本文
※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。
司会
それでは、知事定例記者会見を始めさせていただきます。
はじめに、県庁1階「GALLERY GIFU」における企画展「笠松町×アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』」の実施について発表させていただきます。本日は、本展示の企画をされた笠松町の古田聖人町長にも出席いただいております。
まず知事から展示の概要について発言いただいた後、古田町長から詳しい展示内容とこれに合わせた笠松町での取組みについてご説明をいただきます。その後、質疑応答の時間をとらせていただきます。
では、知事から展示の概要についてご発言いただきます。お願いいたします。
知事
お手元の資料、県庁1階「GALLERY GIFU」で企画展「笠松町×アニメ『ウマ娘 シンデレラグレイ』」を実施します、こちらでご説明させていただきます。これは多分、我々がというのも変ですが、皆さんの方がお詳しいかもしれませんが、大人気のアニメの展示ということになります。県庁の1階にはGALLERY GIFUがありますが、こちらを使いまして、いろんな県内の良いものを発信するという取組みをしていきますというのは以前発表しましたが、市町村との連携の第一弾ということになりますが、今申し上げました『ウマ娘 シンデレラグレイ』を笠松町とともに、第一弾をやると。しかも、通常は2週間の予定なのですが、非常に人気があるということで、1か月ほどやらせていただくことになります。期間は明日7月30日の水曜日から8月31日の日曜日までということで、時間は平日におきましては朝7時半から午後5時45分、これは県庁が空いている時間なのですが、土日祝日につきましては、20階を開けておりますので、午前10時から午後8時まで。花火の日は、先日決まりましたが、夜9時まで開ける。それに合わせてGALLERYの方も開けております。内容については、私が申し上げるよりも(笠松町長の)古田さんの方が良いかと思いますので、よろしくお願いします。
笠松町長
改めて、こんにちは。ただいまご紹介いただきました、笠松町長の古田でございます。まずもって、本日はこのような機会を設けていただき、誠にありがとうございます。また、GALLERY GIFUのリニューアル第一弾に、笠松町の『ウマ娘 シンデレラグレイ』を選んでいただき、感謝申し上げると同時に、身に余る光栄だと今ひしひしと感じているところであります。ご承知の方も多いかもしれませんが、今年、我らのオグリキャップ、本物の方が生誕40周年ということで、きっとオグリも喜んでいるのではないかと思っているところであります。当町では、今年4月にシンデレラグレイのアニメ放映、ちょうどCBCさんもいらっしゃいますが、CBCテレビ、TBS系列で全国放送されました。それに合わせる形で、町としても様々なコラボ企画を実施してきたところであります。いくつか例を申し上げさせていただきますと、アニメに登場した笠松町のスポットを紹介する舞台探訪マップや地元事業者と協力したトレーディングカードの配布のほか、役場や中央交流センターなど公共施設でのパネル、のぼり、横断幕の設置などで雰囲気を盛り上げてきたところであります。現在、私が管理者職務代理を務めております笠松競馬場におきましても、今年のゴールデンウィークに協賛レースや声優のトークショーなどのコラボイベントを開催しましたところ、1万人を超える来場者で大いに賑わったところであります。改めてウマ娘人気を実感し、驚いているところであります。こうした取組みによりまして、笠松町内には、全国はもとより海外からもファンがお越しになり、聖地巡礼や地元グルメを楽しんでいらっしゃいます。町としましても、この千載一隅のチャンスを今後に繋げるため、今ちょうどアニメ第1クールが終わったところでありますが、10月に予定されております第2クールの放映に向けて、新たなコラボ企画を仕込んでいるところであります。秋には報告させていただけると思いますが、岐阜県内で類を見ないほどの企画になるのではないかと今からワクワクしているところであります。
次に、今回の企画展の内容についてでありますが、お手元の資料に記載してありますように、笠松町、笠松競馬場がこれまで展開してきましたコラボ企画の物品の展示、動画の紹介、この中には、アニメの第3話の中で、主人公のオグリキャップが踊った新笠松音頭、これは本物なのですが、本物のオリジナルの原曲を使って、その場面をエンドレスで放映されております。
また、ウマ娘の制作会社であるCygamesさんのご協力で、声優が実際に身に付けられた衣装や、フィギュアなどもお借りすることができました。一般の方はもちろん、目の肥えたファンの方も満足していただける充実した内容になっていると自負しているところであります。そして、これが笠松のオグリを通り越して、岐阜のオグリキャップへと進化することによってさらに人気が広がっていくことを期待しているところであります。
最後になりますが、今回の企画展をきっかけに、笠松町や岐阜県庁を訪れる方が増えるのはもちろんのこと、笠松競馬の認知度と売上の向上、ひいては、令和9年に完成予定であります円城寺厩舎移転事業後の約3万坪の跡地利用についても関心が高まることを願いつつ、私からの説明とさせていただきたいと思います。ご清聴ありがとうございます。
知事
ちょっと足しても良いですか。皆様のお手元に配られています聖地巡礼マップなのですが、もう既にプレミアが付いていて、笠松でないと手に入らないということで、今朝見たら、本当に言って良いのか分かりませんが、既に高値で取引きされるものになりつつあるんだそうです。それからもう一つ、映像は明日からにしていただけるとありがたいと思うのですが、マニアの間では、「えっ、これここにあるの。」というのが実は下(1階のGALLERY GIFU)にあります。これはお金では買えないものであるとともに、ファンの方から垂涎の的になるようなものが、どれとは言いませんが、見てきてください。しっかり飾ってありますので、本当に日本中を駆け巡るのではないかというものが展示されていますので、よろしくお願いいたします。
記者
町長にお伺いします。今もお話がありましたが、アニメをきっかけにして、あちこちからいらっしゃって、手応えと言いますか、反響を含めてどう実感されていらっしゃいますか。
笠松町長
本当にファンの方々、特にこういうサブカルチャーと言うのでしょうか、その人達の行動力と購買力には驚いているところであります。一例を申し上げますと、先ほどお話したトレーディングカードなのですが、当初、半年の予定の枚数が約2週間でさばけてしまったということで、これは1,000円のお買い上げ、あるいは飲食されたお客様に1枚、1会計ごとに1枚、1,000円以上の方に1枚をお渡ししているのですが、その影響もあって、非常に協賛していただいている、協力していただけるお店や事業者にお客さんが増えて経済効果もあるということと、先般の笠松競馬場のコラボ企画においても、そこでのグッズをお買い求めになる方がもう何万人と、それも全国各地から泊りがけでいらっしゃるということで、非常にアニメ、サブカルチャーの行動力、購買力、またSNSなどの発信力に驚愕しているところでありまして、引き続き当町としてもこれは岐阜県唯一のコンテンツだと思っておりますので、積極的に岐阜県やあるいはCygamesさんと協力しながら、もっともっとPRし、広めていきたいと思っているところであります。
記者
サブカルということは若い方が多いでしょうか。
笠松町長
そう思っていたのですが、意外と年齢層が広いですね。僕らの年代ぐらいの方もいらっしゃいますし、30代、40代、意外と女性の方もいらっしゃるということで昔のイメージとちょっと違う。特にウマ娘の場合はゲームコンテンツが最初だったので、あとは今の週刊漫画でという関係で、意外と幅広い層だというのは実感しております。
記者
海外の方も多いのでしょうか。
笠松町長
海外の方も多いです。アメリカ、アジア圏、ルーマニアとか、イタリアとかスペイン、そういった方が、もしかしたら何かの旅行のついでかもしれませんが、いらっしゃって、こっちも驚いている。なかなかそういった方々がいらっしゃる機会がなかったものですから。
記者
知事にお伺いさせていただきます。ウマ娘コラボということで、GALLERY GIFUの活用の第一弾にウマ娘を選ばれた理由を、他にもコンテンツはあると思いますが、その中であえてウマ娘を第一弾として選んだ理由を改めてお聞かせください。
知事
おかげ様で県内各市町村からたくさんの応募があるのですが、やっぱり旬であるということです。タイミングを逃してしまうと、同じことも効果がないかなというのもありますし、これから夏休みなものですから、本当に幅広い年齢層、特に若い人達に人気があるということで、ここからスタートと、しかも1か月と明確に夏休みをイメージしながらスタートしましたし、もっと言うと、せっかくのこの県庁も、今町長からおっしゃっていただいたように、いろんな人に集まっていただくという観点から、これで始めるのが良いかなということであります。
記者
元々、ウマ娘でいきましょうみたいな発案は、細かい話ですが、どこから挙がってきた話になるのでしょうか?
