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知事記者会見録(令和5年8月1日)

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和5年8月1日(火曜日)15時30分

​司会
 それでは、ただいまから知事記者会見を始めさせていただきます。

知事
 今週は日曜、月曜、火曜と金藤理絵さんにお越しいただき、日曜日には、「RIE KANETO Memorial Cup 2023」という競技会を実施し、昨日は水泳教室を午前・午後と行い、今日は、午前中に講演会、今井月さんとの対談会を行いました。大変多くの方に参加していただき、競技会では選手600人が出場され、大観衆の下で開かれました。先ほど、金藤さんとお話をしていたのですが、是非、来年以降も続けようということで、さらに、お子さんとの接点をより深くしていきたいとも言っておられましたので、やってよかったと思っております。
 今日ご報告する案件の1つは、「エンジン02」です。エンジン01は、岐阜市内の岐阜大学のキャンパスをフル活用して、大々的に去年の秋に開催しましたが、せっかく盛り上がったプロジェクトですし、講師に来られた知識人、著名人の方々も、コロナ禍で身動きが取れなかったので、久しぶりにのびのびと話したいことを色々話すことができたと喜んでおられました。そこで、本来、エンジン01しかないのですが、エンジン02と称して、岐阜でまたやりましょうという話が整いました。今回は、9月23日(土曜日)、24日(日曜日)に、高山の飛騨・世界生活文化センターで開催します。お手元にチラシをお配りしておりますが、県、高山市が主催者となりまして、エンジン01文化戦略会議の協力、岐阜県商工会議所連合会、高山商工会議所、(一社)飛騨・高山観光コンベンション協会の協賛ということで開催することになりました。出演者はチラシに書いてありますが、多士済々でして、6コマの一般講座も様々で、生成AIや歴史などいろんなテーマがあります。また、中学生、高校生向けにハローワークと言っておりますが、仕事の面白さを、各分野で名を成した方々に語っていただいて、中高生に将来についていろいろと考えてもらおうということでございます。明日からチケット販売、ハローワークの申し込みの受付を開始します。このイベントを通じて、いわゆる知の交流というか、県民の文化芸術活動の活性化、清流文化の創造発信につなげ、来年の国民文化祭にもつながるイベントとして、今度は飛騨でやらせていただくということでございます。結果が良ければ、エンジン03、04とやっても構わないのですが、このような予定をしております。
 それから、もう1つはコロナの件ですが、昨日、東海3県知事会議を行い、メッセージを出させていただきました。3県とも(感染動向は)だいたい似たようなルートを辿っており、いよいよこれから夏休み本番を迎え、特にお盆休み、帰省期間は毎年急速に(感染者が)増える時期ですので、さらに一段と警戒をしましょうということで合意しました。
 お手元に(感染動向に関する)資料をお届けしておりますが、今日発表された数字まで全部入っています。1ページ目の黒い線は、国による約1割の医療機関を対象とした1週間に1回の定点観測の数値で、前週の合計は翌週金曜日に発表されるため、黒い線の一番最後の数字は7月17日の週の数字です。一方、本県では6割近くの医療機関の協力を得て、県医師会が毎日数字を出しておりますので、今日までの数字が得られます。県(医師会の数値)の方が数字が少ないのは、国報告は大手の医療機関を選んで調査していますので、医療機関あたりの陽性者数は、より広く満遍なくやっている県(医師会)の数値と比べると、どうしても多くなるためです。大事なのは、どういうトレンドで動いているのかと、どの程度のレベルにあるのかということでして、このところ、7月に入って少し増え始めています。7月15日から17日は海の日の3連休があり、この3連休を経て、人流が増えましたので、さらに(陽性者数の増加が)加速しました。7月24日頃に急上昇したのですが、ここにきて少し落ち着きを見せています。1つ1つの原因は必ずしもよく分からないのですが、このまま減ってくれれば、もちろん良いのですが、依然としてレベル2の黄色のゾーンにありますので、これから夏本番ということで、警戒していこうということでございます。ちなみにレベル1、2、3とは、第8波までのコロナ対策の際に、目安として国全体が持っていた基準です。もうこの基準は無くなったことになっていますが、私どもは改めて基準を設けるよりは、同じオミクロン株の世界ですので、これまでの基準を、1つの参考でありますが、目安として流れを見ていこうということで、このような仕分けをしております。(2ページ目の)1週間平均の1日あたりの新規陽性者数でみますと、流れは同じですが、絶対数で1,868人まで増加したところが、今日までの1週間で平均すると1,513人となっています。いずれにしても1,100人を超えるとレベル2ですので、警戒期にあることは間違いないということです。
 それから、3ページは、(波毎の比較として)数字の取り方になるのですが、第8波と比較をしたときに、第8波は500人になったところからスタートしておりますので、今回の流れも、500人になったところからスタートしてみますと、ほぼ同じような動きをしています。(第8波と現在とでは)オミクロン株の異なる種類ではありますが、仮に同じだとすれば、今後さらに上昇していく恐れがありますので、この1週間ほどの低下傾向をどう評価するか、この後も注意深く見ていきたいと思っています。
 次の4ページは、ご参考までに(新規陽性者の)絶対数の数字でございます。
 病床(使用率)につきましては、このところ着実に増えてきており、22.9%ということで、3割を超えるとレベル2になりますので、注意深く見ていく必要があります。これは地域によってかなり差がありまして、岐阜圏域は30%を超えており、ばらつきがありますので、要注意であります。重症者数は圧倒的に少ないということで、時々1人現れるくらいの状況であります。
 それから、圏域別に見ますと、中濃はやはり高い水準に留まっておりまして、可児市、御嵩町、美濃加茂市、加茂郡の辺りが非常に多い状況です。それから、西濃では、揖斐郡は割と落ち着いており、揖斐郡以外の地域が非常に高い伸びを示しています。ただ、このところ、西濃、岐阜、東濃ともやや下がってきていますが、中濃は横ばい、飛騨がじわじわと増えてきているということも注目されるところでございます。
 年代別に見ますと、10代は、人口比9.3%に対して、7月3日の週は(年代別陽性者の割合が)21.9%と非常にシェアが多くなりましたが、じわじわと13.3%まで減ってきました。それと入れ替わるように、70代以上、60代の高齢者が増えてきており、若者から始まって全世代へ、特に高齢者へという一般的な流れを今回も辿っているのではないかということでございます。
 お手元にもう1つ、昨日発表した愛知・岐阜・三重3県知事共同メッセージがございますが、それぞれの置かれた状況に応じて、注意深く感染症対策に心掛けていただきたいということでございます。私の方からのご報告は以上であります。

