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知事記者会見録(令和7年5月27日)

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和7年5月27日(火曜日)15時00分

司会
 
​ただいまから知事定例記者会見を始めさせていただきます。
 知事お願いいたします。

知事
 
まず最初に、(県庁舎20階)展望ロビーについてです。行かれましたでしょうか。私は行ってきました。天気は悪かったですが、来庁者数は千人を超えました。私は、最初の日(5月24日)のお昼ぐらいに行きましたが、感覚としては、たくさんいるなという感じでした。オープンと同時に百何十人来られたようで、それなりに人気がありました。せっかくの機会だったので、来ていただいた方にアンケートを取り、聞き取りも行いました。主な意見として、お手元の資料にありますとおり、「パノラマの景色がすばらしい」、「休日に来られて嬉しい」という声もありました。残念ながら土曜日は曇りでしたので、「天気の良い日にまた来たい」や「知人にも紹介したい」、「土日祝日の開放を続けてほしい」、「少し蒸し暑かった」などがありました。これから空調や他のことも研究していきたいと思っていますし、ここに私の意見を足すと、お昼に行ったので何か食べたかったですね。コーヒーや飲み物はあるのですが、そこに五平餅やみたらし団子でもつまんで景色を見られたら最高だなと私は思いました。
 是非これから皆さんにも見ていただいて、いろんな意見も伺いながら、どんどんサービスを良くしていきたいと思っておりますので、積極的に皆さん自身のご意見や、こういう意見があったよという声でも結構ですので、是非教えていただけると良いかなと思います。この県庁も県民の皆さんの貴重な財産ですから、本当に皆さんがよりよく使っていただけたらありがたいかなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

知事
 
そして2つ目なのですが、少し面白いテーマです。なかなか(教育長と共同で会見をすることは)ないことなので。よろしくお願いいたします。

教育長
 
今日は、お手元の資料にございますように、夜間中学の体験会をこの夏に行いたいと思っていますので、そのご案内をさせていただきます。目的は、(資料の)最初にありますように、まずは夜間中学とは何であるのかを県民の方々に知っていただきたい。そして、この夜間中学について、過去にアンケートを取ったりとかいろいろとニーズ把握を今までも試みたのですが、なかなかそのデータが集まりませんでした。ということで、今年度は、実際に模擬授業というか、模擬体験会を開いて、どういったものが必要なのかということを、しっかりと把握させていただきたいというのが目的となっております。
 夜間中学について、記者の皆様方にはよくご存知の方もいらっしゃると思いますが、今一度、説明をさせていただきます。(資料の)裏面をご覧ください。夜間中学とは、元々は、戦時中や戦後の混乱期の中で、なかなか義務教育を受けられなかった方々に、そうした機会を与える目的だったものが、現在の状況としては、2つ目の丸にありますように、もちろんそうした方々もいらっしゃいますが、さらには、不登校等で十分な義務教育が受けられなかった方も来ています。さらに、外国籍の方が多いのですが、本国や日本において義務教育が終了されていない方、そうした方を対象としております。他県では、既に何校か開校しておりますので、その状況が今申し上げたようなことになります。
 さて、本県での開催ですが、(資料の)表面に移ってください。まずは、岐阜会場と西濃会場、この2地区で行いたいと思っております。日時については、資料にありますように、ちょうど夏休みが始まったところで行いたいと思っております。(資料の)「3 内容」をご覧いただけると分かると思いますが、平日と休日に分けて、参加しやすいような形で、数学、理科、社会、英語を実際に授業したいと思うのですが、先ほど申し上げたように全国の状況を見ますと、外国籍の方が半数以上を占めていることを考えると、岐阜県でもそうした状況が十分予想されますので、(資料の)1番下段にありますように、日本語の理解が十分でない方に対しては、支援員やポケトーク等を利用して、そうした方々も楽しく授業が受けられるようにしていく所存でございます。講師は、本教育委員会の指導主事が務めることになっております。

司会
 それでは、一旦本件に関する質問をお受けいたします。

記者
 
他県の状況について、愛知県や三重県などは、既に開校されていると思うのですが、改めて、岐阜県が遅れているという言い方が良いのか分かりませんが、この時期に、とりあえず体験会をまずやってみようという、その遅れている背景とか要因をご説明ください。

教育長
 
今のところ、文科省の発表によりますと、都道府県の中でまだ開校してないのは、岐阜県を含めて15県となっています。先ほどおっしゃったように、愛知県、三重県においては既に開校されている状況です。全国で、私立も含めて、今のところ62校というのが現状です。そうした中で、岐阜県としてということなのですが、令和元年に、国の方から、各都道府県に1校をという方針が示されました。岐阜県としましても、各市町村を回ってニーズを把握したり、先ほど申し上げたようなアンケートを令和5年度に実施しまして、その内容について丁寧に聴取し、よりニーズに合ったものを開校したいと思っていますので、現在に至ったというところです。

記者
 
体験会ということなので、一気に設置を具体的に検討していくような位置付けにはまだならないという理解でよろしいでしょうか。

教育長
 
例えば、来年とか再来年に開校しますということはまだ決定はしておりませんが、この体験会で、先ほど冒頭に申し上げたように、その中身として、参加される方は何が必要なのかしっかりと把握させていただいて、岐阜県に合った夜間中学の中身をここで確定し、その後、開校の方へ進めていきたいと考えております。

記者
 
市町村を回ってニーズを把握したとのことですが、具体的にどのようなことをされたのでしょうか。

教育長
 
全てではありませんが、半数ほどの市町村を回って、市町村の教育委員会、教育長を含めた担当と懇談する形でニーズの把握をしました。また、全国において、開校している学校は先ほど62校と申し上げましたが、市町村立が31校、そして指定都市、これは市町村立の中に入るかもしれませんが19校ございますので、多くはどちらかというと市町村立です。ということをもって、岐阜県においても市町村がそうしたものを設置するかどうかという意思確認も含めて、(市町村を)回って、そのニーズの把握に努めたところです。