知事
いろいろですね。広く人気のあることという中で、広報チームが一生懸命考えてくれて上げてくれた中で、良いんじゃないかなということで決まりました。
記者
これは細かい話ですが、声優着用衣装は今年のコラボレーションの時に着ていたものでしょうか。
笠松町長
そうです。
記者
特に盛り上がりの実感ということですが、コラボレーションの時だと、町長が1日中このパンフレットを配られたと思いますが、実際に町長がご自身でお話を伺われて、私が聞いた時だと、それこそ昔に本物のオグリキャップを見ていた人とかもいらっしゃったのですが、そういうお話などを町長が聞かれてたらお聞かせください。
笠松町長
本当にファンの方が、皆さんマナーが良いなという印象です。あまりこういう言葉で言うと、こじつけになってしまうのですが、よく他のこういうジャンルの方だと、行列に並んでちょっと文句を言われたり、また人を押しのけてという方がいらっしゃる。そういうようなカテゴリーもあるのですが、このウマ娘、アニメ全般だと思うのですが、競馬場でその入場までの長い間、ずっと黙って指示に従っていただいて、こうやってマップを配っていても、どちらかというとシャイな方であまりお話をされないのですが、遠くから来たよと、例えば東京から来たとか、関西の方から来たよという方、泊りがけで来たよという方が本当に嬉しそうにお話されて、笠松に来たかったんだという声を聞いた時に、やはり我々も、もっともっと競馬場においても、また町においてもファンサービスを、来ていただいた方におもてなしの気持ちでやっていかなければいけないなということで、我々も改めて教えられたこともありましたし、やはりこうやって関係人口を増やしていくということが地域の発展、地方創生の原点ではないかと。この切り口として、ウマ娘、特にオグリキャップというのは最高のコンテンツではないかと思っております。
記者
ちなみに秋口のコラボなのですが、町が主催する形になりますか。
笠松町長
今のところ町と商工会も絡めた感じで。ちょっと今、まだ何も言えないと。相手があることですので。
記者
秋口にまた新たなコラボ企画も考えられてるということですか。
笠松町長
はい。また、時期が来たら発表するので、是非とも取材してください。
記者
ちなみに、町長はアニメをご覧になっていますか。
笠松町長
はい、全部見ました。
記者
お好きなキャラクターがあればお聞かせください。
笠松町長
タマモクロスも好きですし、あと今密かに人気のノルンエース、分かりますよね。多分、他の人は分からないと思います。本当にコアなファン、推し活で、皆さん自分のキャラでやっていただけるというのも一つ大きな効果じゃないかと思っております。
知事
町長が、細かいことは言いにくいということがありましたので少し言葉をさせていただくと、こういったアニメで岐阜県が有名になったのは「君の名は。」という映画であったのをご存知だと思います。あの時もたまたま当たったのではなくて、例えば映画のこのシーンはここですよという看板を付けたりとか、聖地巡礼をされる方にいろんなサービスをされたと。これが一つの大きな要因だったと言われているのですが、あの場合は映画ですから一発ものなのですが、今回はゲームであったりとか、アニメであったりすることによって、いろんなストーリーが出てくるところに対して、多分下のGALLERYでもご覧いただけると思いますが、その中に出てくるシーンと実際の写真を並べてあるコーナーがあります。すると、ここまで忠実に再現されているのかとか、そうすると、ただ単に「ウマ娘だよね、笠松へ行きたいね。」ということではなくて、この場所なんだということを本当にファンの方が一体感を持ってこの地域を訪れていただけるという、その辺の工夫をこれから商工会とともにいろいろやっていくと思っていますので、よろしくお願いします。補足は以上でございます。
記者
8月25日に笠松町の特産品等の販売会がありますが、特にウマ娘とコラボしたものはないということですか。
笠松町長
資料にありますが、今のところ、愛馬会という、笠松競馬場の調教師の奥さんや関係者の方々で作る団体が、笠松町の一つの特産品になっておりますが、蹄鉄を使ったグッズ、お守りや松飾り、あとお菓子。笠松町は古い町なので、お菓子屋さんがたくさんあって、その菓子組合のお菓子を一緒になって販売させていただく、そういった計画です。ウマ娘とは直接関係はないのですが、若干ちょっと被るかな、かするかなという内容になっていると思います。
知事
これからアニメとか、ゲームの中に(グッズやお菓子などを)取り上げてもらいたいです。
笠松町長
そうですね。これからアプローチ、プッシュをしたいと思います。
記者
このマップはどこで配っているのでしょうか。
笠松町長
これは笠松町内でしか配っていないです。笠松町内に来ていただかないと手に入らないマップです。
記者
この(GALLERY GIFUの)会場でも特に配布はしないのですか。
笠松町長
配布はしません。これで(笠松町に来ていただくように)誘導したいなと思います。
記者
資料の2枚目にマップがあるのは、映像で流れているのでしょうか。
笠松町長
これはマップを拡大したものを、パネルで展示しているということです。実際の絵と実際の風景を組み合わせて、それもまた楽しんでいただこうと思います。
知事
今、1階のGALLERY GIFUにありますので、是非ご覧ください。
記者
後ろにあるキャラクターの名前を教えてください。
笠松町長
(正面向かって左が)フジマサマーチ、(中央が)オグリキャップ、(正面向かって右が)ベルノライトです。是非とも覚えてください。
司会
では、最初の項目はこれで終了させていただきます。ありがとうございました。
それでは2つ目の項目、「RIE KANETO Memorial Cup 2025の開催」について、本日は岐阜県水泳連盟の加藤哲久会長にも出席いただいております。まず加藤会長から本大会の概要等についてご発言いただいた後、知事からのご発言、そして質疑応答の順で進めさせていただきます。
それでは、加藤会長から本大会の概要等についてご説明いただきます。お願いいたします。
加藤会長
こんにちは。もう3年目、3回目になりますので、同じようなことを繰り返すような感じになるかもしれませんが、簡単に概要を説明させていただきます。今ご紹介いただきました、一般社団法人岐阜県水泳連盟会長の加藤です。この度はお時間をいただき感謝申し上げます。この後、金藤名誉会長のビデオメッセージもありますが、金メダリストと触れ合うことができる大会、これはもう3回目、去年、一昨年と一緒の形になります。金藤さんとの触れ合いをするという形で進めていきたい。これまで、大会終了後にアンケートを取りますと、やはりオリンピアンの金メダリストの方と握手をしたり、話をしたりすることが子ども達にはすごく良い影響を与えたみたいな感じで、好印象を持ってもらっています。今回、第3回大会は8月10日の日曜日に開催します。選手、そして我々役員も大変楽しみにしております。3回目となる今回の参加はジュニアに限定せずに、大人も含めて全世代で(参加していただきます)。岐阜県水泳連盟の登録者の方による大会を行い、その後に、登録はしていないけども50mを泳いでみたいという方達の、いわゆるチャレンジ記録会というものを実施したいと思っております。