記者
 
エンジン02について、エンジン01と比較して、一番大きな違いはどういったところになるのでしょうか。

知事
 
前回は3日間を使って、しかも大学のキャンパスをフルに使いまして、県外からおいでになったいわゆる知識人、著名人の方々が110人~120人おられたと思いますが、今回はお配りした資料の規模になります。この規模の中で、チラシの裏側にあるような、一般講座、ハローワークをやっていくということで、規模の違いはありますが、非常に積極的に発言される方々が皆さん大勢揃っておられますので、規模は少し小さくなりましたが、内容的には大いに楽しめるのではないかと思います。

記者
 
昨日公表された全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果についてお聞きします。岐阜県の全国順位は、中学3年生では上位を死守した一方で、小学6年生は例年以上に順位が下がる結果となりました。教育関係の専門家や現場に話を聞きますと、原因の一つとして、教員の働き方改革で子供と向き合う時間が減っているという意見がありました。今回の学力テストの結果を受けて、今後の教育や、教員の働き方の見直しの方針についてどのようなご見解かお聞かせください。

知事
 
毎年実施しているわけですが、特定のテストの結果をとらえて、教育全体を云々するということはなかなか難しい話です。それから、大きな流れとしては、このところ、小学校は平均より少し低いところにありますが、中学校になると全国ベスト10と、トップグループとまでは言いませんが、かなり上位で頑張っています。いつも言われるのは、小学校で下位にあるのに、同じ子たちが3年経って、同じようにテストを受けたら、全国上位に踊り出るのはなぜかと言われるのですが、必ずしもよく分かっていません。教育現場でいろいろと努力し、工夫し、学力向上のために頑張っていただいていることの結果もあろうとは思います。もう一つは、小学校で岐阜県が下位にありますが、平均点と比べると100点満点の2点くらいしか違わず、平均点で100点満点の2点差の中にたくさんの県が並んでいます。中学校の方は2点とは言いませんが、3点、4点くらい上のところで、本当のトップクラスは7、8点くらい差がありますが、100点満点で2点3点4点の差をどう捉えるかということもあります。これが教師の働き方改革に直に響く話なのかどうか、私自身はそれほど有意なものは今回の結果で出てはいないのではないか、大体例年の流れがそのままあり、もちろん、例年の流れだからこそ、2点3点とは言え、小学校の国語、算数について、いろいろとやりようもあるかもしれないという議論もありうるかもしれないのですが、そのような感想です。

記者
 
エンジン02について、(エンジン)01の評判が良かったということからまた開催しましょうということでしたが、改めて、県側から見た時に02、03と続けていくことについて、県側のメリットや狙いがどういうところにあるのか教えてください。