記者
 
今回、ニーズを正確に掴みたいという意図もあるということでしたが、それだけでは掴み切れないものがあったということなのでしょうか。市町村が把握し切れていないみたいな現状があればお伺いできればと思います。

教育長
 
おっしゃる通りです。実際に体験しないと分からない部分もありますので、今回は模擬授業をさせていただいて、そこで実際の声を聞く。さらには、(資料の)「3 内容」の1番下にありますように、今回の場合、その対象者だけではなくて、その家族ですとか、特に外国人の方の場合は、支援者が多くいらっしゃると思いますから、そういった方々にも参加していただいて、実際の声を聞きたいとも思っております。

記者
 
最後に、大体何人ぐらいの参加を見込んでいるとか、それを推定するためのものではあると思いますが、それがあればお伺いできればと思います。

教育長
 
具体的な数字は持ち合わせておりませんが、できるだけ多く、今日記者の皆さんに記事を書いていただいて、広報していただいて、満員になるぐらいの状況を私としては期待しているところです。

記者
 
知事の公約というか、掲げている目標の中で、教育分野を重点的にやられたいということでしたが、今回、他県の事例ですと夜間中学は現役の不登校になっている小学生の中に、夜間中学の対象者である大人が一緒に勉強している場が他の事例ではあります。知事も異年齢学級を掲げられている中ですが、ちょっと違うかもしれないですが、理想というか、選挙の時にお話しされていた内容とは違うかもしれないですが、こういった教育の分野で、今後どう夜間中学に取り組んで、知事としては、部局は違いますがどうやっていきたいとかあれば(お伺いしたい)。

知事
 
実は、文部科学省から言われたからやりましたというところもあるのだろうと思うのですが、教育長と今日もずっと話をしていたのですが、今までの教育の中でははまらなかった方たち、今、特に35万人も不登校がいるという中で、やはり学びたいという気持ちはあるのだろうと思います。だけど、今提供されているものではなくて、例えば夜間というか、場合によっては外国の方もいらっしゃる、場合によっては社会人の方もいらっしゃるかもしれない、そういう新しい環境の中であったら勉強できるかもしれない、そういうチャンスもあるかなと思っています。あえていろいろな方がいるからというよりは、最初はもっぱら外国人の方が多い学校もあるでしょう。場合によっては、不登校の子が多いところもあるでしょう。元々は、ご高齢で、戦争の関係で勉強できなかった方、これは今は少ないのかなと思うのですが、場合によっては学び直したいっていう人もいるかもしれない。その教育環境こそがこの夜間(中学)に価値があるよねと。だからまずは地域によって、場合によってはいろんな、もっと我々が思っていなかったようなニーズが出てくるかもしれないので、それでやってみましょうということになりましたので、まさにご質問のとおり、新たな異年齢(学級)、そして国籍も違う、そうした学びの場を提供すると。そして、おそらく親御さんもたくさん来られるのではないかなと期待をして、「うちの子だったらこういう環境とかいけるんじゃないか。」ということを期待しているところであります。

記者
 
先ほどの質問の中で、市町村との懇談で(夜間中学の)設置の意思確認をされたということですが、どのような反応があったのでしょうか。

教育長
 
昨年の7月から8月に懇談させていただきましたが、現在のところ、市町村で夜間中学を設置する意向はないという確認が取れたところです。そうしたことを踏まえ、一度、県で体験会を開いて、冒頭申し上げたように、しっかりとしたニーズを把握し、今後の設置につなげていきたいと思っております。

記者
 
昨年の県議会の答弁の中で、令和7年度に夜間中学の設置に向けた委員会を立ち上げるというような答弁が知事答弁であったと思います。今年度に入って、設置に向けた枠組みですとか、そういったものは作られているのでしょうか。

教育長
 
今のところはそうしたものはございませんが、先ほど申し上げたように、まず、岐阜、西濃を皮切りに、まず全県でこうしたものを展開し、今後の設置に向けていきたいと考えているところです。

記者
 
岐阜県の場合は市町村立ではなくて、(夜間中学が)実現した場合は、県立で設置をすることになるだろうということが現状の見通しですか。

教育長
 
今のところ県教育委員会としては、県立で(夜間中学を)設置する可能性もあると思っておりますが、今回のこの体験会は当然地域の市町村の教育委員会も参加してくれると思いますので、その状況を見たり、さらに私どもとして状況を提供する中で、市町村の方が(夜間中学の)設置の方に向かえば、それを拒むものではございません。

記者
 
文部科学省の方針だと、2027年4月までに各都道府県に少なくとも1校という方針なので、来年度、再来年度にすぐというわけにはいかない(かもしれませんが)、ただ、後ろが決まっているので、少なくともそこまでには岐阜県教育委員会としても設置しなければ(いけない)、設置を目指していくという理解でよろしいですか。

教育長
 
文部科学省の意向もございますので、それに向けた形だと思いますが、1つだけ申し上げると、各県に1校だけといったところに私は個人的に非常に違和感がありまして、岐阜市に置いたところで高山の方や中津川の方は学びに来られないわけですから、できれば全県下、5圏域・6学区ございますから、そうしたところで展開ができればと、現在のところは考えております。幸いと言って良いかどうか分かりませんが、ご存知のように、少子化の中で県立高校の校舎はいくつか空き教室を持っていますので、そうしたものの有効的な活用も視野に入れながら、今後の検討を進めていきたいと思っております。