記録会に向けた準備として、金藤さん本人がレッスンを行う水泳教室「RIE KANETOスイミングラボ」を7月20日の日曜日にまず1回目をやっております。次は来週8月3日の日曜日に開催するという2本立てで、金藤さんの指導を子ども達が受けるという形をとっております。
これらの開催により、一番大事なのは「水泳岐阜」の裾野を広げるという意味で、今回は大人も入れて、岐阜県中をもっと水泳に意識がいくようにしていきたいというのが岐阜県水泳連盟としても考えているところです。大会の開催に至るまでに約1年かかっております。そのために、県の皆さんに本当に大会の運営に対してご尽力をいただきました。この場をお借りして、御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。8月10日の大会開催まで、残りわずかな時間しかないですが、できる限り県民の皆さんが楽しんでもらえるような、また頑張ってもらえるような大会になるよう準備していきますので、よろしくお願いいたします。そして最後に、一番大事なのは、この大会が記憶に残る、やって良かったな、来てよかったな、泳いで良かったなという印象が残るような良い大会となるようにしていきたいと思います。最後に大会名誉会長である金藤理絵さんからのメッセージ動画を紹介させていただきますので、よろしくお願いします。
金藤理絵さんのメッセージ動画
金藤理絵です。本来でしたら私も会見の場に同席してお話させていただくところですが、都合が合わず、このビデオメッセージを送らせていただきました。
今年も昨年に続き、RIE KANETO Memorial Cup 2025を開催させていただきます。今回は水泳競技会に加え、チャレンジスイミングという新しい企画を用意しました。これは選手登録をしていない方でも、自信が無くて競技会に参加できない方でも、選手と同じ条件で50mのレースに挑戦し、記録に残すことで、もっと水泳を好きになってもらいたいと思い企画したものです。希望者にはより上手く泳げるよう、前もって教室を開催し、私が直接泳ぎ方をアドバイスします。私自身のこの大会へのこだわりとして、選手との直接の触れ合いを大切にしていきたいと思っています。できる限り多くの選手とふれあうことで、競技への後押しができたら良いと思っています。RIE KANETO Memorial Cup 2025の応援をよろしくお願いします。以上、金藤理絵でした。
司会
ありがとうございました。それでは、知事からもご発言をお願いいたします。
知事
まずは加藤会長、ありがとうございました。会長の話の中にありましたが、今回第3回になりますが、これまではジュニアを対象にしていたところを、全世代に広げる。下は8歳から上は83歳まで申し込みをいただいているようでありますが、幅広く水泳に親しんでいただくということ、そしてこれまでそういう大会に出た経験のない人も、チャレンジということで、記録を測るということ、そうした体験をしていただくことは、今回の目玉になろうかと思っています。皆様の中にも経験があるかもしれませんが、やっぱり金メダリストとか世界チャンピオンの方に直接触れるというのは、やはり非常に印象が強くなります。と言い切るのはなぜかというと、私も小学校の時に、バドミントンの世界チャンピオンの方が来られて、指導していただいたことがあります。大したことではないのですが、「君、うまいね。」って言われたことが未だに(記憶に)残っていて、「自分はバトミントンうまいかも。」と、未だに信じてやっていたりするところがあるので、やはりそういう人達に直接触れるというのは、私自身の経験から言っても、すごく価値があることかなと思っています。もちろん、全世代になりますが、また金藤さんも大変だと思いますが、本当に将来のために、こうした取り組みをしていただくのは大変ありがたいなと思っておりますので、是非皆さんのところで取り上げていただいて、水泳の普及にご尽力いただければと思いますので、よろしくお願いします。私からは以上です。
記者
水泳の裾野を広げたいと、水泳の認識を広げたいということですが、もう少し背景と言いますか、例えば競技人口が減っているからとか、そのような課題か何か、そう考えた要因みたいなものがあるのでしょうか。
加藤会長
今、学校水泳、例えばプールの修理を行わないとか、プールがだんだんと減っていってしまっているという中で、やはり水泳熱というのが、やらなければやらずに済んでいってしまうという形がありますので、そういったところで、水泳は命を守る大事なスポーツというところを強調していかないといけないと思います。そういったところで、この金藤さんに参加していただいて、金藤さんをメインに据えて、子ども達が水泳はこんなに楽しいということを、体感、体験していただければありがたい。いろいろと試行錯誤しながら、県の皆さんにご協力を願ってやっている次第でございます。
記者
もう参加は締め切っているのですか。また、今回の参加人数はもう決まっているのですか。
観光文化スポーツ部
競技会の申込みは、604名の方が登録されています。チャレンジ記録会は、7月31日時点で84名の参加申し込みをいただいているところです。
記者
今月中はまだ申し込みをやっているということですね。
観光文化スポーツ部
チャレンジ記録会は募集しています。
記者
チャレンジ記録会は、本当に初心者の方から参加するという感じなのですか。
加藤会長
通常は、日本水泳連盟と岐阜県水泳連盟に登録していないと大会には出られないというルールがありますが、チャレンジ記録会ではそのルールを外して、50m以上泳げる方、25mしか泳げない方はお断りをしますが、50m、100mが泳げるという方にはどんどん来てくださいという形で、50mプールで泳ぐという機会は少ないですので、チャレンジ記録会を開催します。
記者
(チャレンジ記録会は)何時ぐらいからの開催になりますか。
観光文化スポーツ部
15時40分から金藤さんのデモンストレーション、こうやってやるんだよという解説があって、その後に(チャレンジ記録会が)始まります。ただ、競技の都合で若干遅れる可能性はあります。
司会
この件につきましては、ここで終了させていただきます。ありがとうございました。
知事
それでは、3つ目の項目ですが、再エネ電力の共同購入プロジェクトということで、参加募集をいたします。そもそも「これ何。」と皆さん思われるかもしれないので、簡単にご説明しますと、再生可能エネルギーをどんどん推奨しようというのは国がやってきました。皆さんのご家庭にもあるかもしれませんが、パネルを張ったら、この辺りだと中部電力さんが買ってくださって、「FIT」だとかをやってきました。ただ、これも実は期限がありまして、一般家庭で10年、企業で20年ということがありますから、その後の電気はどうするのという話があって、自家消費で終わればそれは良いのですが、ちょっと大きなところ、特に企業さんだとか、場合によっては、そうした自然エネルギーをビジネスにしようと思って作られた方々が、個別に使ってくれる企業さんを探すということもやってきたのですが、なかなか簡単ではないと。したがって、そういうニーズをマッチングできるような会社さん、エナーバンクさんという、これはまさにこういうことを得意としている企業さんにお願いをして、県内を中心なのですが、そうした発電をしましたよという方々を集めて、そうした電力を使いたいですよという企業さんとマッチングをするという、それを(中部地方で)初めて行うというものです。