知事
 
例えば、エンジン02のチラシの裏側をご覧いただきますと、「女性の活躍」、「生成AI」、「徳川家康と関ケ原」、「匠の技」、「郷土の魅力」、「コミュニケーション」と、いずれも岐阜県という地域あるいは県政にとって、関心のある重要なテーマについて、いろんな分野で活躍する方々が、それぞれの角度から存分に言いたいことをおっしゃられます。実は、01の講義を私もいくつか出ましたけども、本当に自由奔放で、言いたいことをとにかく遠慮や容赦なく、ガンガンおっしゃる。岐阜県の我々にとっても、ひとつの大きな刺激というものを感じましたし、参加した方々ももちろん(感じられたと思います)。書物で読んで存じ上げている人たちもたくさんいるわけですけども、そういう人たちが今、時代の流れの中で、何を考えて、どんな物言いをされるのか非常に興味のあるところで、そういう意味で、非常に前回良かったと思いますし、終わった後、再びやろうという声が、先生方からも上がっていますし、そういう方々と岐阜県との交流が、エンジン01、02を通じてさらに広がっていけばいいのではないかと思っています。例えば、オープニング・シンポジウムに出る落合陽一さんは、その後何回か岐阜にお越しいただき、講演をしたり、飛騨の方々と交流をしたり、いろいろとやっておられ、そういう意味でも、長い交流のきっかけになると思います。それから、『郷土の魅力ってナンヤローネ?』とありますが、高山の挾土秀平さんが、どういうことをこういった人たちを迎えておっしゃるのかも(興味深いですし)、『匠の技ってナンヤローネ?』もありますが、羽生さんと挾土秀平さんは面白い組み合わせで非常に興味もありますし、交流の輪が広がるのはいいのではないかと思います。それから、安藤桃子さんは今、田舎暮らしということで、わざわざ高知で暮らしておられます。それで映画を次々作っておられるわけですけども、この前、岐阜に初めて来て、こんないいところかということで、また来たいとおっしゃって、早速、ハローワークの『映画監督のお仕事ってナンヤローネ?』ということでお話いただけます。林真理子さんも本当に岐阜は大好きだということで喜んでいただいています。そのような意味で、交流の輪が間違いなく広がりつつあるのではないかと思います。

記者
 各務原市の水道の井戸水におけるPFASの関係ですが、県内の他の自治体で同様の検査をしているところはあるのかということと、今後、公表の基準を県で設けるとか、何か対応を考えていらっしゃるか教えてください。

知事
 まずルールとして、水質管理目標設定項目ということで、いわゆる水道法でいう水質基準そのものではないですが、国は通知を出し、検査をして、その結果の公表あるいは注意喚起をしなさいと言っています。そういう中で、水道事業者としての各務原市が令和2年11月に、この目標値を超過したことを把握しながら今日に至ったという件でございますので、これについては、私どもとしては大変遺憾に思っております。早急にしっかりとした説明、対策等をやっていただく必要があるのではないかということが県の基本的な立場です。
 他の自治体ではどうかという話がありましたが、これを受けて私どもは、7月26日に県内全市町村に聞き取り調査を行っており、13の市町がこのPFOS、PFOAについて検査を行っているということでお話を聞きしましたが、各務原市以外には、目標値を超過したという報告は受けていないというのが現状です。ただ、この検査結果について、いずれにしても公表が行われておりませんので、私どもとしては、7月31日付けで、こういった水質管理目標設定項目の検査結果についてもきちんと公表して、仮に基準を下回っていたとしても公表して注意喚起に努めるように、これがルールだということを県として各市町村に通知をさせていただいたということでございます。
 あと、水質汚濁防止法に基づきまして、河川とか飲料水以外の井戸水とかといったものについても、一定の水質調査をこれから行っていこうということにしておりまして、今月から9月上旬にかけて追加調査をしていこうということでございます。とりあえず今の動きはそんなところでございます。
 もう一つ申し上げないといけないことは、この河川での水質検査は今年度8箇所でやっておりますが、この基準値を超過した場所は無かったということは確認しております。それから、令和3年度からこの水質調査を続けており、これからも調査していこうということでございます。
 県営水道の浄水場については、令和2年度から年2回検査を行ってきておりますが、これも一度も検出されたことは無いという状況でありますし、工業用水についても、特定の浄水場から供給しているということで調べておりますが、これも検出されていないという状況です。
 従って、当面、各務原市のこの案件について、どのように対処していくかということについては、まずは各務原市からの報告をお待ちしているところです。

記者
 ビッグモーターの関係で、街路樹が枯れるなどの被害が他の自治体でありますが、県ではそういった被害を把握されておりますか。

知事
 県の管理道路に面して、ビッグモーターの店舗があるケースは1例ございます。これについて調べましたが、特に枯れなどの異常はないということは確認しております。
 この他に国の管理道路がございまして、そこにはビッグモーターの店舗が4店舗あると聞いておりまして、国の方が今、確認中というように聞いておりますので国の結果を待ちたいと思っております。

記者
 県の管理道路というのは、県道とイコールではなく、国道の中で県が管理している道路も入っているということでしょうか。

知事
 そういうことです。

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