記者
 
今回の体験会は大垣市青年の家、岐阜市のハートフルスクエアーGですが、もし本当に実現するとなると、高校の空き教室であったり、既存の校舎を有効活用するということでしょうか。

教育長
 
可能性として(はあります)。あとは通いやすさ。アクティブGや、ハートフルスクエアーGであれば非常にアクセスは良いですから、アクセスと環境を両立するところでと考えております。

記者
 
(夜間中学の)参加者が外国籍の方が多いことが予想されるということで、授業のイメージとして通訳が入って行う形になるのでしょうか。

教育長
 
教科を見ていただくと、国語がないじゃないかと思われるかもしれませんが、そもそも夜間中学ですので、教える内容は中学校の教科書の内容を基本として行います。とは言っても、なかなか日本語の理解が十分でない方が多く参加されることも予想されますので、この4教科を、日本語指導も含めながら展開をしたいと思います。そうしますと、当然のことながら、今現在、東濃高校ですとか各中学校や小学校で通訳の役目をする支援員がおりますので、その支援員の方々に入っていただいたりすることを考えております。

記者
 
対応する言語と言いますか、岐阜県だとフィリピンの方であるとか、ブラジルの方などが多いと思うのですが、その辺りは今どんなお考えでしょうか。

教育長
 
支援員も、タガログ語ですとかポルトガル語の(通訳ができる)方がいらっしゃいますのでそうした方が中心になるのではないかと思っております。

記者
 
今後の体験会ですが、西濃、岐阜とありますが、今後中濃であるとか、外国人の多い可茂地域であるとか、東濃、飛騨とかに広げていくという考えでよろしいでしょうか。

教育長
 
おっしゃるとおりです。特に可茂地区からは非常に(多くの)声が私どもに届いておりますので、そうしたところも含めて全県でまず体験会を開いていきたいと考えております。

記者
 
年内に(体験会を開催する)といったイメージですか。

教育長
 
そうですね。まずは夏に行って、次に秋の段階で(開催したい)と思っております。またその際には、是非広報の方をよろしくお願いいたします。

司会
 
この件に関しては、ここで一旦終了させていただきます。

 それでは、改めて知事よろしくお願いいたします。

知事
 
その次になりますが、畜産研究所の養豚・養鶏研究部の完成式について発表させていただきます。これは、県にあるいくつかの研究所が老朽化したということもあるのですが、今回はお手元の資料にありますように、国内最高水準の衛生環境、いわゆる防疫体制を、いろんな感染症に対して、しっかりとその品質を維持していくためのものができましたというところがポイントになると思います。6月11日に完成式をやるのですが、防疫上の観点から、感染症を持ち込まないということで、一般の方の入場は残念ながら見送らせていただきます。今回特に、研究内容、以前の豚熱の関係で一旦消えてしまった「ボーノブラウン」というブランド豚を再造成するということで、もう1回質の高いものを作っていくということです。それから、鶏では、肉用奥美濃古地鶏の原種鶏群の育種改良を進めることによって、新たなブランドを作っていくと。そういったいろんなものを掛け合わせていく中で、防疫体制というのはすごく大事なものですから、それがこの岐阜県に堂々たるものが完成したということで発表をさせていただきます。
 取材対応なのですが、取材は可能なのですが、研究棟等の内部への立ち入りは防疫の関係で徹底して行いたいと思っております。(研究所の)中の映像やデータを後日ご提供させていただきますので、是非県民の皆さんにとっても、安心なところができましたということで、県の誇りというと言い過ぎかもしれませんが、安心して豚肉や鶏肉を召し上がっていただける、県外、海外に向けても自信を持って発信したいというものですので、是非取材をよろしくお願いいたします。これが3つ目です。

 そして今度は、海外、特に外国のお客さんに対するプロモーションということで、この岐阜県には良いものがあり過ぎということで、あり過ぎてちょっともったいない使い方をしているので、今回明確な取組みのポイントはストーリー性を持たせるということです。海外旅行された方はあるかと思うのですが、ホテルに行くと、一日のオプショナルツアーみたいな形で、例えば島巡りをやりますとか、バリ島だと画家の街というか、山の上の方に行って、そこを巡るということが半日コース、一日コースであると思うのですが、日本の場合はそれがあまり十分でない。特に海外の場合は、大手(の企業)が持っているものしか紹介されないでいる。何を言いたいかというと、47都道府県が一斉に来た中で、たまたま目に付いたものだけが海外に紹介されることになるので、岐阜県としていろんなストーリーを作って、直接海外の旅行会社さんに、「日本に来る時に(岐阜県は)どうですか。」ということで、日本に行ったら、言い方は少し悪いですが、従来型の京都や奈良、大阪を回るとか何とかというよりは、その次の段階として、岐阜に行ったら飛騨高山だけではなくて、そこから先にもっといろんな体験、特に最近よく言われているように、「モノからコトへ、体験へ」というように繋がっていると言われておりますので、(配布資料の)2ページ目にいくつか写真があるのですが、例えば、日本刀の鍛錬だけではなく、もっと言うと以前は包丁を買いました、それで終わりみたいなことがあったのですが、鍛錬を体験するし、座禅だとか居合だとか、まさに武士道、「SHOGUN 将軍」という作品のおかげで関心が高まったのであれば、そのストーリーとして体験していただく。それから、美濃焼の作陶体験をしたら、ただ茶碗を作るだけではなくて、茶の湯、まさにその茶道の意味を体験しながら、自分でも作ってみるとか。あと、美濃和紙創りの体験だとか、そうしたものにプラスでいろんな食文化といったいろいろな文化とでセットにしながら体験していただく、どちらかというと少しゆったりとして過ごしていただく。お客さんの中でも、初めてというよりは、高級志向の方と言いますか、海外ではそういうのが当たり前になっているのですが、そのラインナップを増やしていくことによって、しっかりと岐阜の魅力を点から面へ展開するということを考えていきたいと思っております。場合によっては、日本に来てから、こうしたオプションがいくつかあると良いよねという話もありましたので、そうしたものも含めて発信していきたいと思っております。まさに、オプショナルツアーのラインナップをたくさんにしていくと。皆さんのお手元のパンフレットを見ていただくと、英語で「Discover GIFU」とあり、この中でも英語で紹介しながら、本当にいろんなもの、今までは観光と名が付くところだけにお客さんが行っていたのですが、そうではなくて、食もそうですし、ウェディングということもあるかもしれませんが、この景色の中で(資料にあるような)こういう写真を撮ると。地元の写真館の方々にとっても、観光客というのが関係ない人たちにとっても重要なお客さんになってくると。そして、杜氏のところでお酒作りを見ることによって、お酒の魅力を感じていただく。体験していただいた方はだいたい(お酒を)買っていただけるので、単に美味しいとか、安い高いということだけではなく、モノとコトを一体化させていくと。そうしたものを、観光として重層的に進めていきたいなと考えているものです。これが4つ目です。