買った人は何が良いことがあるのかというと、もちろん今、国全体として、2050年にはCO2排出実質ゼロにしようという中で、企業さんもそれは努力義務がかかっておりますが、例えば、「うちの会社は設備投資をして省エネをやりました。」と言っても良いのですが、なかなかそう簡単にはいかない時に、使っている電力を「うちはこういう再エネを使いましたよ。」ということになると、企業さんとしても努力をしているということが公表できるし、いろんな株主向けの報告の中で表明することによって、エコな企業だということが表明できるというメリットがあります。ただ、それを自分で探しに行って、いくらですと交渉するのも結構大変ですし、もちろん当たり前ですが、売る方からすれば高い方が良いに決まっているし、でも本当は実はこの値段じゃないのではないかという買う方のいろんな不安もあると思うのですが、これはこの資料を見ていただくと、競り下げ方式になります。入札になると値段が上がっていく方向なのですが、逆に、このまま買い手がなければ捨てるしかない電気になってしまうので、それをちゃんと使ってもらえるように、だんだん安い値段で、売る方が下げていただく中で、「その値段だったらうちの会社としてはやっていけるので、その価格だったら買いましょう。」と。それによって、「うちの会社もエコな取組みをしていますよ。」ということが言えると。そんなことを、まさに今までは個々の企業の個別の努力だったのですが、それを中部地方初ということで、県として、プロジェクトとして進めることによって、全体のエコな取組みを進めるというものでございます。募集期間は、お手元の資料にありますように、高圧(電力)は8月1日から9月30日までと、低圧(電力)の方が8月1日から10月31日までと(なっています)。もちろん、高圧、低圧で利用される方々が違いますので、高圧の方は事業者さんが中心になりますが、そんなことで、集中的にやるということを予定しているものであります。参加費は無料ですので、本当にこの際、エコな取組みを考えるという企業さんに是非参加いただければということで、こうして発表させていただくものでございます。(資料の)2枚目のところにいろいろ細かいことは書いてありますので、こういったものを明示しながら、広げていただけるとありがたいかなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。私からは以上です。
記者
需要はありそうでしょうか。
知事
あります。おかげ様で、私も実は元資源エネルギー庁エネルギー政策企画室長でございますので、洞爺湖サミットの(CO2排出量の)計算をする担当課長でした。特に、社会全体として、SDGsも含め、企業としていかにエコな取組みをしているかということ自体は、企業価値を示す大きな指標になっておりますので、その中で先ほど申し上げたように、いろんなやり方はあるのですが、設備を全部入れ替えましたとか、いろいろありますが、いろんなメニューの中の一つとして、エコな電力を買うというのは結構有効な仕組みなものですから、これはかなり(需要が)あるかなと思っています。
記者
参院選の結果について、自公が過半数割れして、岐阜では自民の新人さんが勝ちましたが、結果についてどう受け止めていらっしゃるでしょうか。
知事
いろいろ政治情勢の中が動いていると同時に、トランプさんも含め、国際情勢も難しくなっている中で、いろんな政党さんが政策をかなり明確に打ち出されたという中では、政治的な関心が高まったのかなと。そんな中で、それぞれいろんな評価があると思いますが、今回5ポイントぐらい投票率が上がっているということは、社会的な関心が上がっていると、それは結構なことかなと思っています。あとは、これも巷間言われていることですが、「その政策本当にできるのですか。」ということ、それに対する信頼、そんなことが問われた選挙であり、むしろ今回の結果が、この後どういう政策に反映されるのか、されないのか、そうしたことについても、大変関心の高い選挙だったかなと思っております。
記者
石破首相の退陣を求めるような声というのも、自民の中にあったりしますが、その辺りについて何かご意見はありますか。
知事
これは多分、皆様方の方がよく感じておられると思いますが、前回そうした形で退陣をしろと言った時に比べると、昨日の両院議員懇談会は結構空席が目立っているというのと、時間は確かに(予定の)2倍以上やったのですが、その中のやり取りからすると、いろんな問題点が提起されたぐらいで終わっているかなという感じがしています。これは、いろいろと書きぶりはあるのですが、一般国民から見てもそういうことかというのと、是非この人じゃなければいけないという議論も出たようには伺っておりませんので、それともう一つは、自民党の中でも議論がありましたが、今こうした危急存亡の時に、さて誰がやれるのか、ないしはそこで変えて良いのかという議論もそれなりに大きかったのかなと思いますので、今のところ続投ということにはなっているようですが、それも一つの流れなのかなと受け取っております。
記者
衆参ともに与党が過半数割れで、なかなかうまく決まらない政治になるのではないかみたいな意見を言う方もいらっしゃいます。県政運営にも、いろいろ影響が今後出てくるのかなと思ったりもしますが、その辺りはいかがでしょうか。
知事
影響はもちろん、いろんな面であると思うのですが、それは必ずしもネガティブとは思っていなくて、今回の選挙であったように、いろんな論点が掲げられました。それを、あまりにも強いと与党の意見だけで物事が進みやすいという中にあって、少数与党であるが故に、いろんな意見を聞かなければならない。それの中に、今までだったらなかなか挙げられなかったような声も挙げられ易くなるということにおいてはプラスかなと(思います)。問題は何かと言うと、なかなか決められないかもしれないと、スピード感を持って対応する時に、それがどうなるのかという影響はあろうかと思いますが、逆に言うと、我々は地方政府でありますので、地方でできることは迅速にやっていくと、あとは国としてやるべきことのところをその中で決めていただくと、その役割分担はしっかり出てくると思いますので、我々地方として言うべきことは言いつつ、やるべきことは迅速にやっていくと、そんな関係になっていくと思います。
記者
関税の問題、これも決着して日米で一応15%ということになりました。これについてはどうでしょうか。
知事
日本が一番最初だったので、いろんなことを言われましたが、蓋を開けてみると、結局ヨーロッパも15%なので、大体その辺に落ち着かせることを狙っていたのだろうなと。前も申し上げたように、(トランプ大統領は)何回かブラフをやってくる人なので、最後はどこかで落ち着くだろうなという意味においては、この辺かなと。ただ、元よりは多少上がっていきますので、そういう点においては、これは世界経済全体に対して相場観を上げたということで、翻ってみると、実はアメリカ国内における物価の上昇と連動していきますから、今度はアメリカの方がその負担を負うことになります。一方で、世界全体、ヨーロッパも含めて15%をかけたということは、それ以外のところにおける物流の、アメリカを除く形の新しい物流関係を構築しようという動きに必ず繋がっていきますので、岐阜県としてはというか、まず日本としては、その流れの中でどんな地位を占めていくのかということ、それからアメリカ国内だけで物事が作れるわけではないので、その中でどういう立ち位置で関係を築くのかと、まさにこれからという気がしております。
