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知事記者会見(令和2年5月14日)

記事ID:0027115 2020年5月19日更新 広報課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

※知事及び記者の発言内容については、事実誤認や単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理の上、発言の趣旨を損なわない程度に整理して作成しています。

令和2年5月14日(木曜日)15時30分

司会
 お待たせいたしました。ただいまより知事の囲み記者会見を始めさせていただきます。

知事
 まだ今日、政府の手続きが進行中でありますけども、午前中の専門家会議で、特定警戒県から岐阜県は外れますし、それからそもそも緊急事態宣言の対象となる、緊急事態措置を行う指定区域と言うのですか、法律上の言葉ではですね。ここからも外れるということで、特措法からは離れると。解除されると。こういうことが専門家会議では決定されたと伺っています。
 この後、衆議院・参議院、国会でのやりとりもありますし、それから本部員会合も国としてやるようですし、閣議もありますし、また総理の記者会見もありますので、そこら辺ずっとこれから今晩ずっとウォッチしていこうと思っております。承知しているところによりますと、特にこの1週間の新規の感染者、専門家会議では10万人あたり0.5人という。これを岐阜県にあてはめますと、(岐阜県の人口を)200万人としますと10人ということになりますから、私どもご案内のように7人というのを一つの基準にしていますので、岐阜県の基準の方がいわば厳しいわけでありますけども、この1週間全くゼロでございますから、そういう意味ではクリアしているわけであります。それから国の定性的な基準といたしまして、医療提供体制とか、検査体制とか、そういった物がしっかりしているかどうかというとこで、これについてもご評価をいただいたというふうに思っておりますが、先般決めました、私どもの5つの基準ですね、あれに照らしてもほぼこの2週間、全てクリアしているということですから、私どもの基準からしましても、私どもとしては妥当なと言いますか、予想通りの結果になったのではないかと思っております。
 こういう結果が出ましたのも、何と言っても、ちょうど今出てきている数字は、4月の後半の緊急事態宣言に伴う総合対策を実行したり、それから大型在宅連休と言うことで、ご理解をお願いしたわけでありますが、ちょうどその大型連休の前半にあたるのですかね、そこらあたりの数字が出てきているわけですけども、岐阜県民の皆さま、オール岐阜で、ご理解とご協力をいただいたということではないかと思います。お一人お一人のそうしたご理解・ご協力に加えて、医療関係の方々、病院での感染者のケアでありますとか、そもそも病床の用意でありますとか、あるいはPCR検査を精力的にやっていただきまして、その保健師のみなさんですとか、あらゆる分野の方々にご協力いただいたということで、大変有難く思っているところでございます。
 ただ、大変残念なのが、今朝ほど既にご案内しておりますけども、7人目の方が亡くなられまして、お悔やみとご冥福をお祈りいたします次第でありますけども、(新型)コロナの怖さを改めて知ったと言いますか、この方はちょうど、今150人、岐阜県は累積がありますけども、この150番目の方でございます。大変残念だと思っておりますし、この(新型)コロナウイルスの怖さを改めて、痛感したところでございます。
 私自身は実は、個人的には、数日前の外交評論家の岡本さんが亡くなられた報道に接しまして、ちょっと強烈な衝撃を受けておりまして、個人的に長いことお世話になった方でもありますので、残念でならないわけであります。そういう中で岐阜県としては、今回解除の対象となったわけでありますけども、再流行のリスクはあるわけですし、また第2波、第3波の懸念も言われているところでありますので、やはり警戒をしながら次に進めていくと。こういうことになるのではないかと思っております。
 政府の方では、今後全国の都道府県を、特定警戒県というのですか、今までもある概念と。それから感染拡大注意県というのですか。それから感染観察県というのですか。3つに分けてそれぞれ必要な警戒をしてもらおうということをおっしゃっておられるようですが、ちょっとまだ具体的にどこの県がどれに該当して、どういうことを国として要請されるのか、ちょっと見えていないものですから、今日これから夜にかけて、その辺は詳らかにしていきたいと思っております。
 いずれにしても私どもとしては、今後、経済活動の回復・再生、それから教育の再開、そして引き続き、感染症拡大防止。そのための医療・検査体制の強化と。この経済、教育そして感染症防止対策と。この3つをいずれも成り立つように、前に進んでいかなくてはいけないと思っております。