 そして、お手元の資料の5つ目が最後になりますが、「オール岐阜・企業フェス インターンシップ・オープンカンパニーの日」を初めて開催します。これまでも、就職活動に向けての企業紹介というのはたくさんやってきたのですが、インターンシップは、今まではイメージだけとか、ちょっと話を聞いただけではなく、実際にその会社の中に入ってみて、いろんな体験をする中で選んでいくということで、そうした機会をこれから広げていこうと思っておりますが、その取組み、企業さんを紹介するということです。お手元の資料にありますように、6月8日、9日の2日間で、じゅうろくプラザで実施したいと思っております。来場者には、いろんな企業探しのヒントが得られるし、ギフトも用意しておりますが、対象が、大学生、短大生、専門学校生、そして高校生も対象になりますし、転職希望者(も対象になります)。これから、また別に、高校生だけを対象にしたものとかを色々やりますが、今回はインターンシップということに着目しながら、企業さんと触れ合う、知るということをしっかりやることで、企業の方からすれば、人材不足解消で、学生さんたち、働きたいという人にとってみれば、イチゼロで決めるのではなくて、いろいろ企業を知る体験のチャンスを広げていくことによって、お互いのマッチングを進めていきたいということで、これを実施するというものですので、是非宣伝の方よろしくお願いします。私からは以上です。

記者
 
2点お伺いします。まず、旅行商品の「Discover GIFU」について、先ほど高級志向の方などをターゲットにということですが、改めて富裕層向けというイメージかなと思っているのですが、そのエリア、欧米とかアジアとかなのか、全世界あまねくというようなイメージなのか、数値目標みたいのがあるものではないかもしれませんが、どれくらいの方に来てほしいということがあればお考えをお聞かせください。
 もう1点は、東京都の小池知事が、水道料金の基本料金を夏の間の4か月間無償化しますという話がありました。財政が豊かな東京故の話かもしれませんが、東京以外の方にとっては、何で東京だけなんだと思われる方もいらっしゃると思います。それで、岐阜県でどうするのか含め、知事の受け止めがあればお聞かせください。

知事
 
富裕層という言葉をあえて私は使わなかったのですが、世の中的にそう言われてる方々は当然いらっしゃいます。ただ、ありがたいことに、先立って発表されましたが、岐阜県に来ていただく外国人が史上最高(数)になりました。中国の方は少し減ったのですが、それ以外は全部増えています。特にヨーロッパ、イタリア、イギリス、フランス、ドイツはものすごく伸びています。どこをターゲットにというのもあるのですが、来ていただいた方に満足いただけるという意味では、ありがたいことなのですが、満遍なく対象になるかなと。今回発表したのは英語バージョンですが、状況を見ながら、(それ以外も)しっかり対応していきたいと思っております。私も海外に住んでいたのでですが、どこの国であろうと、日本に対する憧れというのが非常にあります。特に歴史、文化、伝統、そして先ほど来申し上げている「SHOGUN 将軍」の作品のおかげで、武士道といったものに対する関心は欧米であろうとアジアであろうと非常に高いと。ただ、その中で、多少その国によって関心のありどころは違ってくると思うのですが、そうしたものにもまずは満遍なく対応して、特に今回担当部局の方にお願いしているのは、どこから来た人が何に満足して、それがどうだったのかということをしっかりデータとして把握しておこうと。それによって、こちらが良いと思うものでストーリーを作るよりも、海外から来ていただいた方は思わぬところに関心があることも分かるということもありますので、こうした取組み、ストーリー性を作る中でもこれ自身が我々にとっての大事なトライアルになるかなと思っております。
 もう1つの水道料金について、実は先週ある知事会に参加させてもらったのですが、大きな話題になっていました。東京都のことで、我々岐阜県は少し離れていますが、特にお隣の県の知事の方々はかなり困ったと。それで何が起こるかと言うと、確かにお金があるところがあれ(水道料金の基本料金の無償化)をやると、今度は住む場所を考えている人がますます東京に集まってしまうと。それによって、お金も集まるから、お金が集まるとこだけが伸びていくと。それが国全体として本当に良いのかと強く主張しておられる知事がいらっしゃったのが印象的でした。なので、お金がないという県だけで集まってもしょうがないので、これは国として、いわゆる交付税の再配分の仕方その他も含めて、ちゃんと考えていかないと。特に少子化はこの国の問題となっていますが、東京に集まってしまう。この流れを加速するのはいかがなものかということがありましたし、私も聞いていてそうだなと。あとは、我々としては、そうした水道料金だけに負けてしまうような県にならないように、魅力を高めていかなければいけないと思いますが、こと水道料金に関しては地域的な課題もたくさんある中で、我々も考えなければいけないし、岐阜県はさすがにただにはできませんが、今、関係部局の中でいかにしたら水道料金を安くすることができるのか、内々でいろいろと勉強を始めております。なぜ水道料金が高くなるのか、人口が減ると当たり前に割り増しになるのは本当なのかということも、いろんな技術を使うことによって、人口が多少減ろうと増えようと水道料金の基本コストが変わらない方法ができるのではないかという検討を始めているところです。