記者
今のところ県内の企業からは、特に具体的な相談は今までないというようなお話だったと思うのですが、現状いかがでしょうか。
知事
今のところ、やはり3件ほど相談が来ているぐらいでありまして、それもこれからどうなるのかなと。既にアンケート調査を実施しておりまして、実際直接に影響がありそうなところというのは、実は結構少ないです。間接的な影響のというのが大半なのですが、今申し上げたように、ヨーロッパ全体とも同じ関税率になったということもあって、これからどうなるかを見極めたいというのがまだほとんどです。
記者
県としても、新たな取組みを、関税が15%となったことを受けてやるというようなことは、今のところはありますでしょうか。
知事
15%になったとしても使える施策はほぼ打ち尽くしてありますので、その利用度を見ながら、必要であればさらに進んでいくということで、今のところまだ十分枠があります。
記者
来週で就任半年ということで、振り返って、ご自身で県政運営について、自分なりにどう評価されているか。課題もあればそれも含めて、所感をお聞かせください。
知事
就任の時に申し上げましたが、新しい知事になったら、最初の半年で予算その他の全体像を決めていくというのが通常なのですが、ありがたいことにと言った方が良いのかもしれませんが、着任1週間でほぼその仕事は終わっているので、その後、県の職員の皆さんの優秀さには本当に嬉しい驚きがあって、着任早々からフルスロットルで仕事ができたかなと。「政策オリンピック」も、既に第二弾発動の段階になっておりますし、後で少し申し上げようと思っておりますが、先週の土曜日から始まった(「『県民文化の森』夏のわくわくプロジェクト」での)「じゃぶじゃぶ池」だとか、もちろん県庁20階の(土日祝日の)公開もそうですが、本当に迅速に、特に県民の皆様の声が届けば直ちにやるというのをいくつかできたかなと思っておりますので、そういう点では、まずはやるべきことというのが、この半年という意味ではできたかなと。ただ、これから本格的に、いろんな課題への取組みをしていくことになると思いますので、まずはここまでは本当に、当面やるべきこととしてはできたかなと、これから本格的に政策を考える、そのタイミングかなと思っております。
記者
(岐阜市)司町の旧県庁舎のサウンディング型調査の期限が今月末だったかと思うのですが、今のところどういった企業からいくつぐらい、どういった内容の提案が寄せられているか教えてください。
知事
個別のものは、こういう性質上申し上げませんが、参加申込が9つ、1個辞退ということなのですが、8つで、今サウンディングの現地見学会が終わりましたので、これからの提案を待っているという、そんな状況です。だいたいこういうのは期限ギリギリにしか来ないので、どうかなと思って待っている、そんな状況です。
記者
LRT関連で、今3路線を検討されているという話があったかと思うのですが、単純に地図を見ても20キロ以上は区間として超えてくるんじゃないかなと見たのですが、構想として計何キロぐらいで今考えておられるか教えてください。
知事
基本的には岐阜羽島駅から県庁を通して岐阜駅に行く路線と、岐阜駅前からぐるりと金華山の下を通り、国際会議場を回って戻ってくる周遊路線が1つと、岐阜市内から岐阜大学前というか岐阜インターに行く、その3つです。ざっくり20キロにぐらいなるんですかね。もちろん通る路線によって当然変わってきますから、今の流れで、最短距離とか、もうちょっとぐるぐる回るかもしれません。その辺ということで。
記者
3つの路線を一気にドバっと開始していくイメージなのか、それともこの区間は優先でというイメージなのか、その辺はどうなんでしょう。
知事
実際にすでに検討を始めておりますが、もちろんお金の工面がちゃんとついているわけではありませんし、当然できる限り、土地は買収しないと言っても、駅を作るための作業とかありますから、これからの作業の中で、優先順位もおのずと決まってくるかなと思っています。いっぺんに全部やらなければいけないということではなくて、10年以内に全体が通れば、早いところはもうどんどんやっていくということになると思います。
記者
お金の話があったかと思うのですが、宇都宮市の議会の資料とかを見てみると、既に供用されている区間14.6キロが総事業費684億円で、今、延伸分の5キロを作ろうとしている部分が、概算の事業費として別に700億円と出ていて、宇都宮市とは条件も異なってくるとは思うんですけれど、岐阜県も1,000億円から2,000億円、数千億というところに収まってくるのかなと思うのですが、今のところどれぐらいと考えていらっしゃいますか。
知事
実は先週、青森で全国知事会議があった中で、栃木県知事からはかなり詳細にいろいろノウハウも課題も教えてもらいましたが、どれくらいの事業費になるかというのは、どの方式を採用するかによって全く変わってきます。できることなら今、最先端のやり方にしたいなと思っていて、いわゆる架線を引かないやつです。架線を引くかどうかでメンテ費も全然変わってきますので、そういう点ではまだ事業費は試算中で言うなと言われているので、1,000億円から数千億円はだいぶ幅がありますが、できる限り安い方向で行きたいなと思っています。それと岐阜の場合、何が良いかというと、元々線路がありましたので、橋の補強が要らないとか、いろいろ事情が変わってくると思いますので、今後その路線によって事業費が見えてくるかなと思っているのですが、今まさに鋭意試算中でございます。
記者
素人な質問で申し訳ないですが、架線レスの車両だと、もちろん架線分はなくて済むとは思うのですが、車両自体も高額になるのではないかというイメージもあるし、充電もそれなりに高額じゃないかと思うのですが、架線レスの方が基本的に安く済む感じなのでしょうか。
知事
もちろんそうなのですが、今、電気自動車が進んでいる中でバッテリーの開発だとかもどんどん変わってきています。まさにどの車両にするかも含めて、これから検討対象になるのですが、当然のことながら良ければ良いほど高いかもしれませんし、逆に言うと、その充電のタイミングによってはそこまで高いものをやる必要もないかもしれないと、その辺りもどこが一番合理的なのかというのは、試算を(見て)考えると、そんな状況です。
記者
LRTの関係で、知事はそもそもこの構想はいつ頃から温めていらっしゃったのですか。
知事
実は、私は商工労働部長の時に、富山に視察に行った際にこれは絶対要るなとは思っていました。そして、私はベルギーにもいたので、ベルギーでも同じ方式というか、路面電車があることによって非常に街が活性化する。特にヨーロッパの場合は街中から車で走るというよりは、間に電車があることによって歩く街であるということは当時からも感じていました。特に30分間は乗り降り自由とか、そういう方式をとっていましたので、これは良いなというのがありましたので、正直、私の中ではこれは必ずやらなければいけないなとは思っていました。
記者
