまっている。周辺の世界遺産のところとかいろんなところは賑わっていますが、残念ながら30年間一貫して地価が下がり続けていて、下がり続けるのは日本で中心のまちだと岐阜と青森しかないですよね。
しかも、残念ながら百貨店がなくなってしまった4つの県の1つになってしまっているとか、残念なところを挙げると枚挙にいとまがないので、県としては県全体の発展も大事ですし、やっているが、中心のところがこのままではいけないということのまちづくりの中で、いろいろいいものがあるのを活かす方法の1つの有力な候補としてLRTがいいんじゃないかという話をしています。
そういう意味では、岐阜市は岐阜市で、いろんな問題点も含めていろいろ検討していただいていて、羽島市も含め、新しくできたインターも含めてどう活かすかという、まさに昔よくあった柳ケ瀬どうしますかという話ではなくて、岐阜の中心地をどうするか、県としても提案し、これが岐阜市、羽島市、場合によってはその周辺からもいろんな意見をいただきながら、県をどうするかという意味においては県の役割かなと思っております。
実際どういう形で事業化していくかは、まさに今後いろんなシミュレーションをやりながら進めていくことかなと思っています。
記者
熊の件で、秋田県が自衛隊に派遣を要請する話があります。だいぶ件数が違いますが、岐阜県としても、それに追従していくというか、場合によっては自衛隊に(派遣を)要請する可能性も出てくるのか、どのようにお考えですか。
知事
これだけ山が広いところなので、出方次第ですね。どこかで檻を使って8頭とれたところがありましたよね。集団で出てきて、猟友会ではとてもじゃないけどとなった場合には要請はあるかもしれませんが、今のところはまだ(集団で)出てきていないので。
記者
先ほどの話だとドローンを使って音を出すという話でしたが、猟友会は県が完全に主導してやっていくということですか。
知事
猟友会は基本的に市町村がベースなので、市町村にいろいろ聞きながら、地域によって対応の仕方、温度差がバラバラなので、これを政策オリンピックでやるかは今後の問題ですけど、場所によって状況が全く違うので、どういうやり方がいいのかはこれから考えていきたいと思っています。
記者
LRTは県が主導しようと思っているわけではなくて、方法の1つとして提案をされているという話で、例えば宇都宮市だと行政と民間から出資した会社が運営する方式を取っていると思うが、最終的に行きつく地点として、県が出資することは、選択肢として優先度が低いような状況にあるのでしょうか。
知事
県が出資するのは低いと思いますけど、お金の集め方はいろいろあって、まさに事業性、特に今回、前の議会でも言いましたけど、鉄道イコール赤字だという頭の人が多すぎるんですね。逆に言うと、ちゃんと回るのであればそれはビジネスの投資として十分いけるし、今回台湾だとむしろ国主導であったりといろいろあるみたいです。
都市建築部
運営主体については、今回補正予算案に計上して検討しようとしていますので、どういった形があるのか、岐阜の今いる交通事業者さんとか、そういったものも踏まえて検討していくことになります。今ほど知事からもありましたが、台湾であれば、かなり政府が主導してやっているということで、3セクでやっている場合なり、民間でやっている場合がありますが、それでも公共的な資金が入っていて、いろんな形があるので、岐阜は岐阜として考えていく必要があるということで補正予算を活用してしっかり考えていきたいと思います。
記者
今は県側がボールを握っている状況で、最終的には他のところに投げてやってもらうという印象を受けてしまったのですがいかがでしょうか。
知事
その印象は解除していただいて結構です。どこかに押し付けようというつもりは全くありませんので。むしろ、この岐阜というまちを活性化するためのやり方で、ステークホルダー、プレーヤーはいろいろあると思っていますので、逆に事業性が高ければ別に公的なところでなくてもやれるというのは当たり前の話ですけど。そうしたことも含めて、今はあらゆる可能性を考えていきたいと思っています。
記者
熊のことですが、今、関係部局と協議中とのことですが、具体的に熊の対策を行っていたり、(組織を)立ち上げてやるなど、どうやってやられているのか教えてください。
知事
まさに、今議論中で、まだこうした会見でしゃべっていいレベルではないかと思いますが、議論の中で、ただ単に注意喚起だけではだめで、いろんなやり方、今の猟友会との議論を進めるなど、その議論の中で、効果的に熊を追い払う方法という議論を今まさにしているところです。その中の議論として、そういう議論もあったということをご紹介しただけで、やるということではありませんが。実は、サル対策の中で、気球を使ったり、衛星を使ったり、すでに色々行われていますので、そういったものの応用問題、その他も検討の余地があるかなということで、今まさに議論をしているところです。
記者
政府の方で労働時間規制の緩和の話も出てきていますが、岐阜県でも、「働いてもらい方改革」、どちらかというと、一応ベクトルが(逆で)どのように受け止めていいのかというのはあるのですが、江崎知事ご自身は、労働時間規制の緩和という議論について、どのように見ていらっしゃいますか。
知事