記者
 
観光の体験商品の関係で質問いたします。岐阜県を訪ねるインバウンドの方が非常に増えているということですが、飛騨と美濃の格差が観光の課題としてあると思います。それで、このパンフレットのラインナップを見ると、結構バランス良く配置されたのかなと思ったのですが、その狙いみたいなものはありますか。

知事
 
おかげ様で、中部全体を見ても、飛騨地域が一人勝ちみたいなところがあったのですが、逆に飛騨は、いろいろとお客さんがたくさん来てくれればというよりは、いろんなサービスが追い付いていかないところもありますし、逆にそれだけを印象に持って帰られてしまったら、非常に残念なところがあります。ですから、飛騨に行くにしても、飛騨だけで終わってしまうのではなく、美濃にもこういうものがありますとか、先ほど申し上げたように、岐阜県はありがたいことに良いものあり過ぎて、鵜飼いも金華山もそうですし、関ケ原もありますし、養老もあります。東濃方面も良いものはたくさんありますし、下呂も郡上もあるという中で、飛騨高山だけではもったいないですし、逆に他の分野で楽しんでいただいた方が高山に行ってフィニッシュとして高山を楽しんでいただくとますます彼ら(訪日旅行者)にとっても選択肢が増えていくという意味で、ご指摘いただいたように、ありがたいことにバランス良く書けるぐらい岐阜県には(良いものが)あるので、それをしっかりアピールしていきたいと思っています。

記者
 
ゴールデンウィーク明けなのですが、柳ケ瀬の旧高島屋でビルの外壁の一部が落下するという事案があったのですが、その関連で、旧高島屋の解体というのはビルを管理している岐阜土地興業との高島屋との間でまだ揉めているということがあるのですが、この廃墟があることは、もちろん安全面もそうですし、知事が掲げられているまちのにぎわいづくりという面でもかなり足枷になっているのかなと思うのですが、今後の旧高島屋の解体でありますとか、今後の活用について、知事としてはどのようにやっていきたい、なってほしいかということのお考えをお願いします。

知事
 
覚えている方もいるかもしれませんが、私が商工労働部長で着任した1番最初の仕事が高島屋に撤退しないでねと交渉に行くことでした。その経験からしても、高島屋が無くなったのは本当に残念と言わざるを得ないです。それで、無くなっただけではなくて、その跡地が近づくと危ないとなると、柳ケ瀬自体の価値が毀損してしまうと。実際にどちらがどういう費用でというのは当事者の話なのでそこはお任せするとして、やはり県都と言われる岐阜市、特に岐阜駅前から、問屋町、柳ケ瀬に行くところの中で、やはり近づくと危ないというものがあるのは非常に残念なことです。県としましては、岐阜市との協力のもとなのですが、岐阜市そのもの、柳ケ瀬という範囲だけではなく、金華山、それから国際会議場、場合によっては、岐阜大学も含めた大きな範囲で、このまちをどうしていくのかという検討を実は内々に始めておりますので、そんな中で高島屋の土地がどうなるかは、先ほどの観光と一緒で、この一点だけを捉えてどうするかというのは結構難しいのですが、逆にこのまち自体のコンセプトが変わってくる、あの場所を使いたい、ないしは本当にお金を出しても良いから変えていきたいと。この後の質問であると嬉しいなと思っているのですが、(岐阜市)司町の旧岐阜総合庁舎もおかげさまで結構たくさん提案が来ていまして、そうすると、やはりあの場所自体、おそらく岐阜市が、「岐阜城楽市」を始められたりとか、あの辺りが活性化してくると、あそこもじゃあやってみようかという流れになるかなと思っております。なので、県としてはまずこの岐阜市全体をどう盛り上げていくのか。岐阜市以外も含めて、そんな中で高島屋の跡地はこのように使ったら良いのではないかと議論できる環境を整えていきたいと思っていますし、それが具体化した時には、いろんな支援の方法もあるかなと思っていました。

記者
 
旧岐阜総合庁舎の件ですが、今、提案が結構集まっているというようなイメージなのでしょうか。

知事
 
そうです。私もこの間見てきましたが、なかなか歴史的にも価値があるということもありますが、単体で勝負するというよりは、やはりあのエリアの価値というのもあるかなと思っていますし、まだまだ使えるところもあるし、そうすると私のような素人が見ても、結構面白いなというのがあると。それを今度は、民間の方々にとっては、やはりコストがかかることなので、高島屋の話も結局誰がコストを持つのかという話で、多分マイナスの議論をやると負担だけの話になるのですが、例えば解体したとしても、その次のチャンスが大きければ、そこも含めてやろうかと。まさに今回は県費ゼロであってもやりますかという質問に対して、結構たくさんの手が挙がっているということは、もちろん全員が全員最終的なあれ(提案)になるかどうかは分かりませんが、そういう条件であっても考えてみたいなと思う方が結構たくさん来ていただけるのは嬉しかったのですが、それと同じことが多分、高島屋の跡地についてもあるのではないかなと思ったところです。