少なくとも選挙の時には、構想は知事の頭にはあったということですか。
知事
そうですね。質問を先取りして恐縮なのですが、公約になぜ入れられなかったのかと言うのですが、これは公約に入れるような話ではなくて、これはツールでしかないので、 10の目標の中の一つとしてこういうのがあるかなと。ただ、それは構想としてはあるのですが、実はそれができるかどうかの検討が必要なので、あまりにも多分関心が高すぎてぐちゃぐちゃな議論になるよりは、しっかり何が可能かということを見極めた上で浮上してきたということです。
記者
検討自体は、知事に着任して早々始まったというか、県庁内では始まっていたということでしょうか。
知事
始めていました。
記者
LRTの関連で、先ほどの質問と関連するのですが、先ほどの選挙中に公約としてあげなかったということで、関心が高過ぎて議論がぐちゃぐちゃになるというところ、指摘もあったと思うのですが、そもそも選挙はそういうものだと思うのですが、今、LRTの構想を突然言われたということで、喜びの声ももちろんある一方で、先日の岐阜市の柴橋市長の発言のように、交通渋滞であるとか、財政負担のところで、やはり戸惑いの声もあると思うのですが、その辺りの受け止めはいかがですか。
知事
冒頭のご質問にお答えすると、本来選挙で議論すべきはそこではないと思っています。つまり、岐阜市を活性化するということが選挙の目的であって、そのために何をするかというのはツールの話です。なので、もう一つ、質問には出なかったのですが、なぜ柳ヶ瀬の活性化の具体案が選挙の公約になかったのかというのもありましたが、それはツールです。ということは、以前選挙の中でもお答えしましたが、あとは当たり前の話ですが、当然のことながら、それが選挙の争点である必要はないと思ってますので、おそらくそれをやることについて、具体的に選挙で、今回のもそうですけど、割とふわふわとした議論で良いとか悪いとかってやるよりも、やはりこうした問題、特に岐阜県の場合は、岐阜市の場合は既に電車があったという状況の中でそうした課題も含めて、より現実性を踏まえた上でやると。まだ構想ですから、これを必ずやるかどうかということも含めて、どのタイミングかも含めて、まさに検討するには今が良いかなということで進めているというものであります。
記者
(LRTに関する)岐阜市長の先日の会見の受け止めについて教えてください。
知事
項目はよく見ていただければお分かりのとおり、岐阜市の悩みでもあったりするので、おそらく柴橋さんは非常に真面目な方なので、今、岐阜市にあるお金をどう使うかと考えると、あの悩みになるんだろうと思います。前も申し上げたように今あるお金でやれることを考えると、そういうことになってしまうのですが、まさに岐阜県の場合はそうお金があるわけではありません。しかも、岐阜県はどちらかというと民間のお金を使うという発想の事業がほとんど存在していなかったので、やはりそういうことも含めて考えた時により、この県民の方々、またこの日本にとって何が望ましいかという議論をし尽くした上で、じゃあお金をどこから持ってくるのか、それに対してどういう負担があると良いのかということを、丁寧にやっていくと、そのタイミングに来ているかなと思っています。柴橋さんの悩みは悩みとしてしっかり受け止めた上で岐阜市も大事なパートナーですから、その中で岐阜市だけじゃなくて、羽島市とも一緒に検討会を進めていくものですから、その中の項目であることは間違いないですし、それはちゃんと乗り越えられると思っています。
記者
先ほどのツールというところも強調されていたのですが、LRTは、知事の構想では、岐阜市の恩恵がメインになってくると思うのですが、岐阜圏域以外で恩恵が限定的というところがあると思うのですが、もう少し会議体の幅を広めて県民全体で考えていけるような場みたいなものを設ける考えはあるのでしょうか。
知事
実は、今日はLRTの話だけなのですが、東濃の方でも同じプロジェクトを始めています。その中でLRTが良いのか、それとも向こうは既に自動運転の話をしておられます。今申し上げたように、LRTの場合は軌道の問題だとか、橋があった場合に橋の架け替えを入れてしまうと、多分現実性が一気に遠のいてしまうので、その地域ごとにやれるものというのは検討していますし、実は今のLRTと東濃の方でも別のことを既に考えておりますので、それはまもなく浮上しますが、そんなことで県内全体で活性化すると、まさにそういう意味ではツールとしていろんなことは検討しております。また発表させていただきます。
記者
その会議体というのは、この前のLRTの話題というのは、この前の県議会で初めて出たというところもあるのですが、公開の場でやる考えはありますか。
知事
まずはいろんな段階があるかと思っています。大きな構想として、LRTだけでなくて、今度はモノレールが良いのではないかとか、いろんな議論があるでしょう。あとロープウェイが良いのではないかとかいろいろ出てくるのですが、そうした議論があること自体は悪いことじゃないと思っています。ただ、それがロープウェイ派とLRT派が出るとか、そういう議論自体が私はあんまり良くないと思ったので、先ほどツールと申し上げたのですが、その中で実際には特にこの手の話の場合はどのルートを通るかというのは一番の関心事項で、当たり前ですが、この際チャンスと思われる方もいらっしゃると。逆にそれが進まなくなってしまうような場合もあるので、そういう点ではここまでは内部である程度現実性があるところまではしっかり詰めて、あとは公開でやるべきものは公開でやっていくと、そんな順番かなと思っています。
記者
今のところこのLRTに関して知事が議会答弁されたり、私どもの質問に答えていただいたりとか、こういった場でのお答えが中心になっているかと思うのですが、県として正式な形で、構想でも良いのですが、発表みたいなもののご予定があるのかどうか。また、あるとすればいつ頃なのかどうか、その辺りを教えてください。
知事
実は着任早々に内部検討会は既に立ち上げておりまして、ただそれは、あくまで内部検討会など、発表するものではありません。今度、岐阜市、羽島市と検討会を開き、ある程度まとまったところが発表のタイミングかなと思っています。この中でもお気づきかもしれませんが、私はLRTの話を着任の頃からずっとしゃべっていました。誰も(記事を)書いてくれないなと思っていたのですが、それが今回の議会の結果として気になったということで、よく記憶を辿っていただくと、私結構言っていましたよ。そういう意味では、ただ大事なことは、やはり県としてしっかり発表するタイミング、今ご質問のとおりだと思いますので、そこはある程度、単なるふわふわっとした構想ではなくて、ある程度現実性のあるものとしてどうでしょうかと。まさに県民の皆さんにより詳細を問うていく、そのタイミングで発表したいと思っております。タイミングはもうちょっと先になるかなと思っています。
記者
今年度中とか、それぐらいにはというようなことでしょうか。
知事
今年度中はもちろん、そんな先ではないです。
記者