 教育の方は先般発表させていただいたとおりでありますので、明日は教育の分野の、特に感染症防止ということで、学校の関係者の皆さん方に、お子さん方も含めて、取り組んでいただきたいことをガイドラインということで、お出しをしたいと思っております。
 経済の方は、来週できれば、経済界のリーダーの方々にご参集いただきまして、特に正式名称はまだ決めておりませんけども、例えば「経済再生協議会」とでも言うべき、検討会を立ち上げさせていただきまして、いろんな角度から岐阜県経済の再生について、ご意見・ご提言・ご要望をいただこうかと思っております。おそらく、そこでの議論の集約したものが次の補正予算といったようなことに、繋がっていくのではないかと思っております。
 従いまして、解除はされましたけど、単に元に戻るのではなくて、新たな日常という言葉も使われておりますけども、(新型)コロナが潜んでいる日常に戻っていくということで、ひとつのスローガンではありますが、私ども明日発表させていただく指針のタイトルを「コロナ社会を生き抜くために」と。生き抜くということを積極的に、(新型)コロナが潜んでいる社会の中で、あらゆる手立てを講じていこうと。そういうことを打ち出したいと思っております。
 その骨子は、一つは新しい生活様式と言われておりますけども、3密防止でありますとか、ソーシャルディスタンスでありますとか、マスク・手洗いの励行ですとか、そうしたこれまで言われてきましたことを、新しい日常の当たり前の行動様式ということで定着をさせていくということがひとつあります。
 それから、これまで自粛要請、休業要請ということで特措法に基づいてお願いしてきたわけでありますけども、必ずしも一気にではなく、段階的にと言いますか、一つ一つ対応を、感染症対策について、それぞれの分野に相応しい形で対応できるようになった所まで見届けて解除していくと言いますか、そういうことでやっていこうかと思っておりまして、そのための指針を明日お出ししたいと思っております。
 この指針の骨子は既にお話ししたとおりでございますけども、ちょっと構成が変わってきておりまして、教育は別途切り離して、別立てのガイドラインということで、そこから除かれることになります。
 それから、今申し上げました、個人の行動様式・生活様式、そういったことも入れようということで、個人についての行動様式・生活様式と。それから事業者、あるいは店舗の皆さんの行動様式ということで、それには共通の規律と、それから分野ごとの規律とあるわけですが、そういったものを用意しております。
 それから、また県の催事施設、イベント施設の運営。そういったことについて、指針もお出しをする予定になっておりまして、これはそのまま類似の市町村とか民間の施設、イベントにも参考にしていただいて、フォローしていただければ有難いと思っております。
国の方では、少なくとも私の方に大臣から聞こえてきているのは、全国的な大規模なイベントは当分できないということでございますけども、具体的に県のそれぞれの施設で、何が予定されていて、どれが出来てどれが出来ないか。あるいはどれは予定どおり出来るか、あるいは先送りするのか、中止せざるを得ないのかと。そこら辺の見極めを今、やっているところでございまして、ある程度、感染症の予防対策が整ったところから、来週あたりから順次、県の施設も開けていこうというふうに思っております。
 それから特に慎重に進めていきたいと思っておりますのは、クラスターが発生したという経験のある分野でありまして、二度とそうしたことが生じないようにということで、岐阜県で言えば、接客を伴う飲食でありますとか、スポーツジム、あるいは合唱団、あるいは全国的には、ライブハウスとか、こういった所については、しっかりとした対策を立てていただいて、そこを見届けてから解除していくというようなことで慎重に丁寧にやっていきたいと思っております。
 いずれにしましても、今日夕刻まで、夜まで政府のいろんな手順がございますので、その中で最終的な結論をしっかりと見届けて、それを踏まえた上で明日午前中が専門家会議ですね。それから午後一番が教育推進協議会。それからその後がオール岐阜の協議会。これは市町村長さん、医療関係、経済界、各界にお集まりいただくものでありますが、そして最後に岐阜県庁の対策本部と。ということで最終決定に至るということで、その後、この週末から来週にかけて順番に、行動に移していくと。そんなことを考えているところであります。
 ということで、今日も一つの節目の日になるということでありますので、詳しいことにつきましては、明日また、決定を見た後、夕方になると思いますけども、また会見をさせていただきたいと思っております。
今日はこういう囲みということで、解除になったところで一言、今の状況のご報告をさせていただいたということでございます。
私の方からは以上です。