記者
 
ちなみに、その提案の具体的な数はどれぐらいでしょうか。

総務部
 
提案ではなくて、参加の申込みが今日の17時までになっておりまして、昨日時点で8者から申込みがあったということでございます。

知事
 
正直なところ、始まる頃には2、3者来るかなというぐらいだったのですが、こんなに来るんだというのが正直なところです。ただ、今ありましたように、まずはサウンディング調査に参加したいということで、ただ、8者も関心があるということなので、そこからスタートできるというのがありがたいかなと思っています。

記者
 
先ほど、水道料金に関していかにして安くできるか検討を始めているとおっしゃいました。これは、安くする方向でというような方向性があっての話なのか、安くできるかどうかも含めて研究されているのかというところを教えてください。スケジュール感も含めてお願いします。

知事
 
今のやり方というか、電気も使って浄化をすると何が起こるかというと、利用者が減れば料金が上がるに決まっているわけです。ですから、今、全国的に少子化、人口減少の中で、ほとんど全ての自治体が苦しんでいるのは、基本料金というか、基本コストが一定、ないしは古くなるとかかるのにも関わらず、利用者が減っていけば、当然1世帯当たりの料金が上がるという、ある意味当たり前のことが日本中で起きていると。なので、今分析しているのは、何でそういうコストの構造になっているのか、もっと他の方法はないのかということを検討していると。なので、理想を言えば、(料金が)下がればこんなにありがたいことはないし、場合によっては人口が多少減ったとしても、(料金を)上げずに済むような方法はないのかと。もっと人口が増えれば当然下がっていきますから、そういうのも含めて(検討しています)。その中で、ご質問のスタートだと思いますが、水道料金というのはある意味生活の中では必需になるようなもので、マストのコストが下がれば、やはり住みやすさとの関係が出てくるので、そこについては検討する価値が十分あるかなと思っています。したがって、できれば下げたい。そうでなくても上がるのを止めたい。そういったことも含めて、今知恵を使っているところです。

記者
 
大阪・関西万博の「岐阜県の日」に向けてなのですが、出演団体が稽古をしたりとか、それに向けて励んでいるのですが、そういった出演団体に期待することをお聞かせください。あと、かなり広い会場だと思うのですが、岐阜県の日の来場者数の目標とか、そういったものが具体的にありましたら教えてください。最後に、知事は(6月)10日に現地入りされると伺いましたが、知事が出演されるのかどうかとか、その辺りもありましたら教えてください。

知事
 
まず、2日間岐阜県に割り当てていただいた日があります。万博は日本だけではなくて、世界中の方が来られて、「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマで、日本の価値を改めて発信できる貴重な場になっています。特に、(6月)9日は伝統文化、これをしっかり発信していくということで、2日目の方は伝統文化に加えて、若い人たちが未来に向けていろんなメッセージを発信するという構成になっています。なので、出演される方にとっては本当に貴重な機会、それこそ何十年に1度しかない機会ですので、日頃の力を十分発揮していただければありがたいなと思っております。なので、上手くいくかどうかというよりも、まずは本当に持てる力を存分に発揮していただけるように、あとはせっかくの万博ですから、楽しんでいただけるとありがたいかなと思っております。そうした意味で、入場者の目標というか、それはもちろんたくさん入っていただくことに越したことはないので、実は出演される方の練習その他熟度というのも大事なのですが、(会場の「シャインハット」の)外で、例えば(6月)9日、10日に、会場内での練り歩きはダメだと言われているので、(「シャインハット」の)入口で待っておられる方々向けに、あまり言ってしまうとネタバレになってしまうのですが、行ってみたいなと思うような、例えば歴史のファンだったら、武将の格好をしたり、あとはお姫様とか、のぼりだとか、そうしたものもご覧になって、「今日は岐阜県の日なのか。じゃあちょっと行ってみようか。」と。特に、「岐阜県の日」は入場予約が要りませんので。そしてまた、多分始まったらいっぱい並んで、予約無しの人は1時間、2時間待っておられるでしょうから、その方々が見ても楽しめるような、外で楽しめるものも考えておりますし、あと「シャインハット」の前の空間は、オープンなところで少し使えるところがありますので、そこでも多少「さわり」みたいなものをやることによって、あまり言ってはいけませんが、音も含めて、いろんな「お、何かやっているぞ。」という感覚を出して、中で観覧される方だけではなくて、外で待っておられる方、迷っている方に対しても、岐阜県を十分アピールできるような、そんな設えをまさに今日も打ち合わせをしていたところです。そして最後に、(6月)10日に私は行きますが、一応挨拶をさせていただいた後に、関ケ原の武将と言いますか、まさに今、作品「SHOGUN 将軍」などで武士道への関心が高まっている中で、(「シャインハット」内に)本関刀を飾ることができるようになりましたので、その時に、せっかくなら刀の使い方、居合のようなものもやっていただいて、いろんな演武がある中で、私もちょこっと出させていただくことになりましたので、何をするかは乞うご期待ということです。

記者
 
「政策オリンピック」に関して、ニホンザル対策の方(の応募)が(5月)13日が期限で、避難訓練はまだ期限が来ていないと思うのですが、ニホンザル対策について、計何件くらい結果的に来て、あと避難訓練の方がどれくらい来ているのかというのをお聞かせください。