全国知事会で、各地で発覚しているNHKの受信料の未払いの問題があったかと思いますが、それをめぐって、先週の全国知事会議で、知事は支払いに関するルールを定めるべきだというような趣旨のことをおっしゃったかと思います。知事会の総務常任委員会で、現行制度の下で、どういうことができるかを議論していくということになったと伺っているのですが、知事として、現行制度以外に新たなルールを作る必要があるという、その点どのようにお考えなのかということが一点と、それから県からまだ特に未払いの発表が今のところなかったかなと思うのですが、県の状況が分かればそれも併せて教えてください。
知事
私も着任早々にそういう問題がありそうだというのは聞いていました。他の県では払ったの、払っていないのという議論があることも聞いていました。なので会計管理チームに、まず県の状況を調べることが一つ。これはもうほぼできています。ただ、県だけできていれば良いというわけではないので、県内全市町村に対して同じ調査をしてくださいということをお願いしております。これも今ほぼ上がってきているかなという感じがしています。その中で、これ何の問題かということは皆さん多分ご存知だけど、見ておられる方はご存じないと思いますが、要はNHK法の関係で、受信機を持っている人はお金を払うと、単純に言うとそういうルールになっていて、その受信機を受信機という定義だけでは当てはまってしまうのは結構たくさんあって、例えば公用車のカーナビだとか、いろんな通信機もテレビの受信は可能です。ルールから言うと、可能なものは全部払うことになっているのですが、明らかに見る予定がないし、今後も見る予定がないものまで、そのルールを単純に適用すると払うことになってしまう。もっと言うと、まさかそんなに払う必要があるとは思っていませんでしたという自治体が結構多くて、だからこういう問題があるし、県内も改めてテレビを明らかに見ているものはテレビとして認識しています。これは払ってきました。定義をより詰めてみると、これも当たるんだというものがあるので、それを調べたら全国的にも払っていませんでしたとか、払うのですかという議論があるということ。実は知事会の中でもいくつかの知事に聞いてみればそうなんですよねというのがありましたので、今回の知事会の中の、その他項目の中で表明をしてみたということで、その中で知事会長の方から、直接これを受けるのは多分総務常任委員会になると思うので、これは福井県知事が委員長なのですが、そこで今各県で取り組んでいる状況、その他も含めてどうしたら良いかを検討しようということになったところです。そこからすると、今のルール自体が単純過ぎるということで、受信機としか書いてないので、「受信機(もっぱら映像を見るものに限る)」と書くのか、「映像を見ることを予定しないものを除く」と書くのか、いずれにしてもルールの変更が必要になるので、それをどうしたら良いかということを知事会として表明してはどうかということになったものです。
記者
この場合、おっしゃっているルールというのは、放送法を変えようということでしょうか。
知事
放送法か、NHKさんの徴収の運用ルールがあるのであれば、これはNHKの記者さんの担当ではありませんが、どこまでルールを厳格に適用するかというのは、NHKさん自身もそれを払ってもらえるのだったらありがたいかなみたいな状況なので、おそらくNHKの方としても絶対払わなければいけないということで雰囲気を感じておりますので、多分NHKさんとしても正式に何か表明されるのだろうと思いますが、それは多分総務省の仕事になると思いますから、その中でやっぱりみんなが納得できる、我々としては明らかにその映像を見る予定がないものに対しても貴重な県民の税金を払い続けるのかということはやはり適切ではないだろうということで、ルール化してはどうかという提案したというわけです。
記者
自治体が払うその部分に関してのみ何か特別なルールを設けてくれないかというような趣旨かなと思ったのですが、そうではなくて、一般的なルールから変えた方が良いじゃないのかという趣旨だったのでしょうか。
知事
これがどういうものになるかはこれからだと思います。まずは自治体から手を挙げたので、少なくとも自治体の中で実は隠れて見ていたよというのは多分ないので、明らかに業務上使っている中で、テレビ映像を見る予定はないが、定義上、機能上できてしまうものというのに関しては、誠実にやっているはずなので、ここはまず違うでしょうと。おそらく、これからは多分総務省の仕事になると思いますが、それに準ずるものがあるかもしれないというのは、これから国の方の仕事になると思います。少なくとも自治体としては、僕は見ないし、払うのが適当でないという意見をまとめようということです。
記者
ひとまずの射程は自治体の分ですが、その結果、一般的なところにまで広がったらということでしょうか。
知事
そうですね。
記者
最初の方に質問としてあった(知事に就任して)半年の所管について、これから政策に本格的に取り組んでいくということですが、特にどの分野でといったお考えはありますでしょうか。
知事
もう目星は付いているのですが、まずは働いてもらい方改革についての取組み、これはもっと横展開をしっかりしていくというのと、大所で言うと教育で、異年齢の教育、これは構想としてはあるのですが、具体的にどうするんだという話。さらには、これから、林野庁ともかなり本格的な議論を進めていきますが、山の所有者不明の土地に関して制度化をどうしていくのかと、このあたりもしっかりやっていきたいと思っています。さらに、政策オリンピックの第二弾で、防災関係でまず自主的な防災は第一弾でやっているのですが、特に三重県とを中心に始めていますが、子ども達を今から交流することによって、海と山のふるさと2つということで、安心して避難できる場所を確保すると、これはもう本格的にこれからやっていきたいです。いつ、震災が起こるか分からないという状況の中で直ちに始めたいと、三重県知事も大いに賛成ということでこれを愛知県、場合によっては静岡県へも広げていくと、そんなことかと思っています。
記者
先ほど、LRTの関係で東濃の話が出ていましたが、これは東濃にもLRTを作るということでしょうか。
知事
実はそうではなくて、今回先ほどの質問にもありましたが、LRTを作ることが目的ではなくて、まず2つ、岐阜圏域の活性化という大きなテーマの中のツールの一つとしてLRTが良いのではないかというまだ構想の段階と、これに対して、東濃の場合は今度リニアが来ますので、リニアが来た時にただ駅ができましたということではなく、東京から 58分で着いた時に、東京ないしは世界の方々がすごいねと思えるような東濃という形をどうしたら良いのかという、少し広いエリアになりますが、その構想を検討すると。その中に、場合によっては自動運転の議論も当然入ってくるかなと思っています。
記者
先週、県の障がい福祉施設の(県立)はなの木苑の方で、入所者への虐待事案がありました。このことについて、知事の所感と、こういうところを直した方が良いのではないかという再発防止策について、何かご意見があればよろしくお願いします。
知事