これは両面あって、今までどちらかというと、「働くな働くな」という方に少し行き過ぎていたかなというのは確かにあります。ただ、心配しているのは、「緩和したからいくら働いてもいいんだ」という議論になることを私は心配しています。「働きたい改革」という言葉は両面含んでいて、「働きたいと本人が言っているから働かせるんだ」という議論になってしまったらいけないんだと思っています。私の知り合いの中小企業の方からも、「実は、本人はいろいろ家庭の事情があって、もう少し働いて稼ぎたいが、労働規制があって働けない」という声が非常にたくさん出ています。それは、一つの声として大事にしないといけないのですが、だから、残業はどんどんしてもいいんだという議論になってはいけないと思っています。どちらかというと、岐阜県としては、今働いている人がどうというよりも、今働けていない人が、先ほどのケアラーではないのですが、やはり収入を得られる道を開いて欲しいと。そのためには、働いてもらえる方をできるだけ柔軟にして欲しいというのは、まさに「働いてもらい方改革」で、そういう意味では、ちょっとすれ違いの政策なのかもしれません。働いている人が、もっと働きたいというのは、元々あまり考えてなかったので、そういう点では、ただ繰り返しになりますが、どちらかというと残業代を減らして健康維持しようという流れからすると、それも無制限にならないということが重要かなと思っています。
記者
今日、日経平均が終値で5万円を超えまして、なかなかの株高というところですが、一方で、円安なども進んでいるという中で、県内の経済への影響などについて、この株高をどのように知事が捉えてらっしゃいますか。
知事
株自体は、どちらかというと雰囲気を反映してしまうところがあって、今回の円安は、どちらかというと金利を反映していますので。そこの関係からすると、高市総理に対する、今非常に支持率が高いということもあり、かなり積極的に対応するという、そのあたりが好感されて株の買いが増えたのではないかと私は見ています。特に今、(株が)上がる材料そのものがガンガンあるわけではないのですが、おそらく、今までのどちらかというと閉塞感の中で、新しい施策が打たれるという期待によって株価が上がったのかなと思っています。裏返して言うと、県内もそんなに景気がいいのかと言うと、多分そうではなくて、今日、トランプ大統領が来日されますが、いろんなアメリカとの関係、これからトランプ関税がどう効いてくるのかというのは、やはり引き続き様子見だと思います。そういった意味では、国の景気全体は、様子見な状況の中で、高市総理という明るい材料があったことによって、逆の議論が出れば、おそらく下がってくると思いますので、今回は、雰囲気相場だと思っています。
記者
LRTのことですが、宇都宮市と富山市は、コンパクトシティを掲げていて、商業施設や病院、大学などを(まちの)真ん中に集めて、人が過ごしやすいようなまちづくりをしているということですが、岐阜県で考えると、まだいろいろと拠点が散らばっているような状況だと思います。コンパクトシティという点では、どのようなまちづくりを考えていらっしゃいますか。
知事
私、コンパクトシティという言葉自体あまり共感を持たないのですが、行政サービスを効率的に行うということは、今やらざるを得ないと思っています。ですから、コンパクトシティが元々議論されたのは、地方にいる人を真ん中に集めて、コンパクトなまちを作って、行政サービスを高めようという、やや移住を前提とした発想でした。それに対して、岐阜県の場合はそうではなくて、拠点をつなぐことによって、むしろそこに住んでいる方々、ないしは観光地、その他をより価値のあるものに高めようと。拡大コンパクトと言っていいのかわかりませんが、そんなイメージをしています。それで、先ほどのご質問にあったように、そこから先の人をLRTがあるところに移住してくださいということではなくて、それを核として、先ほどのバスなどでつなぐことによって、今住んでいる方々も、実際にいわゆるコンパクトシティで得られるようなメリットを得られるような形に岐阜を作り替えていきたいということなので、そういった意味では、いわゆるコンパクトシティにしようということではなくて、それで実現されるということを岐阜の中でも実現するには、こうした仕組みがよいのではないかと、そんな流れだと思っています。
記者
宇都宮市長に話を聞きましたが、宇都宮市の場合は、1,000回ほど住民への説明を自らしたので、1期目は2億の黒字ということで、返済の目途はたっているということですが、やはり、住民への説明と言うのがすごく大事だよと宇都宮市長はおっしゃっていまして、その点はどう思われますか。
知事
全くその通りだと思っています。特に宇都宮市の場合は、反対派の中から(LRT事業が)始まっているので30年もかかってしまったのだと思うのですが、ありがたいことに、岐阜県の場合は、まだ「LRTって何ですか」というところから始まっているので、これで4日連続話をしていますが、総じて一番多く聞かれたのは、「思っていたことと全然違っていた」ということと「聞いていた話と全然違うじゃない」ということ、特に昨日は女性の会だったのですが、ほとんどの方がそんなことをおっしゃっておられました。
その裏側には、先ほど冒頭申し上げたように、「あの廃止した(路面)電車を復活するの」というイメージの方が圧倒的に多いということにおいては、丁寧に説明するということ。それから、これは「まちづくり」をやっているんだということ。ここを説明したら、ほとんどの方が、全く違う印象を持って、みなさんワクワクして帰っていかれました。今のところ、4回ほぼ同じ反応なので、特に岐阜市中心、羽島市を含めてこれを徹底的にやっていきたいと思います。