知事
 
まず、ニホンザルの方は、おかげさまで、最終応募は16件来ました。本当に問い合わせはすごくたくさんで、(手元の資料に)書いていないぐらいなのですが、その中で、鳥獣害対策の方々とか、森林組合とか、猟友会だとか、いろんな方々が知恵を絞って、あと企業、NPO、その他任意団体もありますし、結構いろんな最新技術を使ったものもあれば、やはりこれまでの経験を踏まえて、こうやってみたかったというのもいくつかありますので、さてこれからどう選ぶかという、ワクワクしながら待っているところです。私は審査に入っておりませんので、どうなるかなと思って待っているところです。
 もう1つが、季節に応じた(住民参加型訓練)方も、問い合わせは先週段階でもう既に55件来ておりますので、市町村が38件と、市町村以外、県民の皆さんの集まりとかで17件来ているので、これもなかなかたくさんあって、かなり面白いなというか、皆さん知恵と工夫もありますし、やはりこういうふうに皆で一緒に考えようということ自体で、もう政策の半分成果が出てしまったかなという感じがありますし、この中でまた選ぶということ、ここ(期限)はまだこれからなので、まだまだ(応募は)来ると思いますが、審査に子どもも入ってもらうとか、いろいろと考えていますので、これも楽しみなところです。

記者
 
(県議会の)6月定例会が近付いてまいりましたが、副知事人事の方はいかがでしょうか。

知事
 
まさに今精力的に、いろいろ考えながらというのと、おかげさまで4か月経って、どんな業務が必要なのか、どんな機能が必要なのかということも含めて、今まさに見極めるというか、今後6月、9月、12月議会とあるのですが、今後の業務、それを見渡した上で、考えていきたいなと思っているところです。

記者
 
参院選が近付いてまいりましたが、参院選について、知事が推薦を受けた政党もいくつか、自民党ですとか、立憲民主党ですとかが候補を擁立されております。もし要請があった場合、応援演説とか、応援に入られることは現時点で考えておられますでしょうか。

知事
 
今は知事という立場になりましたし、一応県民党ということだと思いますので、要請があってから検討しようかなと思っております。(要請が)無いかもしれないので、そこはフラットに見ながら考えていきたいと思っております。

記者
 
備蓄米の放出に関して、農林水産大臣の交代に伴い、備蓄米を随契で売り渡して、しかも直で小売り(業者)に売って、さらに買い戻しもしないというかなり思い切った内容を出されたなと思うのですが、今回の小泉農林水産大臣への交代に伴う、備蓄米の市場放出方法の変更についての評価と、米の値段について、JAの方でこの(現状の)値段が適切なんじゃないかというような言い回しもあったのですが、現状の米価について、どのように考えているかご認識をお聞かせください。

知事
 
小泉新大臣の判断、ある意味これがまさに政治的な判断ということの典型的なことなのかなと思っています。おそらく役人的な感覚で言うと、やはり公平性を考えて入札を行ってということになるのですが、入札を行えば当然の事ながら価格が高止まりするに決まっている。その方式では国民の皆さんが求めている安いお米をということは無理なので、随契という通常ではやらない政治的な判断をされたんだと思っています。その上で、   2,000円が妥当かどうか、これはおそらくこれから政府としても考えていくことだと思うのですが、ターゲットは2つあると思っています。やはり日々の生活の中で、米が手に入らなくて困っている方々、特に生活費の関係で高いお米が買えないけど、どうしても家族、子どもにお米を食べさせたいという人にとってみれば、この一連の米騒動と言われる前の水準に戻すというのは一つの判断であろうと思っています。一方で、これまでの値段では、農家の方々にとってみると、一生懸命にお米を作ろうというのにはちょっと低すぎるんじゃないかと。これが多分JAが言われた「(米価は)高いですか。」になるのかと。もう少し高いと良いかなというのは、多分、米農家の方も思っていると思います。
 一方で、今回放出されるのは多分、古古米か古古古米ぐらいと言われていますので、おそらく実際に食べてみた時に2,000円が妥当なのかどうか、それはこれからだと思います。それを食べた結果として、それが高いか安いか、もっと言うと、農家の方々がやはり良いお米をしっかり作っていこうと思うかどうかというのは、その次のターゲットとしては非常に重要だと思っています。なので、これはまさに政治的な判断だと思いますから、その両方をターゲットにするなら、もうちょっと高いという議論もあったかもしれませんが、逆に食べてみて美味しくなかったら、やっぱり2,000円かよというのもあるかもしれない。そうなるとやはり美味しいお米を食べたいなら、2,000円ではなくて、ちゃんと払うべきじゃないかという、そんな議論がこれから始まっていくのだろうと思っています。
 おそらく政治判断としてのターゲットは、まずは消費者だったと思います。その次に自民党として考えるべきは、農家の方々がしっかり良いお米を作っていきたい。その上で、国民の皆さんが納得できる価格になるかどうか。それがまさにこれからの政策の1番のポイントになるかなと思っています。

記者
 
現状、その政治的判断、緊急措置的なものではあると思いますが、それについて今行ったことについて知事としてそれは適切であったとお考えか、それとももうちょっとやり方があったのではないかと考えるか、お考えをお聞かせください。

知事
 
これは一つの選択肢であったと思います。私だったらそれを取るかどうかというのは、もし時間があったら、もう少しいろんなやり方があったかもしれませんが、このタイミングで、まさに大臣交代で直ちに成果を出さなければいけないという立場からの一つの選択肢では十分あったかもしれません。ただ、これから時間をかけてやっていくには、また次なる手を直ちに打っていくことも大事かなと思っています。

記者
 
(県庁舎20階の)展望ロビーの土日祝日開放について、2日間で1,040人というのが、例えば、土日祝日は今回初めての試行なので、比べられる対象が無いとは思うのですが、平日一日がこのぐらいなのに対して、(5月)24日、25日がどのぐらい多いのかという、比べられる指標がもしありましたら教えてください。