残念な事象ですけど、昨年6月に、施設の中で、虐待というか、食事の時に(利用者の方が)吐き出したら叩いてしまったりとか、頭を押さえつけて歯磨きを強制的にさせたりとかこれはここだけ聞くと確かにひどいことなのですが、実際に現場の方を見てみると1人で2人も3人も同時に見なければいけないので、当然のことながら、思ったように食べていただけるわけでもないし、(自分で)やっていただけるという方ではない方々に対して、やはり本人の負担があまりにも大きいかなと。そうすると、これは弁護するつもりはないですが、やはり環境の改善をすることによって防げるものも多々あるのではないかということで、今後は1人で見るだけではなく、2人体制にしておくことによって(かなり負担が減るのではないかと)。ただ、もちろんそれは、そんなに財政的にも人的にも余裕があるわけではないので、食事のルールを見直して、2人で見られる範囲で順繰りに、多少時間がかかっても食事をやっていくとか、そういったことからまず始めたところです。
記者
県は福祉事業団の施設を11施設持っていますが、ある程度統一したルールを作っていく必要性とか、その辺りどのように感じていますでしょうか。
知事
今申し上げたように、どこも人が足りなくて、介護関係は本当に大変ですから、その中で問題が起きた施設だけ2人体制というわけにはいかないと思いますので、共通のルールで、どの施設に入っても、そうした事象が起きないような環境を整えるというのは県として非常に大事だと思っていますので、それは検討していきたいと思います。
記者
LRTの関連ですが、今の状態ですと、構想どおりにいくと、名鉄竹鼻線が競合路線になると思いますが、名鉄竹鼻線の利用者数について、実際、LRT計画が実現した際、どのような影響があるかとお考えでしょうか。
知事
まさにそれをこれから試算をすると。大体実は分かってはいるのですが、ただ逆に言うと、競合する、ちょっとヒントになってしまいますが、競合するばかりでもないです。いろんなやり方があるかなと思っていますので。それから、名鉄さんのお考えもありますので、その辺りも調整しながら、いろんなやり方があるかなと思っています。
記者
先月の会議の中でも、岐阜羽島駅の(利用者の)中で、その後に電車を利用しているのがそんなに多くないみたいな数字を出していたと思うのですが、その比率をLRTで上げていくみたいな考えになるわけでしょうか。
知事
竹鼻線と一言で言っても、あるところで少し接触するに近いところもあったりすると、その路線までは共通でも良かったりと、これからいろんな議論があると思います。ただ、明らかに違うのは、元々竹鼻線は岐阜駅まで来ていたのですが、今は笠松までしか行かないということ。それから今、岐阜羽島駅にたくさんいらっしゃる外国人を中心とする観光客の方々に、何を目的に、どこに来てもらうか。そして、今のところ構想しているのは、この県庁、サラマンカホールのような人が集まりやすいところを通したいなと思っていますので、そういった意味でいろんな使い方、それによってこれまではあまり使わなかったけれども、使うような魅力が出るかもしれませんし、これはまさにこれからその研究会で検討していきたいと思います。
記者
リニアの関連で、東濃圏域の方の一定の誘客効果を期待できると思いますが、一方で東濃から岐阜圏域の方で、東海環状自動車道はあるにせよ、旅行客が使えるような公共交通機関が正直名古屋経由しかあまり見当たらない、また本数が少ない路線しかないと思います。岐阜圏域への方向、県下全域へのリニアからの誘客について、どのようにお考えかという今後の方策等があればお聞かせください。
知事
実は東濃という言い方をしましたが、もう少し広いエリアで考えていまして、東京・品川から58分で岐阜に来た後に誰が何を求めて来るのかという中で、もちろん観光という意味では、濃飛横断自動車道ができれば、下呂温泉まで30分という議論もあります。そこから当然、高山まで行くということもありますし、逆にビジネスマンからすると、恵那地域のゴルフ場というのは大変魅力的なものになります。さらに言うと、子ども達にとっては1時間で来られる場所になりますから、遠足、その他体験型の学習をする場所としても非常に良いものがたくさんあると。さらに、外国人の方からすると、中津川を中心とする馬籠、妻籠。元々人気のあるところにも非常に近くなってきます。ただ、それだけで終わってしまったのではもったいないので、そのエリア全体として、さらに一種の東京のパートナーになれるかなと思っていますので、東京に住んでいる人達にとって身近な故郷、身近な本物の日本ということを感じてもらうためには、どんなサービスがあり、先ほどの話でどんなインフラがあるとそれがより充実するかというのを、かなり広い範囲で。ただそれをいきなり岐阜圏域まで持ってくるというよりは、岐阜圏域の方は羽島の駅があるというのと、今度は岐阜インターができますので、そこでまずエリアとしてはしっかり人々を呼び込むというのと、東濃を可能な限り拡大していくと。その中で、今おっしゃったように、まさに中津川と岐阜を一本で繋ぐかどうかというのを、今後の議論としてあるかなと思いますが、まずはそれぞれの地域で活性化する絵を描きたいなと思います。
記者
副知事の人事に関して少しお尋ねします。今、空席になっているのですが、これまで副知事が担ってきたものとして、議会対応であるとか、市町村の要望への対応であるとか、職員組合との交渉とか、様々な業務があるかと思います。組織として現時点で副知事が不在ということで不都合が生じていないかどうかの認識と、今後副知事の穴をどう埋めていかれるのか、空席の期間ですが、その考えをお聞かせください。
知事
実は今日の午前中に、幹部会議で誰が何を担当するということを決めました。なので、副知事がやってきた項目が10項目ぐらい、それぞれ私がやる分と、各部長がやる分と、あとはもともと職務権限代理ということで、総務部長が担当になっている部分があるので、そこでとりあえず振り分けてやりますということで、今日午前中に決まりましたので、当面はそれでいけるかなと思っています。
記者
具体的にどのように振り分けられたか、それを少し教えていただくこと可能でしょうか。
司会
後ほど対応させていただきます。
知事
私の方から、おかげ様で県図書館、県美術館の「わくわくプロジェクト」(の来場者が)2日間で6,400人になりました。(県庁の)20階をオープンした後の2か月分が2日で集まりまして、モーニングも大人気で、初日も私が行ったらもうすでに完売でした。それで、2日目はもっと早く10時で完売してしまいまして、感想を聞いてみても、非常に子ども達も楽しいとか言って大騒ぎしていましたが、「図書館でモーニングが食べられるということで、孫達と来ましたよ。」とか、「元々水路で遊べると良いなと思っていたのですが、本当に街中でこのような場所がないので、すごくありがたい。」と言う人とか、「孫を連れて来るのに良い。」とありましたし、元々狙っていた、おかげ様で美術館の中にも入っていただけたりとか、本を読んでいただける。特に、美術館の奥まで行くことはなかなかなかったのですが、今回スタンプラリーをやったおかげで結構多くの人に入っていただいて、こういうのがあるんだねということを見つけていただいたのはとても嬉しかったなと思っています。あと、キッチンカーもすごく好評でありまして、やはり居場所もそうですし、今後美術館だけだとあまり行かないのだろうけど、こういう機会があると来るよという声もあって、非常に順調なスタートを切れたかなと。あとは、ちょっと暑いので、事故にならないように、それなりに道路だとか監視員をしっかり付けてやっておりますので、是非せっかくの県有施設ですから、存分に使っていただけるとありがたいかなと思っていますので、よろしくお願いします。