記者
 岐阜県は、他の大部分の県と違って、特定警戒も取れて、更に一気に緊急事態宣言の解消と相まって、その辺の一気に解消されたことについてのご感想はいかがでしょうか。

知事
 データ的には多分、13の特定警戒県の中では、特に最近の新規の感染者の数を見てみますと、データ的には岐阜県は非常に頑張ってきたのではないかと思いますし、先ほど申し上げましたけども、やはり県民の皆さんの4月の下旬から今月早々にかけての、オール岐阜での取組みが一つの結果となって表れたということで、私どもとしては感謝をする気持ちが一方であります。同時に、そのことが油断に繋がってはいけないということで、かつ、単にこの感染症防止対策について油断しないだけでは無しに、何と言っても経済の再生とか、教育の再開という大きなテーマが、具体的な日程に上ってきているわけでありますから、それらについてしっかりと、前に進めるようにやっていきたいということで、何となくこの(新型)コロナを中心に見てきた目線から、この3つの柱を、医療、教育、経済という3つの柱をバランス良く見ていく、そういうフェイズに入っていくのかなと。そんな思いでおります。

記者
 さっきも知事おっしゃってみえたのですが、業種ごとの感染防止基本指針ですか、それがまだ現状で定まっていない段階でも、宣言解除に向けてという、そういうお考えでしょうか。

知事
 今日は国として、特別措置法上の緊急事態措置を取るべき地域には岐阜県は当たらないということを国が決定されるということでありまして、そこから先の、これまで岐阜県が、または各県が取ってきた、いろんな自粛要請とか、様々な法に基づいたり、あるいは行政指導もありますが、様々な措置をどういうふうにやっていくかが、今度は各都道府県が工夫をしていくというふうにバトンタッチをするという、そういう流れだと思います。

記者
 わかりました。以上です。

知事
 もしかして私が勘違いしていましたか。国のガイドラインが出てないうちにという意味ですか。おっしゃった質問は。

記者
 県としての感染防止対策の指針が、まだ現状定まっていない段階で、今日、国が全面解除しましたと。明日1日、公表されるまで空くと思いますけども、その辺についてどう対処されるかと。

知事
 逆に、私どもからしますと、特措法上、岐阜県の位置付けがどうなるかというのを見届けないと、一方的に我々の判断だけで、ある方向に突っ走るわけにいきませんので、そういう意味では自然な流れだと思いますし、今日決まってすぐ明日、我々もそこをできるようにスピーディーに対応していけば問題ないのではないかと思います。

記者
 休業要請の解除、段階的にとおっしゃいましたけど、そうすると早いものとしては、明日指針を出されて、明日中から1番早いところは解除していく。遅いところは準備ができ次第と言うか、クラスターが発生したものは、準備ができ次第ということで、明日以降、段階的にという認識でよろしいですか。

知事
 そうですね。ただ指針には、各分野共通でお願いしたいことも書いてありますので、それぞれ共通の分野は、共通の分野として見ていただき、それから自らが属する分野の個別のガイドラインについて見ていただいて、そういう物を整えながら元に復していくというか、そういう流れになります。何もしないで、何もない状態に戻りますということではなく、先ほども申し上げましたけども、(新型)コロナが潜んでいる新しい日常に入っていくと。潜んでいる(新型)コロナに対する備えと言いますか、警戒は濃淡いろいろ分野によってありますが、すぐ対応できるところもあれば、少し投資をしなくてはいけない、相当手を加えなくてはいけない、あるいはシステムを変えなくてはいけないという分野もあるかもしれませんし、そこら辺は濃淡あると思いますので、結果的には段階的になってくるのではないかというふうに思います。

記者
 先ほど、県有施設の関係で、来週あたりから、おそらく徐々にだとは思いますけども、再開したいということで、それは具体的に、例えば図書館ですか。どういうところのことをおっしゃっていますか。

知事
 ざっと並べますと、80前後。県有施設があるんですよ。今、その一つ一つについて、今どういう状態になっていて、当面あるいは今後どんな行事が予定されていて、(新型)コロナ対策としてどの程度の対策が取れる状態になっているかというのを一つ一つ洗っておりますので、その中に図書館、博物館も含まれるわけですね。それから図書館も一挙に開けるというやり方もあると思いますけど、例えばまずは貸出だけやっていただいて、閲覧室で人が集まるのは、しばらくはちょっと待ってみようとか、そういうことも含めて段取りを、それぞれの施設ごとに検討をしてもらっています。そこら辺をできれば明日中に精査をして、整理をして、そしてこれなら行けるだろうというところからゴーサインを出していこうと。そういうふうに考えています。

記者
 そういった県有施設の再開も含めて、先ほど質問がありましたが、明日、緩和自体の指針を出されるということですか。

知事
 県有施設はできれば出したいと思います。

記者
 それは外出の自粛、事業者関連の要請、イベント・県有施設関連を含めた全ての指針を明日出されるということですか。

知事
 そうです。

記者
 そうなると外出自粛に関しても、かなりお家の時間が増えていますけどもう少し緩くなるということですか。

知事
 そうですね。ただ、先ほど申しましたように、やはり3密は気をつけましょうね。とか、うがいとか、手洗いとか、どこに行くにもマスクはちゃんとして行きましょうね。とか、そういう日常生活的な新しい行動様式については、このガイドラインの中に書かせていただいて、ぜひ励行していただきたいと思います。

司会
 申し訳ございません。予定の時間を超過いたしましたので、ここで囲み会見を終了させていただきます。

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