知事
 
土日に開けたのは初めてなので、そういう意味では比べる対象があるようでないのですが、私は一応、原則毎日展望ロビーに上がっていますので、そこからすると、最初、開けた途端に百何十人というのは当然多いなという感じがありました。ただ、私が行ったのはお昼くらいだったので、ちょうど食事の時間帯だったので、いつもとあまり変わらないなという印象ではありました。土曜日は天気が悪かったので、もともと多くはないだろうと思ってましたが、それでも400人だったので結構多いなという感じがしています。翌日は天気が良かったので650人、これは結構なものだなと。コメントにあるように天気の良い日にまた来たいというのは、まさに偽らざるところで、おそらく今度は、1番良い宣伝というのは感動したお客さんの口コミと言われていますから、実際に上がった方の、これからの口コミ、今、インスタその他もいろいろあるので、そこによって「じゃあ行ってみようか。」という人が増えていくと良いなと思っています。

記者
 
先日の新任主査級の講話で知事が言われてたので聞きたいのですが、地籍調査について、もう法改正までいけてしまえばという話だったのですが、現状、担当課に聞いても、岐阜県の(林地の)地籍調査の進捗状況を見ると17.3%ということで、国全体は   47%が平均と比べると、大分進んでない現状です。この点に関して、なぜこの林地の地籍調査が進まないのかという要因をどのようにお考えかということと、今、未来創成局でやっている、この法律改正、国土調査法になると思うのですが、何の法改正を検討しているかというところと、どう改正したら、地籍が分かりやすくなっていくかという考え方をお聞かせください。

知事
 
何で進まないのか、今自分でやっているとよく分かるのですが、親戚に頼まれて名古屋に行ってしまった方の土地をお預かりして登記をしようと思うと何が起こるかというと、まず、相続されていない時はまず相続登記をしないといけません。その次に、その方が確か7回ぐらい転勤されたのですが、転勤先ごとに全部登記し直して持って来いと。それから今、最終的には4人で分割で所有されているのですが、その方が結婚されたり、そうでなくなったりという時に、その書類をすべて集めて持って来いと。その上で全員のハンコをもらってきた上で、印鑑証明書まで全て揃えないと一歩も前に進めないというのは、今この国の制度になっています。なので、本当にシンボリックに言うと、1万円の土地を登記するのに100万円以上コストがかかります。普通、合理的に判断してやりません。それが今、この国で起きていることになっています。大規模に開発したいから、そのコストをかけてでもやりたいという人のところが多ければ進む。そして、もう1つ、境界は両者立ち会いのもとに決めることになっていますので、立ち会ってくれる相手が見付からなければ売りたくても売れないし、買いたくても買えないということが起きている。法務局に確認したのですが、「何でこんなことになっているの。」と聞いたら、やはりこの国の土地というものに対する、ある意味価値が非常に高いというのと、同姓同名対策。明治以降から、一日たりとも空白を作らないそうです。全て誰がその瞬間に持っていたかを確定しない限り、それが今日、今に至るまで確定しない限り移転登記はできないというのがこの国の制度となっています。ということは、地面師だとか何とかが入り込む余地がないので良いのですが、そのためにここまでコストをかけさせるのかというのが正直なところになっています。制度としてはよくできているし、正しいのですが、その結果、利用することはほとんどできなくなってしまっているというのがこの国の現状です。そうであるならば、実際にこの間、司法書士に聞いたら、まだそれは可愛い方で、この間、インドまでハンコをもらいに行ってきましたという話がありました。分かる限り全て関係者を確定した上で了解を取らないといけないというのが現状です。ですから、今、相続登記をしないと10万円(以下)の過料になっていますが、多分10万円払った方が安いと思います。ですから、本当に事実上、運用不可能な制度になってしまっている以上は、直さないといけないと。それで、昨日も大分議論をしたのですが、どういう方法があるのかと。林野庁が持っているところで、一旦保留にする形でやるとか、今いろんな制度があります。これはニュースにしていただくのが良いのか分かりませんが、明日林野庁に行ってこようと思って、農水省に昨日連絡をして、どこが担当で、どこがそういう関心があるのかを今聞いています。勝手にこちらでやるわけにはいかないので、論点を明確にした上で、国の方でその問題意識をどこまで持っているのか、それでやろうとしたことがあるのかどうかというのを確認して進めたいと思っています。大体、ターゲットはほぼ見えているので、場合によってはこちらが提案することも考えています。

記者
 
副知事の人事に関して、その機能を考えていらっしゃるということですが、6月議会に人事案を提出するということに関しては、どのようにお考えですか。

知事
 
それも含めて、今まさに検討中です。

記者
 
先日、リニアの関係で住民説明会が6月3日に決まりましたが、県の審査会も含めて、今後の県の動きなどスケジュール感、分かっている範囲で教えていただければと思います。

知事
 
まず、6月3日にどんな内容が提示されるか見て、それも多分いろんな検討されていると思いますから、それを材料に県の方としても早急に対応したいと思っています。

記者
 
水道事業の話が出ましたが、先ほどの研究をなさっているというのは県営水道事業のことなのかということと、県内の自治体でかなり水道料金が違うのですが、それをどう思われているか、それを県が是正できるかどうかの3点を教えてください。

知事
 
ご案内のとおり、県内で相当違います。もちろんこれは当たり前ですが、その品質の水を供給するために必要なコストは当然かかってくるのを住民(の数)で割っていくと、そうなるだけの話です。そうすると、やり方として当然にそのコストがかかるのかどうか、もっと他の方法はないか、それによって一律にはなるかどうかは難しいと思いますが、少なくともいろんな可能性を考えている、今はその段階です。

記者
 
考えているのは県営も含めてですか。

知事
 
まずは県営でできるか。ただ、技術的にはどこでもできるものもあったりするので、上手くいけば市町村とも相談できるかなと(思います)。

​(※)高島屋の「高」ははしご高